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特別講座「フランス・バロック音楽の話」CD/DVDリスト
日中の強い陽ざしが影を潜めた夏の夕べ、関根敏子先生からド・ラランドと当時のフランス宮廷にまつわるお話を伺いました。また、花井哲郎先生によるチェンバロの演奏を聴きました。

講座の中で関根先生が紹介してくださったCDとDVDは以下のとおりです。

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演奏・内容 演奏者 発売年 レーベル
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1662 Bossuet演説 CD2 Le Poeme Harmonique 2002 alpha
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1680 Lecon de tenebres I.Desrochers 1996 astree
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1683 Beati quorum S.5 Schneebeli 2001 veritas
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1684 Te Deum コロー指揮 1991 Erato
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1687 Miserere a CD1 Le Poeme Harmonique 2002 alpha
vx seule+ch
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Symph. Pour les H.Reyne 指揮 1990 HMF
Soupers du Roy
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1689/1715 De profundis S.23 Skidmore 1995 Gaudeamus
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1690 Dies irae S31 Herreweghe 1991 HMF
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1720 Les Folies de Coin 指揮 2004 LABORIE
Cardenio
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1725 Cantate Domino Skidmore 1995 Gaudeamus
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花井哲郎先生のチェンバロ演奏の曲目
シャンボニエールのイ短調組曲から:
Allemande 'La Rare'
Courante
Double de la Courante
Galliarde

本日のお菓子はガトー・ショコラでした。
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by fonsfloris-k | 2010-07-31 19:00 | その他
7月31日 総合講座「テネブレを歌う2」(東京)
*9月25日(土)を参照 
(MK)
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by fonsfloris-k | 2010-07-31 13:30 | 講座レポート
7月31日 ルネサンスの音楽史を学ぶ(東京)
第37章「イタリアとスペインの反宗教改革」途中から
p583 「パレストリーナ」

1600年以前の音楽を振り返ることはGiovanni Pierluigi Palesutrinaという作曲家ただひとりについて振り返る、ということである。パレストリーナの音楽は教育的モデルとしての確固たる地位を得ており、また音楽史的評価においてもほかにならぶものはない。この高い評価は二つの「神話」に基づいている。

神話1:ポリフォニーの救世主
1607年、Agostino Agazzariが通奏低音に関する論文を発表した。その中でアガツァーリは、もしパレストリーナが(「教皇マルチェルスのミサ」を作って)解決策を見いだしていなかったら、ポリフォニーばかりか音楽そのものが悪者であるとして教会から追放されてしまっただろう、と述べている。このことから、「このミサ曲が音楽を救った」という神話が始まったのである。Gloriaはホモホニックー?一音節に一つの和音?なスタイルで作曲されている。

☆ Pope Marcellus Mass,[Gloria]を聴きました。

Gloriaに対してAgnus Deiはポリフォニーで作曲されている。
☆ Pope Marcellus Mass [Agnus Dei]を聴きました。

その後もアガッツァーリの「パレストリーナ神話?このミサ曲が音楽を救った、というー」は語り続けられた。1828年にはGiuseppe Bainiがメロドラマ風の伝記を発表、1917年Hans Pfitzner はオペラ「Palestrina」でこの話をとりあげている。しかし実際にはこのミサ曲が1562~3年に書かれたことを考えると、「Poor Pierluigiよ!音楽の運命はおまえの指先一つにかかっている。彼はかつてないほどの困難な岐路にたたされたのだった、、。」というようなドラマがあったというようなことはない。

神話2:教育のモデル
「あのベートーヴェンもパレストリーナのスタイルに学んでMIssa solemnisを作曲した」、有名な「Gradus ad parnassum」の中でFuxはパレストリーナを先生,自身を学生として対話形式の論文を書いている、等の事柄が「パレストリーナの様式」を教育的なモデルへと押し上げていった。

これには二つの問題がある。一つはパレストリーナを16世紀の代表人物というのはいささか言い過ぎであるということ。今ひとつは「旋法にもとづく対位法の代表者」としたこと。パレストリーナはホモホニックの作曲者でもあるのだ。

「パレストリーナの生涯」
彼はローマにほど近いパレストリーナという町に生まれ、1594年2月2日に亡くなったとき68歳だった。ローマのサンタマリアマジョーレ教会で教育を受け、1537年まで少年聖歌隊員、1544年にパレストリーナのオルガニストになっている。ここで妻となるLucrezia Goriに出会い、Giovanni Maria del Monte 枢機卿に出会っている。その後の詳細はP588の表を参照のこと

パレストリーナは尊敬されるべき人物ではあったが、いわば教会音楽家としての「仕事人」であり、「神話の素材」になるような人物ではなかった。

「ミサ曲」
パレストリーナには約700曲の作品がある。(94曲のマドリガル、のこりは典礼のための作品、モテット、104曲がミサ曲である)パロディミサの素材として自身の曲を24回も使っている。また、ジョスカン世代など古い時代の作品を好んで使っている。

1569年に出版された自身のモテットに基づくミサ「Missa Dum complerentur」にはパレストリーナのモテットの3つの特徴が含まれている。

①プリマパルスの始まりのホモホニーの部分とセクンダパルスの始まりのペアの対位法の部分などの例のように、模倣部分と和声部分が対等に扱われている。
②6声部を復合唱の様式でいろいろに組み合わせ効果をだしている。
③「erant omnes pariter dicentes」(一同そろって言いました)や「in unum discipuli congregati」(弟子たちが一つに集まっていました)などの歌詞のところは全パートが一緒に歌うなど、ちょっとした言葉の描写が工夫されている。

P591にモテットとミサの対照表があるので参照のこと。テキストと曲集の小節番号が違っているので注意。モテットのセクンダパルスの最初の番号が85になる。

☆ [Missa Dum complerentur Gloria]の演奏を聴きました

「モテット」
1584年に出版されたMotettorum liber quartus ex Canticis canticorumの中で、パレストリーナは若い頃世俗的な曲を作ったことへの弁明をしている。しかし本当にそんなに後悔していたのだろうか?

曲集の86番(p389)「NIGRA SUM」は、パレストリーナの技法がコンパクトにまとめられている曲で、印象的な模倣で始まっている。「模倣」はパレストリーナの基盤ではあり、「模倣」について見ていくと「和声的感覚がある」ということがわかる。パレストリーナは、教会とヒューマニズムを上手に融合した音楽家といえる。

「その他典礼の曲など」
ミサ、モテットに加え、パレストリーナのその他の作品としてマニフィカト、哀歌、連祷、詩編、讃歌、奉納唱がある。594Pに揚げたのは対位法的なオッフェルトリウムと、いわゆる長いテキストを早く言ってしまおうパターンの聖母マリアの連祷である。

「パレストリーナ様式」
この時代パレストリーナほど分析、研究の対象となった音楽家はほかにいない。いわゆるパレストリーナの様式とは、以下のようなものである。

増音程、減音程は使わない、6度は使わない、旋律が下がるときはなだらかに降りる、和音はミニマより長くしない、不協和音へは準備をして進行する、ラテン語の正しいアクセントに忠実に作曲、などなど。

パレストリーナは「保守的」である、といわれる。確かに「前衛」であるとは言えないかもしれないが、次第に不協和音を組織化していくということに関して、また和声的感覚においても、彼以前にはこのような作曲家はひとりもいない。デュファイに始まりジョスカンを通ってきたこの道の延長線上に、確かにパレストリーナは乗っている。彼の音楽を「古めかしいもの」としたのは後世の人々なのである。

(MI)
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by fonsfloris-k | 2010-07-31 11:00 | 講座レポート
特別講座「フランス・バロック音楽の話」7月はドラランド
フランス・バロックの魅力あふれる世界を関根敏子先生が紹介する6回講座。7月は、古楽アンサンブル「コントラポント」が第8回公演~ルイ14世のミサ~でその名曲の数々を演奏するミシェル・リシャール・ド・ラランドをとりあげます。花井哲郎先生によるクラヴサン演奏に加えて、お茶とお菓子(今回はワインも選べます!)も楽しみな講座です。

日時:7月31日 午後6時30分~9時
場所:フォンス・フローリス古楽院
申込:m-kubota@fonsfloris.com (窪田)
受講料:1回 3000円

全日程
6月26日 リュリ(終了しました)
7月31日 ドラランド
9月18日 M-A.シャルパンティエ
10月23日 クープラン
11月20日 カンプラ
12月4日 ラモー
毎回土曜日 午後6時30分~9時

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by fonsfloris-k | 2010-07-28 11:00 | その他
古楽アンサンブル「コントラポント」第8回公演
古楽アンサンブル「コントラポント」第8回公演
~ ルイ14世のミサ ~


2010年9月3日(金)午後7時開演(午後6時30分開場)
東京カテドラル聖マリア大聖堂


演奏曲目:f0201614_1051263.jpg
ミシェル・リシャール・ド・ラランド Michel-Richard de Lalande (1657-1726)
「ゆるされたものは幸い」 Beati quorum remissae sunt
「深き淵から」 De profundis
「テ・デウム」 Te deum
『王の晩餐のためのサンフォニー』より 第2ファンタジーあるいはカプリース
Symphonies pour les Soupers du Roy, Deuxie*me Fantaisie ou Caprice
『ヴェルサイユの泉』より シャコンヌ
Les Fontaines de Versailles, Chaconne

太陽王ルイ14世のヴェルサイユ宮廷礼拝堂副楽長で、フランス・バロックを代表する作曲家の一人ド・ラランドの名曲を集めた演奏会です。当時の国王のミサでは一般的なミサ曲ではなく、グラン・モテと呼ばれる独唱、合唱、管弦楽による一種のカンタータを数曲連ねた典礼が行われていました。時によると当時としては大編成の宮廷楽団によって演奏されていたことが知られています。本邦では演奏機会の少ない名作「深き淵から」を中心に、ド・ラランドのグラン・モテと、国王が特に好んだ管弦楽作品を演奏します。特に今回の演奏会から、古楽アンサンブル「コントラポント」に若手声楽家20名ほどによる合唱が新たに加わり、演奏に花を添えます。その鮮烈な響きにどうぞご期待ください。

独唱・合唱・管弦楽:古楽アンサンブル「コントラポント」
ソプラノ dessus:花井尚美
アルト haute-contre:上杉清仁
テノール taille:及川豊
バス basse:春日保人
指揮:花井哲郎

管弦楽
ヴァイオリン・ヴィオラ violons:小野萬里(コンサートマスター) 大西律子 丹沢広樹 本多洋子 
深沢美奈 阿部まりこ 上田美佐子 小林瑞葉
バス・ド・ヴィオロン basse de violon:西澤央子
ヴィオラ・ダ・ガンバ viole:多井智紀
フルート・トラヴェルソ flûte :春日保人
オーボエ hautbois:三宮正満 尾崎温子
ファゴット basson:永谷陽子
テオルボ théorbe :金子浩
オルガン、ギター orgue, guitare:上尾直殻
トランペット trompette:斉藤秀範
ティンパニ timbales:松下真也

合唱
ソプラノ dessus: 上田絢香 小澤淑恵 鏑木綾 坂本久美 櫻田江美
アルト haute-contre: 佐藤優衣 佐々木美歌 関奈美 長谷部千晶
テノール taille: 坂口寿一 佐藤拓 富本泰成
バリトン basse-taille: 大野和仁 櫻井元希 能登健太
バス basse: 西久保孝弘 福永一博

■チケット:前売一般4,000円 ペア7,000円 学生2,500円 当日一般4,500円

■前売券取扱:東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
(セブンイレブンでの引き取り可能)
スペース セント ポール(東京カテドラル内)03-3941-4971
東京芸術劇場チケットサービス 03-5985-1707
東京古典楽器センター 03-3952-5515
サンパウロ 03-3357-8642

公式ウェブサイト
http://www.fonsfloris.com/c/
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by fonsfloris-k | 2010-07-28 10:58 | 演奏会・CDのご案内
合唱団フォンス・フローリス 練習レポート3
於中目黒住区センター

内容
<1>Charpentier, In Nativitatem Domini nostri Jesu Christi Canticum
Surgamus(148小節~)
・すべての母音を前の方で明るめに鳴らす。
・すべての音が成長するように。音の立ち上がりははっきり、その後一度ひいてから、だんだんふくらませる。
・裏から表の流れ。
・Bethleemの-le-から-emは狭いエ(イに近い)から広いエに言い直す。
・156小節&170小節:usqueのsは早めに言う。-queからBeth-の流れを感じ、Beth-でいったんぬいてから-le-emで「ビヨン」。
・172~183小節:下3声は上3声と違う神学的な内容を歌っているのでそのような重厚な響きで。
・182小節以降:quidは鐘を鳴らすようなイメージで音の立ち上がりをとても早く。
・187小節:O pastoresの出だしo pas-は小さく、-to-でふくらませる。
Salve puerule(292小節~)
・4小節ひとまとまりのフレーズ。その間ブレスしない。
・1番が終わるところで遅くしない。次にリトルネッロにすぐ続くので。
・310小節:Tailleの歌詞Assimilesの-mi-とluviumの-vi-を最後の8分音符に移動させる。
・298小節:DentのDen-はデンではなくダ(ン)(前の方のアの鼻母音。semperなどと同じ)。

<2>Charpentier, Messe de Minuit
Credo
Patrem(1小節~)
・ominipotentemで少しリタルダンドして、factoremから早くする。
・ 29小節:Etとin、inとunumはリエゾンする。unumのu-の母音は[i]の音を強く出すのを忘れないように、上に[i]と記入しておく。32小節のunigenitumのu-も同じ。
・29小節以降:2拍目(2分の2拍子の)から1拍目に行く時に少し早くなるくらいにして流れを作る。
・37小節以降:ante omnia,で切って、その後のante omnia saeculaはつなげる。
Deum de Deo(41小節~)
・Deumの-umの鼻母音の時に飲み込まない。響きを次に続ける。そのためには前の方で鳴らす。
・3拍目から1拍目に行く時に遅れない。
・86小節:Genitumのnの発音を早めに。
・87小節:consubstantialemの-sub-を少しはっきりと。裏拍を意識するため。
Et incarnatus(110小節~)
・113小節:Haute-contreの装飾は直前のミの音からミファミファミ~と始まっているつもりで。
・114小節のMariaのMa-や116小節のVirgineの-gi-や119小節のfactusの-tusは次の拍の頭にくるくらいのタイミングで。
・120小節:estの-stは次の(121)小節の頭で言う。
・124小節:estの-stは次の(125)小節の頭で言う。
・128小節:Dessusの装飾はゆっくり目立って。gは高く、fisは低く。半音の幅をかなり広く取る。
・128小節:estの-stは次の小節の頭で言う。
Et ascendit(159小節~)
・170小節以降:sedet,で切って、その後のsedet ad dexteram Patrisはつなげる。
・189小節~:nonの語尾は[n]でちゃんと閉じる。次のeritとリエゾンしない。
・205小節:in tempo
Et unam sanctam(247小節~)
・3拍目から1拍目に行く時に遅れない。
・白抜き8分音符はほとんどイネガルなしで。白抜き16分音符はきちんとイネガルで。特に253小節。
・255小節:Confiteorの-te-のタイミング。リズム感出して。
・Confiteor unum baptismaは続けられる人は続ける。
Et vitam(273小節~)
・276小節:Basseの最初の音 f → a

<3>全体的な注意
・母音の響きをそろえる。
・すべての音が成長するように。音の立ち上がりははっきり、その後一度ひいてから、だんだんふくらませる。
・すべての音は動いている。どこかに向かっている。
・裏から表の流れ。

(NI)
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by fonsfloris-k | 2010-07-25 14:00 | その他
7月17日 フランドル楽派の音楽を歌う(東京)
出席:S3,A2,T2,B2

・ビクトリア Miserere
歌詞読みの後、和声の調整の練習

偶数節のグレゴリアンチャントの終わりの音は、純正律の低いミの音なので、そこから次の節の音を取る際には、高めに取ること。

和音をかっちりと嵌めて鳴らす意識が必要。
響きの方向性を意識すること。
参考に、コルシカの合唱のCDを聴く。 フォーブルドンのようなスタイル。

同じ音が続くので、言葉の強弱、アクセントに注意。

第13節のTenの終止の旋律、音程に注意

・ジョスカン Miserere
1ページ目(第3節まで)を集中的に練習

言葉を鳴らすところと、引くところを意識すること。
言葉のアクセントの後の語尾を歌いすぎない。
終止のフレーズ、糸を引き出すように滑らかに歌うこと、強く押し出さない。

響きが高く立ち上がるイメージを常に意識して、響きを落とさないこと。
ミはヴィクトリアより少し高い(ピタゴラス音律に近い?)

母音が変わっても響きが落ちないようにすること。
特に、i→e、(Miserereの同じ音の持続の部分など特に目立つ)

uの母音は深く、ややオに近い。

歌い出したら、他のパートとの関係を聴きながら歌うこと。
他のパートの動きから音を貰うように、常に関係を意識する。 

(MO)
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by fonsfloris-k | 2010-07-17 15:00 | 講座レポート
7月17日 ルネサンス音楽を歌う(東京)
《初めに》
第2夜課のレスポンソリウムは、エレミアノ哀歌とは異なり、Cantusの音部記号がト音記号になっている。これは一般的なものではなく高い音域を表す特殊な記号。“chiavette”の記譜という事で、3度から5度の範囲で下げて歌う。基になるピッチが高かった可能性もあり、今回は短3度下げる。どのパートも無理なく歌いやすい音域に調整して歌えばよいと考える。

《練習内容》
①第2夜課(フォリオ45)
Tanquam ~
・tanquam 、latronem のアクセントをはっきりと歌う
Quotidie ~
・(T)et eccet :後へ響きを持ってゆく繊細な表現で
・crucifigendum :終りの音はしっかり歌う。終わってしまった音ではなくまだある音として。
Cumque ~
・(A)manus :響かせる
・(A)Jesum 、eum :カデンツの動きを大切にして響かせる
・(T,A)dixit ad eos の前にあるミニマ休符は大切
・crucifigendum まで歌ったら、前の節 Quotidie にDa capo する。

②第3夜課(フォリオ49)
・(A)contra :細かい動きを大切に
・animam meam まで歌ったら、Et sicut の節に Da capo する。

③Benedictus(P5)
構成は基本的には詩編と同じ扱いだが、ことばが新約聖書から採られているので、荘厳な雰囲気になる。
二組に分かれ、奇数節、偶数節を交互に唱える方法を採るので、今回は、偶数節をVictoria のポリフォニーで歌う。(フォリオ29~31)

・詩編唱の唱え方
前半最後の音の変化:最初のイタリック体文字で下がり(ラソ)、次のイタリック体文字で上がる(ソ♭シラ)。最後の単語では、白い四角譜は2音節の場合は歌わない(ラソソ-ラ-)。
後半最後の音の変化:イタリック体文字で下がり(ソファ)、最後の単語太字アクセントで上がりその後おさまる(ソラソ-)。

全体12節の前後に、その日に相応しい(日によって異なる)
アンティフォナ(P4,Posuerunt~)が歌われる。
今回は8節まで練習。

フォリオ31の記述
Sicut Erat~ は歌わない。(Suo tempore その季節には)

♪まとめのキーワード
“独唱ではなくアンサンブルを!”

(YK)
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by fonsfloris-k | 2010-07-17 12:30 | 講座レポート
7月14日 グレゴリオ聖歌演奏法(東京)
○16世紀ヴァチカンの写本 ”テネブレの3日間の典礼の詩篇”の
コピーをいただき、10世紀と16世紀に行われていたResponsoriumを歌い比べてみる。

○トリエント公会議でグレゴリオ聖歌の新たな編纂をパレストリーナに依頼。
実際は弟子のアネリオ、ソリアーノが行い、1614年にエディツリオ メディチェア(Editio medicaea)を発行

○16世紀のものは、10世紀のネウマの細かいニュアンス反映されているがより単純化されている。
・例えば、音節の区切りが違っていたり、細かなトルクロスがなくなっていたりしている。細かい部分がなくなっている分、イタリア語的にダイナミックに、テンポも遅かった可能性も、とのこと。
・2 Responsorium"Velum temple scissum" などは繰り返すところが
"Latro..."からではなく、"Et omnis...."からになっている。

○2 Responsorium"Velum temple scissum"について
・"Memento..."の部分は二度うたうことになるが、
一回目と二回目の感情の違いを出すように。
一回目は歴史的なことを冷静に語り、
二回目は個人的な感情の高まりを表現している。

○3 Responsorium は第一夜課の終わりなので、
繰り返しは以下のようになる。
Vineamea..- Quomodo...-Sepivi...-Quomodo...-Vineamea...-Quomodo.の順
(A)        (B)        (V)      (B)       (A)       (B)

・Quomodo conversa esの部分は一つとして捉える。
この部分で -saのところに流れないトルクルスがあるので、気をつける。
・Ut me crucifigeres ここも上記と同じように一つととらえる。

次回に向けて、詩篇は読んでおいて下さい。

(RO)
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by fonsfloris-k | 2010-07-14 19:00 | 講座レポート
7月11日 フランス・バロックの合唱曲を歌う(関西)
於母の家ベテル
受講:16名(S7、A4、T3、B2)

内容
<1>Charpentier, Messe de Minuit
Gloria
Et in terra(1小節〜)
・etとinの間に残響を感じるような歌い方(etをいっぱいいっぱいまで出さない)。
・9小節:ピアノ譜 cis → c
・Gratias agimus tibi propter magnam gloriam tuam.ぶつぶつ切れないように、全部がリエゾンしているように、スイングして。
・37〜38小節で遅れない。
Domine Deus(48小節〜)
・ソリスト、歌手であることを忘れない。
・peccataのpec-はイネガルの短い方の音だけれど母音が短くならないように。「ビヨン」の「ビ」。
・79小節以降:miserere nobisは少しテンポを落としてゆっくり。三歩下がった感じに。それまでと雰囲気を変えて。
・miserereのmi-se- 付点のイネガル忘れない。
Qui tollis(84小節〜)
・84〜88小節:qui tollis,で切って、その後のqui tollis peccata mundiはつなげる。
・89〜93小節:qui tollis,で切って、その後のqui tollis peccata mundiはつなげる。
・94〜99小節:suscipe,で切って、その後のsuscipe deprecationem nostramはつなげる。
・99〜104小節:qui sedes,で切って、その後のqui sedes ad dexteram Patrisはつなげる。
・89〜92小節:各パート、♯や♮がつく音は和音や雰囲気を変える音なので意識して。
・97〜98小節:ヘミオラ。
・105小節以降:miserere nobisはていねいに。ただし、110〜111小節で遅れない。
Quoniam(116小節〜)
・ぶつぶつ切れないように。思っているよりはレガートに歌ってちょうどいい。ただし「ビヨン」で締めるところは締めて。
・quoniam tu solus sanctus,までつなげて。tu solus, solus Dominusまでつなげて。
・tu solus Altissimus Jesu ChristeはJesu Christeに向かって。
Amen(143小節〜)
・143〜147小節:最初の4つ(Dessus以外は3つ)のamenをひとまとまりに、その中で3つめのamenが山。次の3つのamenをひとまとまりに、その中で3つめ(最後)のamenが山。151〜155小節も同じように。
・161小節〜最後まで、全体をゆっくり。
Credo
Patrem(1小節〜)
・ 8小節以降各パートに出てくる点付き装飾は最初の音を4分音符分のばしてから動き始める。(2分音符分のばしてから動き始めることになっていたのを訂正)
・factorem→caeli→et terrae 言葉から言葉を取って。置いていかない。
・29小節:Etとin、inとunumをリエゾン。
・37小節以降:ante omniaの-te om-で「ビヨン」。omnia saeculaの-a sae-で「ビヨン」。-cu-laで「ビヨン」。
・37小節以降:ante omnia,で切って、その後のante omnia saeculaはつなげる。
Deum de Deo(41小節〜)
・52〜53小節:Dessusはヘミオラ。
・72〜73小節:ヘミオラ。
・78〜79小節:ヘミオラ。
Et incarnatus(110小節〜)
・120小節:estの-stは次の(121)小節の頭で言う。
・124小節:estの-stは次の(125)小節の頭で言う。
・128小節:estの-stは次の小節の頭で言う。
Crucifixus(129小節〜)*ソロ
Et ascendit(159小節〜)
・180小節以降:judicare〜はフォルテ。
Et in Spiritum(213小節〜)*ソロ
Et unam sanctam(247小節〜)
・Etとunamはリエゾン。
・252〜253小節:ヘミオラなので、apostolicamの-camとecclesiamのec-をつなげる。
・255小節:confiteorの-te-orで「ビヨン」。
Et expecto(263小節〜)*ソロ
Et vitam(273小節〜)
・276小節:Basseの最初の音 f → a

<2>Charpentier, In Nativitatem Domini nostri Jesu Christi Canticum
Salve puerule(292小節〜)
・4小節ずつひとまとまり。その間ブレスしない。流れるように。
・「ビヨン」の「ヨン」にあたるところで遅れない。子音を前に出して。
・310小節:Tailleの歌詞Assimilesの-mi-とluviumの-vi-を最後の8分音符に移動させる。


(NI)
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by fonsfloris-k | 2010-07-11 15:45 | 講座レポート