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12月20日 パリ・ノートルダム楽派の音楽(東京)
第9回

いよいよあと2回となりました。歌うべき曲も決まり、発表の流れも考えながら練習しました。
また、楽譜の表紙も準備しました。各自で表紙におさまるように、楽譜を作っておきましょう。

まず、Benedicamus Dominoの元歌であるレスポンソリウム、Qui cum audissent。

グレゴリオ聖歌でユニゾン(男女でオクターブ)から始まります。1声である分より豊かな響きの中で繊細な動きが必要となります。
メロディーも音域が広いので、下の音も上の音も充実した豊かな倍音を含んだ声で歌えるように、発声を整えました。
・まずは身体のバランスを整えること(それによって精神的な緊張もほぐれます。)
・とにかく口を開けないこと(いわゆる前方の唇だけでなく、後ろの方も。舌が後ろに引っ張られないように。)
そのために、奥歯が触れているくらいの感じをキープして音を上下してみました。そうすると、高い音もしっかりした響きで歌えました。今までの音のイメージと少し違うように感じると思いますが、こちらに慣れるよう、各自で練習しておいて下さい。
・そして、その口のまま発音出来るように各自工夫してください。

テキスト1語1語の意味を確認しつつ、テキスト自体の流れやアクセントとメロディーの関係を見ていきました。
5段目のad celumのメロディー(ドドレミミドレド)は、他でよく出てくる(ドミファミドレド)とついつい間違えがちなので、要チェックです。
また、Clementiamは、ほぼBenedicamus Dominoと同じメロディーですが、微妙に違いがありますので、両者の違いもしっかり確認して、間違わないように。
ハ音記号の位置が変わるときには区分線が付いていますが、そこがフレーズの区切れとは限りませんので、そこもチェックしておいて下さい。


その後グレゴリオ聖歌で、Benedicamus Domino を斉唱。
レスポンソリウムはCisから始めますが、これは5度下のFisから歌い始めます。私(安邨)がハミングで音を与えますので、しっかり音を感じてから落ち着いて歌い始めましょう。上述の通り、微妙なメロディーの違いを間違えないように!
この曲の後すぐコンドゥクトゥスモテットに続きます。

Beatis nos adhibe/Bededicamus Domino。

何となく通るようにはなってきましたが、とにかく曲が長いので、後半以降になると明らかに怪しくなってきたり、中だるみしそうになります。
自分で練習する時には後半から始めるなどして、最後まで集中力が途切れない演奏が出来るようにしておいてください。
何を注意したら良いかということや、決めるべき場所などはだいぶ共有できてきていると思います。あとはやはり注意力の継続、長さへの慣れだと思います。
それから、テノールの動きをもう一度確認して、大きな曲の構造(Benedicamus:2フレーズ毎にテノールの音が変わり、フレーズの最後は3声で韻を踏んでいる。DominoのDoからは1フレーズ毎にテノールの音が変わっていく。2ページ目のテノール1段目の2と3音目からテノールのフレーズが繰り返される。最後のDominoはモードリズムでオルガヌムのような形。)を把握し、その流れのどの部分を歌っているのか、どこへ行こうとしているのかを、歌いながら同時進行で考えられるようにしておきましょう。
細かな部分の注意点などは、前回以前のレポートなどをもう一度読み返したり、各自のメモをしっかり読み返して、各自で出来る準備はしっかりしておく!
そして、講座で合わせられる貴重な時間は、ハーモニーや発音・流れの共有など、みんなでしか出来ないことに使い切りましょう。


コンドゥクトゥスモテットのBenedicamus Dominoの後は、すぐにDeo Gratiasへつなげます。
第1音の伸ばしから2音目に行く時に、うっかりもう一度Beと発音しそうになりやすいので、要注意です。
Deoのoの位置も忘れずに!
テノールとデュプルム(モテトゥス)パートが同じように動き、休むのに対して、トリプルムは2声が休んでいる間に繋ぎを入れています。その部分がしっかり役割を果たせるように、ブレスの位置など気をつけると同時に、一番最初にやった発声の練習を思い出しながら、低めの音でも落ち着いて響きを集められるように練習しておきましょう。
どのパートも上になったり下になったり交差し合います。ユニゾンや4度・5度・オクターブのどの位置(上か下か)にいるのか意識して歌います。
細かな動きを大切に一点に留まらないように気をつけると同時に、大きな流れやフレーズの最後へ向けての方向性や重要な音を見失わないように。いつも1つのことだけに集中しすぎず、適度な距離感を保つ間隔を身につけましょう。

最後に、いつも始まりは音が立ち昇り、響きの柱を作って、その中を通してあげる感じを共有しましょう!

次回が最後の講座です。前述の通り、合わせられる時間を大切に使うためにも、自分で出来ることは各自しっかり準備しておいて下さい。
楽譜は次回までに作っておいてください。

(N.Y.)
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by fonsfloris-k | 2015-12-20 14:00 | 講座レポート
12月19日 グレゴリオ聖歌入門【後期】(東京)
2015年度グレゴリオ聖歌入門【後期】 第4回

【総括】
・今回はアシスタントの担当回でした!
・前半は、アレルヤ唱《Vidimus stellam》の復習、後半はコムニオ《Vidimus stellam》の予習を行いました。
・今回は融化ネウマの成り立ち、指示文字などについて細かめに説明しました。

【前半】
○アレルヤ唱《Vidimus stellam》
・冒頭 "Alleluia" の "lu"、2段目 "stellam" の "stel"、3段目 "cum" に見られるネウマは「エピフォヌス」と呼ばれるネウマ。エピフォヌスは、「融化形」という種類に分類されるネウマで、その成り立ちについて図を見ながら説明。
・融化形のネウマは一般に、歌詞に有声子音 (l,m,nなど) や、二重母音 (ui,auなど) が伴う場合にしばしば見られる。有声子音や二重母音の2つめの母音をきちんと発音することを意図されて書かれたネウマと考えられている。(融化形のネウマは、小さい音符を伴う四角譜に移行している場合がある。例えば有声子音の場合、小さい音符のところでその子音を発音するものと考えられる)
→エピフォヌスは、コムニオ《Vidimus stellam》にも出てくる。
・1段目 "Vidimus" の "di" のはじめのネウマは、クリヴィス(ネウマの表の3番)と、プレッスス・ミノール(表の18番)が合わさったもの。含む音の数は4つで、この場合「ラソソファ」。第3音の「ソ」にあたる部分でネウマの図形が波打つようになっており、歌唱の際にも声を揺らしていた可能性がある。
・4段目 “adorare” の “ad” に付いているネウマは「ビヴィルガ」(表の17番)。同じ音をしっかり繰り返すときに用いられる。ここではエピゼマによって一つ一つの音が強調されている。

~休憩~

【後半】
○コムニオ《Vidimus stellam》
・前半の最後に音程のみ確認。後半はじめに歌詞を確認。アレルヤ唱で既に歌った歌詞。
・前半で解説したエピフォヌスが、この聖歌にも登場。(“stellam” の “stel”、“Oriente” の “en”)
・1段目の “ejus” の “e”、2段目の “cum” には、「チェファリクス」という融化形のネウマが見られる。その成り立ちについて説明。“j” や “m” といった有声子音に注意したい。
・1段目 “Oriente” の “te” に見られるのは斜めになったトラクトゥルスでグラーヴィス (gravis) とも呼ばれる。旋律が低くなることを強調するときに用いられる。
・2段目 “muneribus” に見られる角ばったペスについて説明。丸みを帯びたペス (表の4番) は流れるように歌い2音目を少し伸ばす傾向にあるが、角ばったペスの場合には2音ともしっかり歌う。
・この聖歌には指示文字が多く出て来るので、一つ一つの意味を確認し整理した。(以下詳細)
◆旋律が高くなることを示す指示文字
・“l” (levate/levare):「持ち上げる」(1段目 “stellam” の “stel”)
・“s” (sursum):「上へ」(2段目 “muneribus” の “ne”、“adorare” の “ad”)
・“a” (altius):「より高く」(2段目 “adorare” の “o”)

◆旋律が低くなることを示す指示文字
・“i” (inferius):「低く」(1段目 “ejus” の “e”、“Oriente” の “te”、2段目 “cum”)

◆旋律が同じ音であることを示す指示文字
・“e” (equaliter):「同じ高さで」(1段目 “in”、“et”)

◆リズムに関する指示文字
・“st m” (statim mediocriter):「程良くすぐに」(2段目 “adorare” の “o”)
→「すぐに」を表す “statim” (st) に「程良く、適度に」を表す “mediocriter” (m) が付いている。
(※講座の中で medioc“l”iter と書いてしまったかもしれませんが、正しくは medioc“r”iter です。申し訳ありません。M(__)m)
・“x” (expectare):「待つ」(2段目 “adorare” の “ra”)

【次回 (1/23)】
・早いもので、次回が後期最後の回となります…!
・今回予習したコムニオを先生の解説をいただきながら学んでいくと思われます。
・また、後期で学んだ聖歌(イントロイトゥス、アレルヤ唱、コムニオ、キリエ、グローリア)を総復習する可能性もありますので、一通り思い出されておくとよろしいでしょう!

(K.W.)
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by fonsfloris-k | 2015-12-19 13:00 | 講座レポート
12月19日 ミサ固有唱(東京)
Heinrich Isaac 第8回

いよいよ発表会にむけて、本格的にクワイヤブックを使って合わせていく練習にとりかかりました。

Introitus:Rorate Caeli 本番では以下の流れで歌います。

①グレゴリオ聖歌を全員で斉唱(Graduale Novum版)
② Isaacのポリフォニー (グレゴリオ聖歌の4度上)
③Isaacの詩編唱 
④グレゴリオ聖歌でGloria Patri~
⑤ Isaacのポリフォニーに戻る

なお、Gloria Patri~の終わりAmenの menは、詩編唱の最後 firmamentum の tumの音型(レドレレミ)に合わせることを改めて確認しました。

・グレゴリオ聖歌
第1旋法の レ-ラ をよく感じて歌いましょう。また、desuper のように同じ音(ド・レ)が続いているような音形のところは、ネウマの形や指示文字などを参考にしつつ、重みがどこにくるのか考えましょう。決して全ての音を同じように押して歌ってしまわないように。また、同じ音型でも必ずしも同じように歌うとは限りません。(例えばterra とgermineの ne〈ファソファレ〉)
Rorate caeli→ desuper  pluant→ justum の→の部分はさっと繋げて歌いましょう。特にjustumは段が変わるところですが切れないように。et germinet→ Salvatorem も同様につなげます。germinetの終わりはゆっくり レ に降りてきますが、その レ の音を次の上昇への足がかりとして、しっかり準備しながら切れることなくSalvatoremへと向かっていきましょう。

・Isaacポリフォニー
出だしはCt の付点が動きを作り出します。低い音でも響きを保って歌えるように。
Superiusの desuper、付点の後の短い音を使って su(メロディーの最終音のひとつ前の音)で盛り上がってから最後の音に向かいます。
Bassus、1枚目の一番下の段 pluantのant の位置が変わりました。チェックしましょう。(テキストが書かれている ド の音ではなく、次のファに入れる。)

模倣のメロディーを最初に歌うパートは、自覚を持って出だしをしっかり、特にウラから出る場合に、休みの後の出だしが曖昧にならないように。そして後に続くパートは、最初に出た人たちと同じように歌って続いていきます。(常に自分が最初に出るのか、他のパートを追いかけてるのか分かっているように、自分のパートだけに集中しすぎないで、まわりの音をしっかり耳で捉えておきましょう。)

2枚目終わりのSalvatoremで動きが遅くなってしまいます。各パートリズムに気をつけて、さらりと合わせましょう。テノールのSalvatoremのvaの前の動きはファレファレなので間違わないように何度も確認しておいてください。(ファミファレと歌いたくなる。)
Bassus最後のSalvatoremのリズムに注意しましょう。

3枚目のはじめ、Superius以外は、Et opera で始まります。最初の飾り文字がCeのように見えがちですので、テキストの内容もしっかり理解しつつ、読み間違えないように気をつけましょう。
このページは、みながほとんど同じリズムで歌っていきますので、ただの音節の羅列にならないように、各自がしっかり言葉の意味と文章の流れを感じて共有した上で、発音等にも気をつけながら進んでいきましょう。manuum ejus はリエゾンします。(マニュオ~メージュスのような感じになります。)
最後の音は3声が ソ 、Ctのみ レ になります。ソのパート3声はしっかり合わせてCtが入りやすいようにしてあげましょう。またCtは下のソから5度をしっかり感じましょう。各自が勝手に音を歌うのでなく、いつもお互いの(音程)関係の中で一緒に動く意識をわすれないように!

次に、本番では歌うかどうか分からない(多分歌わない) Communio:Ecce virgo concipiet もグレゴリオ聖歌→Isaacポリフォニーの順で歌いました。
短い曲ですが、各声部がわりと激しく動き、かつ動きがずれたり一緒になったり忙しいです。お互いをよく聴きながらさらりと流れに乗りましょう。
練習番号②の一つ前でCtが終わりますが、全体としては次の音(②の頭の音ソとド)に向かっています。Ctはそのことをしっかり理解して最後の音をBassus
に引き継ぐ感じでしっかり歌いましょう。
特に練習番号②以降のEmmanuelを取り上げて、SとCt、TとBで分けてしっかりと絡みを確認し、交通整理をしながら歌っていきました。

だいたいと通ったところで、休憩となりました。

まだ、各パート音が取りにくい場所や、言葉が入りにくい場所が見受けられました。これは各自練習しておくしかありませんので復習を忘れずにしておいて下さい。そしてみんなで合わせる時には、他のパートとの音程関係に注意を払って、少なくともユニゾン・五度・オクターブは聞き逃さないように、歌いながらチェックする癖(歌いながら他のパートの動きを一緒に感じる癖)を付けていけるといいですね。

後半はTractusを通していきました。

まずはグレゴリオ聖歌から。本来は交唱で歌うものですが、練習のため、全員で全ての節を歌いました。
少しずつ、慣れてきていて、繰り返し出てくる定型のメロディーなどもすらすら歌えるようになってきましたが、発音や音程など、まだ甘い部分も見受けられました。軸になる音の周りで動いているときなど、Introitusでもやったように、一音一音しっかり歌いすぎないで流れることや、軸になる音に来た時に同じピッチを保つことなど細かな部分まで気を配って歌いましょう。広い全音、狭い半音にもしっかり慣れていきましょう。
また、ポリフォニーにも慣れてきたと思いますので、グレゴリオ聖歌のメロディーを歌う中で、ポリフォニーにも使われているフレーズを思い出してみましょう。

続いて Isaacのポリフォニー。
・1節 Ave Maria は本来 T/B のデュエットですが、人数が少ないこともありますので、テナーパートをCtで、バスパートを男性全員で歌う事にしました。
・2節 Benedicta tu は、Ct/Tの1セミブレビス・5度ずれのカノンに、バスが対旋律を歌う3声になります。テノールは慣れてきたら出来るだけ楽譜から離れて、先行するコントラを直接聞いて追いかけるくらいのつもりで歌いましょう。それくらい一体になって動くことが必要です。声部が少ない分、縦の関係でユニゾン・4度・5度・オクターブになるとことは絶対に聞き逃さないように、お互いが気を使って歌っていきましょう。
・3節 Ecce concipies Ct/S のデュエットから始まり、あとからB/Tが加わっての4声になります。出だしのEcceや Et pariet あるいは Et vocabiturなど、グレゴリオ聖歌そのままのメロディーがしっかり感じられます。それらがさらに模倣されていきますので、全員でしっかり共有して歌っていきましょう。
・4節 Quomodo S/C のデュエットです。マリアの問い(下降音型) と天使の答え(上行音型)、テキストの内容がそのままメロディーにあらわれています。意味をしっかり感じ場面を想像しながら歌いましょう。
・5節 Spiritus Sanctus テノールとスペリウスの模倣をしっかりお互い感じながらうたいましょう。また、出だしのT/B、ユニゾンから5度への広がりをしっかり歌いましょう。ユニゾンは本当に1点から始められるように、意識を持つことが重要です。練習番号⑫のあと in te は S/T同時に始まります、お互い分かっておきましょう。
・6節 T/Ct のデュエットから始まります。最初は5度上での模倣ですが、et quodからは同じ音程になります。お互いよく聴きあって歌いましょう。また練習番号⑭の前テノールは終わりますが、その直前にバッススが入っていてコントラの終わりと繋がります。それぞれの役割をよく理解して絡んでいきましょう。
⑭以降はコロル(3拍子)があったり、各声部のメンスーラが違ったりと少し複雑な見た目になっていることもあり、まださっと通るようにはなっていませんでした。もう少し各自練習が必要ですね。楽譜の理解が難しい方は、音(フレーズ)として先に記憶してしまうほうが良いかも知れません。

こちらもまだ各パート毎にいくつか課題が残っていました。しかし、今回通せたことで、だいぶ各自の課題は明確になってきたのではないでしょうか?
特にこちらの曲は、みなさんの手許の楽譜がパート譜のみで、クワイヤブックを見て歌えるのは講座のときだけですので、しっかり復習して頭を整理しておいて、講座ではクワイヤブックの眺めになれることに集中できるようにしておきましょう。
また、Introitus、Tractusともに、歌う順番や声部の数など少し流れが複雑ですので、それらもまごつかないように、しっかり復習しておいてください。

全体としては、
S:音域などはそれほど大変ではないですが、時々出てくる高い音域がキンキンしないように、逆に低めの音がゆるまないように、どこでも充実した響きでうたえるようにしましょう。また、細かい音で順次進行するようなフレーズのときに1つ1つの音を均等に歌ってしまわないで流れを作っていきましょう。短い→長い(ワフン)などを意識することや、長い音が頭に来ないように、常に細かな動きを意識して歌いましょう。また、フレーズの終わりの音と次の始めの音が同じピッチであっても、下で作られているハーモニーは違っていたりします。自分のパートがどのような動きの中で、どのような役割の音を出しているのか、常に聴きながら反応できるように注意しておきましょう。ハーモニーにふたをしてしまわないように!

Ct:音域が広く動きも激しく大変難しいパートです。女声にはかなり低い音域がありますので、しっかりコントロールしていくことが重要です。低い音域では落ち着いて地声で話す時のような感覚で静かに歌いましょう。出そう出そうと思いすぎて息が多すぎたり、力んだりすると余計響かなくなったり、音程をコントロールできなくなります。少しリラックスして歌えるように練習してみてください。また、フレーズの最後が ド-レ で終わることが多いですが、それらの音程が低くなりがちでした。自分のメロディーを歌いつつも周りにあるはずの ソ の音をしっかりキャッチして、その音から4度・5度の音程をはめていきましょう。まず、自分が思っているピッチが低いことを自覚して、注意深く歌いつつまわりにあわせれば、はまってくると思います。頑張りましょう!

T:跳躍や休みの後の音などで、取りにくい音がいくつかあります。また、Ctとは逆に男性としては高めの音域もありますので、張り上げないように気をつけましょう。CtとTは同じ音域で同じようなメロディーを歌う事も多いので、出来る限りお互いの響きに合わせるように、つまり強くなり過ぎないように注意しましょう。喉で音程を取らないように、またずりあげたりしないように、しかしカクカクしないように、流れていけるように練習しましょう。

B:模倣がいたるところにちりばめられている曲ですので、バッススにも細かな軽やかな動きがたくさん出てきます。バッススは音が重く遅くなりがちですので気をつけて下さい。テノール同様咽喉で音程を作らないように、響きを前に集めて流れていけるようにしましょう。そのためには発音も重要。とくに u の発音〔y〕や鼻母音オンなどしっかり発音の練習をしてその響きを使いながら喋りうたっていきましょう。跳躍も多いので間違いやすいところがないか自分でしっかりチェックしておいて下さい。

本番まであと2回です。人数が少ないので大変な部分もありますが、逆に小回りが効き、お互いの動きに軽やかに反応できるアンサンブルが出来ます。クワイヤブックに慣れて、耳をたくさん使ってお互いの響きを感じあえる演奏を目指して頑張っていきましょう!そのために各自自分でできる準備はしっかりしておいてください。

(N.Y.)
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by fonsfloris-k | 2015-12-19 13:00 | 講座レポート
12月19日 ルネサンス音楽入門(東京)
ジョスカンのアヴェマリア

・少し細かく旋律の歌い方をやりました。フレーズの捉え方、緊張弛緩関係を把握することで、旋律を進めることが出来ます。
・終わりは始まり、の感覚。
・音のスタートはほとんどの場合点から始まって、後半にかけて盛り上がっていきます。
・短い旋律の中にもいろんなイベントが起こっています。それぞれを逃さないように歌い尽くしましょう。
・ペヌルティマノータ(最後から2番目の音)に向かって音楽を持っていって、最後の音で緩む感じになります。
・付点の音は、音を離す(投げる)イメージ。
・息を吐いて、吐いたのと同じ距離だけ吸い戻す、という過程をふむと歌いやすかったようでした。
・ミニマ休符はブレスを取るだけで、一回一回止まらないようにして見ましょう。音楽がより流れていくと思います。息は吸うけど、同じ一文の中、という感じで。
・スペリウスを練習したのち、4声で合わせました。4声で合わせたときは、お互いのビヨンがずれているのを感じながら、お互いに旋律を進めあいましょう。
・音が一個一個にならないように。グルーピングして、裏から表に流れていくのを感じましょう。
・後半は3分割で、まだ言葉も不慣れなようです。確認しましょう。

Brumel “Sicut lilium”

・言葉を付けずに譜読みをしました。
・パート内でまずは音程を合わせることを意識して下さい。

(G.S.)
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by fonsfloris-k | 2015-12-19 13:00 | 講座レポート
12月12日 さまざまな聖歌をうたう(東京)
グレゴリオ聖歌 第8回

聖務日課のグレゴリオ聖歌を歌っていきました。(前回で、ミサは全て終了しました!)

前回も少し歌い始めましたが改めて楽譜の整理から始めました。
①Antiphona:Missus est~他、5つのアンティフォナ(In annuntiatione Beatae Mariae Virginis)
② ①の続きのページ、右下にMagnificatのアンティフォナ Gabriel Angelus
③詩編唱 14Dixt Dominus(左) 34 Laudate pueri (右)
④Laetatus sum (左) Nisi Dominus (右)
⑤Ave Maris Stella(賛歌)
⑥Magnificat (第7旋法)
(⑦) Responsprium:Missus est(左) Ave Maria(右) ←番号は付けていません。これだけA3。

上記のそれぞれの曲については、前回の分のレポートでもう一度確認しておいてください。
①~⑥は3月25日の晩課の曲ですが、アンティフォナはアンティフォナの聖歌集、詩編は詩編の聖歌集に別々に収められているので、きっちりと順番どおりには並んでいません。


今回はこの晩課の流れを感じ学びながら歌っていきました。
まず5つのアンティフォナと詩編唱。
1.Missus est →Dixt Dominus VIII G2
Ant. 音に惑わされすぎずテキストをしっかり喋ることが大切ですが、ネウマも見ながら、特にテネーレ付きのペスが流れてしまわまいように、ゆったり歌いましょう。
Ps. euouaeを確認してフレーズの終わりを確定するのでしたね。時々入る白抜きの音や、中間の区切りの部分での空白・静寂にも気をつけながら、詩編唱の時間・空間の流れを味わいましょう。
2. Ave Maria(*Alluia付き) →Laudate Pueri Ig
前の第5旋法に比べて、第1旋法の方が少し落ち着いたイメージがありますね。対して第5旋法は華やかな感じをうけます。

詩編唱では1曲ごとに奇数節(先攻)・偶数節(後攻)を交代して歌っていきました。
“音程は悪いけれども、前回よりは流れてきたかな~。”という花井先生の言葉を頂きました。
まだまだ細かな部分まで余裕を持って感じられるところまではいきませんが、坦々と祈りの言葉の中に包まれながら過ぎていく時間の雰囲気というのは、少し共有出来つつあるように感じました。

続いて、前回はアンティフォナのみで終わった後半も、詩編唱つきで通しました。
3.Ne timeas →Laetatus sum VIII G
このアンティフォナは、基本的にフィナーリスである ソ の音に留まっていて、言葉の意味や抑揚によって上下に動きが付いています。テキスト本来の流れを感じて、動きがぎこちなくならないように歌いましょう。曲の終わりAlleuiaの前のfiliumのumのところはテネーレ付きですのでゆったりと、しかし最後の音はmの子音のためのリクエッセンスなので次に繋げていきましょう。(菱形の音符の上のテネーレは削除しました。)
続く詩編唱は既にでてきた第8旋法です。フレーズの終わり方だけ、Euouaeで確認しました。(同じソで終わりますが少し違いがあります。)

4.Dabit ei →Nisi Dominus I f
第1旋法です。先唱部分でフィナーリス:レからドミナント:ラへとかけ上がってきます。広々とした5度のイメージをしっかり味わいましょう。
詩編唱はこれも既出ですが、Euouaeを見るとまた微妙に違いますね。今度は終わりの音がファになりますので、雰囲気が変わります。
5節・6節目の白抜きの音が入るところは間違えやすいので特に注意しましょう。(5節のin manu potentisと、6節のsuum ex ipsisのところ)
5.Ecce ancilla Domini
これは続きの詩編唱のプリントがなかったので、アンティフォナのみ歌いました。

これで、5つのアンティフォナと詩編唱が終わり、続いて聖書朗読Capitulumがあります(①のプリント参照)朗読が終わったら、全員でDeo Gratiasを斉唱します。

それから、Responsorium Brevis “Angelus Domini” を歌います。
歌い方が少し複雑です。
・先唱者が*の後の(Nuntei avit Mariae) まで歌ってから、(Angelus Domini)と全員でもう一度初めから歌います(Angelus ~ Mariae)。
・次にVersusを先唱が歌うと(Et concepit ~ Sancto)、全員で*から後のテキストを歌います(Nuntiavit Mariae)。
・Gloria Patri ~を先唱者が歌うと、全員で冒頭に戻ります。(Angelus ~Mariae)

次にHymnus(賛歌) Ave Maris Stella を交唱します。
1節と2節-3節と4節-5節と6節-7節というように2つずつをセットで、最後の7節は全員で歌うという歌い方だそうです。-のところでは少し間をあけます。

さらにCanticum(カンティクム) Magnificat をアンティフォナGabriel Angelusとセットで歌います。
カンティクムは詩編唱に準ずるものですが、テキストは新約聖書(福音書)から取られています。
晩課では毎回Magnificatを歌います。この日は第7旋法です。
アンティフォナは第7旋法のフィナーリス/ドミナント:ソ-レの5度をしっかり感じて歌いましょう。
また ミファ やシド の半音を意識して、ミやシは高く、半音を狭く歌うと広い全音との違いがはっきりし特徴的な響きとなります。また、テネーレのついていないトルクルス(3音:下・上・下のネウマ)やクリビス(下へ降りる2音のネウマ)などは少しなめらかに動いていきましょう。
続いてMagnificatにうつります。
マニフィカトは詩編とほぼ同じように歌いますが、詩編唱では1節目の先唱部分以外、2節目以降はいきなり レ の音から始まりますが(第7旋法の場合)、マニフィカトでは、どの節でも先唱部分から始めます。
レの音で反復して歌っている間に音が下がってきがちです。テキストを読むことでいっぱいにならず、響きをしっかり感じてキープしながら自然に言葉を入れていきましょう。
先唱部、中間部、終止部など音が変わったり跳躍するところもしっかり音程を意識して、半音も落ちすぎないように!
マニフィカとは練習のため、全員で全ての節を歌いました。


以上が晩課の主要部分です。この後はお祈りの言葉があり、最後のBenedicamus Domino/ Deo Gratias を歌って終わります。


さて、これとは全く別にレスポンソリウム:Missus est Gabriel を歌いました。
これは、晩課ではなく、朝課Matutinumで歌われます。(朝課は3つの夜(宵)課Nocturna〔詩編唱×3→(聖書朗読+応唱)×3〕から成ります。)

このレスポンソリウムは第7旋法で、ルカの福音書の中のテキストです。
瞑想的な感じで、動きもあまり激しくありません。朗読の空気を残したままレスポンソリウムに続いていくようなイメージを持つとよいでしょう。
テキストの意味をしっかり理解して、音読をした後に言葉や文のイントネーション・流れを感じてから歌っていくと良いと思います。
歌い方としては、すでにミサの時にも何度も指摘されているように、さっと動くところとエピゼマやテネーレのついているゆったりしている部分のメリハリをつけることが大切です。また、低い音から始まり、高い音へ上がっては降りてきて、次に上がったら今度は上のレを土台にさらに上昇(3段目大区分線の後)していきまたゆっくり下降していくという、大きな流れを見通しましょう。

6段目のet vocabiturのcaのクリビスの上にテネーレをつけ、さらにturの最高音の部分ミファミファの上にもテネーレをつけました。そこに向かって大事に歌っていきます。しかしその後点々のネウマが見えますから、そこはさっと動くことを忘れずに。またet vocabiturの部分では ド が大切な音なので一旦そこを大事に歌い、その先のtur の終わりで本来のドミナント、レの音に到着します。
次のAltissimiのtis のところは一つ目の音のエピゼマと、その次の音を言い直して i-i というつもりで歌いましょう。その後のmi の降りてくる音はゆっくりと、それからは比較的さらっと最後まで動いていきます。フィナーリス :ソを意識いていきましょう。

この後Versusがソロまたはソリで歌われ、十字の印があるEcce~の部分を全員で繰り返します。

最後に1度レスポンソリウムを通して歌って、時間となりました。


晩課については、5つ目のアンティフォナに古ネウマが付いていないことと、続く詩編唱がない以外は、楽譜が揃いました。
1つ1つについて、丁寧に見ていくことはなかなか出来ませんが、全ての曲を歌っていくことで、典礼全体の雰囲気や、そこを貫く響きと静寂の混じった時間と空間を感じることができました。
今回もまたたくさんのことを学びましたね。

次回はもう一つのレスポンソリウム(プリントの右側)もやっていくそうです。復習だけでなく、ぜひ予習もして講座に臨んで下さい。

(N.Y.)
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by fonsfloris-k | 2015-12-12 13:00 | 講座レポート
12月12日古ネウマ研究(東京)
2015年第8回

【総括】
・前半は、18. virga strata、19. oriscus、20. salicusを学びました。
・後半はグラドゥアーレ “Diffusa est” (新曲!)と “Tollite portas” を練習しました。発表会ではこの2曲を歌う予定です。

【前半】
○ヴィルガ・ストラータ virga strata
・ヴィルガとオリスクスから成る。プレッスス・マイヨールの最後のプンクトゥムがなくなったもの。
・同度の場合と2音目が高い場合がある。2音目高い場合の例74,1に出て来るのはヴィルガ・ストラータの融化形。

○オリスクス oriscus
・ネウマとネウマの間をつなぐような役割を持つことも。ただしその場合、写本によって色々な記譜法がある。

○サリクス salicus
・ネウマの図形の真ん中がオリスクス。第3音に誘導する。
・オリスクスとヴィルガ(第2音と第3音)がくっついてペス・クワッスス pes quassusになることも。
・指示文字の “f” (cum fragore、力強く・やかましく) が付いていることも。装飾的な歌唱を示唆している可能性がある。

~休憩~

【後半】
・発表会では、今までに練習した “Tollite portas” に加え、“Diffusa est” も歌うことになりました。Graduale Triplexでは、p.408に載っている聖歌ですが、今回はGraduale Novumのバージョンで歌います。(楽譜はコピーで配られました)

○“Diffusa est”
・冒頭のビヴィルガを意識。
・“Diffusa est” までは先唱者。
・1段目から2段目はすぐに。カッコ書きの区分線は無視。
・2段目、“pripterea” の “a” 上のエクスペクタ-レ (x) の後はおまけのような感じ。
・5段目、メリスマの途中に何度も出てくるエクスペクターレは、一旦そこで収まって次のヴィルガに向かう。
・下から2段目の冒頭、トルクルスのエピゼマの部分と、クリヴィスのエピゼマを感じる。
・“dextera tua” から全員で歌う。ヴェルスス以降そこまでは男声か女声かどちらか。

○“Tollite portas”
・音の修正を2か所。
→①冒頭 “portas” の “por” を「ファレミ」ではなく「ファレファ」とする。(ポレクトゥスの3音目がミではなくファに)
 ②上から5段目 “Quis ascendet” の “ascendet” は最初がペスになっているので、「ラド」とする。(四角譜では「ド」だけになっている)
・下から2段目、“et” から全員で歌う。ヴェルスス以降そこまでは男声か女声かどちらか。

【次回 (1/9)】
・発表会まで残り2回となりました。次回で一通り、ネウマの勉強は終わる予定です。
・発表会ではグラドゥアーレを2曲歌うこととなりました。特にヴェルスス部分はメリスマティックでネウマも複雑ですが、ネウマを細かく学んでいるクラスの真骨頂を見せるような気持ちで頑張りたいですね!

(K.W.)
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by fonsfloris-k | 2015-12-12 10:00 | 講座レポート
12月12日 15世紀のミサ(東京)
Missa Ecce ancilla Domini 第8回

グレゴリオ聖歌のテキストをまず音読することから始まりました。
まずフレンチの発音とそれを活かした止まらない流れを意識してテキストを読みました。
・一音節ずつの発音の仕方がきちんと出来ていれば良いのではなく、それがどのように繋がり言葉や文になっていくか、流れるように喋る感覚が必要。
次にメロディーを付けて歌いました。
・みなで合わせることや、先生に“ついていく”ことを意識しすぎると、声が引っ込んでしまい、音を動かしていくエネルギーがなくなってしまいます。勢いよく歌うことも大切です。但しその“勢い”は前に押し付けるのではなく、上方向へ鼻を通って抜けていきます。

なかなかみんなの音が合ってこないので、発声・発音を e,そしてia-ia-ia-~ で整えていきました。
・倍音豊かな音をみんな揃えて、さらにその響きをどの言葉でもキープしながら流れていきます。

ここで花井先生に「毎回同じことをやっていますね~…。」と言われてしまいました…。
~ もちろん、このような発声や発音を身につけることは、ぱっとすぐに出来るようになるものではありませんが、各自が復習をしっかりして、講座に来た時には しっかりその意識を持って声を出し始めたり、歌い始めたりすることを念頭に置くことは出来ると思います。何となく声を出し始めるのではなく、第一声から (出来る出来ないはともかく) “こうしてみよう!”という気持ちで臨めると良いのでは?と感じました。~

・Beata eからaに行く段階で音が変わってしまいます。(aで顎が下がり、音の響きが奥へ行ってしまう。)
・立ち上がりは重要ですが、その後も響きが豊かに広がっていくことをイメージし続けましょう。(勢いよくスタートできても失速してしまう。)
・その際に、どこに向かって、どこを目指して行くのかを明確に意識しましょう。(ペスなど特に意識して。終わりに向かって。さらにその終わりは次の始まり。)

*グレゴリオ聖歌のテキストをしっかり音読し、グレゴリオ聖歌のメロディーをしっかり覚えて、その動きや旋法を自分のものにしておくことは、Dufayを歌うときにとても大切なことです。何度も復習してお いてください!


DufayのGloriaを、クワイヤブックを囲んで歌いました。
(人数が多いので、みなで気を遣いつつ、しっかり自分の場所は確保しましょう。)

まず、やはりテキスト(前半・1枚目)を全員で読んだ後、冒頭S/CtのDuoから歌い始めました。
・出だしをしっかりと、テンポ感を2声で合わせましょう。
・Ctが走り気味になっていきます。一つ一つの音にこだわり過ぎないで、大きなテンポ感のなかで細かな音が動くようなイメージを持ち、そのテンポ感をS/Ctで合わせるようにしましょう。
・練習番号①の前のtisの長さが、Ctは2拍、Sは拍です。お互いそれをきちんと分かった上で、Ctは2拍でさっと終わり、Sは3拍しっかり伸ばしましょう。

練習番号②から、T/Bの下2声で合わせました。
Bは音の跳躍(4度・5度)、細かい動きやそれに伴う歌詞など、まだまだ怪しい箇所がありました。もう一度各自でしっかり確認しておきましょう。(*③の後のtibiのtiのフィクタ(♭)をつけたところ、特に気をつけておいて下さい。)また、ブレビスの長さ(完全3か不完全2か)についても各自しっかりチェックしておいて下さい。
発声・発音の面で、全般として口が広がってきて落ちないように。特にeが広がってきてしまいがちです。

練習番号④からのCt/B。
Ctはいつもながら、細かい音をしっかり確認しましょう。またDeus Rex celestis Deus~のところで続く語尾のsを、次の語の頭くらいの気持ちで感じて、音や言葉を繋げることに使っていきましょう。(Deus Rexではなく、Deu~sRe~scele~…のように歌っていく。)
B、まず出だしのDomineのmをきちんと言いましょう(Doの音がまっすぐにただ伸ばしているだけにならないで、付点のあたりからmの準備~口を閉じ始める~を意識しましょう。)。メロディーは、小さな区切りの集まりで、それの終わりは始まりで…と次々繋がっていきます。フレーズ最後の音を押さないように、次の準備を素早くして、出遅れないようにしましょう。

練習番号⑤からのS/Ct。
・unigenite Jesu Christeの部分、お互いのずれた動きをしっかり把握しつつ、聞きすぎて待ってしまい出遅れないように、また休符が表か裏か(言葉の出だしが表か裏か)分かった上で自分の道を進みましょう。

上記のように1枚目(前半)の構造を、要点を押さえつつ場面ごとに分けて歌ったあと、最初から通しました。
各パートにまだまだ甘いところがあります。Dufayを歌うときに大事なことは、旋律として歌う事が言葉(テキスト)ともしっかり繋がっていることをきちんと理解して歌う事と、細かいリズム・動きを大事に、のっぺらぼうに繋げてしまわないで、メリハリをしっかり感じて歌う事です。(1例としてSのbone voluntatisの部分を取り出して歌てみました。子音も使っていきながら、また母音〔y〕も大切です。Jazzyにいきましょう!)


次は不完全テンプスの後半部分です。
後半は、わりといつもどこかが休みになっていて、大部分は2声または3声で進み、最後の練習番号⑬⑭で全声部が揃います。

S/Ctで始まり、Bが加わる⑧suscipe、まず出だしの音と音符の長さを再チェック!(最初のブレビスは3、次は2。)また発音suの〔y〕の音をきちんと意識しましょう。
練習番号⑨から、
・Bはリズムに乗って、ノリ良く!同時にリガトゥーラを感じましょう。(リガトゥーラは一つのかたまり・流れです。)  
・CtはそのBとのリズムの絡みをしっかり確認しながら歌っていきましょう。
・Sのdeprecationem nostram ここのリズムもまたJazzyな感じで。前の⑧も含めて小さなリズムのかたまりを見つけていきましょう。またsuscipeの発音で、最後のpe響きの密度が薄くならないように。(前の2音に比べて広い母音〔y〕→〔i〕→〔e〕ことと、音域が低くなってくるという2つの要因があります。)
・Bがどうしても1音ずつ押しがちになり遅れます。Sと同じくJazzyにマイクを持って歌っている位の感じで軽く歌いましょう。
・各パートが自分のメロディーをよくきめ、かつ合わせていきます。

練習番号⑩からTenorが入ってきます。“骨”ですからメロディー・テキスト共によく聴きましょう。

練習番号⑪の頭、Ctは遅れないように!BはCtのメロディーを覚えて、リズム的にも音程的にもそこに絡んでいきましょう。どちらのパートも〔y〕の発音に注意!

練習番号⑫、
・直前のBソ・Ctレの5度をしっかり鳴らして、骨であるTを入れてあげましょう。(Tは休みを数えて入るのではなく、他のパートの動きを覚えて響きの中に入っていきます。)
・次のB入り(Jesu)の音はTの1オクターブ下です、タイミングと音程をしっかり確認。
・Ct、⑫の後の休みの前のロンガ(ド)の音からSが入ります。ユニゾンですので、お互い分かった上でうまく引継ぎをしましょう。
・Sの動き、長い音が一本調子にならないように、音の羅列にならないように、下の動きをよく聴きつつ、テキストの本来の繋がりにも気をつけて旋法的に歌っていきます。

☆練習番号⑬の前のCt (Jesu Christe)が入るところにsignumを付けました。(S:Christeの頭・T: in teの頭・B:Christeのリガトゥーラの最後の2音)

⑬からは4声が揃います。まず、T/Ctで合わせた後Bが加わり、さらにSを加えて歌いました。
どのパートもグレゴリオ聖歌を歌うつもりで歌います。(全ての音を同じように歌わない。速い動きでもゆったりした動きでも、常に重要な音に向かって流れを止めない。)
また、気持ちよく自分の声を聴いていると遅れてしまいます。常に全体のテンポ感を共有しながら、その中に自分の動きを入れていきましょう。

☆⑭から後のAlleluia/Amenの部分は、Ctがとても低いので、TとCtを交代しました。
TはちょうどAlleluiaの頭のタイミングでCtのAmenの頭に入ります。(⑭のリガトゥーラ:ミ-レの後ブレビス休符があり、次にAmenの頭のドに行く。)
Ctは⑭のPatris のtris:ソの伸ばしの後、休まずにすぐAlleluiaのファの音に行く。)

SとBは⑭以降同じ動きをします。しっかりお互いの音を耳で捉えながら進んでいきましょう。


最後に、Gloriaを最初から通しました。何とか通すことが出来ましたが、後2回です。Kyrieも含め、お互いに聞き合いながら、響きをキープして、旋法的に歌うことを心がけて、自分で出来ることは各自しっかり復習しておいて下さい。(iaiaiaia~ ieieieie~も忘れずに!)

(N.Y.)
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by fonsfloris-k | 2015-12-12 03:45 | 講座レポート