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5月25日アンサンブルクラス 中世の音楽(関西)
13:30-17:30 於母の家ベテル
「アンサンブルクラス 中世の音楽」
受講:9名(S4、A2、T2, B1)

内容
<1>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Gloria
・二重線のあるところでちゃんと終わる。finalisで終わっている。それ以外のところは通過点なので止まらない。
・triplumの旋律線が歌詞の雰囲気をリードしている。
・Etはレーラの透き通った響きなのに対し、inではファが入って濁った響きになる、という違いを感じて。
・triplumのhominibusの-ni-のようなミニマの音型は装飾のようなものなので遅れない。
・voluntatis.の後アーティキュレーションして、Laudamusをていねいに。
・tenorのgracias agimus tibiのti-にあたる音がぬけている。brevisでドの音。
・unigeniteのところ、Gloriaでは初めてminimaごとに音節がつけられている。ささやくように。
・contratenorのQui sedesのQuiの音はbrevis plica。
・ad dextaram patrisとmiserereの間は切れるけれど、patrisの響きのままmiserereに入るように。
・Amenの最初の音など、レーラは完全に倍音の中にある音のみで、それ以上主張しない。
・シンコペーションになるところは音2つずつを単位にとる。
・Amenのsemiーsemi休みが連続してかけあいになるところ、声部が重ならないように、音を短めに。声帯を開けた瞬間に音が鳴るように。
・Amenのcontratenorも細かくておもしろいけれど、triplumとmotetusのかけあいの方が主役で、contratenorはそれをもりたてる役目。
<2>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Kyrie
・Christeのグレゴリオ聖歌の時、eleysonの-ley-のつける場所を変える。練習番号[3]のリガトゥーラの後の音ファで-ley-という。
<3>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Credo
・Patremの出だしの音、息がもれないように。
・invisibilium(-umのつなぎ)とEtの間で一瞬アーティキュレションする。その後のunum Dominum Jesum Christum filium Dei unigenitumまでは同じ格(-um)が続くので途切れないように。
・Et vitam venturi saeculiの最後の-liの音、motetusはミ(ソ♯)だけれど純正に取る。ドーミは広いけど、ミーミ(ソ♯)は純正に。

(N.I.)
by fonsfloris-k | 2014-05-25 13:30 | 講座レポート
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