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花井哲朗先生によるフォンス・フローリス古楽院の案内動画
花井哲郎先生がグレゴリオ聖歌とルネサンス・ポリフォニーの楽譜の読み方を説明しています。ご覧ください。


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by fonsfloris-k | 2014-04-26 17:13 | 資料
4月26日ルネサンス音楽を歌う[1]デュファイと即興曲和声の楽しみ(東京)
○即興和声:フォーブルドンの練習
 主旋律に対して、完全4度下、6度下の平行する2声を付けて歌う。
 例1)
  主旋律:レミファソファミレ 
第2旋律:4度下=ラシドレドシラ=移動ドのレミファソファミレ
  第3旋律:6度下=ファソラシラソファ
       →終止音を変化させる=ファソラシラソラ 
 例2)カデンツ形を付ける
  主旋律:レミファソファミレ~♯ド♯ドシレ~
  
○グレゴリオ聖歌 Chrisute,redemptor omnium,
 (Hymnus/賛歌/有節歌曲)の旋律をフォーブルドンで歌ってみる。

○その偶数節のために作曲されたポリフォニー(3声)を練習。

○グレゴリオ聖歌(単旋律)からポリフォニーへと継続して歌ってみる。

(MK)
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by fonsfloris-k | 2014-04-26 13:00 | 講座レポート
4月25日音楽史講義2「ルネサンス音楽の曙」(東京)
今年度から新しいテキストを読み始めます。
新しいテキストはこちらThe Rise of European Music, 1380-1500)です。
ちなみに昨年までのテキストはこちらで、その前の講読テキストはこちらです。


The Rise of European Music, 1380-1500 について

1380年から1500年の120年間に焦点を絞って、中世後期からルネサンス初期の音楽を詳細かつ包括的に解説した本。著者は音楽学者のReinhard Strohm氏(1942~)。初版1993年発行。ペーパーバック版2005年発行。

ポリフォニーに代表される音楽的遺産とそれらを生んだ当時の文化的・社会的変化を、時系列、地理的な対比を交えて解説している。各章で、著者ならではの新しい視点を発見できる。音楽家については、マショーの後継者たちからジョスカンとその同時代に活躍した作曲家を紹介。さらにPart Ⅲでは、時系列、地理的な分類を離れて、ヨーロッパ全体に「共通」して見られた音楽的実践や伝統を分析している。

■本日の講読は1~18ページまで。次回は19ページから。

■講義の内容

Introduction 1~10ページ

現代人は「歴史上の進歩」という概念に対して懐疑的だが、音楽に限って言えば、社会(と人々)は「音楽の進歩」による影響を何らかの形で受け続け、その過程で深刻な痛手からさえも回復してきた。

古いものと新しいもののどちらを尊ぶかという問題は普遍的だ。(彼にとっての)最新流行の音楽しか認めなかったJohannes Tinctoris(1435ca-1511)とアヴァンギャルドが大嫌いだったFrancois Joseph Fetis(1784-1871)が共に北ベルギーのある地方の出身で、15世紀のヨーロッパのポリフォニー音楽を同じように高く評価したことは興味深い。

中世からルネサンスへの移行期に、音楽は初めて人文主義的な表現手段になり、「世界の言語」になった。中世の音楽も構造的には非常に複雑で高度ではあったが、それらは芸術というよりも、むしろ「実践上のノウハウ」に近いものだった。ルネサンスを迎えて人々は、音楽を通じて芸術的な価値を追求する喜びを知ったのである。

同時に音楽は「個人のもの」となり、「作品」としてのポリフォニーが誕生した。その音楽の持つ新しさは人々を刺激し、傑出した才能が多くの輝かしい作品を残した。中世後期に物質的な状況が大きく進歩した(楽器や楽譜、書物など)ことも音楽の発展に寄与していた。

現代人はいろいろな音楽を好み、わたしたちの生活は音楽と密接に結びついている。実はこの状況はけっして自然に生まれたものではない。音楽を個別化し、私物化するという15世紀のヨーロッパでの「進歩」があったからこそ、実現したものなのである。

Part Ⅰ The Age of the Great Schism 11~18ページ

"Great Schism"とは、ローマカトリック教会の教皇継承を巡る大分裂が起きた40年間(1378-1417)を指す。この時期、AvignonとRomeに2人、時には3人の教皇継承権主張者がいた。しかしこの教会を二分する大事件は、高い次元で見れば「ものごとを統一する要因」にもなったとも言える。「分裂によってもたらされる統一」が本章のテーマである。

大分裂は当時の音楽に大きな影響を与えた。その影響は、政治的、精神的、経済的(金銭的支援)な側面に分けて考えることができる。音楽の政治的な利用は以前から行われており、フォーベル物語による社会風刺やテンプル騎士団を批判する音楽などはその例である。

大分裂時代には、さまざまな立場の教会や宮廷の重要人物を擁護するテキストを歌詞に持つ曲が作られ、演奏された。たとえばPhilippe de Vitryは、クレメンス6世のためのmotetusを作っている。ただしこうした音楽が大勢の前で演奏されることはほとんどなかった。

対立状態が長引くと人々は不安を募らせ、和平的解決を待ち望む気持ちを音楽に込めて表現するようになった。分裂の終結を祈るミサ用トロープスや、pax(平和)への希求を旋律的に表現したと思われる曲が作られた。

(CT)
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by fonsfloris-k | 2014-04-25 10:00 | 講座レポート
4月19日中世の音楽を歌う(東京)
中世の音楽はローマ帝国の崩壊からを始まりとするならば5c~14cまでの約1000年もの間の音楽をざっくりと指すことになる。
この間、全く似たような音楽が歌われていたとは考え難い。
画期的な出来事ととなったのは11cになって単旋律ではなく2声や3声で歌われたことだ。
その後14cに記譜法の基礎を書いた「アルス・ノヴァ」が記されそれまで曖昧であった音価の関係が3分割・2分割に基づくものとなり、元にあるグレゴリオ聖歌にリズムパターンを合わせていった。

マショーも14cの作曲家である。
今日はLa Messe de Notre Dame のKyrieの冒頭を歌った。
グレゴリオ聖歌の旋律に基づくTenor、そのTenorを補うパートであるContratenor、そして Motetus、Triplumの4パートで歌われる。
グレゴリオ聖歌の第1Kyrie の28コの音にリズムパターン(talea)を当てはめて歌ってみた。そのようにして Tenorは isorhythmでできており、4音と休符からなる taleaが7回繰り返される。Tenorだけでなく全部のパートがほぼ isorhythm で作られているので、pan-isorhythmと言える。
ムジカフィクタの♯、♭の音程に気をつけて歌いたい。♯は高めに(かたい)。♭は低めに(やわらかい)。

次回は Christe, 第2,第3キリエも歌えるように楽譜を譜読みをしておきましょう。
記譜については資料参照。2年目にしてようやくわかったこともありました。
今年度の目標は予習復習をきちんとする。

☆安邨先生のフォローアップ講座受講予定
 5月31日(土)13時~15時(古楽院にて)

(MA)
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by fonsfloris-k | 2014-04-19 10:00 | 講座レポート
古楽院(東京)トライアル参加募集中!
今年も古楽院の講座が始まりました。
これからスタートする講座もあり、パートによってはまだお申し込みいただけます。

また下記の講座で、トライアル受講が可能です。
新年度講座の第1回目に限りの受付です。
お気軽にお申し込みください。
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【音楽史講義2「ルネサンス音楽の曙」】
http://www.fonsfloris.com/k/#Lh
講師:花井 哲郎・遠藤 衣穂
日時:4月25日(金)19時30分~21時30分
参加費:3500円

【音楽史講義1「基礎から学ぶ中世・ルネサンス音楽史」】
http://www.fonsfloris.com/k/#Le
講師:遠藤 衣穂
日時:4月26日(土)10時~12時
参加費:3500円

【グレゴリオ聖歌2  ミサの聖歌】
http://www.fonsfloris.com/k/#Gm
講師:花井 哲郎
日時:4月26日(土)13時~15時15分
参加費:3500円

【ルネサンス音楽1 デュファイと即興和声の楽しみ】
http://www.fonsfloris.com/k/#Rd
講師:花井 哲郎
日時:4月26日(土)15時30分~17時45分
参加費:3500円

【ルネサンス音楽2 ジョスカンの神秘的なモテット】
http://www.fonsfloris.com/k/#Rj
講師:花井 哲郎
日時:5月10日(土)13時~15時15分
参加費:3500円

【ルネサンス音楽3 フランドル楽派の楽しいクリスマス・モテット】
http://www.fonsfloris.com/k/#Rr
講師:花井 哲郎
日時:5月10日(土)15時45分~18時
参加費:3500円
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トライアルを希望される場合は、前日までに下記へお申し込みください。
★申込・問合:窪田 m-kubota@fonsfloris.com★

各講座のご案内

実践講座ではまず、
グレゴリオ聖歌2  ミサの聖歌(Gm) 講師:花井 哲郎
がお勧めです。10世紀のネウマ譜を解読しながらグレゴリオ聖歌を歌うことで、西洋音楽の根源に触れることができます。ネウマは始めは取っつきにくいですし、何度やっても忘れてしまうこともあります。でも辛抱強く続けることでじわりじわりと聖歌の良さが伝わってくるのです!

ルネサンスは3つの講座がこれから始まります。
ルネサンス音楽1  デュファイと即興和声の楽しみ(Rd) 講師:花井 哲郎
ルネサンス音楽2  ジョスカンの神秘的なモテット(Rj) 講師:花井 哲郎
ルネサンス音楽3  フランドル楽派の楽しいクリスマス・モテット(Rr) 講師:花井 哲郎


計量記譜法の楽譜を使って歌います。こちらも初めての方は目を白黒!になりますが、1年もすればルネサンス音楽を現代の楽譜で歌うなんて、もう考えられなくなります。それほどその時代の楽譜というのは、その時代の音楽にふさわしいものなのです(当たり前ですね!)。
デュファイでは即興的に和音を作っていく楽しみを味わえます。ほとんど定員に近づいていますがジョスカンは、この世のものとは思えない神秘的な美しさをたたえた音楽です。レジスはご存じの方ほとんどおられないと思いますが、デュファイとジョスカンの中間の時代に位置する大作曲家で、複雑ながらもなじみやすいクリスマスの旋律が次から次へと現れてくる、楽しい名曲です。

このルネサンス3講座には、
フォローアップ講座 指導:安邨 尚美 ※ルネサンス音楽1、2、3受講生対象
が用意されています。特に記譜法が初めてで右往左往してしまった方や、こういう音楽をどういう発声で歌ったらいいか分からない方など、あとからじっくりおさらいすることができます。

そして、実はとても楽しく、また間違いなく「ためになる!」のが3つの講義です。
音楽史講義1「基礎から学ぶ中世・ルネサンス音楽史」(Le) 講師:遠藤 衣穂
音楽史講義2「ルネサンス音楽の曙」(Lh) 講師:花井 哲郎、遠藤 衣穂
音楽史講義3「フランス・バロック音楽を聴く~ラモー没後250年を記念して」(Ls)講師:関根 敏子


こちらは歌うのはちょっと、という方でも、安心して参加できます。中世・ルネサンスの音楽なんて、何にも知らない、という方には音楽史講義1がお勧めです。熱血講師が懇切丁寧に解説し、また簡単な課題に取り組むことで、主体的に学ぶことができます。ルネサンス音楽の歴史を本格的に学びたい方はぜひ音楽史講義2を。英語の音楽史の著作に沿って、音源を聴いたり楽譜を見たりしながら、講師がその内容を説明していきます。

そして、ラモーを学ぶなら今年でしょう!フランス・バロック音楽の講座はフランス音楽スペシャリストの音楽学者が、フランスの旬な情報をたっぷり織り込みながら、ラモーの全体像に迫ります。オペラの DVD を解説付きで観ることができて、そのうえ講座後にはフランス・ワインも楽しめるという、とてもお得な講座です。
★音楽史講義3「フランス・バロック音楽を聴く」は通年または1回ごとにお申し込みいただけます。
http://www.fonsfloris.com/k/#Ls

初めての方もぜひ門をたたいてみてください。お気に召しましたら、その後引き続き通年で受講することができます。
すてきな仲間たちと一緒にこの素晴らしい世界を体験しましょう!
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by fonsfloris-k | 2014-04-18 09:23 | その他
古楽院のモッコウバラ
ひとつふたつ、咲き始めました。今週末には満開かもしれません。

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by fonsfloris-k | 2014-04-15 11:44 | 古楽院の庭から
4月11日 グレゴリオ聖歌演奏法(東京)
◆聖務日課
聖職者による日々の祈り。グレゴリオ聖歌の基盤。聖務日課の聖歌は共同生活を
成り立たせる構成要素として最も本質的なもの。

◆配布資料

①フォンス・フローリス古楽院2014グレゴリオ聖歌Ⅰ 聖務日課の聖歌
②Sunday at vespres(日曜日の晩課(Liber usualisより))

・主に②に沿って晩課の流れを確認(構成要素は①に記載)。
・詩編の譜面の白抜きの四角(□)は、音節の数によって使い分ける。詩編の2節からは
朗唱音(旋法のドミナント音)で唱える。
・Hymnus(賛歌)
…有節形式の聖歌。聖歌隊が2つに分かれ、偶数節、奇数節で歌い交わす。
テクストはラテン語で新たに書かれたもの、韻文詩であるケースが多い。
・先唱句V=Versus、応唱句R=Responsum。これを唱えてHymnusが終わる。
・Magnificat(マニフィカト)
詩編唱と同じような唱え方だが、旧約聖書由来の詩編とは異なり、Magnificatの
テクストは新約聖書由来。
唱え方は、各旋法の数(8)×荘厳調・単純調の2種類で16通りある。

終課の後に歌われる聖母アンティフォナ(季節に応じて4種類から選ばれる)のうち、
Salve Regina(単純調)を歌った。

(KY)
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by fonsfloris-k | 2014-04-11 19:30 | 講座レポート
新年度講座のトライアル参加を受け付けます!
新しい春がめぐってきました。
フォンス・フローリス古楽院(東京講座)も新年度がいよいよ始まります。

新年度講座のスタートに合わせて、講座の第1回目に限り、トライアルでの参加が可能となりました。現在トライアル参加を募集しているのは次の2講座です。
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【グレゴリオ聖歌1 聖務日課の聖歌】
http://www.fonsfloris.com/k/#Go
講師:花井 哲郎
日時:4月11日(金)19時30分~21時30分
参加費:3500円

【コンドゥクトゥスを歌う】
http://www.fonsfloris.com/k/#C
講師:安邨尚美
日時:4月12日(土)18時15分~21時
参加費:3500円
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「グレゴリオ聖歌を歌ってみたいけど、どうやって勉強するのだろう?」
「中世の音楽に興味があるけどコンドゥクトゥスって何?」
そう思っている方は、ぜひご参加ください。
参加費のお支払いは当日会場でも受け付けます。
継続して参加される場合は、(入会金と)残額をお支払いいただきます。

準備の都合上、必ず前日までに下記へお申し込みください。
申込・問合:窪田 m-kubota@fonsfloris.com

【講座紹介】ノートルダム楽派のコンドゥクトゥス(安邨尚美先生)
http://kogakuin.exblog.jp/21488642/
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by fonsfloris-k | 2014-04-08 13:30 | その他