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8月11日ルネサンス音楽を歌う[2]ビクトリア(東京)
受講者 12名(S:6、A:3、T:1、B:2)

1.モテットのおさらい

第一部
・Ascendens Christus 語尾の部分は落とさず、教会の響きをイメージして歌う。
~~~~ ~~~
・captivam duxit、captivitatem duとtaの響きの違いを出す。
~~ ~~
・Tenorの下から3段目dedit dona dedit-donaとつながるが、doに入るときに跳ねすぎない。
 また、doの音の妖しさを浮き立たせるため、他パートはこの部分を抑えて歌う。
・Alleluya アのみ跳ね、レを強調する。(アッレ)
・Cantus secundusの最後のAlleluya luの音はいわゆる”ビクトリアのねじれ”。聴かせること。
・長い音が新しい音に変わるとき、核になる音が変わることで基本の和声が変わり、音楽が別の次元にシフトした感じになる。新しい音に向かうテンションの高まりを意識する。

第二部
・in voce tube 金管楽器のように。

2.Kyrie 歌詞をつけて最後まで通した。
・Cantusの2回目のChriste(ij:繰り返しの個所) 最初の3音はmusica ficta。
・Cantus secundusの練習番号[1]の前の音 musica ficta。

★ポイント
ミサはいわゆるパロディ・ミサで、モテットを素材として用いて作曲されている。
ゴンベール以前(~16世紀前半)のパロディ・ミサは、原曲の旋律を模倣している声部以外は
対旋律を歌うことが多かったのに対し、パレストリーナ 以降(16世紀後半~。ビクトリアはこ
ちら)では模倣部分はだいたい2声部ないし3声部で動いているため、はるかに分かりやすい。
今回のミサも、模倣部分がどこなのか、どのパートと一緒に動くのか、十分聴ける構造となっ
ているため、聴いて反応する。

パートごとに固まって座らず、隣の人との音楽関係を楽しみましょう!

3.次回練習
Kyrieの復習、Gloria。
コワイヤブックを見ながら歌う予定。

(MH)
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by fonsfloris-k | 2012-08-11 15:30 | 講座レポート
8月11日グレゴリオ聖歌入門(東京)
■配布資料 A4版1枚 ページ番号17(ネウマ解説:trigon、bivirga, trivirga)
■推薦図書 「ベネディクトの戒律」古田暁 訳 すえもりブックス(4800円)

■主な内容(使用資料)
<クリスマスの朝課>(B5版 製本楽譜、A4版資料ページ14)
 1 聖務日課全般解説
 2 朝課構成解説
 3 朝課用楽譜ページ確認
 4 朝課進行順序と譜読み
<ネウマ解説>(A4版資料ページ17、Graduale Triplex)
 1 トリゴンtrigon 
 2 ビヴィルガbivirga,
 3 トリヴィルガtrivirga
<昇天ミサの固有唱練習>(Graduale Triplex ページ235、236)
 1 入祭唱(Viri Galilaei)
 2 アレルヤ唱

■次回までの課題
クリスマスの朝課 第1夜課、詩篇2と18の言葉を口になじませておくこと。
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<クリスマスの朝課>(B5版 製本楽譜、A4版資料ページ14)
  ■12月25日夕方から聖心女子大学聖堂において講座等のグループで分担してマトゥティーヌム(朝課)を奉唱予定
1 聖務日課解説(A4版資料ページ14)
 ・グレゴリオ聖歌が歌われる機会としては、ミサと聖務日課(日々のお勤め)がある。

 ・聖務日課では1日8回聖堂に行って、主に詩篇を唱え、1週間で150すべての詩篇を唱える。ミサでおこなわれるパンとぶどう酒の聖別(聖変化の儀式)は行われない。
 ・「ベネディクトの戒律」(古田暁 訳 すえもりブックス)では、典礼の中での詩篇の割り振りだけでなく、どのように修道生活を送るかが記載されており、聖務日課の背景を知るうえで参考になる。

2 朝課の構成(A4版資料ページ14)
 ・導入→夜課(第1~第3、計3回)→祈祷
 ・各夜課はさらにアンティフォナと詩篇、朗読と応唱の組がそれぞれ3組含まれる(詳細は資料ページ14参照)
 ・朝課は、聖務日課のなかで一番長く重要なものである。
 ・導入のうち、招詞と賛歌はそれぞれの季節・祝日に応じて変わる。
 ・詩篇唱には、8種類の教会旋法に異なる終わり方とを組み合わせたパターンがある。

 ・詩篇の前後にはアンティフォナが歌われる。
 ・アンティフォナでは詩篇の要約や祝日にふさわしい内容が唱和される。
 ・古くは3つの夜課が夜中に行われていたが、その後まとめて早朝に行うようになった。クリスマスの朝課は、25日の真夜中のミサの前に行われた。

3 朝課用楽譜ページ確認(製本楽譜)
 ■製本楽譜のページ番号は順に下記のとおり。
 (1) ページ368~392
 (2) ページ250(SUNDAY AT VESPERS、ページ365の左側) ページ番号記入のこと
 (3) ページ365及び366
 (4) ページ1832(Appendix I、ページ366の右側)ページ番号記入のこと
 (5) ページ1833及び1834
 (6) ページ124(Tones for the <>) 最終ページ

4 朝課進行順序と譜読み
[導入] 368ページ AT MATINSから
 ◇ 冒頭の応唱句368ページ
  ・先唱者(二重線まで):Domine,labia mea aperies 主よ私の唇を開いてください(眠りからさめた最初の祈り)
  ・全員で唱和:Et os meum annuntiabit laudem tuam 私の口があなたの賛美を知らせることができますように
 ◇ 250ページへ
  ・先唱者(二重線まで):Deus in adjutorium meum intende 私の助けに早くきてください神よ
  ・全員:Domine (ブレスを入れる)ad adjuvandum me festina. 神よ私を救いに急ぎ来てください。Gloria Patri ….. saeculorum. Amen. Alletuia 栄光は父と子と聖霊にありま
すように。初めにあったように今もいつも、世々に。アーメン。アレルヤ。
  ・その下の行にある“Laus tibi….. gloriae”はここでは歌わない(アレルヤを歌わない悔いあらための季節に唱える)
 ◇ インヴィタトーリウム(Invitatory; Invitatorium; 招詞)368ページ
  ・Christus natus est nobis: Venite, adoremusキリストが私たちにお生まれになった。来なさい。そして、拝みましょう。
  ・先唱者がすべて歌った後、全員で歌う
  ・以下各詩篇を先唱者が歌った後、イタリックで表記された英語の注意書きにしたがって全員で歌う。
   注意書:
     The Choir: Christus.(上記Invitatoriumすべてを全員で歌う)
     The Choir: *Venite. (上記InvitatoriumのうちVenite以降を全員で歌う)

     The Choir kneels.(Venite以降を歌うときにひざまずく(369ページ))

     V/. (先唱者)
     R/. (全員唱和)
  ・371ページまで進む。
  ・詩篇(PS)94のGloria Patri…後、注意書きに従って先唱者と全員でInvitatoriumを歌った後、ページ365へ。
 ◇イムヌスHymn. (賛歌)ページ365
  ・奇数節と偶数節を2つのグループで交互に歌う(今回はどちらかをポリフォニーで歌う予定)
  ・先唱者:Jesu Redemptor omnium,
  ・全員:Quem lucis ante originem…. edidet.
  ・Quem lucis ante originem anteの最後のeは短くなりoriginemのoと重なり一音で歌う。

[ノクトゥルム(第1~第3夜課)] 371ページから
 ◇ アンティフォナと詩篇
  ・詩篇の前後にアンティフォナを歌う。
  ・星印*以降を全員で歌う。詩篇を唱えた後に歌うときは最初から全員歌う。
  ・詩篇は奇数節と偶数節を2つのグループで交互に歌う。
  ・各詩篇の第1番の前半(星印*の前まで)は、先唱者が歌い、その後は奇数節のグループが歌う。第2番以降は、先唱者とは異なり、はじめからドミナント(テノール)で唱える。
  ・音を上下させる部分については、3音節ある場合は白い□音符を第2音節にあてはめる(2音節の場合は□を歌わず黒い■のみ)。
  ・第13節の星印の前に起立しお辞儀しながら後半と第14節を歌う、第15節を唱える前に直り、星印以降を唱える前に座る。
  ・第15節まで唱和したらアンティフォナに戻る(371ページ)。
  ・詩篇44の第22節を終えたらページ374へ
  ・先唱者:Tamquam sponsus
  ・全員:Dominus procedens de thalamo suo
  ・その後沈黙のうちに「主の祈り」
  ・先唱者:V/. Et ne nos inducas in tentati-onem
  ・全員:R/. Sed libera nos a malo
 ◇ 朗読とレスポンソリウム(応唱)
  ・朗読のR/ Deo gratiasのところは全員で唱える。
  ・レスポンソリウムHodie nobis caelorum….  グレゴリオ聖歌入門クラスで唱和

  ・第3夜課 第9番目の朗読(391ページ)まで進む。
  ・第9番目朗読が終了したら1832ページへ
 ◇ テデウムTeDeum
  ・レスポンソリウムにかえてTeDeumを歌う
  ・テデウムTeDeumは交互に2つのグループで歌う予定
  ・テデウム終了後、392ページへもどる

[祈祷] 392ページ
 ・祈りの最後にAmenを追加(全員で唱和)
 ・先唱者V/. Dominus vobiscumの後、R/. Et cum spiritu tuoの部分を全員で唱和。

 ・その後、124ページの下へ。
 ・先唱者: 5.Benedicamus Domino
 ・全員:Deogratias
 ・終了

 ■注意事項:
  ・マトゥティーヌム(朝課)の練習は講座の中で行っていく。
  ・詩篇2と18の言葉をよく読んでくること。口になじませておくように。ae
はエと発音。

2 ネウマ解説(A4版資料ページ17)
(1) トリゴンtrigon 
  ・軽さを表すネウマ
  ・最初の2音は同じ高さ、3音目は少し長め
  ・譜例 Graduale Triplex P373 5段目 歌い方はLaonのネウマが参考になる。355ページ、1段目
  ・トリゴンの第3音が長くなっている例:Graduale Triplex P373 6段目 最初の音をドからシへ(低い音を表すトラクトゥルスで示されているため)、次の音をシからドへ修正
  ・譜例276ページ 4段目
(2) ビヴィルガbivirga
  ・2音あるいは3音が分かれていることを示すような歌い方が必要
  ・譜例:355ページ1段目及び4段目(ビヴィルガのあとにプンクトゥムがつくこともある)
(3) トリヴィルガtrivirga
  ・譜例:468ページ 3段目 

3 昇天ミサの固有唱練習(Graduale Triplex ページ235、236)
(1) 入祭唱 Graduale Triplex 235ページ
  ・235ページ 4段目 ita ve-ni-et etはチェレリテルcがついているのであまりのばさないこと。
(2) アレルヤ唱 Graduale Triplex236ページ
  ・復活祭の季節はグラドゥアーレ(昇階唱)にかえてアレルヤ唱が歌われる。
  ・Alleluia の最後(二重線の前)5つの音の歌いかた注意:ペスクワッススでは上に向かう動きが強調されるため、ファソ―ファミのようにソとファの間を少し区切って歌う。
  ・先唱者がAlleluiaを歌った後に全員で最初から歌うのがアレルヤ唱の歌い方
  ・Ascendit のnをしっかり歌う(ヴィルガの先が丸くなっている;リクエッシェンス(融化))。
  ・第4旋法のドミナント(ラ)に注意:De-usと–o-neにはペスクワドラートゥスにエピゼマがある。ドミナントからフィナーリスへ向かう動きを感じること。
  ・236ページ 3段目: ディストローファの後、区分線までは止まらず流れる。

  ・In vo-ce ソに向かった後は軽く歌う。

 以上
(A.K.)
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by fonsfloris-k | 2012-08-11 13:00 | 講座レポート
8月11日音楽史講読「ノートルダムの音楽」 (東京)
The choirboys 少年聖歌隊

Administration 運営 p.169~
※マッシオン通り8番地に少年聖歌隊の居住区がある。建物自体は19世紀のものであろうが、現在でも使われている。(Googleの画像で確認)
(ジャン・ジェルソンJean Gersonの書いた少年聖歌隊の規律を念頭に、前回の続き)
1435年、少年たちを世俗の悪い影響から切り離し、教育を施すためのメトリーズmaîtrise とよばれる少年聖歌隊の共同専用居住スペースが設けられた。
1455年3月、前参事会員ロジェの館を使うようになった。参事会の館にも近いので、監督が出来ることや、夜の聖務日課、朝課にも通いやすいという利点があった。中は教室と寝室、食堂、聖堂、リハーサル室などで構成されていた。
メトリーズに受け入れられる少年たちは様々な階層の出身者で構成されていた。貴族の3,4番目の子弟、孤児もいた。だが大部分は中産階級、商人や職人の子弟であった。また殆どの少年はパリ市内で生まれた。他のカテドラルのように地方まで声の良い少年を探す必要がなかった。
少年は通常8歳で大聖堂に入る。受け入れに際しては、正当な生まれである(庶子ではない)こと、宗教的にふさわしいこと、音楽的素養があり、良い声を持っていることなどが求められた。また入るにあたり歌のオーディションが行われた。参事会はその少年にお金と時間を投資するので、一度入門すると親元へは帰さず6~10年の訓練を受けた。
16世紀の後半からカストラートが流行していた。教皇庁やフランスの宮廷では受け入れられていたが、大聖堂では禁じられており、少年をメトリーズに受け入れる際には、そのような特徴がないか身体検査を行った。入門すると下級聖職者の位を授かりトンスーラ(剃髪)をする。また冬のための帽子や僧服が支給された。また望むなら一生ここで暮らした。

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by fonsfloris-k | 2012-08-11 10:00 | 講座レポート