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5月2日 ルネサンスの音楽史を学ぶ(東京)
テキスト第26章407~420ページ

1520~1550年のいわゆる「無名」音楽家たちの時代から1500年代の終わりまで、教会音楽のミサ曲において形式上の変化は見られず、前時代のジョスカンらが確立した種別のミサ(パロディ・ミサ、パラフレーズ・ミサ、聖母ミサ、レクイエム・ミサ、定旋律ミサ)が、引き続き作られ、音楽的に発展した。

特に多く作曲されたのは「パロディ・ミサ」で、このことからも、当時の独創性(オリジナリティ)や模倣(イミテーション)に対する概念が、現代とは大きく異なっていたことがわかる。

演奏を聴いた曲:Moutonのモテット"Quaremus cum pastoribus"と、同曲を基にした(パロディ=パクリ)Moralesのミサ曲"Missa Quaremus cum pastoribus"

第27章421~426ページ

同時代の宗教音楽とは対照的に、世俗音楽は大きな変化期を迎え、各地域の特色ある音楽が開花した。Franco-Flemishとして1つのジャンルに同族化されていたシャンソン(歌曲)は、ネーデルランドとパリの地理的な区分で2つに分離し、それぞれですぐれた作曲家(ネーデルランド:Crecquillon, Gombert, Clemens、パリ:Marot, Sermisy, Passereau, Janequinなど)が作品を残した。

次回は427ページのJanequinから27章の終わりまで。
by fonsfloris-k | 2009-05-02 10:30 | 講座レポート
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