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6月30日 中世の音楽を歌う(東京)
(出席:8名)

マショーのモテット、Felix virgo 。
各パートで歌詞が異なるためそれぞれにつき、まず始めに、歌詞を朗読
(韻律については前回レポートの通り)。

次にそれを楽譜に従ってリズム読み。
しかるのちに全員で音程付けて歌う。フランドルと同様、「ウィ~」の
ニュアンスを忘れずに。
テノールセクゥンドゥスのみ歌詞がないため、[i]による。

次にテノール2声で合わせ、リズム、テンポリレーション確認。
その後、トリプルム、モテトゥス合わせ。
最後にテュッティ。以上それぞれ適宜部分練習したのち全曲通した(通った♪)。

次回からトゥルネィのミサにかかります。
事前の自主練習を2回設定しました。
7月21日(土)13時~15時、 8月12日(日)11時半~13時半
両日とも会場は古楽院です。
都合のつく方は是非御参加下さい、とのこと。

(YI)
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by fonsfloris-k | 2012-06-30 15:30 | 講座レポート
6月30日ルネサンス音楽を歌う[1]ジョスカン・デ・プレ(東京)
①グレゴリオ聖歌
・音の「骨」を感じて歌う~第8旋法
f0201614_839811.jpg

・音の中に自然倍音を感じながら
・一音ずつ押さない発声
・聞き合って同じ響きを作る

②Pleni sunt celi
・「短い音」~「長い音」のかたまりを意識する
…フランドルの音楽のフレーズの感じ方の特徴
wa(短い音)~an(長い音)wa~an……で歌ってみる
(あたまにアーティキュレーションがこない歌い方)
・定旋律が曲の流れと音を決めている
フレーズが終わる一つ前の音(カノンが入る一つ前の音)に向かっていき、
終わりの音でおさまる→また新しく始まる(終わりは始まり)
・どのパートも必ず定旋律を聞きながら歌い、倍音の中に入る響きを作る
・リズムが甘くならないように、音の変わり目の歌い方を意識する
(これはうまく言葉で説明できないので、哲郎先生の歌い方をまねしましょう!)

③Sanctus
歌い方で気をつけることは Pleniと同じ
・「短い音」~「長い音」のとらえ方
・定旋律を常に聞きどの音に向かっているのか、曲の流れを意識する
・音を押さない(グレゴリオ聖歌の音の骨を思い出して…)

④Osanna
・全てのリガトゥーラを「wa~an wa~an…」(短い音~長い音の
かたまり)で感じる
・どの音も均等にきちんと歌わないこと

♪次回までに先生の注意を忘れないようにしましょう!♪

(K.S.)
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by fonsfloris-k | 2012-06-30 13:00 | 講座レポート
6月27日 グレゴリオ演奏法(東京)
・前回配布のプリントのものを交えながら、朝課、夜課を順を追って行ってみる。
レスポンソリウムは前回配られたプリントのものを参考に歌う。
(ハルトカーのネウマにしたがって旋律が修正されている)

P2のレスポンソリウムでの注意点
4段目revocaretの言葉はつながっているので流れるように
6段目generi apparuitの-ri app--はつながるように

P3のレスポンソリウムの注意点
・resp2:3段目と4段目にかけてのmellifluiは一つの言葉なので気をつけるように
4段目5段目のredemptionis novaeと felicitatis aeternaeは意味的に対になっている

・resp3:P377のものと一部言葉が違う
P377 et choros Angelorum collaudantes Dominum
P3 et choros Angelorum Salvatorem Dominum

P379のAntifona が第3旋法で、時代によって詩編唱のテノールはシの場合とドの場合があるが、今回は第3旋法の古来のドミナントである“シ”に変更して歌う
プリントの ソラド・・レドシラド;ドド・・ドラドシ を
ソラシ・・レドシラド;シシ・・ドラドシ とする。
特にこのPsalmus は読みづらい為、音の上がり下がりするところに下線など引くと わかりやすい。

プリントP5、P6 を配布

5月23日のレポートでの訂正
・12月25日の当講座担当箇所
  女声:第2夜課詩編3つ

(RO)
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by fonsfloris-k | 2012-06-27 19:00 | 講座レポート
6月25日 ラウダを歌う(東京)
出席 8人
配布物 コルトナラウダ44番(説教ラウダ)“Amor dolce senza pare”

<前半>コルトナラウダ1番“Venite a laudare”と23番“De la crudel”の練習
言葉は、何度も何度も反芻しこなれたものとして発する。
美声よりも、言葉の中身・思想を伝える。


“Venite a laudare” 先生としては仕上げ。「本番のゲネプロのつもりで!」
Ripresa(以後R)1回目はソロとドローン女声
2回目は全員とドローン男声・女声一部
☆ドローンは伴奏という意識でソリストを引き立てるように、遠くでこだましている感じで。
Strofe(以後S)“Maria・・・” ソロ
R 全員とドローン男声・女声一部
S “Pietosa・・・” 上と下2人のソリ 
☆下のふしは上に引きずられず信念を持ってまっすぐ歌う。
☆“medicina ke sana aiutae per tua cortisia”は、つんのめるようにcresc.でavanteで。下のふしは歌おうとするのではなく、ひと息で抑揚を付けずに歌う。
☆“pertua cortisia”は、上下の違うふしが「一緒になりたい、一緒になりたい、なりたい、なりたい、あーっ一緒になった!」という感じで終わりの同じ音に到達し、 そして次のRの“Venite・・・”を誘い出す。
R 全員とドローン男声・女声一部
S “Cortese・・・” 朗唱とハミング
☆宣言するように、威厳をもって、揺れずにまっすぐに言う(唱う)。
☆次のSの朗読へ、しりとりのように渡す。
S “Villani・・・” 全員で朗読
☆「罪人」というの言葉に引きずられて俯かないように。罪を乗り越え前向きな気持ちで。この世で迷っている私たちを守ってくださる方への信頼があるのだから、落ち着いて暗い感じにしないで言う。
☆言葉が血となり肉となり自分の内から発するようになるまで、何度も反芻し慣れてこなれたものにしなければならない。そもそも、昔の修道士たちは耳で聴いたものを身体の中に染みこむまで何度も何度も反芻して唱え聖書の文言を覚えた。これはルミナティオ(ruminare反芻する)と言い、牛など有蹄類が口の中でモゴモゴするのは祈りのメタファーでもある。
R 全員とドローン男声・女声一部
S “Vigorosa・・・” ソロ
―Pause 短い黙想―
R  1回目は全員とドローン男声・女声一部
2回目はソロとドローン女声 

“De la crudel morte de Cristo” 次回は仕上げのつもりで。      
R 先唱→全員
☆“De la crudel”先唱は、前のSのソリストがやる。 
S “Quand Iuderi・・・” ソロとドローン
☆もっと憎々しげに、内容を考えて。
R 先唱→全員
S “Tutti gridaro ・・・” 全員、d音始まりとa音始まりに分かれる
☆“moia ’lveloce!”のふしに注意。
☆単語ごとに細かく切れないでレガートに続ける。
☆中世の音楽はまだ声楽的な技法ができていないというか必要ない時代のもの。美声よりも言葉の中身を伝えるのが重要で、そしてそれが自然と音楽となっていった。だから、言葉の内容を考えて歌うこと。例えば“Moia ‘lfalso・・・”などは、群衆の落ち着かない平和のない様子を表現できるとよい。
☆13・14世紀にイタリアで発達した典礼劇のはしり。<受難>は劇になりやすく、衣装をつけたり振りも激しくなるなど次第にエスカレートし、華やかに派手なものになっていった。 
R 先唱→全員
S “Lo santo・・・”  ソロとドローン
R 先唱→全員
S “San Iovanni・・・” ソロとドローン
☆言葉がもっと繋がるとよい。
R 先唱→全員
S “Li soi・・・“  5度で重ねて2人のソリ、ドローンなし
☆息を流し、止まらないで歌う。
R 先唱→全員
S “Molt’era trista・・・“ ソロとドローン
☆“dicendo”で息を止めドローンも止める。《Trista,lassa,dolente!》はマリア様の初めて発した言葉で民衆がはっとして聴いているのだから、「どソロ」で。それまでの低い音域から一転し、息も絶え絶えに一言ずつ区切って発する。 
―極まった悲しみの中で黙想―  そして R 先唱→全員
<後半>説教ラウダについてお話を聞き、44番を譜読みし歌った。

◎コルトナ写本の説教ラウダについて 
教会暦に従って言った後、自分たちの言葉でキリストの愛はどういうものであるかを説くのがお説教だが、とても人気があったので伝承資料が沢山残っている。あちこちに伝承していて、また長いものが多い。現在私たちが言う「お説教」のイメージと違い、この頃の民衆はお説教が大好きであった。聖フランシスコ会の修道士たちは、詩と音楽で布教・宣教活動を行ったのだが、教会に入りきらない人々は外で、つまり野原や辻々での説教も楽しみにしていた。当時、説教は長ければ長いほどよく、1~2時間は普通であった。説教をして鍛えられ、未だに腐っていない聖アントニオの声帯なども現存しているくらいだ(これはまがい物でなく本物)。イタリアは識字率が高く、人々は聞いたお説教を書き留め回覧板のようにして皆で読んでいた。ヨーロッパの他の国では宗教的な文書はラテン語でしか残っていないが、イタリアだけはイタリア語で残っている。都市に住む商人など新興ブルジョア層にフランシスコ会は人気があり浸透していった。

コルトナ写本には、5つの説教ラウダがある。
32番“Tropppo perde ‘ltempo” 「愛は甘くて食べると蜜の味。五感を総動員して、それを感じなければ誰も神について話してはいけない。」などと、誰にでもわかる言葉で、神は「愛、愛、愛です。」と全体では36回も“愛”が出てくる。
33番“Stomme allegro et latioso” 前曲から一転、「神は厳しい裁きをします。」と最後の審判の怖さを説く。地獄・煉獄の恐ろしさを描き、「神は救い主だが厳しい裁きもするのだ。ああ悪かったとそこで後悔してももう遅い。」などと歌う。
34番“Oime lasso fredido lo mio core” 再び愛を強調。
35番“Chi vole lo mondo” 死について説く。「免罪符も薬も医者も意味が無い。死は誰でもタダで貰える贈り物。誰にでも何処へでも分け隔てなくやって来る。」当時の人々は以外にもこのような死についての歌をとても好んで歌っていた。楽譜なしの52・53番も死をテーマにしていて、とても長く直裁な表現をしている。
44番“Amor dolce senza pare” 再び「愛」が頻出。

以上のように、「愛」「愛」と信者を甘やかすのでなく、甘味と苦味を交互にして警告を混ぜ込み悔悛を促し、信仰教育のテキストとなっているのである。現在のカソリックでは「裁きの怖さ」について絵画や書物など見るものの表現はよいが、歌ってはいけない、聴いてはいけないことになっている。今の信者は甘やかされているのかもしれない。かつては、たとえ王侯・貴族の死の典礼にあっても、情け容赦ない文言が並び大変厳しいものであった。  

“Amor dolce senza pare” 
☆3番”Ave donna santissima“と似た音型―4つ連続の下降音型は天から、つまり神の恩寵が降ってくることを視覚的に表している。
☆2番“Lauda novella”にもあったが、中世に滅多に見られない6度の下降跳躍が
“se’tu padre”「あなたは父である」の箇所にあるのは、キリストの謙りを表している。
☆“Amore”が21回、そのうち12回は冒頭にくる。dolceという形容が7回、dolce amoreと擬人化されたキリストを指すのが4回と、「愛」が強調されている。
☆4つ・3つ・2つまとまりの形状の四角符があるが、「Amore」のような大事な言葉のメリスマではなさそう。これは、まとまりで1拍と数えて奏するとイタリア舞曲の感じになるという解釈もある。舞曲の影響は当然受けていただろうし、そのような歌い方もあるだろう。最後の締めのこの曲では楽しく甘く踊るようにという配慮があったかもしれない。  
☆写本の略号 よく使う言葉は略号になっている。
XpoはCristo、staはstanza、spuはspiritu

Strofe3・13・14・19がソロ

1分の残り時間で“Magdarena degna da laudare”を先生について歌った。

次回の予定
・“De la crudel morte de Cristo”の仕上げ
・“Amor dolce senza pare”の復習
・聖人ラウダを耳で覚えて歌う

(K.I.)
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by fonsfloris-k | 2012-06-25 13:00 | 講座レポート
6月23日 ルネサンス音楽入門(関西)
於母の家ベテル
受講:22名(S8、A8、T2、B4)

内容
<1>Palestrina, "Jubilate Deo"
・短三度上げで歌う→全音上げで歌う、に修正。
・音域は、左上:ソプラノ、右上:メゾソプラノ、左中と左下:アルト&テノール、右下:バス
・パート名は、左上Cantus、右上Altus、左中Quintus(5声目という意味)、左下Tenor、右下Bassus。
・8つの教会旋法のうち第3旋法。ソルミゼーションで「ミファソレ(ラ)ミ(シ)レ(ラ)ソファミ」と歌って旋法を感じてみる。
・歌詞をつける。
Jubilate Deo
・細かい音の終わった次の長い音で音節を変えないという慣習がある。たとえば、Cantusの練習番号1の最初の音(semiminimaが4つ続いた後のbrevis)に-nisは来ない。
・ファ(♭のついた音もファ)はつねに高めに。
・JubilateのJu-の[u]の母音は素早く、深く、唇を突き出して。母音が何となく遅れて出たり浅い音にならないように。
・言葉の抑揚が音で表現されているのを感じる。たとえば、omnisの-nisから次のterraのte-に行くところははっきりと、盛り上がって。
・Tenorが最初にJubilateと入るところ、他のパートがお膳立てをしたところに主役として最後に登場する、素晴らしい瞬間。何となく入らない。
Servite Domino
・Cantusの2枚目2段目laetitiaの-ti-にあたる音はmusica ficta。
・Cantusの練習番号3の1つ前の音はmusica ficta。
・Quintusの2枚目2段目真ん中laetitiaの-ti-にあたる音はmusica ficta。このlatitiaと次のinの間はつなげて盛り上げる。
・Tenorの練習番号2の1つ前の音はmusica ficta。
・Tenorの練習番号3の少し前の付点のような点はゴミ。
・Tenorの2枚目練習番号3のligatura(左上に棒はsemi・semi)の2つめの音(黒いsemibrevis)と次の黒いminimaは、color minorと呼ばれるもので、結果的に付点付きminimaとsemiminimaという音価の組み合わせになる。
・イタリア語的なアーティキュレーションでは、Dominoのinのように母音と母音の間ではアーティキュレーションしない(言い直さない)。
Intrate in conspectu ejus
・Quintusの2枚目の3段目のejusの-jusは最後の音でいう。
・Altusの3枚目の1段目のfusaの音は2つともmusica ficta。1段目最後のminimaもmusica ficta。
・Quintusの3枚目の1段目の後ろの方のexultationeの-ul-の音はmusica ficta。
・Quintusの練習番号4の最初の音はbrevisではなくてlonga。
・Tenorの3枚目の1段目の最初の休符はsemiminima休符(ひげがついている)。
・Tenorの3枚目の2段目の真ん中より少し後のシ(ミ)の音はmusica ficta(♭をつけてファにする)。
・Bassusの3枚目のexultationeのスペルが間違っているので直しておく。
Quia Dominus ipse est Deus
・quia Dominus ipse est DeusのestとDeusの[t]と[d]はくっつく(両方の子音を言わない)。
・Altusの4枚目の1段目の最初のDeusのDe-の音はmusica ficta。
・Quintusの4枚目の1段目のestの音はmusica ficta。
・練習番号5の最初のところ、Quintus、Tenor、Bassusでフォーブルドンfauxbourdonになっている。フォーブドンとは上から4度、6度の平行和音。グレゴリオ聖歌に即興的に和声をつける方法の一つ。

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2012-06-23 10:00 | 講座レポート
6月20日 ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)
・開始時、発声練習も兼ねて音階を数パターン歌いました。

・一人ずつ、ドからラの中で範囲を指定して、自由に(ちょっと一捻りして)歌う
 練習をしました。(他の人はドローンを歌う)

・『音楽には「両面」があると考えられる 』というお話。
 A. 一つは、半ば即興的に
 ・なんとなくの"勘"を頼りにしてみる
 ・過去に聴いたり歌ったりしたことのある曲を参考にする
 ・なんとなく響きの良さそうな音を選ぶ
などの方法で音を組み合わせて(音楽の形に)出来るという面。

 B. もう一つはAとは逆に、感覚やセンスではなく、
  いわゆる理屈=基本的な規則で、
  音の組み合わせや並べ方を"予め決めておいて"
  それに沿って(音楽の形を)作れる、という面。
 ←これも音楽の面白いところと言える。

この後、各受講者の誕生日を元に導き出した1~5の数を順に並べて、
Ut = 1 Re =2 Mi =3 Fa =4 Sol =5
の規則で割り当てて作った無作為な音の並びをそのまま歌ってみました。
個性的な、しかし良い感じの旋律になっていました。

この後さらに、新たな規則を加えて、ドローンもつけながら
音階の範囲内で自由に行ったり来たりして歌い、
最後の音を次の人の歌い始めの音とする、「しりとり」のようなことをしながら
歌いました。(Ut からSolの間で)
これがなかなかに「プリミティブ」な、独特の味わいがある響きになりました。
(ここで、コルシカ島のポリフォニーの話題が少々)

・予め定めた大きな流れ・大きな枠のルール
 =理屈で決めた音の範囲内で、そのルールを意識しながら、
 範囲内の音階に多少の捻りを加えつつ歌いつなぐイメージで歌ってみましょう。

・中世の移動ドで歌うことを知る過程では、 理屈で完璧に分からなくても
 大丈夫なので、先ずはフィーリングで歌ってみることが大事。

・グイードの手の並びの内、"C Sol Fa Ut " の箇所を、先ず覚えておくと便利。

・Ave Maria を、(グイードの)左手を指しながら歌いました。

・Ave Maria の四線符の中の、四度と五度の箇所を見つけながら、
 音型と歌詞の関係、言葉と言葉をつなぐ音の間隔(四度か五度か又は三度か?
 等)に関するお話を聞きました。
(歌詞の意味にも関わってくる部分有り)

・Ave Maria の"ora pro nobis peccatribus" の箇所 について
 広い音域の一番上から一番下まで、ゆっくり降りて来ている。
 ←中世の移動ドはヘクサコード=6音。ド~ラ の範囲。「ラ」が一番上の
 音だった。
 ラ から ド までゆっくり降りて来ている音型に、マリアへの嘆願とそれへの
 応答を願う気持ちが表されていると考えられるかもしれない。

(J.I)
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by fonsfloris-k | 2012-06-20 19:00 | 講座レポート
6月16日 中世の音楽を歌(東京)
(出席:8名 / 欠席:5名)

マショーのモテットを練習

・それぞれのパートを再確認しながら歌詞なしで歌ってみる。
トリプルムとモテートゥスを合わせ、その後にテノールとコントラテノールを合わせてみる。
特に、テノールとコントラテノールはメンスーラが途中異なるので、お互い1,2,3とか、
1,2と言いながら合わせてみる。
(6拍目にお互い1になりあう)
※コロールは赤で塗っておくように。

・ひとしきり音を取りながら練習した後、歌詞を読んでみる
トリプルムとモテートゥスの歌詞が違うのはすでにお話をいただいているが、
どちらの歌詞も語尾が韻を踏んでいることに注目。
例;トリプルム
-isti -isti -isti -ima
-isti -isti -isti -ima
-ima-ima -ima -mur
-ima-ima -ima -mur etc..
例;モテートゥス
-trix -trix -aris
-trix -trix -aris
-aris -aris -iter
-aris -aris -iter etc...

次回まで歌詞をよく読んでおいてください。

・テノールパート
Bの二重線前のリガトゥーラの”ソ”の音に♯
最後の二重線の前のリガトゥーラの”ソ”にも♯

・コントラテノールの訂正箇所
A2’部分直前のコロールリガトゥーラの最初の棒は間違いでなしにする。
(solfaと書いてある部分)

(RK)
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by fonsfloris-k | 2012-06-16 13:30 | 講座レポート
6月16日ルネサンス音楽を歌う[1]ジョスカン・デ・プレ(東京)
■Sanctus
 コワイヤブックをみて歌う。
 
 ◆曲と歌い方について

 ・カノンの3音め、コントラの7音めの音は全音?半音
どちらでもありえる。楽譜の上からはわからない。どちらがよいか、自分の耳で聞いて決める。悪魔の音程(三全音・全音3つ分の音程)になってしまう場合はこれを避けるために半音にする。三全音は自然倍音から逸脱しているため、聞いていて不快に感じるため。旋律的に全音が3つ続くことも回避した方がよい。このように記譜とは違う半音を歌うことをムジカ・フィクタという。

 ・dominus deusの部分
そこまでの部分と歌詞が異なり、音程が下降音程で、音域も低い。落ち着いた響きになった場合、表現も落ち着いた響きにする。落ち着いた響きだが響き自体は充実させないといけない(女声の場合は特に)。音域が変わったら響かせ方も変える。

 ・テノールが最後のsabaothを歌っているタイミング
休符に続いて輝かしい旋律となっている。テノールはこの旋律を引き出すようにsabaothの部分を歌う。

 ・コントラのDeusの高音
輝かしく歌う。最初から大きく入らず、入った後に響きをもっていく。

 ◆その他注意点、説明

 ・自分の歌っている場所が分からなくなってしまった場合
何回か歌って音楽の流れを体に入れていれば戻る事ができる。休符から戻る時は周りの景色を眺めてから入るようにする。

 ・譜面の♭について
♭がつけられているところを全て♭をつけて歌う、という意味ではない。ヘクサコードが3種類あり、そのうちのファのヘキサコードで歌う、という意味。しかし、ムジカフィクタという概念があるので、基本的にはファで歌うけれど、違う事はいくらでもある。違った場合はミで歌う。

 ・tempus perfectumの拍子の感じ方
1つのセミブレビスを半分ずつに感じる。セミブレビスの裏を感じる。tempus perfectumの基本形ではテンポが遅い。(い〜ちー に〜いー さ〜んー、のような感じ)

メンスーラ記号に線が入っている場合(tempus imperfectum diminutum)、単位が「いち、に」となりテンポが速くなる。

 ・音程の取り方について
自分だけの絶対音程を作らない。誰かが歌っている流れの中に音を入れる。お互いの関係の中で音程を合わせる。5度があうと気持ちがいい。合っているかどうかは意識を持って聞けばわかる。どこに5度があるのか意識すること。

 ・全音の音程
ド→レ、ソ→ラ、の音程を広めに感じないと音が下がってしまう。

 ◆余談
コワイヤブックに記載されているバスのパート名が曲中いろいろな書かれ方をしている
バリファリウス、バリカンテノール、バリトン、バッスス

■Pleni sunt celi

 ◆曲と歌い方について
 ・gloriaの発音
フランス式なので、ぐろーリア、ではなく、グローリあーになる(ひらがなのところにイントネーションが来る)

 ・ 歌詞
配布された楽譜のものではなくコワイヤブックに記載されているもので歌う
歌詞は音符の下に付いていないので演奏する人が考えなくてはならない。

この曲でどこに「terra」をもってくるか。→音程のなんとなく変わるところ。
カントゥス・フィルムス(cantus firmus:定旋律)が練習番号6番あたりではじめて terraとなっているので今の譜面ではそのように歌詞をつけた。

 ・コントラ練習番号5番のリガトゥーラの次の黒い音符
この音符は白かったらブレビス。黒くなって音価が一つ小さくなってセミブレビスになる。
ただ黒くなるだけでなく付点になる。付点と合わせて(■+◆)ブレビスの音価と等しくなる。

・練習番号6番
コントラの上昇音型を前に押し出さないで上にめくるように歌う

・練習番号7番
コントラのソはバスがのばしている音の倍音の中に入っている感覚で歌う。
  スペリウスとテノールは一体感を感じるように
  スペリウスとテノールが盛り上がっているところにカノンが割り入る(塩)
  コントラは入りのリズムに気をつける。三重唱のスパイスになる

 ◆その他注意点、説明
 ・signum congruentiae(合流記号)
   この瞬間に何かがおこる印。他のパートが休符の後に入ってくる、全パートが同時に何かをする、カノンが入る、などのイベント。
   ベースに付いているのはテノール(カノン)が入ってくるタイミング。
(Y.S.)
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by fonsfloris-k | 2012-06-16 13:00 | 講座レポート
3月28日 フランス・バロックの合唱曲を歌う(関西)
於母の家ベテル
受講:18名(S9、A4、T3、B2)

内容
<1>Charpentier, Messe de Minuit
Kyrie
・ 母音を前の上で。iからeに移っても後ろにこもったり下に落ちたりしない。
・ Kyrieの-ri-とeleisonの-i-が「ビヨン」の「ビ」で強く緊張した感じで。その後の-eと-sonが「ヨン」で弱く解放された感じで。-eと-sonが1拍目や3拍目に来ることが多いので逆に強くなってしまいがちなので気をつける。そもそも4拍目から1拍目、2拍目から3拍目、の組み合わせを「ビヨン」と感じる。
・ すべてを均質な感じにはしない。 8分音符をイネガルにするだけでなく言葉の上でも不均等にすることに意味がある。
・ イネガルは決められた音符を付点にするという意味ではなく「ビヨン」「ビヨン」のつながり。「ヨン」でのばしている音は「終わりは始まり」の音。
・ 41小節:Tailleの装飾。点がついている場合はその音から始まる。この場合はその音を1拍分のばしてから動き始める。したがってBasseの装飾の方が先に動き始めることになる。
・ 50小節4拍目から51小節1拍目:Haute-contreのeは低くfは高く。
・ 67小節:fは高くcisは低く、で緊張感を出す。
・ 100小節以降:Kyrieの-eとeleisonのe-の間でアーティキュレーションしないが、ビヨンを出すことによって言葉が変わったことがわかるように。
Gloria
・ 8分音符イネガル。特に付点4分音符の後の8分音符のイネガルを忘れない。同音反復はイネガルしないというルールは付点の時にはあてはまらないので注意!
・ 10小節:Taille 1拍目cisはcの間違い。その前のhが低めなのでcに上がる時はかなり高く上がる感じ。
・ 14小節:Haute-contre装飾つける。fisを低く。gからはかなり下がるという意識で。
・ 36小節4拍目:Dessus装飾つける。
・ 61小節2拍目:ピアノ譜でg♮はg♯の間違い。
・ 68小節:最後のcisはcの間違い。
・ tollisのllもpeccataのccもはねない。
・ 100小節〜:Qui sedes,で切って、その後のqui sedes ad dexteram Patrisは続けて。
・ 132小節3拍目:Dessus 1も2も装飾つける。
・ 138小節3拍目:Dessus 1も2も装飾つける。
・ 162小節:Tailleのcisはc♮に。
・ 164小節:Haute-contre装飾つける。
Credo
・ 8小節以降各パートに出てくる点付き装飾は最初の音を2分音符分のばしてから動き始める。
・ 17〜18小節はin tempoで。26〜17小節は少しrit.
・ 24小節の頭(Taille)にタイがぬけている。

(NI)
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by fonsfloris-k | 2012-06-15 22:52
合唱団フォンス・フローリス 練習レポート2
6月27日(日)14:00-17:00 中目黒住区センターで行われた練習のレポートです。

内容
<1>発声
・母音を鼻母音の位置で鳴らす練習。
・イネガルの音型の練習。
・装飾の音型の練習。
*ドミニク・ヴィスの母音の響かせ方がフランス風の母音の大変よい参考になるので、何かCDを聴いて感覚をつかんでおくのはお勧めです。

<2>Charpentier, In Nativitatem Domini nostri Jesu Christi Canticum
Salve puerule(292小節~)
(上からDessus 1、Dessus 2、Haute-contre、Taille、Basseと表記します)
・8分音符イネガル。付点の後の8分音符もイネガルにするのを忘れない。
・pueruleのpu-e-、-ru-leがそれぞれ「ビヨン」。「ビ」にあたるpu-と-ru-で響きを作る。他の言葉でもどこが「ビヨン」にあたるか意識する。tenelluleのte-nel-、-lu-le、parvuleの-vu-leなど。
・この曲全体で、付点4分音符の後の8分音符は「ビ」にあたるところ。付点4分音符よりも響かせて。逆にならないように。
・4小節ひとまとまりのフレーズで、1小節目の3拍目から2小節目の1拍目への流れ、3小節目の3拍目から4小節目の1拍目への流れを感じる。
・308小節:te'utのeは軽く、uの方を出して。
Surgamus(148小節~)
(上から女声1、女声2、女声3、女声4、Taille、Basseと表記します)
・8分音符が続くイネガルがぴょんぴょん跳ねないように。
・festinemusのfes-ti-の同音反復は最初の音がスタッカートで後の後がテヌートのようなイメージで。-ti-ne-で「ビヨン」。
・172小節~:Ibi laudabimusのIbiの後早めに[l]の音を作る。

<3>Charpentier, Messe de Minuit
Credo
Patrem(1小節~)
・8分音符イネガル。付点4分音符の後の8分音符のイネガルも忘れない。この場合は同音でもイネガルにする。
・長い音はずっと同じにしない。停滞しない。必ずどこかにむかう動きがある。
・visibilium見えるものとinvisibilium見えないものとの雰囲気の違いを感じる。
・29小節:Etとin、inとunumはリエゾンする。
・37小節:natumとanteの間はアーティキュレーションして、リエゾンしない。
Deum de Deo(41小節~)
・49小節:dについている装飾はeではなくesで。その他の(51小節と53小節の)dについている装飾はeで。
・91小節:suntの母音は[oe]。
Et incarnatus(110小節~)
・113小節:Haute-contreの装飾要確認。
Crucifixus(129小節~)*ソロ
Et ascendit(159小節~)
・189小節~:nonの語尾は[n]でちゃんと閉じる。

(NI)
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by fonsfloris-k | 2012-06-15 22:52