<   2016年 02月 ( 1 )   > この月の画像一覧
2月6日 ミサ固有唱(東京)
Heinrich Isaac 第10回

講座もいよいよ最終回となりました。
発表会に向けて、そして今年度の講座の総仕上げとして聖歌とイザークのポリフォニーを歌っていきました。

まず、本番同様に出入りの流れも確認しつつ、止まらずに演奏してみました。
途中で音や拍子が分からず止まってしまうというような問題はなく、それなりに通すことは出来るのですが、「少しずつ、パート毎あるいは個人での発音・発声や意識の違いにより、本当の意味で一つの響きや流れになりきれていない。」という花井先生からのご指摘でした。

例えば、入祭唱のポリフォニーの最初の入り、どのパートも”レ”の音から歌いだしますが、そのすべての音(先唱の最後の音も含めて)が、そのピッチの”レ” を歌っているかに限らず、同じ音色・響きで始められるように。(もちろん”Ce”の発音も含めて!)
それが出来ると、急に一体感が生まれ、音楽が次々と湧き出してくるような、常に響きに包まれているような安心感・ワクワク感がでてきました。
よい意味での緊張感と集中力をもって、第1声でその響きを立ち昇らせることが出来るように、そしてその流れを継続して行けるように、良く聴き、歌いましょう。

ペヌルティマを確認し、しっかり注意して歌いましょう。
ペヌルティマはフレーズ(カデンツ)の最後の一つ前の音でした。普通はそのペヌルティマで緊張感が高まり盛り上がって、最後のハーモニーへと収束し、その響きの中からまた次のフレーズが湧いてくるわけですが、イザークでは全体の流れとしてのペヌルティマで自分のパートが終わってしまい、他のパートへ最後の音を託すという形が頻繁に見られます。そして、そのように終わりそうで終わらない感じ、意外な音へと向かっていく感じがイザークの面白さの一つと言って良いかも知れません。
ですから、自分のパート中での最後の音が、全体の中でどのような意味を持っているのか、もう一度チェックして、自分たちだけで終わってしまわないように。あるいは他のパートから託された流れをしっかりと感じながら最終音に向かえるように、各パートの役割をしっかり果たしていきましょう。

また、上記のように、全員で明確に”終わる”という箇所が少ないので、気をつけないと、だらだらと音楽が流れていってしまいがちです。お互いの動きを良く感じながらカデンツをしっかり感じると共に、次のフレーズの始まりもみんなで共有して大事にしましょう。(どのパートから始めるのか聞き逃さないこと。また自分たちが初めの場合は、前のフレーズと気持ちの上でしっかり別けて、新たな気持ちで大切に歌い始めていくこと!)

詠唱の方は、1節から6節まで、様々な組み合わせのDuoやTrioそしてTuttiが出てきます。クワイヤブックでは、ページによって自分が歌う楽譜の場所が違ったりすることもあります。また、節の最後の音から次の節の出だしの音がイメージしにくい箇所も各自あると思いますので、繋げて歌う練習もしっかりして、迷子にならないようにしましょう。

全体を通して、前回もテーマになったクィリスマ(ペス)のイメージを忘れないように、全ての音がべたっとならないように、大事な音、柱になる音に向かって流れていくこと、そしてお互いのパートを響きや流れの中に”入れてあげる”ことを忘れないように、みんなで一つの音楽を作り上げていきましょう。


期せずして、人数的には非常にコンパクトなアンサンブルになりましたが、お互いの顔が見える・お互いの声が聞きあえることを生かして、しなやかで繊細な音楽を、発表会で演奏できるといいですね。
個人的に、またパートとしては、発声などの面でまだまだ難しい点はたくさんあると思いますが、このグループで一年間学び、深めてきたことが、表現として少しでも多く結実するように、準備をしっかり、また体調を整えて発表会に臨んで下さい。頑張りましょう!

(N.Y.)
[PR]
by fonsfloris-k | 2016-02-06 13:00 | 講座レポート