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7月23日 ラウダを歌う(東京)
配布物 マグダレーナのラウダ
出席者 7人

★コルトナラウダ1番

しあげのつもりで。
お休みの方の分は先生が歌ってくださいました。
・ドローンはあまりしゃべり過ぎず、大きう歌わずに。
・家で何度も読んでくる
・しかし「イタリア語を読む」というのから脱却するこ。
3節目・特に朗唱から朗読への移行は歌の雰囲気を忘れずに。
tutta la nostra villaniaに入る前は(a音)その前を大きく言い切って、
かなり間をとり、大きくブレスして入ります。
・次にみんなが入りやすくなるようにつないでいくこと。

★De la crudel mort de Cristo
・先唱の後、一息ついてからtuttiで入る。
・メリハリをつける
・5節、全員でやるとき、≪ここから始まるMoia~からゆっくりしない
「すぐに殺せ!~~」と切羽詰った感じを出すためだろう。
・8節目dicendo:の後はソロの人もドローンの人も「ピタッ!」ととまる
・これから何を言うのでしょうね?と聞き入るのを待って始める
・カンマがついているのを生かす
・たっぷりあけて、セリフのように劇的に、声のトーンのレベルを
①Trista②lassa③dolente!と上げていく
・ドローンは「泣き」のイメージを入れて、
これを聞いて心無い人たちまでもが泣いてしまうかのように効果を出す

★マグダレーナのラウダ
(CDもたくさん出ていますとのこと)
聖書の中の聖人とはだれか?
・マグダラのマリア
・大天使ミカエル
洗礼者ヨハネ
ラウダが成立した同時代の人では
・アッシジのフランチェスコ
・パドバのアントニオ
(古代ではアレキサンドリアのカタリナ)
フランシスコ賛歌・・・・伝記などに基づいてあるいは、聖務日課なども参照して作られた。
コルトナラウダ・・・・当時、演奏上は♯や♭が存在したが、記譜はされておらず、その理由は定かでない。


~「西洋音楽をやるときに必要なこと」~

①聖書の知識
②ギリシャ古典とキリスト教の教養が必要
マグダラのマリアが聖書の中でしたこと
・涙でキリストの足を濡らし髪の毛で拭いたこと・・・・繊細な愛の行い・・・絵画では長い髪をまとった絵がある
・7つの悪を持っていたが悔悛のシンボルとなる(骸骨を触る)・・・・乙女の合唱にまで参加できる
・怖がる男どもをしり目に、キリストのお墓に行くが遺骸はすでになく、勇気をもって告げに行く・・・・キリストを求める気持ちが強い・・・復活した時は一番に会いに来て「マリア」と呼びかけて。
・香油との結びつき
キリストとマグダレーナの友情・・・・などなど。


<楽譜>

・写本を見るとリガトゥーラが多い。
・発音ではマグダレーナと「レ」にアクセントが来るが、楽譜では「ダ」についている・・・しかし、その後の下降も弱くならずに。語尾を広げる。
・degnaから軽くしてメリハリをつける。
・laudare、nominata、meritataは4つまとまった同じリガトゥーラで形状されている。
・リプレーゼの二行目Semper degge Dio~とストローフェのIesu’ Cristo~は同じ旋律(ネウマ)
・同じものを使って統一感を出す
・Dio大文字と思いがちだが、中世では小文字で書くのが通常であった。
・Dioまで重くせず歌いきる
・思いのほかテンポは速いので、なおさら息を流して歌うのがよい
・ストレーフェを先生について歌う。♭つけない。
・54番まである(次回配布)
・1人ずつ、楽譜見ないで歌ってみることに挑戦


~~先生のつぶやき~~

次回は今までの4曲をまとめてやります。
秋風が吹くまで忘れずに~~~。
残暑乗り越えお元気にお目にかかりましょう。
発表会に向けてGO!(厳しくなるかも・・・・・)
このほかフォレンツェで作られたラウダもやってみましょう。
13Cと14Cでは全く違って作られています。
コルトナの同じテキストでもフィレンツェでは舞踏曲風になっています。
カンツォーネみたいなのがあったり、
ベルカントの発祥の地、その基礎となっているのはと言われています・・・・・と。

厳しくもあり、楽しくもあり、次回への期待もあり、
9月の講座を楽しみに復習にいそしみましょう。

(R。H.)
by fonsfloris-k | 2012-07-23 13:00 | 講座レポート
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