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7月30日 「総合講座2」パレストリーナ(東京)
出席者 12名

★グレゴリオ聖歌「Benedicam Dominum」
①ことばの発音と意味の確認
②歌い方の注意 : 音ではなく「ことば」を表現する
♪「レ」フィナーリス、「ラ」ドミナントを意識する
♪ Benedicam Dominum
・「ドレレラ♭シラ」のパターンが多いがその後上がっていく音型でもあり、
ここでは「ドレレラ #(=ナチュラル)シラ」
・「Bene」のネウマ = プンクトゥム(軽やかな動きを表す)
・「-dicam」 diのドミナントを大事に歌う
・「Dominum」num をおさめる
♪ qui mihi tribuit intellectum
・「ラ」ドミナント中心に旋律が動くことを意識する
・「mihi」mi のネウマ = エピゼマ(大事な音(ドミナント)の
前の音をやや長く)
・「intellectum」le のネウマ = ラン(上段)はテネーテ
ザンクトガレン(下段)はエピゼマ
・ 3音めの小さい音符は子音のみを言う
    2段目:onspectu 3段目:semper 4段目:commovear も同様
♪ providebam Deum
・「Deum」De のネウマ = ランはテネーテ、ザンクトガレンはエピゼマ
L (レヴァーレ)音を上げる
c(チェレリテル)軽やかに
・ここは「ファ~ド」の5度を強調している
♪ in conspectu meo semper
・semper まん中の3音は速い動き(ネウマ参照)
♪ ne commovear
・commovear「ゆらぐ」という意味~音の動きに表現されている
・エピぜマのついている位置に注意する
・「ミ」は高めに


★パレストリーナ「Benedicam Dominum」
 (Cantus:C Altus:A Tenor:T Bassus:B)
①C1 のパート練習
・リズム読みでことばとアクセントの位置を確認
・フォリオ2:1段目のintellectum の語尾は、最後の音に入れる
・フォリオ3:2段目のsemper の語尾は、記譜上ラシドレミの位置に入れる

②C1+C2 で歌う
・同じ音を歌う間に音が下がらないように注意
・お互いの旋律の動きを聴きながら、合わせる意識を持つ
・ne commovear の音程に注意

③C1+C2+B で歌う
・裏拍を感じて音が下がらないように調整
・お互いを聴いて速くならないように
・C1,C2 a dextris est mihi の記譜上「ラ-ド-ラ-ミ-ド」の音程
④A+T で歌う
・Tフォリオ1:1段目 in conspectu meo semper 音が高くてもことばをはっきり
・Tフォリオ1,3段目 mihiの mi を高めにとる
・Aフォリオ5:1段目 ne commovear の音程
フォリオ5:2段目 mihiの後 ne commovear は新しく言いなおし
⑤A+T+B で歌う
⑥全パートでの合わせ練習
♪ポリフォニーはお互いの旋律の関係において成り立つ
→ 各パートの音が不安定にならないように

※どのパートも音程を注意され、音取りに終始しました。
※次回は Sacerdotes Domini と Benedicam Dominum を練習。
両方とも完璧に歌えるようにしてくること!!

(KS)
by fonsfloris-k | 2011-07-30 13:00 | 講座レポート
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