9月9日グレゴリオ聖歌入門 (東京)
9/9 10時
祐天寺のフォンスフローリス古楽院にて、花井先生のご指導のもと、
グレゴリオ聖歌の概要についての復習からはじまり、入祭唱、キリエ、グロリア、キリエのトロープスを歌い、
アレルヤ唱1,2,続唱の説明までを受けました。


☆グレゴリオ聖歌の概要の復習
・10世紀ごろにネウマ譜で記譜され成立
・基本的に無拍であるが、詞句のリズムから三拍子で歌えるものもある。
・8つの教会旋法に大雑把に分類できる。
・ミサは固有唱、通常唱からなる。

☆キリエのトロープス
・各節三回繰り返すのは三位一体の現れ。
・"御言葉が肉となった"とはヨハネ福音書から

☆アレルヤ唱2
・第二旋法であるが、途中で第一旋法にいわば「転調」する。
・写本中のヴィルガがほぼ全体にわたって釘の頭みたいになっている場合は、
 エピゼマではなくその写譜者の筆跡と判断。

☆続唱
・同じ旋律を二回ずつ歌う。
・しばしば韻を踏み、リズムパターンは一定。
・その日の典礼の内容を説明するもの。

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# by fonsfloris-k | 2017-09-09 10:00 | 講座レポート
7月8日 グレゴリオ聖歌入門講座(東京)
祐天寺のフォンスフローリス古楽院で第4回目のグレゴリオ聖歌入門講座が実施されました。
講師は渡辺先生です。
前半は"Regina caeli" (資料15頁)、後半は聖霊降臨の大祝日 
日中のミサの入祭唱"Spiritus Domini"(資料4頁)を歌いました。

☆通称「聖母のアンティフォナ」と呼ばれるグレゴリオ聖歌が4曲あり、
"Regina caeli"はそのうちの1曲。聖母のアンティフォナには他に、
"Alma redemptoris mater"(救い主を育てた母)、
"Ave regina caelorum"(めでたし 天の元后)、
"Salve regina"(めでたし 元后)がある。

☆聖母のアンティフォナは、聖務日課のうち一日の最後に行われる「終課」という
祈りの後に歌われる伝統があった。教会暦の時期によって、どれを歌うかが決まる。

☆"Regina caeli"は第6旋法の聖歌。第6旋法のフィナリス(終音)は「ファ」、
ドミナントは「ラ」。この二つの音程を意識する。
付点や音符の上の横線によって、ファとラが強調されている部分に注意。

☆3段目の"alleluia"の"al"や"lu"に見られる小さい音符は、
有声子音"l"や、二重母音"ui"の2つ目の母音"i"を歌うための音符。

☆"portare"の"por"や"Ora"の"O"など、同じ音節内で、同じ音を繰り返すところ(「反唱」と言われることがある)を練習。息を一回一回送るように、しかし音と音の間に空白(無音)は無いように。

☆"Spiritus Domini"の楽譜には、四角符の上下に、四角符よりも古い時代のグレゴリオ聖歌の楽譜が併記されている。上にあるのが9世紀フランスの写本(ラン市立図書館239写本)、下にあるのが10世紀スイスの写本(アインジーデルン修道院図書館121写本)からとられた楽譜。

☆反唱する部分が、古い時代のネウマ譜でどのように書かれているか確認。ランの方では「点・点・横線」、アインジーデルンの方ではアポストロフィのような記号が複数並ぶ。アインジーデルンでは、エピゼマと呼ばれる付加記号によって繰り返しの最後の音の音価の拡大をしている例がある。また、"terrarum"の部分では繰り返しの最後の音を示す記号が下に長くなっており、"r"の有声子音の発音を明瞭に行うことを示すのではないかと考えられる。

☆1段目のreplevitの"ple"の部分は、四角符によれば「ラド→ドレ」となっているが、アインジーデルンの古いネウマが示す旋律とは一致しない。同様に、"terrarum"の"rum"も。いずれもランの古いネウマが示す旋律とは一致。

次回は久々の哲郎先生の会です!皆さん体調をととのえてご出席下さい(^^)

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# by fonsfloris-k | 2017-07-08 10:00 | 講座レポート
6月10日 グレゴリオ聖歌演奏法(東京)

グレゴリオ聖歌演奏法

ミサ通常唱のトロープスについて学ぶ。

挿入句であるトロープスには3種類:

1. 既存の曲のメリスマ部分に新しい歌詞をあてがう

2. 歌詞はつけずに新しいメリスマを挿入する

3. 新しい旋律を新しい歌詞付きで挿入する

洗礼の聖ヨハネのミサの一環として取り組んでいるミサ4番のキリエ cunctipotens genitor とグロリアのトロープスを練習(新しい楽譜を配布)。Graduale triplex の各キリエにタイトルが付いているのは、トロープスの歌詞の最初の数語による。

そのあと入祭唱をおさらい。アレルヤ唱は替え歌なので、元の降誕節の2曲を練習してネウマを学んでから、替え歌である聖ヨハネのアレルヤを練習。昇階唱もおさらいする。Introitus-Kyrie-Gloria は続けてアタッカで、Graduale-Alleluiaもアタッカで。アレルヤ唱は、versus のあとAlleluia に戻るのが通常だが、中世には戻らずに、次の 続唱 Sequentia16世紀のトリエント公会議で4曲・後に5曲・以外は廃止される)にそのまま続ける。

ミサを歌う

キリエをグレゴリオ聖歌と交互に通して練習。聖歌は記譜より4度上に「移調」することになるが、全体が全音低くしているので、その辺りも注意。聖歌の終わった音から、次のセクションの各パート自分の音が取れるようにしておきましょう。

後半はグロリア、聖歌はとりあえずやらずに、イザークのみ練習。

Laudamus te

Adoramus te

2セクションは歌詞つけて練習。

GratiasDominefili2セクションは jajaja で。Domine fili Altus に音域が低いところがあるので、Tenor とパートを交換してみたが響きが良くないので、やはり、本来の通り。ただし Altus の低い"Jesu"の一フレーズのみ、ちょうど休符になっている Bassus が代わりに歌う。

この2セクションを次回は歌詞つけて練習するので、準備しておくこと。残りも音取りをしておきましょう


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# by fonsfloris-k | 2017-06-10 10:00 | 講座レポート
6月3日 ルネサンス音楽入門(東京)

6/3祐天寺のフォンスフローリス古楽院にて櫻井先生の指導のもと、

ルネサンス音楽入門講座の第3回目が行われました。

前半はイザークのProphetariummaxime222ページまで歌詞を当てて歌い、後半は223ページの音取りまで歌いました。

この時代の楽譜には歌詞が厳密に音符の下には記載されていないのでどの音符でどの歌詞を歌うかは奏者の裁量に任される部分が多い。

省略形で書いてある歌詞がunなのかumなのかについては、単語を知らないと判断できない。

demonstrastiで一語。

拍をカウントするのはいいが、体で刻むと声に出てしまうので、体で刻まない。

salutastiのメリスマ部分は後に向かって膨らんで最後収まるように歌う。

スーっと息が続くように旋律の流れを分断しないように。

イーとかエーとかの母音を歌う際、顎の開きが狭くならないように。

落ちた時はカデンツァを探して復帰するといい。

ファを低くとるとより柔らかくなり、ミを高くとるとより固さがます。

次回は三分割リズムが始まるところまでやる予定です。(H.I)


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# by fonsfloris-k | 2017-06-03 13:30 | 講座レポート
6月3日グレゴリオ聖歌入門 (東京)
祐天寺のフォンスフローリス古楽院で第3回目のグレゴリオ聖歌入門講座が実施されました。講師は渡辺先生です。
キリエのトロープス"Lux et origo"を前半に、後半はグロリアを歌いました。

☆グレゴリオ聖歌は移動ドの世界。先唱者の高さに合わせる。

☆構えずに流れに身を任せて歌う。

☆トロープスとは、聖歌のメリスマ部分に新たに歌詞を挿入した曲、歌詞も旋律も新たに作りそれを既存の聖歌に追加したものを言う。挿入された歌詞そのもの、あるいは旋律そのものもトロープスと呼ばれる。

☆今回取り上げたキリエ"Lux et origo"では、KyrieやChristeのメリスマ部分にラテン語歌詞が挿入され、主の説明を付加する内容になっている。

☆トロープスの語源は古代ギリシャ語の言葉が元になっていて( τρόπος) 、訳語には「変化」という単語がある(英語のa turn)。

☆繋がっている音符は一息で歌うイメージ

☆一つの音節で同じ高さ音を何度も繰り返す場合には、息は一回ごとに送られる。

☆in excelsisの「l」は音が乗る子音(有声子音)→小さい音符で書かれている。古ネウマの時代からこの記譜は存在し、子音に対する配慮がこのころからされていることがわかる。

☆Agnus Deiの"gnus"はネウマ譜だと「クリマクス」という音符で書かれている。3つの音で一つのグループを成すので、これも一息で歌う。

☆喋るように歌うこと。
(H.I)

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# by fonsfloris-k | 2017-06-03 10:00 | 講座レポート