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10月29日 「総合講座3」バード (東京)
(出席:17名)

=全体の流れ=
 グレゴリオ聖歌の歌詞を当時のイギリス式と考えられる発音で音読。
その後、ネウマに注意しながら歌う。次に、Byrdを前回までの注意事項を
思い出しながら歌う。

=注意事項=
《Gaude amus》
・間違えやすい発音
  sicut:セィクット Dei:ディーイ
・アクセントに向かって勢いを感じて歌う。
・セミミニマをコキコキしないように歌う。
 音を一つずつ歌うのではなく、音節または言葉単位で旋律を感じて歌う。
・(しかし)つなげて、なめらかに歌うのではなく、小さい単位で響きをフワッとさせる。
・2回目のcelebrantes を丁寧に。そこで一度おさめ、sub honore を新しく始める。
・et collaudant は弱く始め、目的語fillium に向かっていく。
・セミミニマ休符をしっかり感じること。

《Exultate iusti》
・(Glo)ria (Pa)tri (et) Filio ( )部分はコントラとバッススの音が同じ。良く聞きあって合わせる。一番低い音または根音を聞いて音を合せていくのがルネサンス音楽の基本。
・おさまるsancto の所で全員良く聞き合うこと。
・スペリウス最後のAmen は全部ベタベタ歌わず、リズムを感じながら抜くところを作る。
・子音に注意。
 イタリア式・フランス式:子音を「とる」感じ。
 イギリス式:explosive(破裂する感じ)に発音。吐き出す感じ。
 →リズム感が変わってくる。それにより響き、ひいては音楽そのものに影響を与える。

《Timete Dominum》
・グレゴリオ聖歌の練習
  sancti からejus 、timentibus からeum の部分でもたつかないこと。
  inquirentis のtes の部分をゆっくり始める。
  autem 流れていく。区分線は無視。直後の♭に注意。
  Dominum で区切り。
*間違えやすい発音
  nihil:ネィイル  Timete:ティミィティ  ejus:イージュス
  Inquirentes:インクィレンティス  Venite:ヴェネィティ

・テノール Ti(me)te (Do)minum は、アクセント(( )部分)を付けて大きなシンコペーションを感じること。
・各パートの関わりを確認しながら歌うこと。
 テノール+コントラ+スペリウス+ミディウス+バッススとパートを増やして行きながら関わり方を確認。
・アクセントとおさめる所(言葉の終わりなど)に気を付けて歌うこと。
・Quoniam nihil de est
Quo を強く。流れてしまわないように、一語ずつbouncy(跳ねるよう)に、弾けるように歌う。
・deficient のt をきちんと発音する。
・venite の後、ad me は言い直す。(続けない)
・スペリウス onerati estis はベタ歌いしないこと。(特に3回目のestis )抜く所を作る。
・コントラ et onerati estis の部分は言葉をつなげないで、言い直す。et は、はっきり吐き出すように発音。

=次回=
 Inquirentes をもう一度練習し、その後、Justorum に進む。

(EK)
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by fonsfloris-k | 2011-10-29 15:30 | 講座レポート
10月19日 グレゴリオ聖歌演奏法(東京)
(出席13名)
今回はレクイエムのミサを順を追って練習。

〇入祭唱 Introitus
“Requiem aeternam”
(Graduale Novum Page .409)
※次のKyrieに入るのは続けてすぐにはいる。
〇キリエ Kyrie
”Kyrie eleison”
※2組に分かれて3回ずつ歌う
配布資料Page 1(Graduale Novum Page. 473)
〇集祷文 Collecta
配布資料Page 15
※Requiemの集祷文を読む場合
レクト・トーノ(recto tono)で音の上がり下がりがない
〇使徒書の朗読 Epistola
配布資料Page 15
※配布資料の文章の中に下線、二重下線 上に上がる矢印の記号が記入してあるが、
下記のように歌うので注意
・下線は半音下がるしるし
・二重線は3度下がるしるし
・上に上がる矢印はpes(ペス)の意味

〇昇階唱 Graduale
”Requiemaeternam donaeis”
(Graduale Novum Page .409)
※2段目から3段目にかけて、ネウマにしたがうと
3段目の最初の音(ファの音)が2段目の最後にくる。
2段目最後(perpetuaの-tuaの部分)の個所は
(レレファレドレファファレファ)
3段目頭が(ファミレファドドシ)となる。
〇詠唱 Tractus
“Absolve,Domine”
(Graduale Novum Page .411)
〇続唱 Sequenzia
“Dies irae”
配布資料P.7
〇福音書朗読 Evangelium
配布資料Page 15
※(fa-re)左記のかっこ内が旋法を表示
この場合は第2旋法でドミナントがファでフィナーリスがレ
またEpistolaの時と同様に文章の下線等の表示にしたがって歌う。
〇奉納唱 Offertorium
“Domine,JesuChriste”
配布資料P.4
〇叙唱 Prefatio
配布資料P.4
〇サンクトゥス Sanctus
配布資料P.4
〇主の祈りPater Noster
配布資料P.15
〇アニュス・デイ Agnus Dei
配布資料P.5
〇聖体拝領 Communio
“Lux aeterna”
配布資料P.5
〇聖体拝領後の祈祷 Postcomunio
配布資料P.15
〇終祭唱 Requiescant
配布資料P.15
※複数で歌う際は
”Requiescant in pace “
になるので注意
※この時にミサは終了となる
〇レスポンソリウム(赦祷文) Responsorium
“Libera me”
配布資料Page 14
Kyrie eleison
〇楽園へ In Paradisum
配布資料Page 6
※お墓に行くときの祈り

最後に”Jubilate Deo”を2組に分かれて1番2番を交代で歌って終了。

(RO)
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by fonsfloris-k | 2011-10-19 19:00 | 講座レポート
カペラ新アルバム「ミサ《パンジェ・リングァ》」
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ヴォーカル・アンサンブル カペラの新アルバム
「ミサ《パンジェ・リングァ》」が10月10日に発売されました!!

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「ミサ《御父の母にして娘》」、「ミサ《フェラーラ公エルコレ》」に続く、カペラによる「ジョスカン・デ・プレ ミサ曲全集」の第3集です。
制作・販売:レグルス 税込定価:2,625円 CD番号:RGCD-1031 2011年発売

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by fonsfloris-k | 2011-10-16 22:24 | 演奏会・CDのご案内
10月1日 「総合講座3」バード (東京)
出席:15名、欠席3名

William Byrd, Gradualia "Omnium Sanctorum"

Introitus "Gaudeamus omnes - Exultate justi"は
前回までに一通り終わったので、今回は、
Graduale "Timete Dominum - Inquirentes autem Dominum"
"Alleluia - Venite ad me"。

Semiを1拍に取って練習。
Inquirentesから重点的に。
歌詞の読みを全員で学習。全て古英語風発音。
パート毎に歌詞を付けて歌う練習。
ヴェネイティ アドミー(Venite adme)から特に丁寧に反復学習。
母音がつながる時はアーティキュレーション。ゲルマン系語の鉄則です。
リズムが複雑なので、歌詞の代わりにディン・ディンーで合わせてみる。
言葉を付けて合わせ。漸く一通り通るようになる。
次回もう1度。

(JK)
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by fonsfloris-k | 2011-10-01 15:30 | 講座レポート
10月1日 グレゴリオ聖歌入門(東京)
ネウマの学習(配布資料p8)
◎Climax(クリマクス) 3音符あるいはそれ以上の音符からなる下向きのネウマ。第1音はいつもvirga(ヴィルガ)であるが、この音価は第2音によって決まる。
(vi.-punct.-punct. ヴィルガープンクトゥムープンクトゥム)の形では、第2音のpunctum(プンクトゥム)の影響を受け第1音virga(ヴィルガ)も速く短くなる。チェレルティルが書き加えられることもあるが同じ意味である。 194,4[moriar]
73,7[laqueo]のような場合は、第3音が第2音から跳躍して低くなることを表す。
第1音を大切に長くしたい場合はエピゼマを加える。 76,1[quoniam]※[quo]がファソとあるがファは削除。
(vi.-tr.-tr.)のように第2音と第3音がトラクトゥルスの形では、第1音も長く、つまり全ての音が長くなる。294,7[est] 197,4[bonus]
(vi.-punct.-tr.)の場合は、第1音は第2音プンクトゥムの影響を受け速く短く、第3音は長くなる。148,4[illum]
様々な組み合わせで4音以上の拡大版がある。75,5[lapidem]第1音と第2音の半音を大切に長く歌うことを表す。

◎Scancicus(スカンディクス) 3音符あるいはそれ以上の音符からなる上向きのネウマ。
①基本形(punct.-punct.-vi プンクトゥムープンクトゥムーヴィルガ)は単独では用いられず組み合わせて使われる。 143,5[excelsis] 145,5[clamaverunt] 148,3[crucis]
 ②(tr.-tr.-vi. トラクトゥルスートラクトゥルスーヴィルガ)では、levate(上がるの意)が加えられていることもある。流れないで3音とも長く歌う。601,3[in] 601,8[tribulavit]
  第1音とその前の音との関係から(vi.-vi.-vi.)という形もある。231,1[benedicite]
 ③(tr. pes トラクトゥルスそしてペス)の形は、第1音を強調し、それを受けて第2音から第3音へは流れる歌い方をする。635,4[video]
 ④(pes vi. ペスそしてヴィルガ)の形は、第2音が大切で強調することを示している。
  445,1[statuit]第1音から5度跳躍した第2音を強調し大切に歌う。
  281,4[factus]と256,1[factus]を比較すると違いがわかる。
  150,8[Deus]や151,1[in causam]のような4度跳躍やあるいは3度跳躍でも第2音強調はある。
 ⑤クリマクス同様4音以上の拡張スカンディクスがある。
  352,6[adiutor]レミファソラと順次進行して第5音のラが長い。
  285,2[Domino]は(tr.tr.tr.vi)で4音全てを流れないで長く歌う。
  47,7[imperium]は(punct.punct.pes)で第3音、第4音が大切。※下方にあるのはプンクトゥムを表す点ではなくinferium(より低いの意)


2 AD MISSA IN DIE   昇階唱 Viderunt omnes(第5旋法)p48,4~
8月のレポートと重複するところもあります。
48,4[omnes]ド・ド・ドと同じ音が3つ続くときは第3音に向かってたたみかけるように歌う。因みにその後クリマクス登場。
48,5[Dei nostri]ドミナントのドより高いレ・ミ・ファで大切な言葉[Dei 神]を強調している。そして最後のファは次の[nostri]にかかるように歌い、やはり大切な言葉[nostri 私たちの]も強調している。
48,6[Deo]最後のラ・ファを大切に歌う。
48,6[omnis]初めのファ・ラ・ドはドに向かって歌う。その後にも同じ音形あり。
48,6[terra]シは♭シでよい。最後の7音ファ・ラ・ソ・ラ・ソ・ソ・ファは3-1-3の塊でとらえて歌う。ネウマを見れば分かることで四角譜の音高だけ見ていると気づかないので注意。
49,1[conspectum]と[gentium]のド・レ・ド・ラと同じ音形だが前者は[g]につなげるように歌い、後者はおさめるように歌う。ランのネウマを見ると表情の違いがわかる。
※先生は「言葉と旋法とネウマには密接な関係がある。」「四角譜だけ見ていてはいけない。」とおっしゃいました。私なりに解釈すると、ネウマは音高だけでなくラテン語を歌うイントネーション・ニュアンスを伝え表そうとしたものであり音高やリズムだけの問題ではない。こんなにいろいろあって細かいのには意味がある。(でも覚えるの大変。体得できるのはいつ?) 

(KI)
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by fonsfloris-k | 2011-10-01 13:00 | 講座レポート
10月1日 総合講座「パレストリーナ」(東京)
Giovanni Pierlugi da Palestrina : Offetoriaより
(出席14名)

Benedicam Dominum
1.グレゴリオ聖歌から学ぶ
声を揃えながら、ことばの節まわし、動かしかた、アクセント感、フレーズ感、ことばの流れ、音と音の間のつなぎ方、声の持っていきかたを学ぶ。

・ことばをゆっくり歌うように読む
ことばのアクセント感、ことばの流れに気をつけて。例えば、provide'bamのde'にアクセントが付いているが、次の大切なことばDeumに向かうように、bamからDeumに向かって勢いをつける。

・声の響き
この曲は第一旋法(レ-ラ)
一人ずつ”レ”の音の中に入っていく。そしてレ→ラと響かせる。ラ→レ→ラ。”ラ”は上顎を意識して、頭の後ろの方、背骨の筋を感じる。そこは軟口蓋の奥の方につながっている。”レ”に下がるときはそのままそっと。鼻孔を意識して5度の音程(レ-ラ)を上下する。

・グレゴリオ聖歌を歌う
この曲の場合”シ”に♭はつけない。
Benedicamは流れるようにDo'minumに向かう。Doは一回ずつ大きく
quo'-ni-am"o"に行く時は開いて、上の奥歯をぐっと後ろに引っ張る。
"am"はレガート。
tris?est ”セス”とリエゾン。流れるように。
commo'”ファ-レ”はていねいに。上段のLanの写本の方がわかりやすい。
一つの発音に音がいくつかある場合、それを音と思わないで、一つのフレーズ、一つの塊として感じ、ネウマとして感じて歌う。次に流れがくるような始まり方で。
commo'-ve-ar勢いを感じて。

2.Palestrinaのポリフォニーの練習
短3度下げる。

・バス、テノール各パート練習
注意点
ことばを流れるように、一つの文章としてきこえてくるように歌う。
ラテン語の大切なことばは後ろの方にあるので、そこに向かって息を増やしていく。
ポツポツ切れないように。
”A”の音を高めにしないと、純正にならない。
のどの奥を開いて発声。
裏拍を感じてリズムをとる。

・バスとテノールの2つの声部をあわせる
お互いに聴きあって、リズムを補い合いながら歌う。
音程はいつも下の声部に合わせる。正しい音ではなく、下の声に合った音を出す。

・アルトパート練習
”♭”は”ファ”。”ファ”は高く。”♯”は”ミ”。”ミ”は低く。

・カントゥス2,1各パート練習

・5声でポリフォニー

・カントゥス1とアルトの二つの声部を合わせる。
Benedicam Domiの後アルトが5度下をBenedicamと追いかける。
a dexの後、アルトが同じ音でa dexと追いかける。

・5声でポリフォニー
ミニマ休符の後の音の立ち上がりが、少しずついい加減でかみ合わない。
quoniam(なぜなら)表現として力強い。
a dextris力強くかけ合い。
フォーブルドン
in conspectu meoはフォーブルドンで4度下、3度下と並行に移動する。
古風で15Cのものだけれど、目立つ場所。
表現としてはやさしい感じでていねいに、dolceで。

次回はSacerdotes DominiとBenedicam Dominumの2曲の予定

(K.K.)
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by fonsfloris-k | 2011-10-01 12:00 | 講座レポート
10月1日 音楽史講読「ノートルダムの音楽」 (東京)
「ガリア聖歌の痕跡」の後半54頁下から11行目より、70頁下から13行目まで
(「年間祝日の形成」節終わりまで)。
概ね、ガリア典礼へのローマ典礼の流入と、祝日の導入について語られている。

参考として、
ハーパー著、佐々木、那須訳
「中世キリスト教典礼と音楽」教文館:ISBN4764271885

ヤコブス・デ・ウォラギネ著、 前田、 山中訳
「黄金伝説 I-IV」人文書院(:IVのISBN4409420046)、
または平凡社ライブラリー
が勧められた。
後者は諸聖人についての同時代人による論述である。
(YS)
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by fonsfloris-k | 2011-10-01 10:00 | 講座レポート