【ガイダンス: 基本説明と譜読み】
・コンセール・スピリチュエル (18世紀にパリの宮殿で始められたコンサートシリーズ) とフランス・バロックの宗教曲の解説 ・声部と楽器のフランス語の表示 "Te Deum" の表紙裏に記載 ソプラノ (Dessus) アルト (Hautes-contre 本来は高音のテノール歌手の声部) テノール (Tailles) バリトン (Basse-Tailles) バス (Basses) ・オーケストラの楽器編成は、高低4種の音域のviolon属の楽器とオーボエ、ファゴット、テオルボ、オルガン ・楽譜訂正: "Miserere Mei Deus" P9 51,52小節 アルトf,f,f,f→d,d,d,d P12 89小節 歌詞 sempre→semper P15 小節番号100 を1小節前にずらす P18 118小節 アルトeはナチュラル P31 262小節 バス c→b P54 461小節 歌詞 oblitiones→oblationes P57 470小節 バリトン 四分音符gg→八分音符gg ・フランス語風発音: "17世紀フランス式ラテン語ガイド" を見て発音の解説と練習 ・発声:大きい声ではなく、上方に倍音の響く声(ハミング、鼻濁音から出発する母音) 鼻母音は鼻声にならないように、軟口蓋を上げてしっかり響かせる ・トリル:長い音の場合はゆっくりから初め、次第に速く振幅も大きくする。前の小節からまたがるタイがある場合は1拍めにアクセントが付かないよう伸ばしてからトリルに入る。短い音の場合は速い動きで数回の動き ・イネガル:inegale(不均等の意) 8分音符の連続を鋭くない付点音符のリズムのように、また、付点4分音符と八分音符の組み合わせは複付点音符と16分音符のように次への流れを強く感じさせるように歌う場合がある。原則として同度反復と分散和音 (例ドミソミド) はイネガルしない。順次進行の場合に行なう。 ○読譜の実際:全員の合唱 (Grand choeur,Tous)と小合唱 (Petit Choeur) 独唱 (Seul) の部分があるので注意。テンポ表示にも留意する。強弱記号等は楽譜通りではない場合もある。 ☆次回までに各自譜読みをしておくこと。 配布プリント: 楽譜 Lully "Miserere Mei Deus" de Lalande "Te Deum" 資料 "17世紀フランス式ラテン語発音ガイド" 歌詞対訳 #
by fonsfloris-k
| 2009-03-20 13:00
| 講座レポート
【第2部】 計量記譜法の読み方
・歌唱練習 Victoria “O quam gloriosum est regnum” Josquin des Prez “Kyrie~Missa Fortuna Desperata” の2曲を練習し、一枚の大型楽譜を全員で見て歌う。 各自が手元の楽譜を見て歌う場合よりも更に強い音楽的一体感を味わい、また15,16世紀当時の歌唱の実際の雰囲気を体験する。 #
by fonsfloris-k
| 2009-03-19 14:00
| 講座レポート
配布プリント:
配布資料「ローマミサ典礼書」に準拠したミサの式次第 年間第16主日のミサ 【第1部】 グレゴリオ聖歌入門 ・ミサ典礼の説明とその中で歌われるグレゴリオ聖歌の実際 キリエの交互唱の練習、“Salve Regina”の歌唱練習 ・グレゴリオ聖歌“Ave Maria”をネウマに忠実に歌う練習 ・グレゴリオ聖歌の記譜法の色々 20世紀「Graduale Triplex」の記譜、19世紀のメリスマを簡略化した譜、21世紀のネウマ記号と音符を一体化した記譜の3種類の楽譜でGraduale“Haec dies”を歌い比べる #
by fonsfloris-k
| 2009-03-19 10:00
| 講座レポート
配布プリント:記譜法の説明資料3枚(6ページ)
楽譜 Victoria “O quam gloriosum est regnum” Josquin des Prez “Kyrie~Missa Fortuna Desperata” 【第2部】 計量記譜法の読み方 白色計量記譜法の説明 ・音符と休符の種類の解説 ・リガトゥーラの説明 2音以上の音のつながり、その記譜の形はグレゴリオ聖歌のネウマに原点があり、音価の理解につながる。各種の規則の説明。 ・メンスーラ 2種類の音符の数比関係には完全と不完全の場合の2種類があり、それぞれ異なるメンスーラ記号で識別される。 2曲の譜読みと歌唱 #
by fonsfloris-k
| 2009-03-18 14:00
| 講座レポート
配布プリント:・グレゴリオ聖歌の起源、音楽的特徴の説明。
内容: 【第1部】 グレゴリオ聖歌入門 ・グレゴリオ聖歌の起源、音楽的特徴の説明。 修道院では祈り=聖歌=修道院の目的であるというお話など。 ・教会旋法の説明と歌唱 終音とドミナント(支配的な音)の関係を第1旋法から第8旋法までの解説。実際に歌ってみて理解する。 (例) 第1旋法:レラソファミレドレー、ラシドシラソファソファミレー 第2旋法:レファミファミレドラドレー ・色々なAlleluyaのメロディーを歌い、その旋法を特定する。 ・ネウマの名称と歌い方の説明を聞き、ネウマ譜を見て歌う練習をする。 ・グレゴリオ聖歌“Ave Maria”を歌う。 ラテン語は古い時代(15,6世紀までは)各国語風の発音で歌われていたという説明あり。 #
by fonsfloris-k
| 2009-03-18 10:00
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