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5月29日 アンサンブルクラス(関西講座)
ビクトリア『アヴェ・マリス・ステラ』1.2.4.6節と、聖歌『Venit ad Petrum』、オケゲム『カプト』のKyrie ・ Gloriaを練習しました。

ビクトリア『アヴェ・マリス・ステラ』
1.Ave maris stella
 ・Ave の A を揃える。
 ・Ave の ve~marisの ma への動きに注意。
 ・virgoの 動きに注意 、goを 抑えつけないように。

2. Sumens illud Ave
 ・Sumens illud Ave 方向に注意
 ・Su 丁寧に出てほしいが、ショボくならないようはっきりと。
 ・グレゴリオ聖歌の旋律を聴いて。
 ・ore の動きに注意、みんながついて行けるように。 paceの ce 、エ"ー(だみ声)とならないように。
 ・funda のような、休符の後の立ち上がりをしっかりと。
 ・pace は 平和、文字通り収めること。
 ・nomen 滑らかに終わりましょう。
 ・men の直前の音を高めに感じるように。いつも低い。

4.Monstra te
 ・レラソファミレ・・・と旋法を確認してから・・
 ・mon の on 鼻に響いて stora te 動いていき esseは ssを意識して matrem の ma で はじける
 ・matrem の響きを大事に
 ・各声部はqui pro nobis に集まる。

6.Vitam praesta 
 ・出だし vitam のv ある1点から取って来るように出ること。

 先生からは「意外と覚えてますね」とのお言葉をいただきました。


聖歌『Venit ad Petrum』と元祖ミサ曲について

 この聖歌の最後、caput の ca- で展開される長い旋律を定旋律(cantus firmus)として使っている3つのミサ曲がある。
 一つ目、イギリスの作者不詳(アノニムス)のミサ『カプト』は、ミサ曲の元祖であり、ミサ曲の楽曲の形式を確立したことについても元祖である。
 (マショーは例外!)
 3声から4声へ、テノールが定旋律を受け持ち高い音を歌う、バスが低音で支える、近代的な和声感覚をもつポリフォニーの形が確立された。ここでは、定旋律を歌うパートはテノール。
 二つ目はこのオケゲム。
 三つ目はオブレヒト。オブレヒトは定旋律をすべての声部に歌わせている。最初はテノール、それからスペリウス・・・で最後にバッスス。(カペラ演奏会パンフレット『聖母誕生の祝日のミサ』2008年10月13日より)

聖歌
 ・dixitの x の発音に注意
 ・Domine で切れる。
 ・caput メリスマ部分は2回ずつ繰り返されて、途中につなぎの旋律が入り(区切りを感じること)、最後がコーダ。
 ・ca- は音域が高いのでアルトとバスはオクターブ下で。
 ・4度が特徴的。
 ・流れを知って歌うのとそうでないのとでは、曲想のつけ方が違ってくるので(知っていてください)。


オケゲム『カプト』
Kyrie
 第1Kyrie
 ・リズムをつけずに、テノールを、みんなで歌う。1つ1つの音を歌うのではなく、どこへ向かうかを意識すること。長いところへ。
  ター・タ・タ・タティターではない(拍節感にとらわれずに、旋法的に重要な音の間を流れるように歌う練習をしました)。
 ・コントラも同様に歌ってみる。で、テノールとコントラを合わせてみる。
 ・コントラの[2]を集中的に。
 ・テノール 出だしと e で上がるところを集中的に。
 ・この2声にスペリウスが乗っかる。
 Christe
 ・スペリウスから確認
 ・それを支えるテノールと合わせて確認
 ・コントラ 出だしの4度に注意すること
 ・バス[3]定旋律!
 第2kyrie
 ・完全テンプスを感じて!
 ・バス定旋律
 ・テノール、ブレビスで感じることが必要。
 ・スペリウス確認。
 全体
 ・先生「(発表会で)この部分だけやっても、聴いている人は、この世界には入り込めない。グロリアくらいまで必要か。」
 
Gloria
et in terra pax
 ・バッスス・コントラ[1]~、テノールも加わって再度。スペリウスも加わってもう1度。
 ・[3]の前Gratias ~コントラ確認、数えないこと、歌詞はうまく付いている。Graciasの a(レ) ↑
  magnam gloriam tuam の ma の音・高さ、tuamの半拍!
 ・[4]輝かしいところ、歌詞も曲も。テノールから確認。rex celestis なめらかに。コントラ・スペリウス確認。
 ・[5]コントラ・バッススで。テノールも加わって。スペリウスも。
 

Qui tollis
 ・コントラ、qui 裏拍!とtollis, pecca, ta-mun・・・
 ・コントラ、mundi の ファ低くならないように
 ・[10]からあと、リガトゥーラを感じること。
 ・スペリウス・コントラでまず確認後、合わせてみる。
 ・テノール・バッススを確認、合わせてみる。
 ・テノール リズムなしで流れを確認。グレゴリア聖歌のように歌ってみる。最後は第1旋法。
 ・皆で。なかなかうまくいかず
 ・[10]テノールとコントラで。同じく[11]から。
 ・[10]から皆で。同じく[11]から。[12]から。[13]から。
 ・[13]テノールは旋律。他のパートはハミングで。[13]の前にもテノールは旋律。聴こえてきてる? 
 ・[14]皆で。ようやく通りました。

 大変難しく、音取りのような練習になりました。
 次回はクレド。全音上げで。

(T.S.)
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by fonsfloris-k | 2011-05-29 13:30 | 講座レポート
5月28日 一般クラス(関西)
於母の家ベテル
受講:27名(S9、A9、T6、B3)

内容
<1>聖母の晩課
Deus in adjutorium
・フレーズごとに、最後に大事な部分がくるので、そこに向かってつながって広がっていく動きを意識する(この曲に限らず)。
第一詩編
Antiphona: Laeva ejus
・言葉から言葉へと流れるように。単語ごとにぶつぶつ切れない。(この曲に限らず)
Dixit Dominus
・詩編はすべて2グループに分かれて歌う。今日は全員で。
第二詩編
Antiphona: Jam hiems transiit
・音が上昇する時に止まらない。
・最後のveniは倍くらいの長さにはなるが、すわってしまわないように。
第三詩編(差し替えプリントで:元のは旋法が違っていた)
Antiphona: Nigra sum
・第3旋法のdominantはシあるいはド。古い時代はシ、新しいものはドになってくる。この曲の場合も両方dominantと感じられる。
Laetatus sum
・*印のところではしばらく黙想する。すぐに次に移らないように(詩編はすべて。中世の記録にも、この法則を守らないことに関する罰則が記されている)。逆に、次の節に移る時には時間を空けない。
第四詩編
Antiphona: Regali ex progenie
・exorta refulgetのところで下がらないように。
・mente et spirituのところ、mente「心,思考で」とspiritu「魂で」という2つの単語を意識して。
第五詩編
Antiphona: Dum esset rex
・中区分線や小区分線があっても、文章としては続いているので、次に流れるように、いちいち終わってしまわないように。
Lauda Jerusalem
【楽譜訂正】
★tuumのtu-の2つめの音(シ)を消す。
★tuumの-umの上の音(シ)を消す。
★Sionがラ[ソ]ソラとなっているのをド[ド]シラとする。[ ]は白抜きの音。
★tu-umが2音節ともイタリックになっているのを2つめ(-um)だけイタリックにする(1つめのtu-では動かない)。
小課
小答唱:Ave Maria
・先唱Ave Maria, gratia plena: Dominus tecum.→全員Ave Maria, gratia plena: Dominus tecum.→先唱Benedicta tu in mulieribus, et benedictus fructus ventris tui.→全員Dominus tecum.→先唱Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto.→全員Ave Maria, gratia plena: Dominus tecum.
賛歌:Ave maris stella
・アンサンブルクラスが偶数節をビクトリアのポリフォニーで歌うので、その他の人は奇数節をグレゴリオ聖歌で歌う。
・その下のDignare me~の2行には新しく配布したプリントにある楽譜を切り貼りする。
マニフィカト(第4旋法の方で)
Ad magnificat antiphona: Sancta Maria, succurre miseris(グレゴリオ聖歌)
・ビクトリアのポリフォニーの同曲を発表会では晩課が終わった後に歌うことにする。マニフィカトのアンティフォナとしては、前後ともグレゴリオ聖歌で歌う。
・intercede pro devoto → femineo sexuは意味が続くので、小区分線を無視して続ける。
・ora以降、旋法が第1旋法のような雰囲気になるのも意識して。

<2>Victoria, Magnificat quarti toni
・全曲歌詞をつけて音取り。
・細かい音は次に流れるように、遅れないようにはっきりと。
・ミニマ休符の後は音の立ち上がりを早く。
・言葉のアクセント感を忘れないように。
・10節のバスの最後の歌詞seculaの-culaは一つずつ後にずらす。
・12節のquinta parsとaltusには男声を混ぜたいので、tenorの人はどちらになってもいいように準備しておく。
・コワイヤブックで2グループに分かれて歌う。
・奇数節は奇数月生まれ、偶数節は偶数月の生まれの人。若干入れ替えあり。アルトが2つに分かれる5節は奇数グループがアルト1、偶数グループがアルト2を歌う。

*次回は、Magnificatを音楽的に深め、さらに去年やった詩編2曲(ビクトリアのLaudate pueri、Nisi Dominus)をおさらいします。時間があれば、Ave Mariaにも入ります。

配布プリント
・グレゴリオ聖歌 3番目の詩編 差し替えプリント (A4 1枚)

(NI)
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by fonsfloris-k | 2011-05-28 13:30 | 講座レポート
6月のフランス・バロック音楽講座:シャルパンティエ「テ・デウム」
関根敏子先生からフランス・バロック音楽のお話をきく講座の第2回目は、シャルパンティエ「テ・デウム」をとりあげます。哲郎先生によるクラヴサン演奏、ワイン・お茶とお菓子の時間もどうぞお楽しみください。

6月4日(土) 午後6時半~8時半
シャルパンティエ「テ・デウム」

受講料:3,500円(1回)
申込:窪田 m-kubota@fonsfloris.com

次回以降の予定:

7月2日 ルイ・クープラン「前奏曲」
9月3日 マレ「フォリア」
10月15日 クープラン「クラヴサン曲集」
11月26日 ラモー「優雅なインドの国々」

7月の日程が当初ご案内していた【7月16日】から【7月2日】に変更になっています。
印刷された古楽院総合パンフレットの日程とは異なりますので、ご注意ください。

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by fonsfloris-k | 2011-05-27 17:51 | その他
5月21日 「総合講座1」イザーク (東京)
出席:14名

*新たに配られた楽譜「IN EPIPHANIA DOMINI」(7~9ページ)の
 7、8ページを練習
 第二旋法のフィナリス「レ」とドミナント「ファ」を意識してしっかり歌う。
 ネウマ譜を見ながら歌うとより抑揚がつかみやすい。
 エピゼマ:少し長めに歌う(テヌート)など。

Sequentia が続く場合はアレルヤ唱のアレルヤに戻らないで(8ページの最後まで歌ったらAlleluia…に戻らずに)、Sequentia(最初に配布されたA3サイズ縦長の楽譜 Festa Christi…)を歌う。これは Isaac のポリフォニーと交互唱。

*ポリフォニー注意点
 それぞれのパートが重なり合って生まれる和音の響き聞きながら歌えるようになりたい。
 歌い出しの音をぶつけない。
 和音のピッチをきちんと取る。
 ソやミの音が低くなりがち、高くとるように。

3ページまでを大きい楽譜を皆で見て歌う。
5ページまでパート練習と4声練習。

(MS)
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by fonsfloris-k | 2011-05-21 13:00 | 講座レポート
5月21日 グレゴリオ聖歌入門(東京)
出席者13名

〔1〕Alleluia 資料p1~2
・動き、流れを意識。
・半音がどこにあるか意識。
・ミとシを少し高めに感じる。(ピタゴラス音律=旋律の流れの中でオクターブと五度の倍音を純正に取っていく)ド→ミ ソ→シは広く。
◇第4&7旋法
・Alleluiaの最後の音を丁寧に。「i」を丁寧に言い、「a」にはアクセントはないのでおさまる。
◇第2旋法
・3つ目の音の上の小さい音符は子音の分「ia」の「i」。
◇第8旋法
・四角譜でたまたま隙間が空いているところは休みではないので止まらない。
・ネウマは見て分かるように書かれているので、その図の示すイメージで歌う。
 例:「・・」となっている部分は短く軽い、「w」となっているところは次の音に向かって早く流れる

〔2〕Graduale Triplex p705~通常唱
◇p707~8
・聖水をかける儀式の時の曲
◇p710~
・通常唱のKyrie・Gloria・Sanctus・Agnus
Dei。(Credoは後から加わったため、後でまとめて載っている。)どういう祝日に歌われるか、だいたい決まっている。
◇p769~ Credo
・ここには6曲あるが、これは1000年以上の間に歌われてきた中のほんの一部で過去数百年の間で最もよく歌われてきたものが載せられている。この中の任意の1曲をその前のミサ曲に組み込まれる。Kyrie・Gloriaとは関係なく好みで選ばれる。
◇p710~Ⅰ「TEMPORE PASCHALI」(復活祭の時のミサ)
・「Lux et origo(光であり源泉)」とはトロープス(挿入歌)の事。中世の間はKyrie eleisonという歌詞の途中にトロープスを挿入して歌われていた。
 例:Kyrie Lux et origo eleison
・PRO DOMINICISとは復活祭時期の一般の日曜日のミサの事
◇p725~Ⅳ「IN FESTIS(祝日) APOSTOLORUM(使徒の)」(使徒の祝日のミサ)
・bis→2回歌う、の意味。本来は3回歌う。第2バチカン公会議以降2回となった。今回は3回歌う。2つのグループで1回ずつ交互に歌う。
・第1旋法 finalisレ・dominantラ
・「*」までは先唱者(カントール)が歌い、以降は全員で歌う。
・マショーのノートルダムミサの定旋律
・中世フランスでは聖母のミサで歌われた
・3段目Kyrieは1つ目の*までは1グループ目、**までを2グループ目、それ以降は全員。今回は男声、女声で。
 Kyrie1男→Kyrie1女→Kyrie1男→Christe女→Christe男→Christe女→Kyrie2男
 →Kyrie2女→Kyrie*男→**女→eleison全員
・GloriaとCredoも交互、Sanctus・Agnus Deiは先唱者が歌う部分はあるがそれ以外は全員で歌う

〔3〕ミサの形 資料p2
・通常唱は旋律はいくつかあるが言葉は全て一緒なので、大勢の人が歌う事が多い。
・固有唱は毎日違う。全ての日曜には違う聖歌。
・1入祭唱→神父さま入場
・5使徒書朗読、9福音書朗読→座って聖書の言葉に耳を傾ける
・6昇階唱、7アレルヤ、8続唱(必ずいつもあるわけではない)→ソリストや聖歌隊が聴かせる音楽
・古いネウマが書かれたのは主に固有唱。歌い方がヨーロッパ中でまちまちだったものを、統一しようとして、楽譜として記譜されるようになった。

〔4〕ネウマについて(資料p3の表を見ながら、資料p6の譜例に沿って進みました)
・Grasuale Triplexではザンクトガレンとランという地域のネウマが書かれているが、ここではザンクトガレン式ネウマを学ぶ。
・ネウマを学ぶことは一般的に歌を学ぶことに共通している。
<単音>
◇ヴィルガ virga(竿・杖・棒)「/」→高い
(譜例)Triplexのp15
・le va(virga) vi
・a ni(virga) mam→aよりもniのほうが低いのにvirgaになっているのはなぜ?
 →次の音との関係で書かれている。この場合はniの次が低い音なのでvirgaとなっている。
・2段目Deusは全てVirgaとなっているがDeがvirgaなのはその前が低いため。流れで考えられている。

◇トラクトゥルス tractulus(引く)「-」→低い
(譜例)493,1(Triplexのp493の1段目)
・medioはVirgaで、その次のEccleも同じ音なのだがEはtractulus(低)
 →低いところからcleのアクセントに向かうため
・おさまる語尾はtractulus
(譜例)282,2 282,5(Triplexのp282の2段目5段目)
・これはGraduale。前半と後半があり、後半はソリスト。音譜記号の位置もずれて、音域が変わっている。(音が高くなっている)後半の後、前半に戻って歌う場合(A・B・A)が多いが、13世紀くらいには繰り返さないで、後半の最後の1行だけ全員で歌って終わるという形に定着している。その場合アタッカで次の曲(AlleluiaかTractus)に入る
・Graduale Triplexはソレム修道院の修道士さんたちがいろんなヨーロッパ中の楽譜を比較検討して一番古い形に近いと思われるものを復元したが、作られてから100年くらい経ち、その間にネウマの研究が進んだため、ネウマが示しているものと100%一致していない。 →修正(ネウマの形に合わせる)が必要。
 →2段目clamavi・5段目quisの最後の音はドとなっているが、シと直す。
 ※直し方は、元々書かれている音を斜め線で消し、その右側に正しい音を書く。

◇プンクトゥム punctum「・」→低い短い
(譜例)121,5(Triplexのp121の5段目)
・Liberatorはpunctum+ punctum +tractulusとなり、Libeは軽く進むように、言葉の流れにそっている。

<変化形>基本のネウマに付加して表現を変える
◇エピゼマ→しっかり歌う、長く歌う(テヌートのようなもの)
(譜例)303,6(Triplexのp303の6段目)
・第3旋法は基本的にdominantはシだが、歴史的にだんだんドに移行していった。
 新しい写本(Graduale novum)はドになっている。この曲もDominumのmi-num とexaudiのeはtractulus +tractulus+tractulusとなっているため、ドでなくシになる。xauの小さい音はネウマではtractulusのため、なくす。
・2段目hisはvirga+episema、quiはtractulus、apはvirga+celeriter(軽やかに)、proはvirga+virga(vivirga)となっているが、言葉の流れを尊重するように。quantは軽やかに鼻歌のように歌う。

※時間の関係で譜例を全部見れませんでしたが、他の譜例も見て、声に出して歌ってみてください。
※次回はclivis pes、固有唱。

(MH)
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by fonsfloris-k | 2011-05-21 13:00 | 講座レポート
合唱団フォンス・フローリス団員募集(東京)
フランス・バロック宗教曲を一緒に歌いませんか !
フランス・バロックの宗教音楽を専門に演奏する合唱団として2006年に最初の演奏会を開催しました。今回、年間を通じて活動する合唱団として団員を新たに募集します。
募集人数:30人(ソプラノ10人、アルト10人、テノール5人、バス5人)

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次回公演予定日:2012年7月16日(月・祝)
会場:上野学園 石橋メモリアルホール
曲目:アンドレ・カンプラ レクィエム
  André Campra (1660-1744)
  ミシェル=リシャール・ド・ラランド のグラン・モテ
  Michel-Richard de Lalande (1657-1726)  ほか
出演:古楽アンサンブル「コントラポント」
  合唱団フォンス・フローリス
指揮・合唱指導:花井哲郎

【次回公演までの練習予定】
ガイダンス(基本的な説明と譜読み): 2011年6/12(日)午後2時〜5時
会場:目白台交流館(東京メトロ「護国寺」徒歩10分、JR「目白」からバス7分)

練習日(月2回):全て日曜日 午後2時〜5時
2011年6/26、7/17、8/28、9/18、10/16、10/30、11/13、11/27、12/4、12/11ほか
(1回のみの月はアシスタントによる練習日が追加されます)
会場:中根住区センター (東急東横線「都立大」徒歩10分)ほか

合同練習日:2011年 8/6(土)午後6時〜9時 8/7(日)午後2時〜5時
会場:中目黒住区センター(東急東横線、東京メトロ日比谷線「中目黒」徒歩7分)

ゲネプロ:2012年 7/15(日)

【費用】
会費:月額 4,000円+楽譜代(実費)
演奏会参加費:15,000円程度
演奏会チケット負担:2,000円を5枚程度
※学生割引あり。詳細はお問い合わせ下さい。

【申込み・問合せ】
フォンス・フローリス(窪田)
tel/fax:04-7140-7225 mail:m-kubota@fonsfloris.com
※練習開始後の途中参加も可能です。お問い合わせ下さい。
※関西の募集については 井上 ecclatin@aol.com までお問い合わせください。

【レパートリー】
17世紀から18世紀にかけて個性的な音楽家たちの一群が、実にフランス的な独特の音楽様式を作り上げました。そのなかでもとくにヴェルサイユのルイ14世の宮廷で演奏された「グラン・モテ」grand motet が合唱団フォンス・フローリスのレパートリーの中心です。これは独唱、合唱、管弦楽による大規模な作品で、言ってみればドイツにおけるバッハのカンタータに類するものです。また、フランス・バロック最大の宗教音楽作曲家であるシャルパンティエにも積極的に取り組んでいます。

【合唱団の課題】
フランス・バロックの演奏に際しては、注意すべき様式上の様々な技法があります。「イネガル」といって、連続する八分音符などは、微妙に不均等なリズムで演奏しますし、随所にちりばめられた色々な種類の装飾音を鮮やかに再現しなくてはなりません。何よりも、ラテン語の歌詞は17世紀フランス語式に、またリエゾンを連ねていくフランス語的なイントネーションで発音してこそ、この音楽にふさわしい響きとリズムのノリを実現できます。そのあたりには特にこだわって練習します。また、揺れのない、伸びやかで明るい発声で響きを揃えていきます。
 そのため、合唱経験、十分な歌唱力があること、ご自分であらかじめ音取りをしておくこと、可能な限り休まず出席すること、そして何より、古楽が大好きであることが参加の条件です。十分な練習を積んだ上で、楽しく、かつ水準の高い合唱団を目指しましょう。

ウェブサイト http://www.fonsfloris.com/choeur/index.html
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by fonsfloris-k | 2011-05-20 17:59 | その他
5月18日 グレゴリオ聖歌演奏法(東京)
配布資料: 2枚 P11~P14
受講人数: 14名?

前回に引き続きRequiem とOffertoria を学ぶ。

[Requiem]
今期はRequiemの典礼を全てやる予定で、途中のPraefatioや朗読もする。
配布資料の2枚は途中に入る箇所の歌い方と受け答えが書いてある。

Requiemの典礼の実際のやり方の参考になるのが、アメリカのパウロ会のHPにある。
聖歌は1950年代の歌い方を守っている。
(サリクスsalicusの真ん中の音を長く歌うなどが特徴的)
http://www.sanctamissa.org/en/index.html

典礼の具体的な順序はP7から始まる日本語の翻訳部分で分かる。

P1冒頭のIntroitusは、Reqiemの典礼の形式で、歴史的に定着した頃以降の一般的な旋律だが、現在ザンクトガレン、ランのネウマ記号を考慮して復元した版が P10のIntrroitus。 Graduale Novum,2011に収録されている。(ランのネウマは現在のクラスでは未だ指導を受けていないので、記号など理解し難い所が多々ある。)

Kyrie

Graduale triplex(以下 GT)、P767 XVIIIのAd Missam Pro defunctis。
GT は第2ヴァチカン公会議以降の現代式なので bis(2回ずつ繰り返し)だが、
今回は本来の iij(3回)繰り返しで、2組に分かれて交互に唄う。
以下、Oratio、Epistolaと続く。死者ミサにクレドはない。

Oratio(集祷)、とPostcommunio(聖体拝領後の祈祷)部分の歌い方は、レクト・トーノ
(recto tono)と言って、全て同じ音で唱える。フレクサで音が下がらない。
P11の Toni Orationum祈祷の歌い方は「詞のみの参照」で「歌い方」は違うので注意。

P14の主の祈り部分の最後部分が抜け落ち。
---in tentationem の続き、会衆歌唱部 Sed libera nos amalo.

p14の ネウマ付きLibera me は現代の GT にはない。
先生恩師、オランダの故ウィム・ファン・ヘルフェンWim van Gerven 氏の作成したもの。

[Offertoria]
待降節第一主日
Offertoriale Triplex(以下 OF) 
1.Ad te Domine levavi
P5 3段目erubescamの箇所はモンペリエ写本を採用するので、ミがファになる。ミにフラットが付く。

*マークの後のexpectantの箇所の指示文字 'x' expectareは、「期待して待つ」という意味。一種の休符と考えられるかもしれない。具体的には-tantをゆっくりはっきりと言う。

第二旋法は音程が下がりやすいので要注意。
レ・ミ・ファのミを意識的に高く取る事。

その他、修正箇所(ネウマ記号に従って)

P5
2段目Deus meusのmeの4つ目の音は削除。
2段目最後nonの先頭の音は削除。
3段目antの3つ目のレは削除。
4段目universiのverの融化音(liquescence)のファは削除。ソの音で融化する。
6段目tuaのaのド・ラはド・シになる。
最下段 tuesのesのレは削除。

P6
1段目totaのtoの部分、レを追加してレ・ド・レ・ド・レとする。4段目のquoniamと同じ。
2段目Resupiceの最初の音ソをラに変える。
3段目custodi animam meamの部分は別プリントの<Benevento34>写本版に変える。
OF の版は8つの旋法にうまく収まるよう編纂者による旋律の変更が見られるが、中世には旋法枠にはまらない半音階もあったと考えられる。古い写本の版を使うことで、Offertorium の原形に迫ることで、理解を深めることを目指す

2.Tolite portas.
クリスマスの明け方のミサ用。

へ音記号とハ音記号を逆にする(本体部分がヘ音記号、versus2 部分がハ音記号)。
各節の終わり部分はプリントのBenevento34版に変える。
versus2 部は第1旋法的な動きになっている。

Toliteはあと2回ほど練習する。

(TF)
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by fonsfloris-k | 2011-05-18 19:00 | 講座レポート
5月14日 「総合講座3」バード (東京)
William Byrd:GradualiaよりIn fest omnium Sanctorum
(出席:S5 A4 T3 B2 欠席3名)

Gaudeamus(ゴーディエームス) omnes(オムニース) in Domino(ドミノ(開いたド)), diem
festum celebrantes(セレブランティース) sub honore(オノーリ) Sanctorum omnium:de
quorum(ディー クオー(コー)ルム) solemnitate(ソレムニテーティ) gaudent(ゴーデント)
angeli, et collaudant(コローダント) Filium Dei(ディーイ).

Ps. Exsultate(エクスルテーティ) justi(ジュッスティ) in Domino: rectos
decet(ディーセット) collaudatio(コローデスィオー).

Gloria Patri(ペートリ), et Filio, et Spiritui Sancto. Sicut(シィークット) erat(イーラット)
in principio(プリンスイピオ) et nunc, et simper, et in saecula saeculorum. Amen

・発音:16世紀の間に Great Vowel Shift という現象が起こり、母音の発音の仕方が変化した(例えばア→エに、エ→イに)。1600年頃にはその傾向は定着して、ラテン語の発音にも影響があった。ラテン語の混在する英詩の語尾の韻の踏み方などからみて上記の様な読み方がされていたのではないかと推察される。したがって
・母音に注意を払う
・Englishらしく、母音で始まる単語のアーティキュレーションをしっかり、例えばGaudent Angeliはtをはっきり発音し切ってからAngeliに入る。
・すべての子音はゲルマン系の言葉らしく破裂させるように発音する。(イタリア、フランス語の子音表現とは正反対である。)
・第一旋法:re がフィナーリス(終音)、その上5度の la がドミナント(支配的な音)
・ E u o u a e は s a e c u l a r u m の母音を取ったもので、詩節後半部分の終わり方の旋律を示している。Amen は最終のパターンを歌う。
・融化:小さな四角符を言う。(融けるの意)Omnesのような場合、mのためにある。
・上から3段目、omniumのsi音はフラット(ファ)にする。

*白色計量記譜法でIn festo omnium Sanctorum の1ページ目をパート練習し、5声で合わせ学習を行った。
・ijの印は歌詞を「繰り返す」の意。
・休符の数え方習得してくること。

(MN)
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by fonsfloris-k | 2011-05-14 15:30 | 講座レポート
5月14日 「総合講座 2」パレストリーナ(東京)
(出席:18名 全員)

《はじめに》~グレゴリオ聖歌からパレストリーナへ~

記譜法の始まりがグレゴリオ聖歌のネウマ譜にあるように、音楽においてもグレゴリオ聖歌がその始まりにある。グレゴリオ聖歌は祈りの言葉であり、これを歌い聴くことにより、この世から永遠の世界への意識を高く引き上げることができる。

15世紀から16世紀にかけてヨーロッパ中で盛んになったフランス・フランドルのポリフォニーの伝統はイタリアへ継承され、パレストリーナの中に息づいている。

《練習内容》
①御聖体の祝日の奉納唱(グレゴリオ聖歌)
 (原曲:Graduale Triplex P255 Confirma hoc Deus の替え歌)

・イタリア的発音で言葉を読む
  単語と単語をつなげてフレーズを作る。(ideo~sancti Deo~suo)
  全ての母音が下に落ちないように、響きが上に昇るように、教会の空間と残響のイメージを持って歌う。

・旋法 第4旋法(ミ:finalis ラ:dominant)

・歌い方
 一つの音節に複数の音のグループ(リガトゥーラ)がある場合
  Domini の“Do”は三つのリガトゥーラで構成、一つごとにリラックス
  して最後の音に向かう。
  “ni”の7音は 3,1,3,の区分で歌う。(終止の定型の歌い方)

 一つの音節の中に同音が続く場合
  pol-lu-ent の“lu”(ラソ/ソファソ)はソが2回聞こえるように、
  2回目のソをより明確に歌う。

 各音は基本的には同じ長さであるが、その中で強調したい箇所では
 多少の緩急の動きをもって表現する。

 “In Missis Votivis”特定の祝日ではなく色々な機会の随意ミサでは
 “extra Tempus Paschale”復活節以外
 “sic terminatur”このように終る=“alleluia”を歌わず、5段目のように歌う。

②パレストリーナ(P4 まで)
 *グレゴリオ聖歌の歌い方を応用して歌う

・どのパートにも共通すること
 音がどこに向かっているのかを意識する。
 自分のパートを歌いつつ、耳は他のパートが何を歌っているかを聴く。
 Sacerdotes の“do”のセミミニマの細かな動きは一音づつ切り離さず、
 一筆書きのようにつなげて歌う。
 音楽が平板にならないよう、「山あり谷あり」の表現をする。
 旋律を美しく歌う事は大事であるが、音色が一色にならないよう、
 伝えたい言葉、リズムの躍動感を抑揚を持って表現する事が必要。
 音楽の時代様式により、発声の方法、母音の響かせ方は異なる。
  *母音は前へ、明るく(奥にこもらない)

・パートごとに
 Tenor:(P1) Domini の“ni”は軽やかに駆け上がる
 AltusⅡ:(P4) に特にはっきり見られるように、言葉の抑揚が
 そのまま旋律に生かされている箇所を特に意識して歌う。

☆まとめのキーワード
 「我々は“合唱”をしているのではない。従ってこのグループは
  “合唱団”ではない!」

(YK)
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by fonsfloris-k | 2011-05-14 13:00 | 講座レポート