6月3日グレゴリオ聖歌入門 (東京)
祐天寺のフォンスフローリス古楽院で第3回目のグレゴリオ聖歌入門講座が実施されました。講師は渡辺先生です。
キリエのトロープス"Lux et origo"を前半に、後半はグロリアを歌いました。

☆グレゴリオ聖歌は移動ドの世界。先唱者の高さに合わせる。

☆構えずに流れに身を任せて歌う。

☆トロープスとは、聖歌のメリスマ部分に新たに歌詞を挿入した曲、歌詞も旋律も新たに作りそれを既存の聖歌に追加したものを言う。挿入された歌詞そのもの、あるいは旋律そのものもトロープスと呼ばれる。

☆今回取り上げたキリエ"Lux et origo"では、KyrieやChristeのメリスマ部分にラテン語歌詞が挿入され、主の説明を付加する内容になっている。

☆トロープスの語源は古代ギリシャ語の言葉が元になっていて( τρόπος) 、訳語には「変化」という単語がある(英語のa turn)。

☆繋がっている音符は一息で歌うイメージ

☆一つの音節で同じ高さ音を何度も繰り返す場合には、息は一回ごとに送られる。

☆in excelsisの「l」は音が乗る子音(有声子音)→小さい音符で書かれている。古ネウマの時代からこの記譜は存在し、子音に対する配慮がこのころからされていることがわかる。

☆Agnus Deiの"gnus"はネウマ譜だと「クリマクス」という音符で書かれている。3つの音で一つのグループを成すので、これも一息で歌う。

☆喋るように歌うこと。
(H.I)

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# by fonsfloris-k | 2017-06-03 10:00 | 講座レポート
5月27日 ルネサンス音楽2 イザークのモテット(ミサ固有唱)(東京)

5/27 13時から、ルネサンス音楽2の第2回目の講座が花井先生の指導のもと祐天寺のフォンスフローリス古楽院で行われました。

今日はテキストP.48までのハレルヤ唱を歌詞なしで歌うところまで学びました。

☆グレゴリオ聖歌:フレーズがどこからどこまで続いているかが大事。→現代譜の区分線を見る。小区分線は一旦区切りをおいてもいいが、次につながりがある。旋法的にもつながりを意識するが、

この時、旋法がフィナリスでも次に続いていく場合もあるので、それは言葉の流れから判断する。

ミがファに引き寄せられるようなイメージで、つまり半音を狭くしてミを高くとる。(ちなみにモンテヴェルディのヴェスプロなど初期バロックなどでは、レファ♯ラ→ソシレといった終止などでも、逆にミを低く取り、それぞれの和音が純正で美しく響くようにする。)

☆詩篇を歌う箇所では、流れるように唱える。詩篇はグレゴリオ聖歌の基本であり、言わば全ての西洋音楽の基本である。(H.I)


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# by fonsfloris-k | 2017-05-27 13:00 | 講座レポート
5月21日 中世の音楽 トロープスとオルガヌムを歌う(東京)

5/21 14時から祐天寺で安邨先生指導のもと、中世の音楽講座の第2回目が行われました。今週は、先週の第四ミサのキリエの復習とAd organum faciendumについて、女声がオルガヌム声部,男声が定旋律に分かれて歌いました。

 Ad organum faciendumはオルガヌム声部を作るための教則本のようなもので、その中にCunctipotens genitor Deus旋律 1音に対して1音ずつ、1・4・5・8の協和音程のみ(一音だけ3度が登場する)のオルガヌム声部が付けられている例が登場する。(本文の内容の大半は規則と短いフレーズの例が中心で、1曲のメロディー全てにオルガヌム声部が付いているものは2曲のみ。写本ではテキストの上に文字譜で音が書かれている。)


☆前回の復習:旋法についてフィナリス(終止音)とドミナントが大事な音。

☆聴くことと歌うことのバランスをとる。

自分の中に響く音よりも外の音を聴くようにすると周りの人の音が聴こえるようになり、音程が合ってくる。

☆調子にのって声を出しているとどんどん音程が高くなるので、音が降り注ぐイメージを持つ。

☆ソルミゼーションの最高音であるlaに当たる音から始まる時、天上に近いイメージで。

☆声帯で音がなっているイメージ。

☆口をすぼめ気味にして、はっきりと発音すること。

☆下のパートの上に乗るイメージ。お互いに聴きあうこと。


【次回までの宿題】

次回はコンポステラの写本を見て行きます。今日歌ったオルガヌム声部と第四ミサのキリエを復習しておいてください。(H.I)



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# by fonsfloris-k | 2017-05-21 14:00 | 講座レポート
5月13日 ルネサンス音楽1(東京)
5月13日 13:00-16:00
祐天寺のフォンスフローリス古楽院にて
ルネサンス音楽1の今年度第二回目の講座が花井先生の
ご指導の下行われました。
今日はグレゴリオ聖歌のキリエとハインリッヒ・イザークの"Missa Solenne"の7ページまでを
交互に歌いました。

☆ポリフォニーとグレゴリオ聖歌を交互に歌う→交互唱(alternatim)と呼ぶ。
☆グレゴリオ聖歌を演奏するとき、フレーズのまとまりを感じながら、ドミナントの音を
よく聞かせるようにする。

☆導音の隣の音は終わりの感じを出すが、曲が続く場合は、音楽が止まらないようにする。
☆音程が下がり気味なので、同じ音が再度出てきたときはちゃんと同じ音程を歌うこと。
☆拍子記号"Φ":tempus perfectum diminutum 意味は完全テンプスで速く
☆リガトゥラはなぜ存在するのか?→グレゴリオ聖歌のネウマ譜の名残り。音と音の繋がりを表現する。
(H.I.)



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# by fonsfloris-k | 2017-05-13 13:00 | 講座レポート
5月13日 グレゴリオ聖歌演奏法(東京)
グレゴリオ聖歌演奏法 第二回目
2017年5月13日 10:00~12:15

去年の資料を見ながら、Graduale Triplex の全体の構成を確認。
去年はジャンルごとに詳しく学ぶということで
入祭唱、キリエ、グロリア、昇階唱、アレルヤ唱をやった。今年はその続き。
まずは1年の始めとして、ミサ全体を流れを確認しながら、
通常唱と固有唱を歌っていく、この日はその2回目。

今年は洗礼者聖ヨハネの誕生の祝日のミサ。
入祭唱、キリエ、グロリアをおさらいした後、昇階唱を学ぶ。
入祭唱は第1旋法だが、その特徴は始めの一段だけで、
その後第2旋法的に展開していく。
その次はアレルヤ唱だが、これは降誕祭の季節のアレルヤ唱の替え歌なので、
まず元歌を学ぶ:GT49 Dies sanctificatus と GT58 Vidimus stellam。
それぞれ降誕祭最初の降誕祭真夜中のミサ、
次は降誕祭最後の御公現の祝日のアレルヤ唱。
第2旋法のドミナント fa を強調するネウマが随所にあるので注意。
それに加えてもう一つの核の音 sol が大事な場面もあり。

次回までの課題!:聖ヨハネの祝日のアレルヤ唱にはネウマがないので、
この2曲のネウマを書き写しておくこと。

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# by fonsfloris-k | 2017-05-13 10:00 | 講座レポート