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5月27日 アンサンブルクラス(関西)
3:30-17:30 於母の家ベテル

◎グレゴリオ聖歌
聖母のミサよりGraduale: Diffusa estを歌う。

*Graduale Novum と Graduale Triplex をそれぞれ歌い違いを体感する。

古いネウマに明記されていない音の高低は伝承によって歌い継がれたのみで、これまではTriplex版がオリジナルに近いものではないかとされていたが、最近の研究でさらにオリジナルに近いとされるNovumのシリーズの出版が昨年始まった。すでに、これまでamazonなどで簡単に入周できたTriplex版はソレム修道院に直接注文する以外入手できなくなっている。

Novumは8つの旋法に分類する前に作られたので旋法に当てはまらない「ミ♭」などが出てくる。
Triplexはこれらの「変な音」を歌いやすいようにあとから変更して書かれた楽譜と考えられる。

変更された部分は元の音より2度違えて書かれているが、
ヘクサコードによるソルミゼーションで音名を読み替えると同じ音の並びになっている部分が多くて、興味深い。

Graduale Novumの方がしっとり雰囲気のある音感になっている。
Graduale Triplexの方がなじみがあって歌いやすいが、Novumと比べると軽さのようなものも感じる。

今回はGraduale Novumを歌う。

◎次回はAlleluia: Specie tuaを歌います。


◎オケゲム ミサ「カプト」

1)Sanctus+Pleni

*Sup、冒頭から2つ目のSanctusにて、
先生から「Sanctusをどう言いたいの?」との問いがあり。
考えて歌いましょう。
*Sup、2段目、「ミ」にする?「ミ♯」にする?→今回はミ♯で歌う。
*Bass、「ミ」と「シ」高めに取る。
*全体的に・・・旋律の方向が見えていない。

2)Benedictus

*練習番号「13」から17拍(セミブレビス)目に練習番号「13'」を新設。
*誰かの一部になるような歌い方をすること。
*先生のひとこと「いいじゃないですか!」

3)Credo

*さっと通した。
*「ミ」→「ファ」に行く時は「ミ」をきつめに歌う。
*先生のひとこと「もう少しやりましょう。特に後半。」

◎次回はアニュス・デイです。
頑張りましょう。

(E.A.)
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by fonsfloris-k | 2012-05-27 13:30 | 講座レポート
5月26日 ルネサンスのモテットを歌う(関西)
15:50-17:50 於母の家ベテル
受講:19名(S7、A5、T4、B3)

内容
<1>Josquin, Praeter rerum seriem 1枚目
・i-wiで歌う。「短いー長い」の組み合わせでwi-と歌う。「長い方の音でwi-と言わない」ことが重要。たとえば、Bassusの出だしの最初の長い音はi-、2番目の短い音と3番目の長い音でwi-。
・TenorやSuperiusの定旋律で音が変わる時には他のパートで何かが起こる時。それを導き出すように歌う。
・Superiusの1段目、seriemのse-の音(ラ)にsignumをつけ、そこで何が起こるかを感じて知っておく。
・リガトゥーラはグレゴリオ聖歌のネウマの流れ、一つの音の流れと感じて歌う。
・コワイヤブックでi-wiで歌う。
・動いているパートはリズムを正確に。長い音を歌っているパートは変わるところをはっきりと。
・5度の音程に常に気をつける。
・ミファ(半音)を狭く。ミを高く。
<2>Josquin, Praeter rerum seriem 2枚目
・i-wiで歌う。
・2枚目は定旋律の音価が半分になっている。その違いを他のパートも感じる。
・コワイヤブックでi-wiで歌う。
・Superiusが定旋律を始める2箇所(練習番号4の途中と練習番号5の途中)にsignum congruentiae(合流記号)をつける。
・コワイヤブックで1枚目と2枚目を通す。i-wiで。

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2012-05-26 15:50 | 講座レポート
5月26日 グレゴリオ聖歌(関西)
14:40-15:40 於母の家ベテル
受講:27名

内容
<1>前回の復習
・8つの教会旋法を一通り歌う。
・KyrieとGloriaを2隊に分かれて歌う。
<2>入祭唱 Introitus: Vultum tuumを歌いながらネウマ入門
・VultumのVul-のネウマ(virga)は「高い1つの音」を表す。「高い」とは前後関係から。次の音が下がる。上に輪がついているのは、そこで[l]の子音を言う。
・Vultumの-tumのネウマ(pes subbipunctus)は、「低いー高いー2回下がる」。「低いー高い」を表すネウマ(pes)は基本形は丸みを帯びていて、その場合は早く歌うが、この角張っているものはゆっくり歌う。pesの後の2つの音が点点になっていると早いが、この場合は線線となっているので、そこもゆっくり。
・tuumのネウマ(torculus resupinus)は「低いー高いー低い」のtorculusに「高い」のvirgaがくっついたもの。
・deprecabuntur:「高いー低い」を表すclivis、「高い」を表すvirga、「高い×2」を表すbivirga、「高い」virgaに子音の[n]を言う輪の形がついたもの、「低い」を表すpunctum。
・omnes:「低い」punctum、「同じ音を3つ歌う」tristropha、「低い」punctum。tristrophaは装飾的。ここでは3つめだけ少しだけ長くなっているのは子音の[mn]を言う。
・divites:「高い×2」bivirga、「低いー高いー低い」torculusが3つ続いて、最後は「低い」punctum。3つめのtorculusはゆっくり歌う形。
・adducentur:「低い」punctum、「高い×2」bivirga、「低いー高い」pes、「低い」punctum。-cen-についているpesの「高い」部分が短くなっているのはそこで[n]を言う。
・regi:「低いー高い」pes、「高いー低い」clivisが2つ。re-のpesは角張っているのでゆっくり歌う。-giの2つのclivisのうち、1つめにはcという指示文字がついているが、これはceleriterといって、早く軽やかに歌う。re-と-giの間の指示文字xはexpectareで「待つ」という意味。clivisの2つめにはepisema(横棒)がついているので高い音も低い音もゆっくり。
・virginem:「低い」punctum、「低いー装飾的に勢いよく上がる」quilisma scandicusから下がって、「低い」punctum。
・post eam proximae ejus:「低い」punctum、「高いー低い」clivis、「低い」punctum、「同じ音を3つ歌う」tristropha、「高い」virga(その前の「低い」punctumと同じ高さだが、次の音がこれより下がるので)、「低いー高いー低いー高い」torculus resupinus、「低いー高いー低い」torculus(ゆっくり歌う形)、「低い」punctum。
・adducentur tibi:「低い」punctum、「高い×2」bivirga、「高い」virga(指示文字のtはteneteでゆっくり歌う)、「低いー高い」pes(「高い」方が短くなっていて子音の[r]を歌う)、「高いー低い」clivis、「低い」punctum。
・in laetitia et exsultatione:「低い」punctum、「高い×2」bivirga、「高い」virga、「低い」punctum、「低いー高いー2回下がる」pes subbipunctus*+「低い」punctus、「高いー低い」clivis(episemaがついているのでゆっくり歌う)、「低い」punctum、「低い」punctum、「低いー高い」pes(「高い」方が短くなっていて子音の[l]を歌う)、「高い」virga、「低いー高いー低いー高い」torculus resupinus、「低いー高いー低い」torculus(ゆっくり歌う形)、「低い」punctum。*laetitiaの-aについているpes subbipunctusは2つめと3つめが点になっていて、3つとも早く歌う形。2つめが線になっていると3つとも遅い。2つめが点で3つめが線だと「早い早い遅い」。2つめに何がくるかで決まる。
・Eructavit cor meum verbum bonum: dico ego opera mea regi. 詩編は唱えるように。前半は先唱者。後半を全員で。
・Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto. Sicut erat in principio, et nunc, et semper, et in saecula saeculorum. Amen. 詩編と同じように唱えるように。前半は先唱者。Sicutから全員で。頭に戻ってVultumから全員で。
・ミサ形式の発表会では、この入祭唱の後、Kyrieとなります。

配布プリント
・「聖母のミサより 入祭唱 Introitus: Vultum tuum」 1枚

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2012-05-26 14:40 | 講座レポート
5月26日 ルネサンス音楽入門(関西)
13:30-14:30 於母の家ベテル
受講:22名(S8、A8、T3、B3)

内容
<1>Palestrina, Missa Aeterna Christi munera, Kyrie(1枚目と2枚目途中まで)
・Cantus1段目、2段目ともに、eleysonの-ley-のところに感動、盛り上がりがある。どのパートもそのような箇所を感じながら歌う。
・各パートが旋律を模倣していくところは、同じように揃える。
・Altusのラの音が低くなりやすいので気をつける。後ろにこもらせない。前の方で鳴らす。
・子音を鳴らすタイミングをあいまいにしないように。子音が大聖堂の壁に当たって返ってくるようなつもりで。
・5度の音程を常に意識する。
<2>Palestrina, Missa Aeterna Christi munera, Gloria(2枚目途中から3枚目の練習番号3: Qui tollis...の前まで)
・歌詞をつけて歌ってみる。

*発表会はミサ形式。KyrieとGloriaはこのパレストリーナで歌うことにしましょう(できなかったら、グレゴリオ聖歌で)。ちなみに、Credo、Sanctus、Agnus Deiはアンサンブルクラスがオケゲムで歌います。

配布プリント
・歌詞対訳 1枚(2ページ)

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2012-05-26 13:30 | 講座レポート
5月23日 グレゴリオ講座演奏法(東京)
1 朝課導入部について
先唱句、応唱句 P250(初回で渡された朝課聖歌集 以下同じ)
招詞 Invitatorium P368 →実質的にはアンティフォナである。
すべて前半(A部分)、後半(B部分)にわかれている。
賛歌 P365 →第1旋法ながらド-ソの要素が強いものとなっている。

◎「中世キリスト教の典礼と音楽」J.ハーパー著 P118 から参照されたし。
ただし P118 に記されている Invitatoriumの歌い方は、正しくは:
a1-2/A1-2/v1-2/A1-2/v3-4/A2/v5-7/A1-2/v8-9/A2/v10-11/A1-2/Gloria/A2. a1. A2

2 12月25日 当講座担当箇所
女声:第2夜課の詩編3つ 
  男声:第1夜課の3癌目の詩篇44、第3夜課の1番目の詩篇88 の偶数行。

3 プリント2,3,4ページ配布。

P2:Invitatorium →右肩の H44 のH は Hartker の略。
ザンクトガレン写本のひとつで、聖務日課の聖歌が体系的にのっている。
この曲は第4旋法だがレ-ソの要素が強い。
(考察)*アンティフォナの繰り返しパターンが本来の形である。
*詩篇だが音の動きがあり、最も複雑な朗誦パターンである。

P2:Responsorium1(P375)→歌い方パターンはABVBVAB 
独唱唱句の前後に全員で斉唱する反復句が付く。最初のVが独唱。
歌い方のポイント カデンツパターンは頑張りすぎないように。
レスポンソリウムは定形化されている。Vは音形が同じ。

P3:Responsorium2 →歌い方パターンはABVB
(考察)楽譜最後の下降音形に入る部分からは「分離の法則」により
articulationはつかない。
(訂正)楽譜一番最後 Hodi-e の■譜はB部分出だしの間違い。

P4:上記部分のネウマ譜である。P2,3 のネウマはここから花井先生が転記し
て下さった。感謝。改めて各自確認のこと。

(RI)
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by fonsfloris-k | 2012-05-23 19:00 | 講座レポート
5月19日 ルネサンス音楽を歌う[2]ビクトリア(東京)
受講者 17名(S:8、A:4、T:3、B:2)

Tomas Luis de Victoria (1548-1611) のMissa Ascendens Christusは
パロディ・ミサ(既に存在している曲を元に作ったもの)である。
今回はまず、原曲のモテットを歌ってみることから始まった。
始めのうちはパート・ブック(パート譜)で歌うが、ルネサンス時代の
教会の慣例に従い、最終的にはコワイア・ブック
(見開きに全パートが記されている楽譜)を全員で見ながら歌う予定である。

1. 白色計量記譜法が生まれるまで

 10世紀:グレゴリオ聖歌のネウマ譜。
12~3世紀:ノートルダム学派を中心として多声音楽が盛んとなる。
モード・リズムによる記譜法が発達。
14世紀:音と音の関係を数比関係で表わす計量記譜法が完成。

2. 白色計量記譜法の読み方(プリント配布)

 音符と休符の種類:maxima>longa>brevis>semibrevis>semiminima>fusa
brevis が1小節に相当し、semibrevisを1拍として数える。
 音と音の数比関係(Mensura):3分割(完全)と2分割(不完全)
モード・リズムの時代はすべて3分割であったが、時代が下るにつれて、
2分割が主流となる。
計量記譜法の最終段階であるビクトリアの曲は2分割が基本。

3. 実践

1) 各パートの譜読み。
musica fictaの説明、休符の読み方、リガトゥーラの読み方。今回教わった
リガトゥーラの読み方は、「左上に棒はsemi/semi」。
2)2パートずつ歌う。
歌う際の注意点
・模倣の様式で書かれているので、各パートは模倣の入りを意識すること。
・常に音程を調整し、リズムのかみ合わせに注意することが肝要である。
・眼で楽譜を追うのではなく、耳と感覚で感じ取るように努めなければ
  ならない。
3)全パート合わせる。

 以上で初回の講座は終了。大半の人は意外にも至極すんなり楽譜を読んで
いたが、音符と休符の長さにまだ慣れていない
 一部初心者(筆者含む)は四苦八苦の初日であった。
 それにしても、作曲された当時そのままの楽譜を読み、そこから生きた
音楽を紡ぎだすというのはなんと稀なる体験であろうか。
 ぜひとも、計量記譜法の読み方をマスターしたいものである。

(YH)
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by fonsfloris-k | 2012-05-19 15:30 | 講座レポート
5月19日 グレゴリオ聖歌入門(東京)
聖務日課では聖週間に闇を象徴するテネブレという朝課があり、昨年の古楽院で行った。
今年はクリスマスの朝課。

◆朝課の構成(p14)
導入
夜課
アンティフォナ(短い聖歌)に導かれて詩編が唱えられる
詩編 八つの教会旋法に基づいて8つの詩編唱が存在する
どの旋法で歌うのか、また何の典礼なのかその意味内容を決めるのがアンティフォナ
アンティフォナと詩編はセット
詩編を唱え終わった後にもアンティフォナを繰り返して歌う
①(アンティフォナ→詩編→アンティフォナ)3セット
②小さなお祈り
③朗読(ある一定の節のついた)これに対す応唱 Responsorium3セット
このように朝課ができている

◆テキストについて
Liber Usualis ミサ、聖務日課、祈祷などもはいっている。
Graduale Triplex(今回使うテキスト)はミサのための聖歌集
今回使うのはネウマがでているのでこちらを使う。

◆グレゴリオ聖歌とは宗教的なお祈りの歌で教会の典礼で歌われる。
以下の特徴がある
○教会で行われる典礼
一人で唱えるのではなく共同体としてで行われる典礼で歌われる
1ミサ…聖職者と一般の人
2聖務日課…聖職者が行う    

○音楽的特徴
和音や和声の概念がなかったため無伴奏(場合によっては近代になって
対旋律がつけられたり、2声以上で歌ったり、オルガンで伴奏したりする) 
リズムは一定の拍子にはとらわれず、自然な言葉の、旋法に基づいたリズム感

○社会的な意味…共同体の中で機能している、実用音楽といえる
修道院、共住聖職者教会(訳語:ハーパーの中世キリスト教の典礼と音楽参照)
この講座は勉強することと、演奏することを目的としている。
演奏の大事な要素は3つ
言葉、旋律、リズムで近代の音楽より大事に扱う

○教会旋法
8つ(基本形)ある。
ギリシャのドリア調、旋法などの呼び方があるが、ラテン世界では主に数で表現する。
聖歌の本ではそれぞれの最初に旋法がローマ数字で書いてある(便宜上)

旋法の分類
MODUS(4種類)があり
それぞれfinalis(終音、基準になっている下の音)とdominant(支配的な音)
につながっている。その関係は奇数の旋法では5度の関係にある。
第3旋法はドミナントにシとドがあるが、近代に近いとドになってきた。
また、中世ではシという階名はなくヘキサコードというのがあるが、ここでは普通に行う。
偶数の旋法は音程関係が3度4度3度4度となっているので「24683434」と覚える。

○リズム
拍子ということではなく、それぞれの音符をどれだけの長さで歌うのかを相対関係で歌うので、2分音符などで表現するのではない。流れを示しているのを、ネウマという。
資料の4線譜に書かれている四角い譜もネウマと呼ぶが、現代ではこれを四角譜とよびネウマというと、p2の上にでている手書きの記号のことを言う。古ネウマということもある。
Graduale Triplex では古ネウマが2種類書かれている。上に書かれているのがランというフランスの町に伝わるもので、赤いほうがザンクトガレンというスイスの修道院が中心になって作られたものでこの講座ではこちらを中心に使用する。
p3の表に基本的なネウマがでている。1番から12番まで昨年学習したが、p6にその使用箇所の例が示されているので参照すること。
p282の2段目clamaviのviの最後の音に対して、高いことを示すvirgaが書かれていて次のetは低いを表している。相対的な音の高さを表すのが、この記号の使い方。
4線譜では、音の高さがハ音記号やヘ音記号がついているのでわかるが、古ネウマではわからない。
記譜法ができたのが10世紀で、それ以前は覚えて歌われてきたので、音の高さを記す必要なかった。

◆資料の見方
p2にはミサの流れが書かれている。
固有唱はそれぞれの暦に固有ということで言葉が時期によってかわっていくもの。
通常唱は常に同じ歌詞を歌っていくもの。
p3の下には参考文献がでているので、参照すること。
「グレゴリオ聖歌選集」はこのtriplexからの抜粋版で有名なものだけでているもの。
 日本語の訳がでているので、手軽に意味を理解しながら歌える。
「教会暦」はキリスト教の暦について記されているもの。
「グレゴリオ聖歌セミオロジー」のセミオロジーはネウマを読み解く学問のこと。
p5にTriplexの中の目次になるものを記してある。

◆昇天のミサ
去年はクリスマスのミサをやったが、今年は昇天のミサをやることにする。
p10に固有唱の部分の対訳がある。
昇天はascensioというが、Graduale Triplex ではp235にある。
固有唱の部分が最初にでてくる。
p2の表でいうと一番最初の入祭唱にあたるのがp235のViri Galilaei。
この季節は復活祭の季節で復活節の中にあたり(復活祭の日から50日間)。
p236の最初の曲は6の昇階唱だが、この間は代わりにアレルヤ唱を歌うので歌詞はalleluiaになっている。本来のアレルヤ唱は7番にある。
表の7番のあるいは詠唱となっているのは、季節によってアレルヤがふくまれないときに詠唱というジャンルのものを歌う。
8番の続唱は近代では年間5回しか歌われない。今回は歌わない。
11番の奉納唱はp237の上にあり、ofがoffertoriumの略、旋法が第1旋法。
次のAd libitum OFは、こちらを歌ってもよいという意味。
p238のCOというのは、表の18番の拝領唱(Communio)のことでAnno A,B,Cというのは、第2バチカン公会議以降ミサの中で聖書朗読をするが、1年のどの箇所を読むかというのを3年サイクルで毎年違う朗読をするようになった。
Annoは年の意。朗読が変わるのに合わせて、communioもかえようということになった。

p238のcommunioから練習。
シはミ、ミは高いと意識する。
4線譜には行の最後に次の行の最初の音がでている。これをクストスという。
また4種類の区分線が20世紀に導入された。大区分線、中区分線、小区分線、複重線があり、歌う補助なる。ただ、必ずしも厳密に守ることはない。

(TK)
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by fonsfloris-k | 2012-05-19 13:00 | 講座レポート
5月16日ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)
1 自分の「手」のみを見ながら、女声は11番、男声は4番から順に音を
 上げて 5度、6度と声に出して読む練習。
2 ラは多く出てくるが、「ラの上はファ」と読む。
3 旋律は5度、4度を見分ける。どんな5度、4度かにより旋律のとらえ方が
わかる。
4 音階(12音階)の違いは読み方の違いがはっきりしている。
5度4度のセットで覚えると半音の位置がはっきりわかる。
読み替えは休符をはさんでするとわかりやすい。
5 プリント18番でソルミゼーションの確認。

※ 宿題 配られたプリント「Ave Maria」で4度、5度をさがすこと。
※ 今回から「作曲係り」と「ラの上のファ係り」が当番として一人づつ指名
されます。作曲係りはソルミゼーションをつかって曲をつくること。
ラの上のファ係りは楽譜をさがしてラの上のファを確認すること。
(RI)
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by fonsfloris-k | 2012-05-18 18:02 | 講座レポート
5月12日 中世の音楽を歌う(東京)
出席 9名

基本的に前回の復習
①マショー ノートルダムミサ アーニュスデイ 
「マママ」で歌う。 歌詞をつけて歌う。
 ○パートの確認:
  グレゴリオ聖歌の旋律を歌ってみて確かめる。上から3段目のパートがテノール。一番下のパートは対旋律でコントラテノール。
  *この時代(1300年代)はコントラテノールがない場合も多い。
   基本的には3声(トリプルム・モテートゥス・テノール)
 ○歌詞の確認:
  テノールnobis のbis は「ロンガのソ」ではなく練習番号3に入った後ブレビス休譜の次の「ブレビスのラ」の音に付ける。(グレゴリオ聖歌と同じ音の動きにする)
 ○記号の確認:
  テノールとコントラテノール2重線の後quiの上の「ⅰ」と練習番号2の直前peccataのtaの上の「ⅱ」という数字は「タレア:リズムパターン」が始まる所を示している。 

②マショー モテット
 ○コロールを美しい写本で確認:黒の記譜法では赤く塗ってある。
 ○modus確認:セクションAとBで単位が変わる。
    Aセクションlonga 基本で完全(コロールの部分はlonga が不完全)
    Bセクション brevis 単位で完全になる
 ○前回の復習:歌詞なしで各パートごとに歌ってから、Aセクションまでを4声で歌う。
 ○ミとシを高めに歌うように気をつける。

(Y.H.)
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by fonsfloris-k | 2012-05-12 15:30 | 講座レポート
5月12日ルネサンス音楽を歌う[1]ジョスカン・デ・プレ(東京)
◆1.グレゴリオ聖歌「Sanctus」

・このグレゴリオ聖歌は「通常唱」(オルディナリム)。 大勢で歌う。言葉、旋律も限られている。)
・特定の祝日にのみ歌われる「固有唱」(プロプリウム)ではない。(聖歌隊、ソリストにしか歌えない難しい旋律が多い)

◇読み方の確認

・フランス語風のラテン語の読み方の復習
・単語の最初にアクセントを置かないように常に気をつけること。(「頭にこない」ように。
×「D<o>minus」 → ○「Domin<u>s」(< >内が抑揚が上がる位置)
・Pleni sunt caeli et terraの「terra」で響きを落とさないように注意

◇グレゴリオ聖歌「Sanctus」の旋法について

・楽譜の最初に「VIII」と書いてあるのは「ド」がドミナント(支配音)、「ソ」がフィナリス(終止音)の「第8旋法」の意味。
・Sanctusの最後の「ソ」の音は、少し上に取る感じで。
・フィナリスの音は「地面に戻ってくる」という感覚。
・中心となる音を響かせることを重視し、あとは装飾的に歌う、という歌い方も大切。

◇五度の移動

・この曲の1つ目の「Sanctus」は「ソ→ド」に移動するので四度だが、2つ目の「Sanctus」は「ソ→レ」に移動し、「正格」の雰囲気を出している。この「レ」までで「San」を歌い、「レ」を十分に感じてから、「ctus」で下がる。
・「Dominus Deus Sabaoth」の部分は、「Deus」の「us」を起点に「Sa」へ五度の飛躍がある。この5度を感じて、響きをつなげるように。

◇旋法の「正格」と「変格」について

・正格
 特徴その1:フィナリスとドミナントの関係が5度
 特徴その2:ひたすら音階が上に伸びていく

・変格
 特徴その1:フィナリスとドミナントの関係が4度か3度
      「Sanctus」は第8旋法なので「4度」(「2468は3434」の合言葉で覚えましょう)
 特徴その2:下のほうの音階にも行く傾向がある
      (この曲では「Dominus Deus」で下がる。これは今回のジョスカンの曲でも同じ)

◇ポリフォニーとグレゴリオ聖歌の関係

・ポリフォニーを歌う時は、グレゴリオ聖歌の歌い方を感じながら歌う。
・当時の音楽家の第一の仕事とは、毎日のミサでグレゴリオ聖歌を歌うこと。ポリフォニーを歌うのは第二の仕事。
・まず先にグレゴリオ聖歌が存在し、そこに対旋律をつけていったのがポリフォニー。そのことを常に意識しながら歌うこと。決して「合唱曲」として最初から存在していたわけではない。

◆2.ジョスカン「聖母ミサ」のSanctus

◇諸注意

・「聖母ミサ」Sanctusの冒頭は、バッスス(この楽譜では「バリファリウス」Baripharius 等と記載されている)以外の全パートがグレゴリオ聖歌の音階を基本とし、装飾音を付けた動きになっている。常にグレゴリオの音階を意識しながら歌うこと。特にテノールは定旋律に最も近い。バッススのみ純然たる対旋律。
・一番大事な音はフレーズの「最後から2番目の音」。すべての動きはこの音を目指していく。この「最後から2番目」が頂点で、一番テンションが高まる音。そして最後の音で解決してリラックス。
・この「最後から2番目」に向かって、動きがアクティブになり、「加速」していくことがある。グレゴリオ聖歌の「オリスクス」「クイリスマ」にあたる。
・楽譜の右上のパートは「コントラテノール」。正確には「コントラテノール・アルトゥス」。「カウンターテナー」はパートの名称ではなく、声の種類を指す言葉なので混同しないように注意。
・細かい音のパートの人は「骨」となるパートの音にまとわりつくように。また、カノンパートの音の変わり目に添うように。変わり目の直前からタイミングを合わせるようにしないとどんどん遅れ、ズレが生じる。
・コツをつかむヒントは「短-長」でリズムを取っていくこと。「長」のほうに流れて抜ける感じで、決してアクセントにはならない。
・フランス語の「ア」は指1本分くらい開けて発音する。イタリア語の「ア」のように思いっきり開けない。

◇練習番号について

・練習番号はテノールの新しい旋律が始まるところに入っている。つまり、練習番号のあるところが「新しい世界」の始まるところだと認識する。そして、その直前の音が非常に大事なので、響きをきちんと出すこと。
・各フレーズの最後の音は、次のフレーズの最初の音になる。(「私の終わりは私の始まり(Ma fin est mon commencement)」という言葉がある。) ただし、テノールとそのカノンなど、例外も多いので注意。
・カノンの練習番号は○で囲んだ番号。□で囲んだ番号はテノールの練習番号。
・カノン担当はテノールの5度上の音で、「∴」の印から入る。


◆3 ジョスカン「聖母ミサ」Sanctus 1ページ目

◇冒頭
・冒頭から三音目のミは和音のつじつまを合わせるため、カノン担当のみ♭をつける。
・カノンの2音目はテノールとアルト(コントラテノール・アルトゥス)のオクターブ上。これがぴったりハマるように気をつけること。

◇練習番号1
・テノールの練習番号1のコロールの4つ目のソの時に和音が変わるので、よく注意して聞き、音を味わってから次に進むこと。

◇.練習番号2
・スペリウスとバスはよく聞き合い、お互いのリズムを補うように。(フランス語のリズムと似たリズム)

◇練習番号3
コントラテノールは1オクターブの跳躍部分に注意。一瞬たりとも遅れないように。

◇練習番号4
・スペリウスの最後のミは低めに。

(K.H.)
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by fonsfloris-k | 2012-05-12 13:00 | 講座レポート