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6月25日 「総合講座3」バード(東京)
出席:S4 A4 T3 B3 欠席:4名
配布資料:グレゴリオ聖歌 Graduale , Alleluia と対訳

Graduale と Alleluia は、ミサの中では書簡や福音書の朗読に挟まれた部分でattacca で歌われる。Byrd は、はじめからそのように作曲している。
Graduale の本体(Timete Dominum) の部分は5声、versus (Inquirentes autem) からは低声3部になり、続けてAlleluia 唱に入る。Alleluia のversus(Venite ad me) から再び5声になり、そのまま Alleluia を歌って終わる。

《発音》
Timete(ティミーティー)
ejus(イージュス)
nichil(ネィイル)
eum(イーウム)
venite(ヴェネイティ)
laboratis(ラボレイティス)
onerati(オネレイティ)

◎注意点
・長い音を歌っている場合、その間に入る他のパートの動きを聞き取り、
 それに反応して次の音を歌うように心掛ける。
・細かい音を歌うパートの動きに合わせてテンポ感を共有して歌う。
・歌い出しは、その音に当てる瞬間をはっきり意識する。
・音楽の輪郭をはっきり浮かび上がらせるように歌う。

(MI)
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by fonsfloris-k | 2011-06-25 15:00 | 講座レポート
6月25日 「総合講座2」パレストリーナ(東京)
13名出席
配布資料はなし。

--前半の講習--
グレゴリオ聖歌 「御聖体の祝日の奉納唱」の注意点
+Sacerdotes
言葉を繋げる。上昇音形を大事に。音の固まり(ネウマの固まり)を意識する。
上がった音の音程をしっかりと取る。
+Offeruntの発音
前回も指摘されたが、「フェ」をはっきり発音。
次のDeoとリエゾンして「オッフェルンデオ」と続ける。
+sanctiの音程
ミ、ファの音を意識して、大事にうたう。
+eruntの発音
eからuに変わる言葉の母音をはっきり出す。
+suo
メリスマが続いてもsuoは一つの言葉。意識して続ける。
+et non polluent
+nomen ejus
それぞれ、一固まり。流れるように。
+alleluia
iaのネウマ。頭初のDominiのniと同じ。
ミ・ソ・ファが トルクルス(低・高・低3音)
ソ が    エピゼマ付きヴィルガ(前後に対して相対的に高い音)
ファ・ファ・ミがプレッスス・マイヨール(第2音が誘導音の3音符。カデンツ音形)
なので、それを理解して唄う。

<余談>
「グレゴリオ聖歌の学び方」
 中世以来の本来の学び方は楽譜を持たず、ただひたすらに指導者、先生の
 歌い方を真似し、覚える。疑問を持たず言われたとおりに聞いて覚える。 時間がかかる。
 ただ、それだけ。
 本クラスはそれに近い。(基本を学んでいないので)
 しかし、
 現代の我々は
 四線譜とネウマ譜の読み方を覚え、発音を覚えたりして
 技術、規則を学び、理解して実践して行くのがベストである。

--後半の講習--
Palestrinaの「年間のオッフェルトリウム集」より
聖体の祝日用オッフェルトリウム「Sacerdotes Domini」と、
聖霊降臨後第5主日用オッフェルトリウム「Benedicam Domini」を習った。

<余談>
パレストリナは68曲ものオッフェルトリウムを作曲している。1593出版。
1589年に「年間のイムヌス集」(聖務日課用45曲)も出版している。
16世紀後半には、この他にも例えばすべての旋法でマニフィカトを作曲するなど、一人の作曲家が体系的に作品を作って出版するということが行われるようになってきた。 

「Sacerdotes」
グレゴリオ聖歌と全く同じで言葉の固まりを意識して歌う。
+Cantus
 P5 2段目、suoのoは1音後ろドにずらす。
    あと、ソ・ラでDeo。
 P7 nomen eius のiusは最後のラで言う。
+Altus 1
 P8 non polluent のnonをはっきり分かるように言う。(各声部共通)
    nomen eius 発音 ノーメン・ネ---と リエゾン。
P10 最後のAlleluiaはAllelu(ミ・ファ・レ)ia(ミ・ファ・ソ・ミ・ファ・ミ・レ)で切り、
    次のドからAl(ド・シ)le(ラ)lu(レ)ia(レ)と言い直す。
+Altus 2
 P6 3段目 ソ・ファ・ソのソで o,を言い、
    et(レ)non(レ) pol(ミ) lu(ミ) ent(ファ)と、歌詞を足す。
+Tenor
 Alleluia のUの発音。こもらない。

続いて、
「Benedicam Domini」(パレストリナのオッフェルトリウム集より)
をさらう。
この曲は、短3度下げ。
編成は CI・CII・A・T・B とする。

訂正箇所
1枚目 Tenor 2段目最後のドにフィクタ#を付ける。
2枚目 CI 1段目最後のソの2つの音にフィクタ#を付ける。
        同じく、ラの音で歌詞のctumを言う。
     Altus 1段目最後のソにフィクタ#。
          3段目最後から4つ目のシにフィクタ♭が付く(と思う。Bassusとぶつかるから)。
3枚目 Cantus I 1段目Semperの後のロンガ休みはブレヴィス休みの誤り。
 同じく、BassusのSemperの後のブレヴィス休みはセミブレヴィス休みの誤り。

<補足>
*ムジカ・フィクタ Musica ficta について。
(中世・ルネサンスの音楽で、楽譜上に表記されていない半音階的変化をさす。
現代譜に訳す場合は音符の上か下に変化記号を付して表示する。ーデジタル大辞泉より)

2つの種類がある。
①導音を作る為の終止の時と、 ②3全音(悪魔の音程)を避ける時。

(導音=調性音楽で、半音進行して主音または調性上重要な音へ導く機能をもつ音。
一般には、長音階・短音階の第七音がこれにあたる。  -- 三省堂 大辞林より)

Musicaのficta(フィクタ=ありえない・偽り)
  楽譜に書いていない音をうたうから。
  楽譜の通りに唄ったら、おかしいから。 という意味。

パレストリナの時代迄は楽譜上に記されていず、演奏者が必要に応じて変えて演奏した。
その後、ビクトリアの時代になって、全て記されるようになった。

*コロールの音符について
2枚目Cantus1の3段目Deumのumのリガトゥーラに付いているコロールは
コロール・ミノールcolor minor(小さい・短い) で、
コロールは原則、音価が2/3になるが、このコロールは3/4になる。
つまり、一つ下の音価の付点になる。
このリガトゥーラは左上に棒があるのでセミセミだが、ミの音がセミブレヴィス、
次のミ・ファ2つの音でセミブレヴィスになる。

次回は7月30日。
「Benedicam Domini」の続きとグレゴリオ聖歌をする。

以上。

(TF)

付録:リポーターの感想
ポリフォニーの練習について。
一番、基本的な音取りは家で充分にやってきましょう。
少人数のアンサンブルではたった一人、音を間違えただけでもハーモニーが崩れます。
月一回しかない講習で音取りで時間を費やすなんてもったいない。
先生からもっともっと多くの知識を引き出しましょう。

お題目「言葉・リズム・旋法」
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by fonsfloris-k | 2011-06-25 13:00 | 講座レポート
6月25日 音楽史講読「ノートルダムの音楽」 (東京)
第1部第1章
p18〜 聖職者達

キリスト教の最初期から司祭達(priests)と助祭達(deacons)は地元の司教の周りに集まって共に食事をし共に働き、収入を分け合ってきた。「共住聖職者教会」である。

シャルル3世が認めたことにより、この共同体の独自性はどんどん強まり司教を選出する権利すら持つようになった。法律上は司教と参事会員(canon=法規に拘束された聖職者の意)は同等であるが教会で実際に力を持っていたのは参事会であった。参事会員は51名いたが聖職禄を貰える人は8人だった。参事会から選出された首席司祭(dean)は本来司教がやるべき仕事を行っていた。

deanに次ぐcantorは13世紀までは事務的管理者であったが典礼に関する責務を負い、聖歌を決定したり楽譜の管理をしたり、また罰則を与える権限もあった。しかし音楽に関する実際的なことは主にsubcantorに任されていた。

参事会員は教会の管理、運営に明け暮れミサやお祈りには熱心でなく不在のことが多かったので、少年聖歌隊から代理が出て行くようになった。

P20~

以下は14世紀始めのノートルダムの役職であるが少年聖歌隊員から始まって上り詰める最高位のサンテニャンの参事会員(Canon of St.Aignan)になるまでには13の役職があり50〜60年はかかる。サンテニャンの参事会員は2名で、Major canon or dignitary(ノートルダム参事会員)と同じ1票の権利を持ち、収入もその半分くらいあった。

音楽家は参事会員にはなれなかったが国王の圧力で例外的にPhilippe de Vitry, Johannes Ockeghem, Antonie de Longueval, Pierre Moutonの4人がなっている。代理司祭(Vicar)は権威はやや低いがミサに出ることで参事会員と同額の報酬が得られ、修道院の代理としてノートルダムのミサで歌っていた。彼らはパリの典礼に基づいて正しく聖歌を歌えなければ採用されなかった。

次の位はSt.Denis du Pas とSt.Jean le Rondの二つの教会の参事会員(司祭、助祭、副助祭)で彼らの仕事はノートルダムで歌うことだった。

その下には朝課を歌う聖職者(Clerk of Matins)16名がいた。彼らのミサでの配当金は少なく年24リーブル(後に倍額になったが)だった。彼らは聖歌隊の中心だったにもかかわらずその多くが10代の若者だったため、ずる休みやおしゃべり、居眠り、暴力、早く歌いすぎる等態度が悪く頭痛の種であった。

1356~1598の間にノートルダムの歌手達のうち昇進できる最高位のSt.aignanの参事会員にまで上りつめた者は42人であるがそのうち作曲家として知られている者は一人もいない。それぞれの教会の典礼の細則等を覚えるのに時間がかかりすぎるのである。(才能のある者は宮廷へ行ってしまうのだ)

小礼拝堂の司祭として120人ものチャプレンもいた。彼らは大祝日には聖歌隊に加わるものの音楽的にはあまり役に立たず、歌手達からは遠い席にすわらせられていた。(彼らの声があまり聞こえないように)

p27~ 聖域

クロワートル(居住区)と言われる場所でも聖職者たちは歌い、祈っていた。

ベネディクト会は南の回廊を瞑想の場所としていたが、フランスのカテドラルは街の一角を区切っていた。このノートルダムの居住区では税金は免除され、もめ事があればローマ教皇に直接訴えることができ、司教でさえも許可なしには入ることができない場所であった。ここには三つのチャペルと参事会館、刑務所、食堂があり13世紀中頃には36の館が歌手達に貸し出されていた。

皆が共同で住むことの利点は共同体意識を高めることと、教会へのアクセスの良さであったが、実際には教会へは出向かずにプライベートで聖務を行う者が多かった。

熱心な学生に対して哲学や神学の講義が行われていたが12世紀以降は衰退していった。典礼劇もカテドラルの北側のポーチで時折行われていたし、文法や聖歌のレッスンも北門近くの建物で行われていた。

ノートルダムと言えば思い出されるアベラールとエロイーズの情熱的なロマンスについてはわざわざお話しするまでもないだろうが、ここに彼女が彼に当てた有名な手紙がある。

「あなたにはどんな女性の心もすぐにつかんでしまうような特別な才能が二つある。それは詩を作ることと歌を作ること。あなた以外の哲学者にはけっしてできないような。その輝くような言葉や旋律のおかげで、あなたの名前がいつもいつも人々の口の端に上るようなたくさんの恋の詩や歌は、

あなたにとってはほんの仕事の合間の気晴らしにすぎないことかもしれないけど。その歌の美しさは、たとえ読み書きができない者でさえ、あなたのことを忘れられなくさせる。」

この一件もあり、学者達は「聖域」からだんだん追い出されるようになっていった。しかし、「詩」と「音楽」は追い出されなかった。

P33のテキストはどちらも13世紀半ば頃の「聖ニコラスの祝日のうた」と「新年の祝日のうた」である。

#演奏を聴きました。

教会の中では楽器はいっさい使われなかったが、例外はオルガンである。

初めはオルガン、後にクラビコードやスピネットが少年聖歌隊の教育用に使われた。カンブレの参事会員Eroul de Halleは、死んだときハープやリュートをはじめたくさんの楽器のコレクションを残していた。

恋の歌=シャンソンは主に宮廷を住処としたり宮廷とカテドラルを自由に行き来していた参事会員によって作曲されていた。たとえばPhilippe de Virtry, Johannes Ockeghem,(二人とも短期間ノートルダムの参事会員だった)、Gilles Binchois, Claudin de Sermisy, Nicolas Grenon,Guillaume Dufayなどだ。

ハート形の歌曲集写本「Chansonnier Cordiforme」を所有していたのは修道士で参事会員のJean de Monchenuであったし、参事会員Nicolas de Bayeはセーヌ沿いの僧坊に図書館なみの198の羊皮紙の本を所蔵していた。彼のchansonniersの写本は今はコペンハーゲンにあるだけだ。蔵書票に寄れば、最初の持ち主はベネディクト会から来た参事会員のGuilaume Hueで、教会法などに詳しい大変博学な人物だった。1517年、国王の強力なバックアップを得て首席司祭に選ばれた彼は、四年半の在職後1522年1月31日パリの僧坊で亡くなった。彼は文筆家で宗教家であり教会運営や法に詳しく、音楽写本の収集家でもあった。彼の人生は、大聖堂の陰に住んでいた多くのパリの参事会員たちが、仕事、知性、芸術に対して非常に多様な関心を持ち、同時に、追求し続けていたこと、それがノートルダムでの宗教的・世俗的な出来事に影響を及ぼしていたこと、を私たちに教えてくれる。

(MI)
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by fonsfloris-k | 2011-06-25 10:00 | 講座レポート
7月のフランス・バロック音楽講座:ルイ・クープラン「前奏曲」
関根敏子先生からフランス・バロック音楽の楽しいお話を伺う恒例の講座です。

第3回目のテーマは、ルイ・クープラン「前奏曲」。ルイ・クープランは、クラヴサンに「プレリュード・ノン・ムジュレ(定量化されていない前奏曲)」のジャンルを取り入れた最初の作曲家と言われています。

フォンス・フローリス・ブログに、この曲に魅せられた井上直子さん(フォンス・フローリス事務局スタッフ)のエッセイを掲載しています。あわせてご覧ください。
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フランス・バロック音楽講座は、連続・単発のどちらでも参加できます。気軽にお申し込みください。

-*--*--*--*--*--*--*--*-
7月2日(土) 午後6時半~8時半
ルイ・クープラン「前奏曲」


受講料:3,500円(1回)
申込:窪田 m-kubota@fonsfloris.com

【特典016.gif】 哲郎先生によるクラヴサン演奏、おいしいワイン・お茶、お菓子

-*--*--*--*--*--*--*--*-

次回以降の予定:
9月3日 マレ「フォリア」
10月15日 クープラン「クラヴサン曲集」
11月26日 ラモー「優雅なインドの国々」


7月の日程が当初ご案内していた【7月16日】から【7月2日】に変更になっています。
印刷された古楽院総合パンフレットの日程とは異なりますので、ご注意ください。

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by fonsfloris-k | 2011-06-23 09:50 | その他
6月22日 グレゴリオ聖歌演奏法(東京)
<Graduale Novumについて>
第二ヴァチカン公会議は20世紀初頭ピオⅩ世のもとで編纂されたグレゴリオ聖歌集の改訂版”Editio magis critica”が完成されるよう要請した。
1975年に結成された国際グレゴリオ聖歌学会(AISC Gre)のメンバー数名が”Graduale Romanum(1908)”の聖歌についての復元作業に取り掛る。その目的は、最古の旋律を明らかにし、古い聖歌をより緻密に再現することで、復元作業は、譜線なしで書かれている10世紀の音程明記不可能な写本と11世紀以降の音程明記可能な写本に基づいて行われた。前述の作業グループは今日まで作業を続け、1996年以来、年に二度レーゲンスブルクのConBrio出版社の『グレゴリオ聖歌学に関する寄稿論文誌(BzG)の中で「”Graduale Romanum”の旋律復元に関する提言」として発表している。
Graduale Novum の体裁はGraduale Triplexに準じており、四線譜の上下にラン、ザンクトガレンのネウマ譜が記されている。付点、テネーテ記号がすべてなくなっているのでネウマを頼って歌うほかない。Graduale Triplexとの相違点は、ネウマの情報に加えて、その同時代の音の高さがわかる写本による旋律の修正が施されていることである。

<ローマ聖歌とグレゴリオ聖歌>Inside The Offertory Oxford 2011
・ローマ聖歌 グレゴリオ聖歌や古い原形聖歌から、イタリア語の方言から発展した。あるいはグレゴリオ聖歌より古いという説もある。
・グレゴリオ聖歌 フランス北方で歌われていたガリア聖歌に近い。ローマ聖歌を取り入れた際に自分たちで編集・編纂したという説もある。
<聖歌の形式について>
・Antiphonaを含んだ聖歌の代表はIntroitusとCommunioでAntiphonaのあとに続くのがPsalm、最後に栄唱を歌う形式を取る。Introitusで行列が長いときは、詩篇を歌い、レフレインを繰り返し、司祭は祭壇の準備が整うと聖歌隊に合図を送り、聖歌隊は栄唱を歌い、Antiphonaに戻るという典礼の指示書きある。Communio も同じ形式。
・Offertoriumとは奉納という意味で、古くは一般信徒が祭壇の前に奉納物を納める間に歌われた聖歌。すなわち、聖職者は祭壇から降り、最初は男性信徒から、次に女性信徒から奉納物を受け取る間に歌われ、それが終了すると聖職者は聖歌隊に合図を送るという形式を取った。OffertoriumはVersusが長く、中途で打ち切ることはできないため、例えばVersusの2番まで歌ってレフレインするという方法を取った推測される。レフレインの箇所は本体の後半部分のため、その前の詩篇の歌詞に続くものとは限らず、むしろVersusと一体となって意味が通じるように構成されている。Versusには多数のVersionがある。その理由として、途中で中断しなければならないという説がある。また日曜日に歌った聖歌を他の曜日に繰り返していて、日曜日にはすべてのVerususを歌い、月曜日はVersus1のみ、火曜日はVersus2のみ、水曜日は本体のみという形式をとったためという説もある。
13世紀になると信徒が奉納物を持ってくる習慣がなくなったため、Versusを歌う必要がなくなった。
<Tollite Portas>Offertoriale Triplex 14ページ
―解説―
・ハ音記号とヘ音記号を逆さまにして歌う方法もある→第二旋法を音名の通りに歌える。
・第二旋法とする場合はハ音記号を“ファ”とし、ラの位置を”レ”とする。K.Ottは全体を第二旋法として統一するために、本体最後(15ページ)をレで終わるように替えてしまった。一方、五度高く移調している写本がある。その場合、最後の音はソで終わるため、finalisはソで、シにフラットが付く。したがってソはレとなり(G-dorisch)、四度高くした第二旋法となる→モンペリエの写本(プリント1ページ)
・グレゴリオ聖歌の原則は、臨時記号はシのフラットのみとするように、音部記号を替えて記譜していたが、9世紀~10世紀は他の音符にシャープ、フラットを付けざるを得ない状況があった。これを後の時代に変形してしまった。
―演奏上の注意点―
・14ページ3段目Rex gloriae のglo-よりプリント1ページのモンペリエの写本を参照する
・2段目elvaminiのniは新たに言う
・3段目Rex gloriaのglo-の最初にエピゼマあり、gloriaのアクセントの部分にあたり、そこから上に勢いよく向かい、最高音は経過的な音とする。
・最後の区分線があるが流れを大切にするために次に繋げること
・15ページVersusⅠの2段目et plenitudoのet に5度下の音を追加
・Plenitudo eiusの区分線を無視すること 
・3段目terrarumのteのストローファのあとはリクエシェンスであるため、4番目の音符で-rを発音する
et universiのetの音にfisを加える。Universiの-verの12番目の音をミに替える。
・4段目qui habit in eoのin eo部分をすべて4度上に上げる(=14ページ3段目-nales部分と同じ音形にしなければ戻れないため)
・VersusⅡは第7旋法となる
・下から2段目praeparavit eumのeの最初の音はエピゼマ付きヴィルガであるため、最初にレの音加える。
・一番下の段の2番目の区分線の後はクリヴィスであるため、最初の音としてミを追加。
(参考)プリント2ページローマ聖歌Tollite portas→もとは同じだが、グレゴリオ聖歌との違いは反復がなく、定型を組み合わせる点。
<Iubilate Deo universa terra>Offertoriale Triplex P.69
―解説―
・第一旋法 Versusも転調なし
・最初の部分に言葉の反復がある(本体、Versus共)
―演奏上の注意点―
・ベネベント版を使用する
・69ページ1段目最後のネウマ ポレクトゥスの次はヴィルガ+リクエシェンス+インフェリウス+パルヴルス(ちょっとだけ)→「シソラシララ」となる
・2段目Jubilateの最初の区分線、2段目最後の区分線、3段目最後の区分線は通過
・3段目に入って10番目の音「レ」は音節が変わる前の音のため、丁寧に歌い、Deoのoの3番目の音はエピゼマが付き4番目の音にはエピゼマ+テネーテ
・4段目terraの2番目の音はエピゼマ、3番目の音は流れる
・5段目Venite et auditeのetは強調せず、Venite に続くように歌う
6段目narabo はトリストロファでvobisをめがけて歌う
・70ページ1段目timetisのトルクルスの下が伸びているのは音を伸ばすためのものではなく「低い」を表すので注意すること
・1段目最後animaの箇所のネウマが少しずつ右へずらすこと。最後のトルクルスは2段目最初に持って行く。
・2段目animae meaeの丸いネウマは音符がないことを表し、aeをあらためて歌わない。
・Alleluiaの箇所は「ソ」の音が強調されるように歌う。
(参考)プリント2ページローマ聖歌Iubitate Deoの最初の「シ」の音にフラットを付ける。
以上

(Y.F.)
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by fonsfloris-k | 2011-06-22 19:00 | 講座レポート
6月4日 「総合講座2」パレストリーナ(東京)
◎次の楽譜配布
 詩編16編7・8節のグレゴリオ聖歌およびパレストリーナのポリフォニー

◎練習内容
 御聖体の祝日の奉納唱
 ・グレゴリオ聖歌
 ・パレストリーナ
   前半部分を主に練習したが、最後に全曲歌詞で歌う。

◎注意事項
(1)グレゴリオ聖歌
 ・旋法
   Sacerdotes Domini は第4旋法
   当日配布されたBenedicam Dominiは第1旋法
-------------------------------------------------------
【旋法】【Modus】【格】[finalis][dominannt]【音程】
           (終音) (属音)
第1 Protus   正格  レ    ラ    5度
第2 同上    変格  レ    ファ   3度
第3 Deuterus  正格  ミ    シ,ド  5(6)度
第4 同上    変格  ミ    ラ    4 度
第5 Tritus   正格  ファ   ド    5度
第6 同上    変格  ファ   ラ    3度
第7 Tetrardus 正格  ソ    レ    5度
第8 同上    変格  ソ    ド    4度
--------------------------------------------------------
覚え方 
  finalis はレ-ミ-ファ-ソ
  dominannt の音は、正格は5度(第3旋法のみ5,6度)、
  変格は 3度-4度-3度-4度 → ☆「2468-3434」

・柱となる音を大切にし、その他の音は修飾のように考える。
  例:Sacerdotes の次の mi-ni は“ミ”(終音)が柱の音でその他は修飾。

・音符ひとつひとつを平板に歌うのではなく、言葉、アクセントを考えて
 動きをつくる。
 例:2行目の pa-(nes)で同音が3つ連なっているが、同じ音を3回
   出すのではなく、次に向かう流れを意識して歌う。
   3行目の su-o などの例をはじめ、ネウマを意識した歌い方を心がける。

・この曲の最後は alleluia のあるものとないものの二つのバージョンがあるが、
 御聖体の祝日なので alleluia を歌う。

・al-(le)の al の4つ目の音(ソ)は舌を上に付け、次のle(ラ)
 をいう。アル(母音なし)レと発音する。

(2)パレストリーナ
・立ち上がりの音(休符後の立ち上がりも同様)
 モワモワと出ているので、パート全員がそろえて、はっきりとしかし
 アクセントを付けずに出る。

・グレゴリア聖歌と同様、音を一つづつ出すのではなく、主となる言葉、
 アクセント、文章を意識して流れを大切にして歌う。

・頭の Sacerdotes は厳かな気持ちで歌う。
・Sacerdotes Do....:tes と Do の間を切らず続ける。
・Superius:P3の2行目 off には付点がつく。
・Altus2:P6 の頭(e)-runtのminima(付点)-fusa-fusa のリズムを正確に。
・P3,P4: incensum の“u”は口を少し突き出し、深い”ウ”と発音する。
incensum et の m-et はリエゾンで“メ”と発音する。
offerunt“オ-フェルンt”ではなく“オッフェルンt”

◎次回
 Sacerdotes Dominiを練習するが、配布されたBenedicam Domini の音取り
 もやっておくこと。

(KK)
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by fonsfloris-k | 2011-06-19 22:59 | 講座レポート
6月4日 「総合講座2」パレストリーナ(東京)
◎次の楽譜配布
 詩編16編7・8節のグレゴリオ聖歌およびパレストリーナのポリフォニー

◎練習内容
 御聖体の祝日の奉納唱
 ・グレゴリオ聖歌
 ・パレストリーナ
   前半部分を主に練習したが、最後に全曲歌詞で歌う。

◎注意事項
(1)グレゴリオ聖歌
 ・旋法
   Sacerdotes Domini は第4旋法
   当日配布されたBenedicam Dominiは第1旋法
-------------------------------------------------------
【旋法】【Modus】【格】[finalis][dominannt]【音程】
           (終音) (属音)
第1 Protus   正格  レ    ラ    5度
第2 同上    変格  レ    ファ   3度
第3 Deuterus  正格  ミ    シ,ド  5(6)度
第4 同上    変格  ミ    ラ    4 度
第5 Tritus   正格  ファ   ド    5度
第6 同上    変格  ファ   ラ    3度
第7 Tetrardus 正格  ソ    レ    5度
第8 同上    変格  ソ    ド    4度
--------------------------------------------------------
覚え方 
  finalis はレ-ミ-ファ-ソ
  dominannt の音は、正格は5度(第3旋法のみ5,6度)、
  変格は 3度-4度-3度-4度 → ☆「2468-3434」

・柱となる音を大切にし、その他の音は修飾のように考える。
  例:Sacerdotes の次の mi-ni は“ミ”(終音)が柱の音でその他は修飾。

・音符ひとつひとつを平板に歌うのではなく、言葉、アクセントを考えて
 動きをつくる。
 例:2行目の pa-(nes)で同音が3つ連なっているが、同じ音を3回
   出すのではなく、次に向かう流れを意識して歌う。
   3行目の su-o などの例をはじめ、ネウマを意識した歌い方を心がける。

・この曲の最後は alleluia のあるものとないものの二つのバージョンがあるが、
 御聖体の祝日なので alleluia を歌う。

・al-(le)の al の4つ目の音(ソ)は舌を上に付け、次のle(ラ)
 をいう。アル(母音なし)レと発音する。

(2)パレストリーナ
・立ち上がりの音(休符後の立ち上がりも同様)
 モワモワと出ているので、パート全員がそろえて、はっきりとしかし
 アクセントを付けずに出る。

・グレゴリア聖歌と同様、音を一つづつ出すのではなく、主となる言葉、
 アクセント、文章を意識して流れを大切にして歌う。

・頭の Sacerdotes は厳かな気持ちで歌う。
・Sacerdotes Do....:tes と Do の間を切らず続ける。
・Superius:P3の2行目 off には付点がつく。
・Altus2:P6 の頭(e)-runtのminima(付点)-fusa-fusa のリズムを正確に。
・P3,P4: incensum の“u”は口を少し突き出し、深い”ウ”と発音する。
incensum et の m-et はリエゾンで“メ”と発音する。
offerunt“オ-フェルンt”ではなく“オッフェルンt”

◎次回
 Sacerdotes Dominiを練習するが、配布されたBenedicam Domini の音取り
 もやっておくこと。

(KK)
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by fonsfloris-k | 2011-06-19 22:58 | 講座レポート
6月18日 総合講座1」イザーク(東京)
出席:13人(S:4 A:5 T:3 B:1)
内容:Heinrich Issac :
Choralis Constantius 「主の御公現の祝日ミサ固有唱」より
Sequentia(イザークの頃はProsaとも呼ばれていた)“Festa Christi”

(1)アルテルナティムについて
“Kyrie Eleison”のように聖歌隊を2つに分けて交互に歌わせるように、
一つの曲をグレゴリオ聖歌とポリフォニーで、交互に歌っていく方法。
今回のSequentiaもこの方法で歌う。歌詞の1は導入部でグレゴリオ聖歌、
2から7までの歌詞は、2aはポリフォニー、2bはグレゴリオ聖歌というように、
ポリフォニーとグレゴリオ聖歌を交互に歌う。最後の8はポリフォニーで歌う。

(2)Sequentia“Festa Christi”の歌詞の意味と発音練習
1 Christianis :“tia”は「ティア」と発音。
2a cunctisque:queはetと同じ意味で、que の直前の母音にアクセント。
ここでは”tis”にアクセント。
7b hodie……genui.:詩篇109 から引用。

(3)グレゴリオ聖歌“Festa Christi”の練習
・第8旋法
・グレゴリオ聖歌で♭が付いてる箇所は、イザークに合わせて、すべてはずす。

(4)イザークの“Festa Christi”の練習
・Sequentiaは6~12ページ。今回の練習は6~10ページを行った。
・P6:定旋律はテノール。
・P7:定旋律はバス。スペリウスとアルトは似た旋律。
・P8:スペリウスの2段目、左から4番目のファにフィクタ。
   テノールの2段目、右から2番目のファにフィクタ。
・P9:テノールは、アルトの2段目左から10番目の休符の部分から入る。
(休符の上にその事を示す記号が付いている)
   旋律はアルトと同じ旋律を最初から歌う。
・P10:○に縦線が入ったメンスーラ記号となっている。(tempus perfectum)
ブレヴィス1拍を、セミブレヴィス3拍でとる。ブレヴィス休符は3拍休む。
   ソプラノ練習番号12から2つ目のブレヴィスの後にある点・は、分割点。
   *資料“白色計量記譜法”のP4 を参照

(YK)
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by fonsfloris-k | 2011-06-18 15:30 | 講座レポート
6月18日 グレゴリオ聖歌入門(東京)
◇出席者:18名
◇配布プリント:主の御降誕 日中のミサ 固有唱対訳(A4版 1枚)
◇主な内容
1 旋法の音階練習
2 Alleluia
3 In Festis Apostolorum (使徒の祝日に)からkyrie及びGloria
4 クリヴィス(clivis)とペス(pes)の解説と譜例
5 主の御降誕 日中のミサ AD MISSAM IN DIEから

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1 旋法の音階練習
・フィナーリスとドミナントの確認
・正格(上に向かって伸びる感じ)と変格(下に向かう感じ)の相違を、
夫々の特徴的な音階旋律を歌い、感じ取りながら確認。
第1:レ~ラ→ラシドレドシラ / ラソファミレドレ
第2:レ~ファ→ソファミファレ / レドシラシドレ
第3:ミ~シ→ドシラソファミレミ
第4:ミ~ラ→ソファミレドレミ
第5:ファ~ド→レドシラソファミファ
第6:ファラ→ソラファ / ファミレドレミファ
第7:ソ~レ→レミファミソファミレ / レドシラソファソ / ソファララソ
第8:ソ~ド→ソラドレド / ドシドラソミファソ

2 Alleluia 第4、7、2、8 旋法(資料 p1-2)
・第2旋法後半の歌い方に注意。次々流れて進むのではなく、フレーズごとに
お辞儀をするようにおさめ、次のフレーズを新たに始める感じで歌う。
・第8旋法のia の歌い方注意。ドシの間は狭く、長三度(ファラ)は広めに
とること。

3 In Festis Apostolorum (使徒の祝日に)(Graduale Triplex p725 )
(1) Kyrie
・Kの上に印刷されているIは第1旋法であることを示す。
・第1旋法のフィナーリスはレだがこの場合はラになっている。
・このメロディは、中世フランスにおいて聖母マリアの祝日に歌われており、
マショーのノートルダムミサの定旋律に使われている。
・ミは高めに歌うこと。
・フレーズの終わりにある bis は2回繰り返しを意味する。20世紀中ごろまで
は3回交互に歌っていた。
・男女で3回ずつ交唱
・最初の*(アステリスクス)までは先唱者が歌う。3番目の二重線から*ま
でと、その*から**までは交互に歌い、**以降は全員で歌う。
?・アクセントのない言葉(~eleison 、~ste)でのばすのがグレゴリオ聖歌
の特徴。

(2) Gloria (第4旋法)
・最初の二重線までは先唱、その後は二重線ごとに、交互に歌う。
・最後のAmenは全員で歌う。
・全ての音はほぼ同じ長さで歌うこと。テヌートがある場合は少し伸ばす。

☆Gloria の構造について
(同じ旋律パターンの繰り返しでうまく構成されている)
[第1部] Et in terra pax hominibus …gloriam tuam.(p725最終段まで)
“~mus te”(あなたに~します)の繰り返しの後、最後に感謝。
[第2部] p725最終二重線からp726 3段目 Patrisまで
3回の呼びかけ Domine Deus, Domine Fili, Domine Deus は同じ音形。
[第3部] Qui tolis peccata mundi,… miserere nobis.(p726 4段目~7段目)
神の子羊への願いが3つ
Qui tollis peccata mundi が同じ音形で2回(3,4段目と4,5段目)
Qui sedes ad dexteram Patris(父の右に座っていらっしゃる方)
への呼びかけは旋律が変わり、高い音域へ。
miserere nobis 4段目と6段目は、ほぼ同じ音形。
[第4部] Quoniam tu solus sanctus, …in gloria Dei Patris(最後の3段)
Jesu Christe と Sancto Spiritu は Deus Pater(p276 1段目)と同じ音形
で三位一体を表現。

4 クリヴィス(clivis)とペス(pes)の解説と譜例
(資料 p3 ザンクトガレン系ネウマ記号一覧)

(1) ネウマ解説
・ヴィルガ(virga) 高い、トラクトゥルス(tractulus) 低い、プンクトゥム
(punctum)は短い。
・クリヴィスは上から下(高い音から低い音)、ペスは下から上(低い音から
高い音)の2音を表す。
・いずれも基本形は速い動きを表す。
・クリヴィスに“c ”(celeriter; チェレリテル)の文字が付加されるとクリヴィ
スの速さが強調される。
・クリヴィスに “t”(tenete;テネーテ)の文字が付加されるとゆっくり。上の
音も下の音もゆっくりになる。
・クリヴィスにエピゼマ(episema)が付加されると、指示文字“t”が付加さ
れた場合と同じ意味になる。
・ペスもだが下から上への速い動きを表す。2音目の方が長い。ゆっくり動く
場合は形が変わる。

(2) 譜例歌唱
GT(Graduale Triplex) p81
miserati…(1段目)、misericor..(2段目)のクリヴィスの速い動きを
確認。
GT p338-8段目
adorate Dominum のエピゼマ付きクリヴィスのゆっくりした動きを確認。
GT P73-5段目
gium meum Deus meus:のペスの動きと、us のクリヴィス、ペス、クリヴィ
スのエピゼマを確認。
GT p336-6段目
in his (hは発音しない) quae のペスとペスのエピゼマの意味(言われた
そのことを喜んだ)の強調の働きを確認。(2音目は長めに歌う)
in domum (7段目)in のペスの端についた輪は“n”を歌う時間がある
ことを表す。
GT p587-7段目(プリントの586ページは訂正のこと)
Igne 「ニェ」を長めに歌い、「火で私を試してください」の火を強調。

資料6ページ譜例53
同じ旋律が異なる歌詞の音節で歌われる例

アンティフォナ(Ant) は 詩編の前に歌われる短い聖歌(詩編の内容の主要な
部分を表している。詩編唱は聖務日課で歌われる。)

例1:1音節について1つの音がつけられた例
例2:1音節を流れないペスで歌う場合、例1のほぼ2音節分の長さになる。
例3:1音節をエピゼマ付きクリヴィスで歌う場合も例2と同様。
例6:“stan”の部分の2音目、はっきり1音分として歌わず、“n”を軽く
短く歌う。

5 主の御降誕 日中のミサ AD MISSAM IN DIE(GT p47~p50)

(1)アンティフォナと入祭唱 Antiphona ad introitum (p47)
・クリスマスには真夜中と日中と明け方の3回ミサがある。
・magni consili Angelus(神のみことば)は、直訳では「偉大なる評議会の
使者」(イザヤ書の予言からとられた言葉)
・アンティフォナの後に Ps(Psalms) 詩編 Cantate Domino…が続く
(p48-2段目)。
・詩編は旧約聖書の言葉なのでキリスト教の典礼の場合「父と子と聖霊に栄光
がありますように」(Gloria Patri)を歌う。
・822ページから各旋法のGloria Patriがまとめられている。
・この場合第7旋法なので、p824-4段目からのものを歌う。

《歌う順》
 Puer natus(p47)
 Cantate Domino canticum novum(p48)は先唱者が歌い、そのあと全員で。
 Gloria Patri…Sancto(p824)を先唱者が歌い、そのあとを全員で歌う。
 最初にもどり、Puer natus(p47)を全員で歌う。

《言葉、旋法、ネウマのリズムの確認》
 ペスクワドラートゥス(流れないペス)の形と音形の確認。
 輝かしい音形(ソーレ)の“Puer natus est”と さらり(ソード)と歌う
 “et filius datus est”の 対比を確認。
 et filius(p47-6段目)et の2音目は小さく、すばやく fi へ移動。
 datus (私たちに与えられた)は謙虚さを表現するためドミナントのレでは
なくドが使われている。
 imperium(支配する全能の神)は高く舞い上がるためペスクワドラゥスが
使われていることに注意。
 humerum(p48-1段目)me はテネーテ付クリヴィス(ゆっくり)であ
ることを確認
 大事な言葉 vocabitur や magni に ドミレと高い音を使って際立たせている。

《ポイント》
言葉の流れの意味をよく理解すること。
言葉を音楽で際立たせるときの基本がネウマにある。
歌うということの根本的な姿勢がネウマに集約されている。

(2) 拝領唱(CO:Communio)(p50-5,6段目)
・runt omnesペスのリクウェッシェンス(融化):上部が短くなったU字、
2音目で軽くn を発声
・fines terrae(地の果てまで)では音が上昇していく。ter-raeの間にある
クリヴィスにエピゼマを付加すること(Laonの写本を参照)
・rae は軽く
・salutare のta のラファラドのドの音にテヌートを付加すること。
・salutare のta のドドは2音が聞こえるように最初のドのおわりを少しぬく
ように歌う。

(AK)
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by fonsfloris-k | 2011-06-18 13:00 | 講座レポート
6月4日 「総合講座3」バード(東京)
William Byrd: Gradualia より In fest omnium Santorum
(出席:S 3、M 3、A 3、T2、B1 欠席:5)

① グレゴリオ聖歌  Omnium Sanctorum
( 第1旋法 dominant ラ、 finalis レ)
  読み方と歌い方の練習(発音は前回レポート通り)
  全ての音符と音節を均一に歌うのではなく、その言葉のアクセント
  のある音にに向かって流れて行く歌い方を心掛ける。
  例としてsolemnitate, exultate, Domino などを特に練習。

② Byrd 1ページ目の練習
 ・出だし Gaudeamus の(ゴー)ははっきり歌わなければならないが、
  アクセントをつけてはいけない。
 ・アクセントは1語に1つしかない。全部の音をはっきり歌うのではなく、
  出す音、引く音、めりはりを効かせる。

 *最終的にはイギリス的にcoolに歌う。
  カズオ イシグロ の“The Remains of the Day ”「日の名残」の
  執事の  ように、何があっても動じないですべてに目をくばる感じ、
  そういう雰囲気で歌う。

 ・sub honore ( S, CT-4段目、M,T,B, 3段目)からは小さくする
  (ひざまづいて敬う感じで歌う)
   練習番号[1] の後の9拍目を練習番号[1´] とする。
 ・Sanctorum の“Sa” の出し方を練習。
  *語るときの声と歌うときの声をかえない。
 ・連習番号[2] からはリズムを軽めに歌うが、切りすぎず、長い音は長く歌う。
  1ページ目をensembleで2回通して休憩。

③2ページ目 ExultateからAmenまで歌ったら最初にもどりDeiで終わる。
 (グレゴリオ聖歌と同じ)
 最後にIntroitus 全曲を通す。まだ出来がよくない。
 
 次回は皆が練習してきて完璧に出来ることを確認してから次の曲に進む。
 難しい曲であるが、早く乗り越えてensenmbleができるようになろう。
 次の2曲を練習してくること。
 
(SM)
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by fonsfloris-k | 2011-06-07 16:32 | 講座レポート