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7月30日 「総合講座3」バード (東京)
(アレルヤ唱Alleluia, Venite ad me,バードでは練習番号9からにあたる)

一回ずつ終わる所では、ばーっとうたわずに収まる事。
細かいアーティキュレーションができないと、後で大変な事になる。
当時のイギリス人が歌った早さは正確にはわからないが、今回のバードを意識してやや早めに。
語尾のtなど子音をちゃんと鳴らす。
どこが鳴らすべき音か、そうでないか考える、すべての音が同じ音量と思わない。

(バード練習番号10よりパート別音とり、言葉付け、合わせ。)

♭はファ、ファは高く。
♯はミ、ミは低く。
母音aはアクセントの有る所だけ[ei]、あとは[a]

(練習番号13)

バス、重くならないように、少し軽めに(特に終わった音)、長い音では他のパートが細かく動く、それを邪魔しないように、言葉ごとの単位を大事に。
テノール&バス、相手を導き出す所を確認。
下三声、最後遅くならないように、Alleluiaのアクセントをしっかり認識して、最後のiaはアクティブに。
Tutti、(特にミーディウス)なんでミは低いのか?理屈を知ること、高いと外れた感じ、フランドルのミファとの違い、ドミソのミであること。
語尾のヤがうるさいので治めて、次ははっきりと。

(折り返して練習番号12)

テノールのモチーフ(reficiam vos)のリズム、裏表入れ替わりに注意。

(このあと練習番号11、10と戻るが叱咤の中ひたすら練習)

2拍子(アラセミブレーヴェ?)で感じれるように。

(最後に練習番号8の前、Versus: Inquirentes aute楽譜頁の頭から1回通して終わり)

#次回は最初から練習番号13までちゃんと歌う練習。

(Y.I.)
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by fonsfloris-k | 2011-07-30 15:30 | 講座レポート
7月30日 「総合講座2」パレストリーナ(東京)
出席者 12名

★グレゴリオ聖歌「Benedicam Dominum」
①ことばの発音と意味の確認
②歌い方の注意 : 音ではなく「ことば」を表現する
♪「レ」フィナーリス、「ラ」ドミナントを意識する
♪ Benedicam Dominum
・「ドレレラ♭シラ」のパターンが多いがその後上がっていく音型でもあり、
ここでは「ドレレラ #(=ナチュラル)シラ」
・「Bene」のネウマ = プンクトゥム(軽やかな動きを表す)
・「-dicam」 diのドミナントを大事に歌う
・「Dominum」num をおさめる
♪ qui mihi tribuit intellectum
・「ラ」ドミナント中心に旋律が動くことを意識する
・「mihi」mi のネウマ = エピゼマ(大事な音(ドミナント)の
前の音をやや長く)
・「intellectum」le のネウマ = ラン(上段)はテネーテ
ザンクトガレン(下段)はエピゼマ
・ 3音めの小さい音符は子音のみを言う
    2段目:onspectu 3段目:semper 4段目:commovear も同様
♪ providebam Deum
・「Deum」De のネウマ = ランはテネーテ、ザンクトガレンはエピゼマ
L (レヴァーレ)音を上げる
c(チェレリテル)軽やかに
・ここは「ファ~ド」の5度を強調している
♪ in conspectu meo semper
・semper まん中の3音は速い動き(ネウマ参照)
♪ ne commovear
・commovear「ゆらぐ」という意味~音の動きに表現されている
・エピぜマのついている位置に注意する
・「ミ」は高めに


★パレストリーナ「Benedicam Dominum」
 (Cantus:C Altus:A Tenor:T Bassus:B)
①C1 のパート練習
・リズム読みでことばとアクセントの位置を確認
・フォリオ2:1段目のintellectum の語尾は、最後の音に入れる
・フォリオ3:2段目のsemper の語尾は、記譜上ラシドレミの位置に入れる

②C1+C2 で歌う
・同じ音を歌う間に音が下がらないように注意
・お互いの旋律の動きを聴きながら、合わせる意識を持つ
・ne commovear の音程に注意

③C1+C2+B で歌う
・裏拍を感じて音が下がらないように調整
・お互いを聴いて速くならないように
・C1,C2 a dextris est mihi の記譜上「ラ-ド-ラ-ミ-ド」の音程
④A+T で歌う
・Tフォリオ1:1段目 in conspectu meo semper 音が高くてもことばをはっきり
・Tフォリオ1,3段目 mihiの mi を高めにとる
・Aフォリオ5:1段目 ne commovear の音程
フォリオ5:2段目 mihiの後 ne commovear は新しく言いなおし
⑤A+T+B で歌う
⑥全パートでの合わせ練習
♪ポリフォニーはお互いの旋律の関係において成り立つ
→ 各パートの音が不安定にならないように

※どのパートも音程を注意され、音取りに終始しました。
※次回は Sacerdotes Domini と Benedicam Dominum を練習。
両方とも完璧に歌えるようにしてくること!!

(KS)
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by fonsfloris-k | 2011-07-30 13:00 | 講座レポート
7月30日 音楽史講読「ノートルダムの音楽」 (東京)
<テキスト:41~56ページ>

第2部 聖歌と典礼
第2章 パリの聖歌と典礼に関する諸考察

■ガリア典礼の歴史

キリスト教的な儀式がフランスに最初に持ち込まれたのは紀元3世紀ごろで、「パリで、牢の監禁されていた聖ドニの一行がミサを捧げた」と『聖人伝説』の作者として有名なヴォラギネが13世紀に記している。実のところ、初期の典礼の様子を明確に伝えるものは何も残っていない。しかし、7世紀の詩人フォルトゥナトゥスが「パリの聖職者たちに」と題して作った詩や、一時は聖ジェルマンが書いたと伝えられていた書簡を読むと、多くの人々が参列するなかで、ガリア式の典礼が華やかに執り行われていた様子がよくわかる。

当時のガリア典礼が、地理的にどの程度広い範囲で行われていたかはわからないが、聖歌の歌われ方も含めて、典礼の構成はローマ-フランク式典礼とは大きく異なっていた。Gloria、Credo、Agnus deiがなく、Alleluiaは、Sonusという奉納唱に当たる聖歌に付属して歌われるのみで、独立した曲ではなかった。一方、ローマ典礼の固有唱に該当する部分は、antiphona ad praelegendum(朗読の前のアンティフォナ)、responsorium(応唱)などの形で歌われており、両者に共通性があった。

ガリア典礼の最大の特徴は、参列する会衆が声を出し、繰り返して唱える箇所が、ローマ典礼よりも多いことである。当時のガリアでのミサは、非常に劇的な雰囲気に満ちていたに違いない。

ミサに比べると、当時の参事会員の時課(聖務日課)についての情報はさらに少ない。詩人フォルトゥナトゥスは「聖ジェルマンの生涯」の中で、聖ジェルマンが夜間の聖務日課で詩編を唱えていたことを記している。6世紀に制作された「パリの聖ジェルマンの詩編」として知られる豪華写本には、「R」の文字が付けられた節が複数ある。一般にこれは、responsorium(応唱)形式で詩編が唱えられていた証拠と見なされている。

こうした応唱形式で詩編を毎日唱えるためには、一定の計画(ルール)が必要である。ガリア式典礼の場合は、567年のツール公会議で定められたordo psallendi(詩編の順番)がこれにあたる。ローマ式の聖務日課よりも日課の回数が少なく、1日3回しかない。聖職者の負担は少なかったと思われるが、後年にはローマ式の聖務日課のやり方が、ガリアでも広く採用されるようになった。

キリスト教暦は、当時のパリでも待降節の第一日曜日から始まっていたが、四旬節と復活の時期のミサが現代とは異なる日程で行われていた。聖霊降臨から待降節までの年間の固有唱は、それぞれの祝日に固有の歌詞が歌われるのではなく、「日曜日の共通ミサ」の歌詞が使われた。

季節に固有の祝日の方が、聖人固有の祝日よりも数が多く重視されていたが、ガリア(フランス)にゆかりの深い聖人の祝日は重視され、早い時期から祝われていた。このようなフランスゆかりの聖人の祝日のうち聖マルティヌスの祝日はローマ典礼にも採用された。

■ガリア典礼の名残

8~9世紀、パリを含むガリア地方での典礼は、ローマ式典礼に置き変わるか、吸収される形で消えてしまった。聖歌も同様で、現存しているガリア聖歌の写本はない。これは、もともとガリア聖歌は記譜されることがなく、記譜技術が発達する前(9世紀よりも前)に、ローマ聖歌によって駆逐されてしまったためである。

しかし11~12世紀ごろになると、口伝で残されていたガリア聖歌が、フランスで使用される祈祷書にローマ聖歌と並んで登場するようになる。つまり、同じ祝日の固有唱として、ローマ聖歌とは異なる旋律や歌詞を持つガリア聖歌が、パリやフランク王国で行われていたミサに直接取り込まれたのである。ガリア聖歌は、ミサだけでなく、晩課などの聖務日課で歌われるアンティフォナにも取り込まれていた。

しかしガリアでもローマ典礼がさらに一般的になると、ミサや聖務日課でガリア聖歌が歌われるのは、枝の主日の行列を行う際など、補助的な機会に限られるようになった。

それでもところどころに、ガリア典礼の名残を見ることができる。聖木曜日の洗足の礼拝は、もともとローマが起源ではなく、スペインのモザラベ典礼を通じて7~8世紀にフランスに伝わった儀式である。中世後期にノートルダム寺院でこの儀式が行われる際、アンティフォナと詩編が唱えられるなかで、12人の貧しい人々の足が洗われた。

聖金曜日の十字架への崇敬も同様に、フランスを起源とする儀式である。古いローマの典礼書に、現在の聖金曜日の聖歌を見つけることはできない。

(CT)
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by fonsfloris-k | 2011-07-30 10:00 | 講座レポート
7月16日 「総合講座1」イザーク(東京)
出席:S4 A3 T3 B1 欠席:3名

Choralis Constantius
Prosa:Festa Christi の練習

①歌詞の発音と意味
・2b Gentium “ti”は「ツィ」と発音
・3b Signi“g”は軽く「グ」と発音
・4a 4b にある3音節の単語は全てアクセントが第1音節にある。
 (通常は後ろから2番目にアクセントがある。)
・6b pectoris のアクセントは第1音節の“pe”にある。
・7a Fecisse の発音は「フェチセ」

②グレゴリオ聖歌の練習
 Prosa 1~8 を通して歌う

③ポリフォニー(Isaac P6~12 )の練習
・P6 グレゴリオ聖歌の旋律に合わせて歌う。
・P7 現在使用している16世紀後半の写本は、もとの“Choralis Constantius”のパートブックとは微妙な違いがある。
 コントラの最後の“Lucida”の“ci”の位置は、アクセントを大事にするために付点ミニマの後のセミミニマに持ってきている。
・コントラ、テノール、バスの黒い音符はコロール(color)。
 本来、ブレヴィスはセミブレヴィス3拍分であるが、ブレヴィスにセミブレヴィスが続く場合にはその1拍分が喰われ、2拍となる。
 コロールは音価が元の音符の3分の2になる事を表す。従って、この場合黒いブレヴィスはどの部分にあってもセミブレヴィス2拍の長さである事を示す。そして、コロールの部分は全体で大きな3拍子(ヘミオラ=拡大3拍子)のように歌う。
・P9 テノール 練習番号11の“vi”(ミ)の音を高めに
・P11 5度の音程を感じて低くならないように
・P12 “Huic omnes auscultate populi praeceptori”
 「全ての人はこの民の教師に耳を傾けなさい」
 この部分はもとは3拍子だったので、全体に3拍子を感じて歌う。

④Prosa 全曲を大きい楽譜で通して歌う。
 グレゴリオ聖歌とポリフォニーを交互に歌う。

(MI)
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by fonsfloris-k | 2011-07-16 15:00 | 講座レポート
7月16日 グレゴリオ聖歌入門(東京)
出席者:17名
配布プリント:名簿改訂版1枚(A4版)
内容

〔1〕『Graduale Triplex』の内容区分の説明(以下頁数はGraduale Triplexより)

・PROPRIUM DE TEMPORE (教会暦の季節に固有)(p.13~)
待降節のミサ (p.15~)
教会暦は待降節から始まる。クリスマスの前の日曜日が第四主日になるので、それから逆算して第一主日から待降節となる。しかし、現代のカトリックの暦によって作られているので、歴史的にはルネッサンスの時代の暦とは違う。過去の典礼とGraduale Triplexのものとは違うことを念頭におくことが重要である。

降誕節のミサ(p.38~)
クリスマスのミサは、真夜中のミサ(p.41)、明け方のミサ(p.44)日中のミサ(p.47)と三つある。

・COMMUNIA(共通)(p.393~) 共通の聖人のミサ(p.395~)
何月何日はどの聖人と決まっているが、聖人を「使徒」「殉教者」「教皇」「殉教者の教皇」等にグループ分けをしている。なお聖人の分類、祝日の日付等は数百年の歴史の中で変わることがある。

・聖人固有のミサ(p.531~)
重要な聖人の特定の日に固有のもの。例えば「パウロの回心」(p.535)

・種々の機会のミサ
「日」に限定せず、「教皇」のため、「平和」のため等テーマごとにミサをあげる。
「御聖体の神秘」の祝日以外、任意の時にミサをあげる随意ミサ(信心ミサ)等がある。 

・死者ミサ(p.669~)

・お通夜のミサ(p.678~)

・CANTUS IN ORDINE MISSE OCCURRENTES(通常唱)(p.705~)

・KYRIALE(p.709~)
通常唱はキリエに始まる5つの部分で構成されるが、クレドを除いた4つの部分がセットとして組まれ、これにクレドが組み合わされる。したがってGraduale Triplexには、クレドだけが別にまとめて掲載されている。歴史的、慣習的に特定の日だけ、例えば復活祭の時にだけに歌われるような曲もある。
 
〔2〕In Festis Apostolorum(使徒の祝日)(p.725)の復習

(1)Kyrie
(先唱は先生、男女2組に分かれ交互に歌う)
・第1旋法(フィナーリスはレ、ドミナントはラ)であるが、この曲はドミナントのラで終わる。古い旋律の可能性がある。
・Kyrie eleisonの後のbisは、2回繰り返す印(第二バチカン公会議後)であるが、本来は3回であるので、3回交互に歌う。
・基本的には、音が繋がっていくことが重要である。符点とかテヌートは一つの提案であり、特に長くのばすというような固定的なものではない。
・小区分線は「フレーズとして切ると良い」というソレム修道院のアドバイスのようなものであり、Kyrie eleisonの言葉としての響きを続ける。
・ブレスマークでは敢えて、特に意識してブレスをしない。
・旋法的に大事な音(ドミナント、フィナーリス)とそれ以外の音との違いを意識する。
・言葉のアクセントの位置を考え、表現しているイメージをとらえる。
・Christeは最初の2音で一回終わり、その後装飾的に動く。

グレゴリオ聖歌の旋律を整理して、8つの旋法に分類した。フィナーリスとドミナントの関係を理論どおりに説明できない曲、旋法に合わせるために最後を急に変化させた曲もある。古い旋律にはフィナーリスの概念のないものもある。

(2)Gloria
(先唱は先生、男女2組に分かれ交互に歌う)
・第4旋法であり、フィナーリスはミ、フレーズすべてがミで終わる。    
・各旋法のフィナーリスとドミナントを復習する。
・同じ旋律パターンに注意する。
・p.725の7段目、Gratias で終わらずにagimus tibiまで続けて歌う。
・p.726 2段目、Domine は4音をほぼ同じ長さでゆっくり(クリヴィスにエピゼマが付記)。次のFiliのFiの最初の音は速く歌う(ぺス)。Unigeniteのniはテヌートで。Iesu Christe のriにあるギザギザはクィリスマで前後の音を長めにとる。
・Iesu Christeの間は空けずに歌う。なお、これは、1段目のDeus Paterと下から2段目のIesu Christeと Sancto Spirituと三つのペルソナが同旋律で、三位一体の表現となる。
・4段目初めのQui tollisの下に付いた短い縦棒は、イクトゥスといい20世紀に考案された
 唱法の一表記である(音をグループ分けし、最初の音に付記)が、考慮する必要はない。
・5段目、deprecationemのmのように小さく書かれた音は子音のみ歌う。
・4段目、6段目のmiserere nobisの後、止まらずに次のフレーズに続きやすいように歌う。

ザンクトガレンの表記を守って歌われるPROPRIUMと違いORDINARIUMの方は大勢の人が歌うので厳密ではないが、書かれているアドバイスをきちんと把握することが大切である。

(3)Sanctus
(最初のsanctusを先唱、後は全員で歌う)
・第8旋法で、フィナーリスはソ、ドミナントはドである。第8旋法は変格であり、旋律がフィナーリスより下に行く、またドミナントより上に行かない(下に向かう)傾向がある。
・反復する文字が多く、メロディーのバリエーションは少なくフレーズの繰り返しが多い。             
・旋律のモチーフを変化させて単調な繰り返しに感じさせない工夫がある。
・旋律が使い分けられている例
  ①段目Dominus Deus Sabaoth=② (glori)a tua Hosanna=④ (no)mine Domini
① Sanctus=② Pleni sunt caeli=③ Benedictus qui venit
② Gloria= ③ (qui)venit in nominee
・Hosannaの装飾的な動きを大切にする。
・excelsisのlはリクェッシェンスで小さく歌う。
・構成として、2段目Sabaothまで、3段目in excelsisまでの三つに分けられる。

〔3〕バチカンの15世紀頃の四角符の楽譜とネウマ譜の説明

15世紀頃に書かれた記号を手がかりに10世紀のネウマと対照すると一致するものが多い。500年を経ても耳に馴染んだものとして残り、旋律が歌い継がれてきたことが分かる。これがグレゴリオ聖歌の真髄ともいえる。

〔4〕ネウマについて学習 (今月はporrectusポレクトゥスを学ぶ、配布資料6頁)

・先回までの復習
ヴィルガ(高い)、トラクトゥルス(低い)、プンクトゥム(短い)、クリヴィス(高い低い)、ぺス(低い高い)。指示文字エピゼマ(流れない)。ぺスの変形ぺスクワドラートゥス(全体をゆっくり)、ぺスが小さくなったもの(2つ目を短く子音を歌う)。
・ポレクトゥスはクリビィスとヴィルガがくっついたような形で意味も(高い低い高い)となる。以下具体的な譜例。(p.499 6段目を499-6と表記)
<2種類の高さ>
499-6 odistiのdiは高低高でstiは高低低。音の高さとして2種類ある。
42-6 exuteroのroは3つ目が同じ。 43-3 tuosのtuはクリヴィスとストロファ。 
39-1 videbitisのtis。6のappareのreはエピゼマが付き3つ目が高くない。 
<チェレリテによる軽い表現>
632-1 sederuntのseとdeにチェレリテル(celeriter)が付き軽やかに。上の指示文字は旋律の高さを示す。同様に101-5 Iacobのco。126-5 et。軽やかに続けていく。
<第3音強調>
134-2 assumpsistiのsti 3つ目の音を強調したい時エピゼマを付ける。
<3音とも流れない場合>
314-3 anturのanは輪の付いたポレクトゥスの変形。nをしっかり歌う。 turは全体を流れないように1つ目にエピゼマをつけた変形。horreaの前でのばし、次の音を準備する。

〔5〕「日中のミサ」(p.47)の復習 (全員で歌う)

(1)Antiphona ad introitum
・p.47の7段目のimperiumのpeは流れるように軽やかに歌う。
・p.48の1段目のe iusのeの最後は音を言うだけでiusに入る。
・p.48の2段目の[i]は歌わない。前音のiをのばすだけ。
・最後はp.824の第7旋法のGloria Patriに続き、また最初に戻る。
(2)Communio
・p.50の最初のVideruntのネウマに注意。最初のs文字は指示文字スルスム(sursum)で高いということを表す。deに付いたe文字はエクアリテ(equaliter)で、前と同じ高さで始まるという意味である。またi文字はインフェリウス(inferius)で低いという意味である。
(このテキストはザンクトガレンと違う写本からとられたものでありザンクトガレンでは一音低いミの音で歌われた。)
・runtと次のomnesは2つ目の音を軽やかに歌う。
・fines terraeのfiから高い音のteを目指す。terraeでクリヴィスにエピゼマがついていることに注意する。salutareの高くなる音に向かい、Deiまで流れに注意して歌う。

上に行くときは勢い良く上り、下にいくときはゆったりと。動きの中で、高いところ、最後の音を目指して歌うことが大切である。

※前回学んだ曲は必ず復習して歌えるようにしておくこと。

(Y.H.)
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by fonsfloris-k | 2011-07-16 13:00 | 講座レポート
7月10日 アンサンブルクラス(関西)
1)オケゲム ミサ「カプト」キリエ・グロリア
2)ビクトリア「アベ マリス ステラ」
3)ビクトリア「アベ マリア」8声

1)オケゲム ミサ「カプト」キリエ・グロリア
  全体を通して崩れてしまうことが多く何度もやり直しながらのレッスンになった。
まだ「わかっていない」という状態。(引き続きクレドに入ったが、譜読みが出来ていなかったため中止、次回講座でする予定)
①キリエⅠ
・練習番号①までで区切り。その前はテンションがある。そして次が始まる。
Sup. はじめのキリエの[e--]ファレファソラレ 「ワフン」を感じてバスの音をよく聴いてラまで昇っていく。
Ten. 同じくはじめの[e--]レミファソーはSup.の「ワフン」のリズムを感じあって動きを次へ進める。[e]の響きは前へ。下に落とさないように。
Contra.「ラ」の音を高く。
    練習番号②のキリエ[e--]シドレ(ミファソ)↑
    最後のエレイゾン↑響き前に。
②クリステ
・聖歌を意識して旋法的な歌い方をするように。 [wii---n]を感じて。ネウマを歌うように。特にテナー。
・練習番号③からバスの言葉を聴いて歌う。
Sup. 練習番号③に入る前のクリステ「ワフン」ブレスはどこででもOK。音を続けようと引き伸ばしていると動きが死ぬ。
③キリエⅡ
・はじめのeleyson [leyson]からフォーブルドン。Contra.[leyson]の動きドシラソ#ラ(ファミレミファ)「ワフン」意識して。
・練習番号⑤はじめの音は純正の響きで。Contra.のシ(ミ)の音低め。
・最後の[leyson]でカデンツに向かう時Ten.が[ley]を「ター/タ/タ/ター」と歌うのではなく「タータ、タター」と「ワフン」でrit.感を出すように。
④グロリア
・練習番号①Bass.ミソファソの動き聖歌の旋律を感じて。
・練習番号③Ten. [Magnam] のレドシラは「ワフン」を感じないと遅くなる。
・練習番号④Contra. 終わりは始まり [tuam] の「ワフン」の動き「フン」に当たる長い音が短く硬くならないように。
・Sup.⑤に入る直前の[dues]ラシド(ミファソ)高く。
・練習番号⑤Bas. [dues~] 聖歌の動きを感じて。
・練習番号⑦お互いのリズムを感じて。ノリが悪いと崩れるので注意。
・練習番号⑫Ten.聖歌の旋律を感じて歌う。
・練習番号⑬Contra.終わりは始まり。[mus]聖歌の流れを感じて。

2)ビクトリア「アベ マリス ステラ」
   ①「Sumens il lud ave~」
・練習番号①[in pace]に向かって落ち着いた感じ。②の[mutans]に入ったら感じが変わって動きを出す。
   ②「Monstra te~」
・Sop.初めの[Monstara te esse ]から[mater]へ変わるところ、Alt.2回目の[Mater]の所:聖歌の動きで一番ピークになるところなので大事。緊張感を出して歌う。
・Ten. [Monstara te]の[e]の発声が地声にならないように。少し軽めに歌う。
・練習番号③に入るAlt.[Qui pro nobis]の音形はカデンツに向かう音形だが、[natus]で以外な音に発展。[na]のシ♭高めに。
・旋律の目的地を感じて歌うように。特に[Sumat per te preces]からAlt.Ten.

3)ビクトリア「アベ マリア」
    ・「ファ」は高く(オケゲムとは違う)特に練習番号①Alt.「benedicta」の[be]、「in muri eribus」の「in」高めに。
・上の声部は下との関係で自分の音程を感じるように。(純正)
Alt.出だしの「ave maria」はじめの「ソ-レ」の5度(バスと)
  練習番号④「dulcis」5度(テナーと)高めに
Sop.練習番号①「benedicta」、練習番号④「dulcis」バスと長3度の上声部は低めに
Ten.「Ave」の「ve」の「ラ」を高めに
・言葉の流れをきちんと出す。言葉の中の強弱を徹底的に出す。
「Gratia plena」は「ple」、「benedicta」は「di」、「in muli eribus」は「eribus」に向かって流れていき、その言葉をしっかり出す。
「ora pro nobis」「ora」と「pro」を続ける。「ora」[o]>[ra]
「ut cm electis」「electis」の「le」>「ctis」
「te videamus」「a」>「mus」
「maria」[ri]>[a]など等
・練習番号③の前のSop.「fructus ventris tui」⑤の前Sop.「ut videamus」しっかり入ってフォルテへ。(作りは初期バロックに近い)

(YH)
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by fonsfloris-k | 2011-07-10 13:30 | 講座レポート
7月9日 一般クラス(関西)
於母の家ベテル

内容
中世、詩編を唱える事は多くが聖職者であった音楽家の日々の活動の基本であった。ビクトリアも十代の頃、コレジウム・ジェルマニクム(ドイツ宣教のための神学校)で、日々、聖務日課を唱えていた。そのため、この講座でもポリフォニーの宗教音楽やグレゴリオ聖歌を学ぶ基盤として聖務日課の歌い方、そこにある精神性や音楽への取り組み方を学ぶ。

<聖母の晩課>
Laeva ejus言葉の意味と流れを考えて、Illiusのあと切れないように。
Dixit Dominus
詩編は奇数節と偶数節の2グループに分かれて歌う
先唱者が歌う1節目のみincipit(始唱部分)の音は動く、2節目以降は直接 tenor(保持音)で始める。
但し、Magnificatは全節 incipit から歌う。p6の楽譜で確認。
Nigra sum
言葉の感覚を把握するために、速く歌ってみる。
ゆっくりになってもその感覚を失わないで、スローモーションのように流れて。
Laetatus sum
□の音符は、3音節の場合の挿入する音を表す。
civitas Domini judicio Jerusalem Filio 早く下がらないように。

*今回は一般式ではなく、修道院式で4つの詩篇と晩課でする。(5つめの詩編は割愛!!)
Ave Maria(小応唱)
Dominusで入らないように!
グレゴリオ聖歌の長三度は広目に(ピタゴラス音律)。
Ave maris stella(賛課)
グレゴリオ聖歌とビクトリアの曲が交互に歌われる。
晩課を始め聖務日課では必ず hymnus(イムヌス、賛歌。有節歌曲形式)が1曲歌われる。
韻をふんだ詩の型で作られた歌詞によるグレゴリオ聖歌。
hymnusのあとには総括的な、(先唱句) (応唱句)が歌われる。
Kyrie eleison ~Benedicamus まで歌う。

Ave Maria
1 coro(アンサンブル・クラス) 2coro(一般・クラス)に分かれ、それぞれにコワイヤブックで歌う(配布楽譜の片面分が普通の4声コワイヤブックの形にパートが配置されているので、自分の歌う場所に注意)。
Magnificat
この曲は、基本的にミーントーンではなくピタゴラス音律(ミとシを高めに、純正な五度基本に)で歌うが、終止の第3音(長三度)は低めにとり、純正にする。
言葉のアクセントを意識した抑揚で(Anima mea, et sanctum nomenなど)
他のパートをよく聴く(4節 et sanctum nomenはAltusから始まる掛け合いです)
言葉の意味を把握してしっかり語る
     2節 exsultavit 喜んで
     6節 dispersit 蹴散らす
     7節 Deposuit 引き下ろす、 exaltavit 引き上げる(温かく)
ビクトリアがこの曲に込めた情熱を呼び覚ますように歌う。
*この後アンティフォナ  Sancta Maria に戻ります。

(Y.Y.)
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by fonsfloris-k | 2011-07-09 13:30 | 講座レポート
7月6日 グレゴリオ聖歌演奏法(東京)
出席:13名

*********************
先生のお話:2012年7月のカペラ定演で取り上げる作曲家
チコーニア(1373~1412)
「ルネサンスの暁」
トレチェント末期の音楽家でイタリア、フランスで活躍したフランドル楽派の
作曲家。モテットは旋律の掛け合いが面白くきれいで、マドリガルは和音が魅力。
*********************

このクラスはグレゴリオ聖歌の歌い方を学ぶ事を中心とする講座である事を再認識してスタート。

「GRADUALE NOVUM」P409“MISSA PRO DEFUNCTIS”

《Introitus》
★詩編唱はまっすぐによどみなく唱える。
 et tibiはエットゥ ティービでなく「エッティービ」と発音
 ad te や ad torite もこれに準ずる。

《Kyrie》 と他の通常唱は、P473 XVⅢ B Ad Missam pro defunctis を歌う。

《Graduale》
ザンクトガレンのネウマが書かれていない部分、aeternam Domine
その他複数箇所(定型メロディー部分)ではランのネウマの読み方と歌い方にも慣れて行くように。

★エピゼマやテネーテの付加された長い音は、声の響きを抜かず、
 長く延ばし過ぎず、強調する程度にし、旋律の流れを感じて歌うこと。
 下行は押し付けず、軽く歌う。

Versus の部分
第2旋法であるが、“ラ”が多用され、第1旋法風の旋律となっている。
terram の終止部分
 ランのネウマ:
指示文字 a (アウジェーテ):音を増幅させる
      t(テネーテ):音を丁寧に保持する
n(nec non):切らない
★アウジェーテは増幅、テネーテは丁寧に保持する
 両者の違いは?あまり明確でない?

◎通常のミサでは Alleluia が続く

◎Gradualeには 同旋律の替え歌が多数ある。
 歌詞や音節数により完全に同じ旋律ではない。
 例:Graduale Triplex
P520,25,427,30,155,428,646,72,347,32,33,455,38

《Tractus》
Absolve ザンクトガレンやランでは歌われていないため
 ネウマ譜が存在しない 。
 ただし、ビクトリアの作曲には含まれている。

 (Sequentia:Dies irae は歌わない)

「OFFERTORIALE TRIPLEX」P69~71“Iubilate Deo universa terra”

★楽譜の訂正箇所と歌唱上の注意
P69~70 2段目までは、6/22のレポート参照
P70
 3段目 tibi は、ラシシラ とシを加える。mea の a はリガトゥーラ最後のラで歌う。
 4段目 tibi の4音連続のドは、4番目をトル
 6段目 区分線前のtrigonの部分の指示文字(st)はスターティム=すぐに。
     ♭は初めの音のみ有効
 7段目 冒頭ファソラシの「ファ」を取る。
 8段目 最初の区分線の後の4音連続のドは、4番目をトル。♭はなし。 区分線なしで続けて歌う。
*veniteに戻る=クストスは第4線のドに付ける
 9段目 meum の部分、ラドラ-ソラソ とソを加える。

◎クロマティックな部分は6段目から始まる。
  la- のメリスマの部分は旋法が変化し、第2旋法のように感じられる。
  (♮シ→5度高く、ミレドファレミレ・・となる)
  長いフレーズは軽く歌ってブレスの工夫をする。
◎*:一回目は切迫感がある歌い方、二回目は本当にそうなんだからとたっぷり目に歌う。

P71
 1段目 冒頭の♭なし。ファラドシラの次はシソラシラとする
 2段目 最初の区分線の前、me- の部分、ファラドラソ-シソとする
 3段目 cau-sta のsta はレファソラソラ♭シソ-ソファのファで歌い、次のリガトゥーラの初めのファはトル
 5段目 3本目の区分線の後、2つのレと3連続ドの3つ目をトル。ラドドド-ドソド となる
 6段目 レドに続く5連続ドの5番目をトル。レドードドドド-ドラソファ となる。区分線の後のファをトル

(RH)
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by fonsfloris-k | 2011-07-06 19:00 | 講座レポート