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5月8日 ルネサンス音楽を歌う(東京)
出席:12名

1.練習内容
①第一夜歌 エレミアの哀歌 
・まず、グレゴリアンで歌い、言葉の抑揚をつかむ。
・次にポリフォニーで言葉をつけて歌う。
②エルサレムよ
・①と同様に、まずグレゴリアンを歌い、次に言葉をつけてポリフォニーで歌う。
③第二夜歌 Tamquam
・”マ”でポリフォニーで音取り。
④第三夜歌 Spetium
・”マ”でポリフォニーで音取り。

2.注意事項
①第一夜歌
・アクセントを大切に
最初は抑えめに出て、アクセントに向かって高まり、その後の語句の終わりの音を押さえて終わる。
終わりは押さえるが、ぼやけた小さい音ではなく、しっかり支えて響きを大切にする。
例、funi(アクセント)culum su(アクセント)um・・・culumはsuのアクセントに向かい高まる。

・tetendit・・・二つの”t”は、強くならない。
・suam a・・・maとリエゾンする。
・長い音は、抑えめに出て、少し強めて次の音にせまる。
・semiminimaの連続、たとえばTENORの3行目ten----はレガートで歌う。
・同じ言葉が繰り替えされる場合
例、ALTUSの2行目、filie filie Si(アクセント)on・・・
一回目のfi(アクセント)の次のlieで抑え、二回目のfilieは抑え気味にに出て、Siに向けて高まる。

②純正調

純正調(Just intonation)は純正律とも呼ばれ、ある基本音を起点として、音程が協和する(周波数の比が簡単な整数比になる)ように音階を決定してゆく音律である。広義での純正調は、ピタゴラス音律と完全純正律が代表的であり、花井先生の説明の中に「ピタゴラス音律」の語が出てきたので、ピタゴラス音律を採用することと推察する。純正調の長所は、協和する音の組が沢山存在ある事で、特に協和音程は耳に聴いて心地よい。

歌い方としてはまず、ミ-ファ、シ-ドに注意を要する。
この場合、ミとシは低め、ファとドは高めにとる。これにより長3度がきれいに響く。

◎まとめ
今後、より高度な音楽作りに入ると思われるが、まずは次の2点を注意することである。
・アクセントを意識した歌い方する事
・純正調を意識した音の響かせ方
まずはパートで一つになるように、そして他のパートを聴き、響きを確認する。

3、次回までの課題
①第二夜歌 Tamquam、第三夜歌 Spetiumを言葉をつけて歌う。
②Benedictusを練習してくる。

(KK)
by fonsfloris-k | 2010-05-08 12:30 | 講座レポート
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