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6月4日 「総合講座2」パレストリーナ(東京)
◎次の楽譜配布
 詩編16編7・8節のグレゴリオ聖歌およびパレストリーナのポリフォニー

◎練習内容
 御聖体の祝日の奉納唱
 ・グレゴリオ聖歌
 ・パレストリーナ
   前半部分を主に練習したが、最後に全曲歌詞で歌う。

◎注意事項
(1)グレゴリオ聖歌
 ・旋法
   Sacerdotes Domini は第4旋法
   当日配布されたBenedicam Dominiは第1旋法
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【旋法】【Modus】【格】[finalis][dominannt]【音程】
           (終音) (属音)
第1 Protus   正格  レ    ラ    5度
第2 同上    変格  レ    ファ   3度
第3 Deuterus  正格  ミ    シ,ド  5(6)度
第4 同上    変格  ミ    ラ    4 度
第5 Tritus   正格  ファ   ド    5度
第6 同上    変格  ファ   ラ    3度
第7 Tetrardus 正格  ソ    レ    5度
第8 同上    変格  ソ    ド    4度
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覚え方 
  finalis はレ-ミ-ファ-ソ
  dominannt の音は、正格は5度(第3旋法のみ5,6度)、
  変格は 3度-4度-3度-4度 → ☆「2468-3434」

・柱となる音を大切にし、その他の音は修飾のように考える。
  例:Sacerdotes の次の mi-ni は“ミ”(終音)が柱の音でその他は修飾。

・音符ひとつひとつを平板に歌うのではなく、言葉、アクセントを考えて
 動きをつくる。
 例:2行目の pa-(nes)で同音が3つ連なっているが、同じ音を3回
   出すのではなく、次に向かう流れを意識して歌う。
   3行目の su-o などの例をはじめ、ネウマを意識した歌い方を心がける。

・この曲の最後は alleluia のあるものとないものの二つのバージョンがあるが、
 御聖体の祝日なので alleluia を歌う。

・al-(le)の al の4つ目の音(ソ)は舌を上に付け、次のle(ラ)
 をいう。アル(母音なし)レと発音する。

(2)パレストリーナ
・立ち上がりの音(休符後の立ち上がりも同様)
 モワモワと出ているので、パート全員がそろえて、はっきりとしかし
 アクセントを付けずに出る。

・グレゴリア聖歌と同様、音を一つづつ出すのではなく、主となる言葉、
 アクセント、文章を意識して流れを大切にして歌う。

・頭の Sacerdotes は厳かな気持ちで歌う。
・Sacerdotes Do....:tes と Do の間を切らず続ける。
・Superius:P3の2行目 off には付点がつく。
・Altus2:P6 の頭(e)-runtのminima(付点)-fusa-fusa のリズムを正確に。
・P3,P4: incensum の“u”は口を少し突き出し、深い”ウ”と発音する。
incensum et の m-et はリエゾンで“メ”と発音する。
offerunt“オ-フェルンt”ではなく“オッフェルンt”

◎次回
 Sacerdotes Dominiを練習するが、配布されたBenedicam Domini の音取り
 もやっておくこと。

(KK)
by fonsfloris-k | 2011-06-04 13:00 | 講座レポート
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