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9月11日 ルネサンス音楽を歌う(関西)
於母の家ベテル
受講:24名(S8、A11、T3、B2)

内容
<1>Victoria, Nisi Dominus
・自分の楽譜は見ないで大きな楽譜だけを見て歌う練習。本番では手に楽譜は持ちません。
・全音上げ。
・言葉のアクセントを常に意識する。
1枚目(Nisi Dominus~)
・Nisiの-siからDominusのDo-へのリズム感。
・quiの出だし、各パートとも、子音を取って、鮮やかに。
・frustraもin vanumと同じで「むなしい、無駄である」という大事な意味の言葉。埋もれないようにはっきりと。frの子音で時間を取られないように鋭く。
2枚目左(Vanum est~)
・surgiteのrを早めに言い、-gi-も埋もれないようにはっきりと。
2枚目右(Cum dederit~)
・tenor 2:ecceとecceの間でアーティキュレーションする。
・sicut sagittaeの出だしは、その前の雰囲気から一転して、力強い戦闘ラッパのような雰囲気で。
・potentisの-tisでおさまって。次のitaに続く意味的な関係を考えて。
3枚目~5枚目(Beatus vir~)
・BeatusのBe-からアクセントのある-a-に向かう動きを意識する。
・desideriumの出だしのタイミングは鋭くするが、響きは強くなりすぎないように柔らかく。
・non confundeturは-de-に向かう流れを意識する。全部がポンポンしない。
・cum loqueturは少しレガートにおさめる(次のinimicisから戦闘モードになるので)。
・loqueturの和音を丁寧に聴き合って。-turのcantus 3(4枚目ではcantus 1)の音を低めにして純正に。
・Gloria Patri et Filioはつなげて。ここはGloriaというより、本来おじぎするところなので、少し抑えた控えめな雰囲気で。
・最後の節Sicutの出だしで2拍子のテンポを作るのはtenor 2なので、積極的に正確に。

<2>Victoria, Laudate pueri
・大きな楽譜だけで歌う練習。
・全音上げ。
1枚目(Laudate pueri~)
・A solisのAの音、特にaltus 1はよく鳴らして。
2枚目左(Excelsus~)
・Excelsusの(ek)sceの音は柔らかいシェではなく鋭いシェ。チェでもない。
・ejusのe-から-jusに移るとき時間を取らない。
2枚目右(Quis sicut~)
・Deusの[u]の母音を深く。
3枚目~4枚目(Suscitans a terra~)
・Suscitansは起こすという意味を出すように力強く。
・et de stercoreのster-で少しふくらませる。
・ut collocet eum cum principibusは最後の単語の-ci-に山が来るように。cum principibus populi suiは最後の単語のsu-に山。このように長いフレーズが続く時は本来詩編を唱える時のやり方を思い出す。
・Qui habitare facit sterilem in domo: habitareの-reやsterilemの-lemがぷつんと短くならないように。
・4枚目の第2コーラスのin principio et nunc et semperは少し抑えてつなげて。

(NI)
by fonsfloris-k | 2010-09-11 15:45 | 講座レポート
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