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9月11日 アンサンブルクラス(関西)
オケゲム ミサ「カプト」 キリエ・グロリア
ビクトリア「アベ マリス ステラ」
ビクトリア「アベ マリア」8声
オケゲム ミサ「カプト」 クレド

1)オケゲム ミサ「カプト」 
拍節感がないのに全部がぴったり合うためには、それぞれのi-wiを意識的にはっきりさせる事、誰が何をしているのかを、聴こえるように歌う事、そして、それを聴いて反応する事が大切です。
  声の使い方、声部の聴き方等 高度な要求ではあるが、それがこの音楽の素晴らしさにつながるのです。
  拍子をとってリズムを規則的に刻んでしまうと、この音楽はすぐに死んでしまうのです。
キリエⅠ
・細かく動く声部は、聴こえるように歌う事を心がける。一番先に動くTen.は特に重要。
・Sup.とTen. eleyのleでそろう。(ゴムがはじけるように)
・Sup.10拍目からの細かい音、ぴょんぴょんしない。
   ・2の7拍目からカデンツが始まる。その前の音量を一旦落とす。
     Ten.はリガトゥーラを大切に。  
クリステ
・最初の和音(ラドミ)、空気のように薄く入る。
    ・3 Contra.とTen.合わせる。
キリエⅡ
・3´までの leysonの歌い方「ワフン」を意識して重くならないように。
      *それぞれのセクションの始まりは、色合いを感じて歌いだすように。
グロリア
・Contra. 変更箇所
      te(レ) rra(ドレ) pax(ミ) ho(ファレシ) mi(ドレ~)
・Ten.   1LaudaのdaがBas.にはまるように、繊細に入る。
・Contra. Rexcelestisの低い音の e母音が埋没しないように響かせて。
・Ten.   7前のコロルはひとつにまとめる。
・Ten.    filius fiでのばしている間に響きをつくっていく。
・Ten.   patris paで爆発しないように注意。
・Contra. 8miserere ラレレシドレレのドを♯に。
・Sup.  12 下がらない。
      * 少しテンポを速くしました。
      * 11のmiserereは言葉の意味を感じて音量を少し落とす。
      * オケゲムのグレゴリオ聖歌は歌わないことになりました。

2)ビクトリア「アベ マリス ステラ」
1.Dei mater のmaは注意深く降りる。
  5度の響きを意識して下がらないように注意。
2.のばす音は次に向かう。
  Gabri のGaの発音は、上も下も開けてはっきり響かせる。
     又、手前のAveで一度おさめる。
      funda nos~徐々におさめていって、Mutans~また始まる。
    4.ミニマ休符の次の音は、立ち上がりをはっきりさせる。
      Ten. 上昇の順次進行は、ひとつひとつの音をめくるように歌う。
(流れない,押さない)
    5.laris  laからrisへの1音をしっかり上がる。
      * 7.Amenの後すぐにDignare me laudare te,Virgo sacrata.に入る。
        これがあって hymnusが完結する。
        Amenで終わらないのが晩歌の時のhymnus.の特徴。

3) ビクトリア「アベ マリア」8声
   ・ Alt. Ave Maria のri 薄く入ってふくらます。
   ・ Sop. gratia 優しい気持ちで、抑える。Dominus のDo はっきり、
       Benedicta tuは柔らかく。
   ・ Sop.がfructus フォルテで出た後、各パートfructusのフォルテを歌う。
   ・ Sop. et benedictusのetは薄く入る。
   ・ Sancta Maria, Regina caeli, dulcis et pia, o mater Dei,
  規則的なイントネーションの波があちらこちらから聴こえるように。
   ・ O mater Dei の音程、半音の幅に注意。
   ・ Ora proのraは引く(弱)。
   Ut cum さっと色合いを変える。
全音上げにします

4) オケゲム ミサ「カプト」 クレド
 * 各パート、部分的に先生の歌い方を模倣することでつかむ。
  * 次回は続きもやります。
  
(Y.Y.)
by fonsfloris-k | 2011-09-11 12:30 | 講座レポート
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