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6月22日アンサンブルクラス 中世の音楽(関西)
13:30-17:30 於母の家ベテル
「アンサンブルクラス 中世の音楽」
受講:10名(S4、A3、T2, B1)

内容
<1>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Sanctus
・tenorのSanctusの定旋律を全員でグレゴリオ聖歌風に歌ってみる。
・tenor: Dominus以降がisorhythmになっている。Benedictusの前まで11×6+1(最後の音)。Benedictus以降が11×4。
・gloria tuaの-aがtaleaの始まりなので、次のHosannaとの間が切れないように。ルネサンスや他の時代などでHosannaが新しい楽章やセクションになるのが普通なのと違って特徴的。現代の演奏家の中にはHosannaから新しいセクションのように歌う人たちもいて(「ビバ!合唱」参考)、それは時代錯誤なのではないかと思う。
・contratenor: Dominus以降Benedictusの前まで13×5+12。Benedictus以降が13x3+11。各taleaの始まりがtenorの始まりと一致している。tenorが休みのところをcontratenorが12個めと13個めの音で補って次のtaleaへの橋渡し役をしている。そこをきちんと意識して。
・tenor: Hosannaの出だしの旋律はSabaothの出だしの旋律と同じ、contratenorが同じ不協和音を歌っている。1拍目から不協和音にするのはオルガヌムの伝統から珍しい。かなり特別なこと。このことからしても、Hosannaから新しいセクションにする歌い方はおかしいといえる。
・triplumとmotetus: 完全なisorhythmにはなっていないが、ホケトゥスのところは全部同じリズム。
・triplumとmotetusにtalea番号が入っていないので入れる。
・taleaの直前の音はほとんどミ。tenorは休んでいる。triplumとmotetusは二重導音になっているのを意識する。contratenorは逆の動き。
・motetusのtalea番号viの直前の音(練習番号10の2つ前の音)はフィクタ。
・tenor: SanctusのSan-の最初の音が2回くりかえされるのをきちんと2回歌う。
・tenorのBenedictusの定旋律を全員でグレゴリオ聖歌風に歌ってみる。
・Benedictusを全員で。
<2>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Kyrie, Gloria, Credo
・KyrieからCredoまで通してみました。
・ミは「高い」「固い」。ファは「柔らかい」。

(N.I.)
by fonsfloris-k | 2014-06-22 13:30 | 講座レポート
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