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11月28日 聖母のモテット(東京)
・シャンソンはやらず、モテット後半の言葉付けから始めました。
・定旋律には、音符の数の関係で、歌詞がすべて入りません。抜けている箇所があるということです。
・例によってまずは定旋律から。徐々に声部を増やしていきました。
・単旋律の時でも、音程の取り方を、ピタゴラス音律に合わせていきましょう。半音を狭く、全音を広くとります。また、音程は母音の
 発音の仕方にも影響を受けますので、なるべく響きを落とさないように、また前の方で発音するといいと思います。
・単語を発音するとき、単語ごとにぶつ切りにするのではなく、特にフランス式の発音の際は、単語の最後のシラブルから、次の単語の
 初めのシラブルにかけて繋がっていく流れを意識しながら発音しましょう。
・後半は(念願の!)クワイヤブックを見ながら歌いました。人数が多いので、なかなか全員が見えるポジションを見つけるのが大変
 でしたが、クワイヤブックで演奏してこそこれまで苦労して譜読みをしてきた価値があるので、是非この感覚を味わい尽くしていただきたいです。
・自分の楽譜でないので、書き込みがなくて歌えなーいという方もいらっしゃるかもしれませんが、どんどん書き込んでしまって構わないので、
 歌えるように工夫しましょう。
・理想的には、それほどたくさんの書き込みがなくとも、歌えることですが、初めのうちは難しいと思いますので、あまりためらわずに
 書き込んじゃってください。
・お互いの声がより聴きやすくなると思いますので、音程、発音、歌い回しを耳で把握して反応しあい、合わせていくようにしましょう。

(G.S.)
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by fonsfloris-k | 2015-11-28 15:45 | 講座レポート
11月28日 ミサ固有唱(東京)
Heinrich Isaac 第7回

前回までで予定の曲を全て一通り歌ったつもり(講師陣)でしたが、実はCommunio(拝領唱)がまだでした。
そこで、これに気付いた後半はCommunioのグレゴリオ聖歌やポリフォニー各声部の確認に時間をかけつつ、Tractusも含め全てクワイヤブックで通しました。

まずは入祭唱Rorate caeliから。
グレゴリオ聖歌を歌い、メロディーと共にテキストの意味・発音(仏風ラテン)を再確認しました。
また、Gloria patri~ の終わり方を、詩編唱の終わり方(firmamentumのメロディー)と合わせることも再確認しました。
最初に確認したフランス風ラテンの発音を最大限に活かして、次へ次へと繋げていくこと(一つ一つの単語で切らない)、ペスの下から上への勢いを感じそれに乗ってジャンプする(上の音を押さない)ようにして、とにかく止まらない流れを持つことと、狭い響きを保つことを心がけましょう。

次にクワイヤブックを使ってIsaacのポリフォニー版をうたいました。
クワイヤブックで歌うときは、まず自分のパートの楽譜が見える場所を確保することが大切です。
講座でしっかり大きいクワイヤブックをみんなで見て歌う感覚をつかみましょう。

1枚目
Superius:先唱“Rorate”で始まります。みながこれを合図に入れるように、しっかり導いてあげられるようにしましょう。
Tenor:2回目のcaeliの終わりの4つの音(D-B♭-C-G)の音をもう一度しっかり確認しておきましょう。caeliの動きを全体的に軽やかに。下降のときに落ちていき低くなっていく癖がありますので要注意!最下段 justum フィクタ(F♯)もしっかり!
Contra:出だし3つ目のラの音が低くなりすぎないように注意してください。リズムに変化があるところは楽しんで他のパートの響きや動きの気配を意識しましょう。
Tenor/Contra:全体にお互いの音程を聞き合いつつテンポ感を共有しましょう。(例:練習番号①、CTのファの伸ばしの中にTが オクターブ→5度 お互いが意識してCt入れてあげる、T入っていきその5度をしっかり感じてから次のリズムをはっきり目に動く。)

2枚目
TとCtでまず合わせました。
C:aperiatur、同音で歌いますがこれが下がってこないように。~tur の一つ前の音(レ)はTのソと5度です。しっかり響かせカデンツを作ります。
C/T aperiaturはTenorが先にturと終わります(このとき5度)、次のgerminetはCtが先に終わります(このとき4度)。そしてその次のTenorの音ソを聴いて5度上のレからまた始まります。お互いよく聞き合い感じ合ってください。Salvatoremのto~remの動きはもたつかないように。Ct,最後のド-レの全音を意識して広くとりましょう(広い全音は結構難しいですので注意しないとなかなか感覚がつかめません。)
そこにSが入り3声で。
S:aperiaturと最初に入るのはSuperiusです。勢いが大切です。(何となく入ってしまわないように。) terraとet germinet 少し区切れを感じましょう。メロディー的にもそこは変わります。Salvatoremのところ、T/Ctと同様、もたつかないように。
最後にBが加わって4声で通しました。

3枚目
Superius:グレゴリオ聖歌Celi enarant gloriam Dei 音が高めですのでしっかりキープしましょう。その後も引き続きSがグレゴリオ聖歌のメロディーを歌います。その意識をしっかり持って、メロディーではなく言葉を歌いましょう。
今度はB/Tの下2声で響きを合わせた後にCt、そしてSの順に加わって合わせていきました。

最後のGloria Patri~は全てグレゴリオ聖歌(単旋律)で、前半はSのみ、後半(Sicut~)は全員で歌います。最初に確認したAmenの終わり方に注意。

この後、Rorateポリフォニーをもう一度全員で通しました。


次にやっていなかったことに気付いた拝領唱 Ecce virgoをみていきました。

こちらもまずグレゴリオ聖歌のテキストの意味と発音を確認しました。
Ecce や concipiet の ci の c を sで発音すること(エッセ・コンシピエ)、filium の umは鼻母音のように ォン、vocabiturのturは 〔y:〕でテュールに近い音になります。またnomen ejus はリエゾンしてノメネージュスとなります。

Graduale Novumの音符を見ながら、ザンクトガレンの古ネウマを参考に歌いました。
上へと伸びていく第1旋法をよく感じて歌います。。
concipietは流れないように大事に歌いましょう。但し最後の-etの3音(トルクルス)だけはさっと動きます。
et pariet はフィナーリス:レからドミナント:ラへと駆け上がりそこからfiliumまでラの周りを動きます。
et vocabiturはエピゼマや角ばったネウマが並んでいますからゆったり大切に、しかしその次のnomenはさっと、こういうメリハリをしっかり利かせて歌いましょう。Emmanuel全体的にはゆったりのネウマですが、nuのところははやく(点々になっていますね)。
短いですが、非常に重要なテキストを大事に歌っている曲です。

続いて、イザークの時代・場所に近いPataviens版のメロディーも確認・比較し歌いました。
さらにイザークのメロディとも比べてみると、先唱部分やEmmanuelのEの動き(ファソミファレ)など、Pataviens版の方がよりイザークの使うメロディーに近いことがわかります。また、イザークのポリフォニーのメロディーの色々な箇所でグレゴリオ聖歌のメロディーが聞こえてくることも確認できましたね。
そして、そのグレゴリオ聖歌のメロディーとテキストの関係に合わせて、各声部のEmmanuelの歌詞の位置が変更になりました。各自書き込みましたね。今回は全員参加でしたので細かい変更箇所は書き出しませんが、各自自分の楽譜を見て練習しておいて下さい。

以上を踏まえ、1声ずつ歌ってみたあと、4声で合わせました。
さらに、クワイヤブックに移動して歌ってみました。短い曲ということもあり、何とか通すことが出来ましたね。素晴らしいです。
全体の流れとしては、出だしの後のわりと細かい動きの次に、nomenで少し落ち着き動きが少なくなり、雰囲気が変わります。このような曲のつくりをしっかり理解して、みんなで共有しながら歌っていけると良いですね。
各自でしっかり復習して きましょう。


最後に詠唱Tractus:Ave Mariaを見ました。クワイヤブックになりました。
今までずっと各自のパート譜で練習していたので、クワイヤブックの眺め・各声部の場所・また各節の構造(2声/3声/4声)などしっかり整理して、戸惑わないように、慣れていきましょう。


今度こそ、学ぶべき曲はすべて歌いました!
次回も引き続き全ての曲を練習していきます。復習をしっかりしておいてください。

(N.Y.)
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by fonsfloris-k | 2015-11-28 13:00 | 講座レポート
11月21日「ルネサンス音楽入門」後期(東京)
・ジョスカンの小さいAve Mariaを、ひとパートずつ練習しました。
・発音と読譜をクリアーして、歌い方を学んでいけるようになると良いかと思います。
・e母音の発音が、フレンチラテンの場合、閉口母音になります。iに近く発音しましょう。
・ムジカ・フィクタの説明がありました。カデンツの際、どこかのパートが半音で動かなければなりません。ところが記譜上どこのパートにも
 半音が存在しない場合、全音で動いているパートの音を半音高めたり、低めたりして半音の動きを作り出すということをします。
 これは楽譜上にないフィクションの音なので、ムジカ・フィクタといいます。
・特にメリスマティックに歌っている箇所で、音のまとまりを感じましょう。必ず、いくつかの小さい単位が重なり合って長いフレーズを形成
 しています。まとまりごとに歌い方を検討していきましょう。グレゴリオ聖歌の歌い方からの流れで、短い音と長い音がペアになることが
 非常に多いです。そのような音のグループは、ひとまとまりとして感じて、音が一個一個別にならないようにしましょう。
・tuなどのuの母音は、発音記号では[y]と表し、ドイツ語で言うところのuのウムラウトのような発音になります。mulieribusのuも
 同じ発音です。フレンチラテンの場合、uの後にmかnが来る場合は鼻母音になりますが、それ以外は皆この[y]の音になります。
・休符の数を間違えないようにしましょう。
・2パートずつ練習したのち、全員で合わせてみました。
・2ページ目もひとパートずつ譜読みをしていきました。
・3分割のところの最後はヘミオラです。テノールの黒くなっている音符のところがそれに当たりますので、そのようにリズムを感じましょう。
・休符の数を間違えないようにしましょう。ブレビス休符は3拍です。
・最後に大きいクワイヤブックを見ながら歌いました。休符の数など、書き込みが必要な場合は、どんどん書き込んじゃってください。
・一通り小さいAve Mariaを歌うことが出来るようになったので、次回は別の曲も歌います。BrumelのSicut liliumです。
 その場で楽譜をお配りします。短くて単純な曲ですが、非常に繊細で美しい曲ですので、楽しみましょう!

(G.S.)
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by fonsfloris-k | 2015-11-21 15:45 | 講座レポート
11月21日グレゴリオ聖歌入門【後期】(東京)
2015年度グレゴリオ聖歌入門【後期】 第3回

【総括】
・今回は哲郎先生の回でした!
・前半は、ミサで歌われる通常唱 (つうじょうしょう) の中からキリエとグローリアを歌いました。また、これまで学んでいる入祭唱《Ecce advenit》を軽く復習し、「入祭唱→キリエ→グローリア」というミサの実際の流れに即して続けて歌ってみました。
・後半は、アレルヤ唱《Vidimus stellam》を学びました。

【前半】
○ミサ通常唱
・キリエやグローリアは、「ミサ通常唱」と呼ばれます。通常唱と呼ばれるのは、あらゆるミサにおいて「通常」唱えられる文(典礼文)だからです。つまり、“Kyrie eleison.” “Christe eleison.” といった文は、ミサにおいて通常唱えられるものなので、「通常唱」と呼ばれるわけです。
⇔一方で、入祭唱やアレルヤ唱は「ミサ固有唱」と呼ばれます。入祭唱などで唱えられる典礼文は各ミサによって固有のものなので、固有唱と呼ぶわけです。つまり、“Ecce advenit…” という文は「主の公現のミサ」に固有のものであり、このミサでしか唱えられない、ということです。
・今回配られたのは、「第4ミサ・使徒の祝祭日」で歌われるキリエとグローリアです。注意ですが、キリエやグローリアはあらゆるミサで通常唱えられる「文」ではありますが、「旋律」はミサによって異なりますのでその点は理解しておくと良いと思います。

○キリエ
・キリエは第1旋法。フィナリスは「レ」、ドミナントは「ラ」です。この2つの音を感じながら歌うことで旋法の特徴が出てきます。ただし、このキリエには最後が「ラ」で終わるフレーズがあるため、第1旋法とはいえ少し特殊になっています。
・歌詞の途中に “bis” とありますが、これは「2回」という意味。1960年代の第2バチカン公会議以降の現代のミサでは、各フレーズを2回繰り返します。ただし、中世以来それまでの伝統では「3回」繰り返していました。そして、聖歌隊を2つのグループに分け、繰り返すたびに交互に歌うのが習慣でした。
・始めのアスタリスク(*)までは先唱者が歌います。3段目、*の所で聖歌隊を交替し、**以降は全員で歌います。

○グローリア
・グローリアは第4旋法。フィナリスは「ミ」、ドミナントは「ラ」。キリエの第1旋法はフィナリスとドミナントの関係が5度でしたが、グローリアの第4旋法では4度の関係となります。
・特に何も書いてありませんが、“Gloria in excelsis Deo.” は先唱部分です。("Deo” の後に「*」を入れておくと良いでしょう。)
・グローリアも2つのグループで交互に歌います。楽譜の複縦線(縦に2本線が入っているところ)で交替します。
・グローリアはいくつかの部分に分けられます。
→1.“…mus te.” の部分。(1ページの上から2~3段目。)
 2.“Domine...” で始まる部分。(1ページ最後から2ページ上から3段目まで。)
 3.“Qui…” で始まる部分。(2ページ上から3段目終わりから6段目まで。)
 4.“Tu solus…” の部分。(2ページ上から6段目終わりから8段目。)
・2ページ1段目の “Deus Pater”、2段目の “Iesu Christe”、下から2段目の “Sancto Spiritu” に同じ旋律が使われています。父なる神 Deus Pater、イエス・キリスト Iesu Christe、聖霊 Sancto Spiritu が一体であるという三位一体を旋律的に表していると考えられます。また、各部分で同じような文を3回繰り返すことがあり、これも三位一体と関係していると思われます。
・最後のアーメンは全員で歌います。

○入祭唱→キリエ→グローリア
・伝統的なミサの流れでは、一番始めに歌われる「入祭唱」から続く形でキリエとグローリアが歌われます。前半の最後にこれら3つの聖歌を続けて歌い、ミサの流れを少し体験しました。

~休憩~

【後半】
○アレルヤ唱《Vidimus stellam》
・第2旋法の聖歌です。フィナリスは「レ」、ドミナントは「ファ」。
・アレルヤ唱は、まず冒頭の “Alleluia” の小区分線のところまでを先唱者が歌った後、全員で一番始めから歌うのが習慣です。
・冒頭の “Alleluia” 部分、「ファ」を大事に歌いましょう。ドミナントなので重要な音ですが、ネウマによってもそれを強調するようにエピゼマが付けられているところがあります。
・2段目の “ejus” の “jus” の「ド」の音は、中休みをするような感じで。
・“in” と “Oriente” の歌詞はつなげて、“inoriente”(イノリエンテ)のように発音しましょう。
・“Oriente” のところで2回同じネウマが続けて出て来ますが、これは「プレッスス・マイヨール pressus maior」というネウマ。3つの音から成ります。ネウマの意味するところを音高に限って言えば、「始めの2音は同じ高さの音、最後の音は前の2つよりも下がる」ということを示しています。
・プレッスス・マイヨールの歌い方として、2音目を装飾的に(少し声を揺らすような感じで)歌うのではないか、ということがネウマの研究によって推測されています。そのように歌うと、「オリエント」な感じ、東方世界の響きが聴こえてくるようで面白いですね!(笑)
・またここに出て来るプレッスス・マイヨールは、一番始めの音(レ)にエピゼマが付いていますので、それを少し長めに歌うと良いでしょう。
・3段目 “te” のところには、 “cb” (celeriter bene チェレリテル・ベーネ) という指示文字があります。これは、「十分に素早く」という意味です。“bene” (十分に、大いに) という言葉によって、“celeriter” (素早く) を更に強調する狙いがあると考えられます。ここは重くならずにサラッと素早く歌いましょう。
・この曲の中では3ヶ所でギザギザを伴うネウマ「クィリスマ quilisma」が出てきます。例えば一番最後の部分などです。ギザギザの前の音は長めに歌われるのが習慣なので覚えておくと良いでしょう。
・一番最後 “Dominum” のところまで歌ったら、一番最初に戻り “Alleluia” 部分をもう一度歌ってからアレルヤ唱は終わります。

【次回 (12/19)】
・次回はアシスタントの担当回となります!
★まず次回は場所が異なりますので、ご注意ください。【上目黒住区センター】(目黒区祐天寺2丁目6-6、最寄り駅は祐天寺)の【第2会議室】となります。
・内容は、今回やりましたアレルヤ唱の復習と、その次のコムニオ《Vidimus stellam》の予習を行いたいと思います。時間がありましたら、ミサ通常唱の復習もしたいと考えています。

(K.W.)
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by fonsfloris-k | 2015-11-21 13:00 | 講座レポート
11月15日 パリ・ノートルダム楽派の音楽(東京)
新しい楽譜がひとつ加わり、発表会の構成は次の順になりました。
① 聖ニコラウスの祝日のレスポンソリウム(グレゴリオ)
② Benedicamus Domino(グレゴリオ)
③ Beatis nos adhibe(オルガヌム)
④ Deo gratias(Benedicamus Dominoの言葉を変えたもの)(オルガヌム)


■聖ニコラウスの祝日(12月6日)のレスポンソリウム
・新しく配布。発表会では楽譜の左ページのみを歌う。
・6-7段目のclementiamの旋律は、これまで練習してきたBenedicamus Dominoの旋律の元になっている。
・言葉はフランス風発音で。歌詞対訳つきのプリントを次回配布。
・2段目末尾のiの音は、3段目のnoの音を先取りする。
・3段目末尾のexpandunt、ミとファが連続する箇所の音程を繊細に。
・4段目manusの後や、5段目Salvatorisの後(つまりsのあとで)息継ぎをする場合、流れを止めたり
遅れたりすることのないよう素早く。
・全体的に、同じ音が2つ以上続くところで音程が下がっていかないように。


■Benedicamus Domino(グレゴリオ)
・前曲レスポンソリウム最終音の5度下から歌い始める。(Fis)


■Beatis nos adhibe

・中盤あたり、言葉を読むのに精一杯になってしまっているので、響きの中に包まれてある感じを
常に持つこと。
・1ページ目4段目Dona cantu placidoから テノールのほうが高い音なので、あとの2パートは
響きの下にいることを意識する。
・1ページ目5段目Astat cumは、cumの音がユニゾン。
・Angelorum contio 最後の和音(ドソド)からIn(ミソシ) への響きの変化に注意。
・2ページ目1段目、上のパートはprincipioのoとQuoで同じ音が続くが、テノールの音がここで
変わるので響きに注意。(普段はフレーズの最後の音でテノールが変わるが、ここはみんなが頭で変わる。)
・2ページ目2段目末尾、上パートの音があやふやなのでしっかり覚えること。
・2ページ目3段目Sed qui moreのmoはユニゾン。
・3ページ目1段目、上のパートはPascatのPaの音色に注意。真ん中のパートの音をよく聴く(ミシの5度)。
・3ページ目2段目、上2声 Ubi のユはユニゾン。gaudiも。
・3ページ目2段目Cum laeto。真ん中パートのミの音がテノールのレとぶつかるが、間違っていないので歌う。
・3ページ目3段目、上2声 Votaのtaユニゾン。
・3ページ目4段目DominoのDoについて。Dの発音をしっかりと。真ん中のパートは、3つめの
臨時記号の音を高めにとる。
・Dominoのmiの部分。神聖な言葉なので、リズムを楽しく刻みすぎないように、なだらかに
流れるように歌う。うまくカンニングブレスをする。不協和音になる箇所は当てすぎない。
・mi後半からnoにかけて。最下段のソファソラソ(上のパートの場合)のあと一回切り、
ソラシドのあとは切らずに続ける。ソラシドのタイミング注意。
・Dominoのnoについて。真ん中パートの臨時記号の音を合図にして、不協和音を味わってから
最終音へ入る。nをしっかり発音する。最終音、上のパートは音色が明るすぎるので落ち着かせること。
他パートの響きの中で纏まるように。


■Deo gratias
・下段最初、上のパート「ドーーレーードシシーラーソー」
・最後のasのタイミング。上パートは、下2声が最後の音に入るタイミングでas(シド)。

(S)
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by fonsfloris-k | 2015-11-15 14:00 | 講座レポート
11月14日 15世紀のミサ(東京)
Missa Ecce ancilla Domini 第7回

前回講座で、今年はとにかくこのDufayのKyrieとGloriaに集中して取り組むということを確認しました。
今回はクワイヤブックも登場していよいよ全員で1つの楽譜を囲んでの練習となりました。

とはいえ、まずはグレゴリオ聖歌から。

Ecce ancilla Domini

e の母音の響きをそろえるところから始めました。ポイントとしては、まず前歯の後ろの空間に響きを集め、かつその響きが離れていってしまわないようにしっかりキープすること。そして音が下降していっても、顎が落ちてピッチが下がってこないように常に注意を払います。

次に男性だけで斉唱しました。fiatのaやsecundumのeなど広めの母音は特に注意。上述のように音が下がって落ちてこないように十分注意しましょう。またmihiの部分はその狭さを保って。とにかく響きをキープすることに集中して歌いましょう。
女性は、全体的に音がぼやけ気味になるので、最初のeから狙いを定めて”ピッ”と一瞬で出られるように。Dominiのiの音をシャープに、音の響きが落ちないだけでなく、母音が繋がっていくよ うに、最後の音が一番大事です。verbum tuumも同じで最後の音umの音が抜けてしまわないように、空間を満たすように鳴らしてあげましょう。

Beata es Maria

出だし”B”の子音の緊張感を持って始めます。Mariaの特にriのところの3音などが1つ1つの音になってしまいがちなので、ネウマの形や波のうねりのようなものを思い浮かべて、かたまりで捉えていくことが重要です。Alleluiaのleのペス(2音)のところで音が落ちてしまわないように、響きをキープしたまま次のlu ia に繋げていきましょう。

男性:みんなの声をそろえて。perficienturのfiのシの音を高くとりましょう。
女性:Beata es のesのラの音を上のほうへ。perficienturの子音の緊張感を大切にしましょう。


グレゴリオ聖歌で作られた1つの響きを、ポリフォニーに乗り移らせます。1つの響きとその中での旋法的な動きを大切に。決して縦割りにならないように、グレゴリオ聖歌の響きをDufayでも実現させましょう。


クワイヤブックを見ながら、DufayのKyrie I をまず通しました。

・CT、練習番号②から、短→長:タラン タランの流れは重要です。しっかり感じましょう。
・SとCTで一緒に動いていきましょう。Duoはお互いの動きを感じ、反応しあって1つの流れを感じながら、動きを止めないようカデンツに向かって進みます。
・一瞬でもS/CT間に5度が発生したらしっかりキャッチしましょう。(歌いながら聴く・聴きながら歌うことを習慣づけましょう。)そのためにも、e の母音が倍音を豊かに含んだ響きになるように、狭い口・前への響きのキープを常に意識しましょう。
・Sは低めの音でカデンツがくるときに落ちないように、また抜けないようにしっかり音や響きをキープしましょう。
・CTはシやミの音が低くなりがちです。女声の場合声が落ちてしまわないように、押さないように気をつけましょう。また、ミやシ音のイメージ自体を低く捉えてしまっている可能性があります。高めのミの間隔・感覚をしっかり意識して身につけていきましょう。

・練習番号⑤からのTuttiは、T/Bの2声が骨組みとなっています。それぞれの役割をしっかり感じましょう。
・T/B⑤の最初の音(オクターブ)、T/Ctの音(5度)をしっかり確認しましょう。
・S、⑤の最初の音、シは高めに 。T/Bのソとの3度の不協和を逆に動きのきっかけにしましょう(安定していないから次の4度5度へと動きたくなります。)
・Dufayの場合は3度が純正か高めの3度か場合によってわかれますが、最後のカデンツのCtのミ(leysonの ley)は高めの不協和で取ります。先ほどのSと同様、不協和だから最終音のドに戻っていけます。(最終音ド-ソ-ド)
・⑥の前にあるコロルのところの音程感覚を合わせましょう。ミやシを高めに!


その後、Christe、KyrieII、Gloriaをどんどん歌っていきました。

☆ChristeはTenorの人がCtパートを歌い、Ctの人はお休みです。

・ブレビスを1と捉える感覚に慣れましょう。
・S/Ct、Ct/B(⑦~)、S/Ct(⑧~)、S/Ct/B(⑧途中~)の構造をしっかり感じて、S→Bへのバトンタッチや、それに伴うCtの役割の変化(Duoの上にいるのか下になるのか)、3声になるときのバランスなど、スムーズに音楽が流れていくよう準備しましょう。


KyrieII
完全テンプス(3拍子)・4声に戻ります。
・Ctは調味 料・スパイスのような存在です。3声でも十分きれいなのですが、その間をぬってより面白い響き・リズムを作っていきます。
・4声全員がこの構造を理解して歌いましょう。色々な声部との間に現れる1・5・8度をしっかり耳で捉えながら歌いましょう。
・⑪~S/CtのDuoになります。⑫の前ではCtがドを2拍伸ばすのに対しSは1拍のみ、逆に⑬の前はSが3拍伸ばしてCtは1拍で休みです。この長さの違いをお互いしっかり意識して、休みの人はきちんと休み、伸ばす人はしっかり伸ばし、お互い中途半端にならないように。
・最後のT:Alleluiaと他のKyrie eleysonの言葉の違いを聴きあい楽しみましょう。


Gloriaは一度さっと通すだけで時間となりました。
構造としては、テンプスの違い・Tenorの定旋律など同じですが、言葉をたくさん喋りますテキストを覚え、発音にも気をつけましょう。
(GloriaではTは常にTenorパートにとどまりCtパートは歌いません。)


先生のおっしゃるような、グレゴリオ聖歌をDufayで実現することはまだまだ難しく、高めのミや他パートとの音程関係など、気をつけないといけないことがたくさんありますが、何度も声を合わせていく中で少しずつ共有できると思います。各自1人で出来ることは限られますが、最低限言葉とメロディーはしっかり復習・準備をして、講座の中では合わせることに集中できるようにしておきまし ょう!

*テノールの人はChristeのCtをしっかり見ておいてください。

(N.Y.)
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by fonsfloris-k | 2015-11-14 15:45 | 講座レポート
11月14日 さまざまな聖歌をうたう(東京)
グレゴリオ聖歌 第7回

今回は前回のミサ固有唱の続きから始まりました。

奉納唱 Ave Maria
Offertoriumはなかなか一筋縄ではいかないような曲が多いが、この曲はわりと歌いやすい曲なのだそうです。
現在の形になるまでにはいくつかの過程があり、まず1つは、昔はこの部分の後にVersusがいくつか繋がっていてかなり長いものだったのが歌われなくなったこと。また、もともとのメロディーは、教会旋法に当てはまらないような独特のものが多かったので、中世くらいに旋法の理論に当てはまるように改編された時代があるそうです。

使用している楽譜のGraduale Novumは、Laonのネウマに従って旋律が再現されているところがあるので、何となくLaonのネウマをみながら歌っていきました。
Laonの写本のネウマの大きな特徴は、流れるような動きの時は一筆書きや点々で書かれていて、流れが止まったりゆったりするところはウンシヌス(ヘ へ)で1音ずつわけて書かれていることです。よくみて流れを感じ、柔軟に声を使って歌いましょう。

この曲は第8旋法で変格ですので、フィナーリスより下の方へも音が広がっていきます。豊かにあたたかい音を求めて、硬くなったり逆に弱弱しくならないように気をつけましょう。

Sanctus  
第4旋法に分類されていますが、ラが出てきません(第4旋法 フィナーリス:ミ /ドミナント:ラ)。 フィナーリスとドミナントの関係がミ―ソという旋法はないですが、この曲は明らかにドミナントがソ(音楽学学者のなかには第4旋法のドミナントをソとする人もいるそうです)なので、その枠組みをしっかり意識して唱えるように歌っていきましょう。傾向として変格の曲の時は響きが落ちてきて低くなってしまうので、気をつけましょう。フィナーリスのミも低くならないように、高く保ちましょう。

Agnus Dei
この曲も第4旋法で、ドミナントがソであるように感じられます。(ラも出てきますが。)Sanctus同様、ミをよく意識して高めに。
3回ともAgnus Dei は先唱者が歌い、みなはqui tollis ~から参加します。テキストもメロディーもシンプルですが、落ち着いて響きと言葉をかみしめましょう。

拝領唱 Ecce virgo concipiet

短いですが、色々なネウマが出てきます。四角い音符だけを追ってしまうと分からないニュアンスがたくさん詰まっているので、しっかりネウマをみていきましょう。特にfilium と ejus に出てくるエピゼマ付ヴィルガ+クィリスマ・トルクルスの流れでは、最初のヴィルガでしっかり音をためて次の動きへのエネルギーにしましょう。この一連の音形(ネウマ)は典型的なカデンツのですので、-umや -jusへは、しっかり間を取って落ち着いて向かいましょう。またejusのほうではトルクルスの最後が融化になっています。それをJの半母音に使いましょう。
nomen ejus をリエゾンしたり(ノーメネーユス)、Emmanuel のm 溜めなど、発音などにも気をつけましょう。

Ite missa est

前にも言いましたが、第9ミサのKyrieのメロディーで歌われます。
今回歌ったのは第10ミサですが、本にもIte missa estはこのメロディーが載っているそうです。

最後にミサのグレゴリオ聖歌を全員で通してみました。
Kyrie/GloriaとTractusは交唱で他は斉唱しました。
グレゴリオ聖歌だけでなく、ミサ自体の流れとその中での聖歌の役割も含めて、しっかり学ぶことが出来ました。


続いて聖務日課のグレゴリオ聖歌に進みました。

聖務日課は夜明け前のMatutinum朝課から始まりLaudes賛課Prime一時課・・・・と一日に何度も繰り返します。
その中で詩編を唱えることが主な勤めで、詩編唱の前後にはアンティフォナという聖歌が歌われます。

今回歌うアンティフォナはVespere晩課で歌われるものですが、これは賛課でも歌われます。賛課と晩課は基本的に同じ構造ですが、賛課ではカンティクムがBnedictus、晩 課では Magnificatになります。
本当は5つの詩編とアンティフォナが歌われますが、今回はとりあえずこのうちの2つを歌います。
Missus est Gabriel Angelusと詩編8Dixit Dominus
Ave Mariaと詩編112Laudate pueri

大きなA3のプリントはResponsorium応唱と呼ばれる聖歌です。
朝課には3つのNoctorna宵課があって、それぞれ3つの詩編唱・聖書朗読そしてそれに続く応唱があります。
このプリントの四角譜の下に書かれている古ネウマは花井先生の手書きです!

以上説明のあとアンティフォナにとりかかりました。
テキストは前回も少し触れられたように、現在の標準であるブルガータのテキストとは、言葉や順序などに違いがあります。
それは聖歌や写本が出来た頃に、まだ現在の統一されたテキストが存在していなかったためです。

詩編唱には8つの旋法それぞれの歌い方がありますが、対になるアンティフォナの旋法で歌っていきます。

Missus est ~ は第8旋法なので、詩編唱も第8で歌います。ただしこのアンティフォナはフィナーリス:ソもドミナント:ドもあまり強くしっかり感じられないメロディーになっています。また、この楽譜の編集者が♭を毛嫌いしていた節があり、本来付けられていたであろうシの♭が付いていない場合があるので注意が必要で、今回もGabrielのelのシには♭を付けました。(ファから始まっていて三全音になるため。なお他のシはすべてナチュラルで歌います。)
AngelusのAnやdesposatamのtam のところにあるヘアピン・鈎針のようなネウマはリクエッセンスで、nやmの子音で長くして音をひっかけます。

アンティフォナに続いて詩編唱にうつります。基本的にドの音で唱えますが、出だしの2音節はソラ、また、1節が*の印で2つに分かれていて、前半の終わりmeoの太字になっているmeのところでレに上がり、oでドに戻ります。そこで少し間をあけて、後半はまたドの音で歌い始め、斜字になっているdextrisでシドと歌い、次のmeisはまた太字のmeでラに下がります。最後の部分は3通りの終わり方が書かれていますが、アンティフォナの終わりに書かれているEuouae(saeculorum Amen)の音形に準じたものを選びますので、最後の音節 is はソラソと歌います。
2節目以降は、出だしのソラは歌わず、いきなり朗唱音であるドから始めます。後の部分は太字と*と斜字を頼りに1節と同じように音を変えて歌っていきます。
6節目の最後Melchisedechのように、終わりの音節が余ってしまうときは、楽譜の白抜きの音符ソの音を当てはめます。
詩編唱の最後にはいつもGloria Patri~という三位一体の栄唱が付けられます。
これを、2つのグループで1節ずつ交互に唱えていき栄唱の最後まで歌ったら、アンティフォナに戻ります。

続いて2曲目、Ave Maria~は第1旋法ですので詩編唱も第1で。第1旋法はたくさんの曲があるので、終わり方もパターンがたくさんあります。
参考のために、書かれている9つの終わり方すべてを歌ってみました。最後の音も違ったりしてそれぞれのパターンによって随分と雰囲気が変わりましたね。
Ave Maria~にはgで終わるものを選びます。
また、アンティフォナの楽譜に付けられた古ネウマはザンクトガレンのHartker写本のものですが、それにはAlleluiaが付いています。Alleluiaは復活祭以降に付けて歌われます。この祝日は3月25日で復活祭後になることはめったにないのですが、全くないわけではなく、せっかくネウマがついているので、今回はAlleluia付きで歌いました。

以上2組のアンティフォナと詩編唱について、一通り確認した後、もう一度全員で通して歌いました。
詩編唱は慣れないと、なかなか太字や斜字での音の変化についていけなくて悪戦苦闘しました。慣れるまで各自練習してみてください。

当時の聖職者は全員がこのメロディーの歌い方を全てそらんじていました。彼らは1週間で150篇 の詩編を全て唱え、一度に少なくとも3つ、多いときには9つの詩編を唱えます。そういうわけで、シンプルではありますが、詩編唱はグレゴリオ聖歌の中で最も重要であり、多くの時間満たされるこれらの響きが土台となって他のたくさんの聖歌が生まれましたし、また彼らの中に深く根付いていました。
ですから、大変ですし時間もかかりますが、しっかり学んでいきましょう。

最後に残り3つのアンティフォナを全て、テキストを読み確認してから歌ってみました。
もちろんこれらには本当は各々の詩編唱が続きますが、今日はここまでで時間となりました。

次回も聖務日課の続きを学んでいきます。講座のみでは消化しきれないことがたくさんありますので、ぜひお家で時間をかけて詩編唱に 取り組んでみてくださいね。

(N.Y.)
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by fonsfloris-k | 2015-11-14 13:00 | 講座レポート
11月14日 古ネウマ研究(東京)
2015年度古ネウマ研究 第7回

【総括】
・今回からオリスクスを含むネウマを学び始めました。
・発表会で歌う予定のグラドゥアーレ “Tollite portas” を練習し、その替え歌 “Hodie scietis”, “Ne avertas” も歌い、相互の関連や違いを学びました。

【前半】16. Pressus maior と 17. Pressus minor
・オリスクスを含むネウマ…色々な種類がある。
→プレッスス・マイヨール Pressus maior、プレッスス・ミノール Pressus minor、ヴィルガ・ストラータ Virga strata、サリクス Salicus、ペス・クワッスス Pes quassus、ペス・ストラートゥス Pes stratus
・オリスクス oriscus…次の音に誘導するネウマ。

○プレッスス Pressus
・プレッスス・マイヨール Pressus maior
→ヴィルガ+オリスクス+プンクトゥムから成る。
・プレッスス・ミノール Pressus minor
→オリスクス+プンクトゥムから成る。

※この場合オリスクスは、「オリスクスの前の音と同じ高さ&次に来る音が低い」ことを示す。
→次に来る低い音は大事な音のことが多いので、そこに誘導する (下の音に向かって流れる) ような機能。誘導する際に、何らかの装飾的な歌い方を伴う?

◆プレッスス・マイヨール
・ヴィルガの部分にエピゼマ
・オリスクス上に指示文字 “t” (tenere)
→“t” が付いた場合には、最後のプンクトゥムの音も長くなる。(ランの写本参照)341, 3 “ambulavero”。
→ランはウンチヌス+オリスクス+ウンチヌスを分けて記譜=3音とも流れない。(367,4 と104,4も)

・ヴィルガにエピゼマ、オリスクス上に “c” (celeriter)
→1音目が長く、2, 3音目は軽い。673,9 “Si iniquitates” や19,2 “Congregate”。
(19,2はザンクト・ガレンとランで音のグルーピングが異なる。8つの音をザンクト・ガレンは「2,3,3」⇔ランは「3,3,2」にグルーピング)

・3音とも軽い 172,5 “me”
→ザンクト・ガレンは特に指示なし。ランはプンクトゥム+オリスクスを含むクリヴィスで記譜=3音とも軽い。

◆プレッスス・ミノール
・172, 4 “avertas”
→クリヴィスと組み合わされて使われている。プレッスス・ミノールは他のネウマと組み合わされて用いられる。
・119,6 “liberator”
→プレッスス・マイヨールの後にミノールが2個。長い “t” 付き。
・119,7 “eum”
→ネウマを左から順番にまとめると…
「プレッスス・マイヨール (エピゼマ、“t” 付き)→プレッスス・ミノール (ランとの比較で2音とも流れない)→エピゼマ付きヴィルガ→クリヴィスの付いたプレッスス・ミノール (“t” 付き)→(指示文字 “x” expectare)→エピゼマ付きヴィルガ→ディストローファ(2音目に指示文字 “st” [statim])→ペス・スブビプンクティス (3, 4音目トラクトゥルス)→ペス・スブビプンクティス (3, 4音目トラクトゥルス)→(指示文字 “x”)→プレッスス・ミノール(“t” 付き)→トラクトゥルス2個→エピゼマ付きクリヴィス→通常のクリヴィス→2音目エピゼマのクリヴィス→1音目エピゼマのクリマクス→トラクトゥルス」(大変ですね…^^;)

・134,3 “Deus”
→ディストローファの2音目が長く、その後にプレッスス・ミノールが続く。2個目のプレッスス・ミノールのプンクトゥム部分が斜めの棒 (gravis) になっているが、これは音が低いことを注意している。
※四角譜のテヌート記号がずれている。それぞれ一つ前の音にテヌートを付ける。(同じ間違いが348,3にも)

133,7 “Tenuisti”, “manum”
→クリヴィス付きのプレッスス・ミノール。クリヴィスの上に “c” なので軽く歌い、プレッスス・ミノールの上に “t” なので流れずに歌う。最後のプンクトゥムもランを見れば流れないことが分かる。

23,1 “Alleluia”
→・最後の5つの音のグルーピング。四角譜は「3,2」で分けているが、ネウマの示す分け方は「2,3」。
 ・プレッスス・ミノールが2個出てくる。ランを参照すると対応する部分は、単独のオリスクスとウンチヌスを分けて記譜。しかも指示文字 “a” (augete) が付いているので、2音とも流れないように歌う。(262,2ではザンクト・ガレンでも “t” が付いていて、流れないで歌うことが分かるようになっている。同じアレルヤの旋律…236, 252, 364)

104,2 “Conturbata”
→全体が流れるプレッスス・ミノール。“c” を付けることによって強調。ランはその部分のネウマが全部つながっている。(674,3 “est” も同様)

~休憩~

【後半】グラドゥアーレ “Tollite portas” (p.25) とその替え歌
○“Tollite portas”
・上から2段目 “vestras”, “portae”
→クイリスマ (ギザギザのネウマ) の2音目はドミナント (ハ音記号上の音をファと読む。ファは第2旋法のドミナント)。すぐ次に行かず、強調する。
・上から3段目 “aeternales”
→最後のプレッスス・マイヨールのプンクトゥムは流れる (ランのネウマが繋がっているため)。
・上から5段目 “Quis ascendet in montem”
→間にある小区分線は無視。(区分線無効マークを付ける)
・下から4段目 “stabit in loco”
→中区分線を無視。stabit から in は続けて。
・下から3段目 “ejus”
→プレッススのプンクトゥムは流れる(ランとの比較)。区分線は無視。
・下から3段目 “manibus”
→始めの4音クリマクスは、1・2音目を流れずに歌い、3・4音目は軽く歌う。ドミナント音の強調。

○替え歌
“Hodie scietis” (p. 38)
・p.38一番下の段 “Dominus” の “nus” の音節上、スカンディクスの一番上の音にエピゼマ。(“Tollite portas” の方ではそのようになっているため)
・p.39の4段目、同じ音が続く部分があるが、ここは元歌に比べて音節が多くなってしまったための措置か。替え歌と推測できる一つの要素。
“Ne avertas” (p.155)
・冒頭部分が “Tollite portas” とは大分異なる。

【次回 (12/12)】
・今回からオリスクスを含むネウマを学び始めました。次回はその続きになると思います。
・発表会で歌う予定の “Tollite portas” はその替え歌とも併せて学んでいきます。今日歌ってみた “Hodie scietis” と “Ne avertas” を “Tollite portas” と見比べて「ここは一緒、ここは違う」と確認してみるのも面白いと思います!次回はまた違う替え歌を歌うことでしょう。

(K.W.)
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by fonsfloris-k | 2015-11-14 10:00 | 講座レポート
◆ 2015年度関西講座の発表会 ◆
11月8日(日)午後4時から「母の家ベテル」にて、たくさんのお客様をお迎えして、2015年度関西講座の発表会が開かれました。
演奏プログラムはこちらをご覧ください。

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20151108プログラム.pdf (278 KB)
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総合講座:グレゴリオ聖歌とイザーク《コラーリス・コンスタンティヌス》による聖母のお告げの祝日の固有唱
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アンサンブルクラスはデュファイのミサ《見よ、主のはしため》を全曲歌いました!
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終演後に全出演者で
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by fonsfloris-k | 2015-11-08 16:00 | その他