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4月3日アンサンブルクラス ジョスカンの聖母モテット(関西)
13:30-17:30 於母の家ベテル
「アンサンブルクラス ジョスカンの聖母モテット」
受講:12名(S4、A4、T3, B1)

内容
<1>マリア・アンティフォナ
・マリア・アンティフォナは4曲。Regina caeli、Alma Redemptoris Mater、Ave Regina caelorum、Ave maris stella。
・それぞれに歌う季節を決めたのはトレント公会議後ここ数百年のことで、ジョスカンのころはいつでもよかった。Regina caeliは復活。
・Alma Redemptoris MaterとAve Regina caelorumを同時に歌うことは現在はないが、ジョスカンの頃は特に取り決めはなく、いつでもよかった。
<2>Alma Redemptoris Materをグレゴリオ聖歌で
<3>Ave Regina caelorumをグレゴリオ聖歌で
・ジョスカンと歌詞が違うところを直す。Salve radix, salve porta, → Salve radix sancta,
・Vale, o valde decora, → Vale, valde decora, ミの音も一つ取る。
・♭なしで。
<4>Josquin, “Alma Redemptoris Mater/Ave Regina caelorum”
・ミラノのドゥオーモの写本。
・作曲のスタイルからしてジョスカンの初期の作品と思われる。前半完全、後半不完全というのも古いスタイル。
<5>Josquin, “Ave maris stella”
・試しに全音下げで。
・もとはパートブックだったものを切り貼りしてコワイヤブックに作り直したもの。
<6>Josquin, “Ut Phoebi radiis soror”
・試しに全音上げで。

次回は2時間なので、"Ut Phoebi radiis soror"を練習します。

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2016-04-03 13:30 | 講座レポート
4月12日 アンサンブルクラス デュファイを歌う(関西)
4月12日(日)13:30-17:30 於母の家ベテル
「アンサンブルクラス デュファイを歌う」
受講:10名(S4、A2、T3, B1)

内容
<1>Du Fay, Missa Ecce ancilla Dominiの概要
・定旋律のグレゴリオ聖歌2曲Ecce ancilla DominiとBeata es Mariaはどちらもマニフィカトのアンティフォナ。
・デュファイについて学びたい方に参考書の紹介。単なる解説でなく、音楽に共感を持って書かれている。David Fallows, "Dufay", (The Master Musicians) 1982. Rev. pbk edition, 1987.
・Fallowsによると、晩年にあたる1462年と1464年にカンブレ(デュファイが育った町)に画期的なことが起こった。それは、オケゲム(当時フランス宮廷の宮廷楽長)がデュファイのもとを訪れたこと。この頃デュファイが大量の音楽(新しい音楽と思われる)を写本に書き写すように指示している。支払明細が残っている。その中にこのミサ曲も書かれている。オケゲムも、違う定旋律ではあるが、同じ祝日のためのミサを書いている。定旋律以外に共通点がある。おそらく、この時期にオケゲムとデュファイがこのミサについて影響し合ったと思われる。
・記譜されている音域が低い。Se la face ay paleなどとくらべても4度から5度低い。この時代の記譜された音域と実際の音域に絶対的な関係はない、とFallowsも書いている。定旋律を移調などしないで譜面通りに書いたことから。実際には4度から5度高くして歌ってよいと思われる。
<2>定旋律Ecce ancilla Dominiのグレゴリオ聖歌
・デュファイの定旋律に合わせて先生が旋律を修正したもの。
・第8旋法。
・デュファイを歌う時に旋法を感じながら歌うことに重点をおきたい。そうしないと平坦な音楽になってしまう。そのためにはどこが核になる音なのかを意識するためにグレゴリオ聖歌を学ぶ。たとえば、Dominiのところ、ソの響きが核になっていてあとは装飾のようなもの。まずソの響きを作る。
・Ecceでドミナントの響きを作る。verbumの-bumがpenultimaのような働き。
<3>Du Fay, Missa Ecce ancilla Domini, Kyrie
・第8旋法を感じながら歌いましょう。たとえばコントラの最初に第8旋法の響きソードが出てくる。すべてのパートでそういうことを意識しながら歌う。
・たとえば、コントラの9番目の音ラはpenultima。finalisやdominantの前の音がpenultima。
・penultimaをさがすこと。短ー長のリズムを常に意識すること。この2つが特に大事。
・ミでエネルギーをためて、ファで放出。
・同じ音の反復を同じ母音のままにしてあるところがよくある。そういうところは、ぷつんと切れてもいけないけれど、のばしたままにしないで歌い直す。これはBrussels5557という写本でブルゴーニュ宮廷のコワイヤブック。フライのミサ曲も入っている。歌詞の付け方がきちんとしているので、尊重したい。
・テンポリレーションの目安:第1Kyrieはbrevisがメトロノームで26、semibrevisが78。Christeはlongaが26、brevisが52。

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2015-04-12 13:30 | 講座レポート
9月28日アンサンブルクラス 中世の音楽(関西)
13:30-17:30 於母の家ベテル
受講:9名(S4、A2、T2, B1)

内容
<1>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Agnus Dei
・tenorのAgnus Deiの定旋律を全員でグレゴリオ聖歌風に歌ってみる。
・tenorのqui tollisのquiのドからミを広く。ソからミに降りる時は狭く。
・qui tollis以降がisorhythmになっている。
・tenorのtaleaは、それぞれqui tollis以降が、第1アニュスは12+12+1。第2アニュスは4x6+1。第3アニュスは12+12+1。
・motetusの第1のmiserereの-rereなどのようなシンコペーションのところ、裏を感じて、音の変わり目を早く。
・みんなで止まるようなところ、響きを聞き合って。
・tenorの第3アニュスのdonaのdo-のplicaの音はファ(♭)。
<2>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Ite missa
・写本によって、Ite missa est.をグレゴリオ聖歌で歌い、Deo gratias.をポリフォニーで歌う場合と、両方を同じポリフォニーで歌う場合とがある。両方の可能性がある。今回はグレゴリオ聖歌&ポリフォニーのバージョンで。
・tenorの定旋律を全員でグレゴリオ聖歌風とtaleaつきで歌ってみる。
・motetusの練習番号3の後にある付点のところの不協和音を意識する。
・Ite misa est.もポリフォニーで歌うバージョンでも歌ってみました。
<3>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Sanctus
・前半3曲Kyrie, Gloria, Credoと後半3曲Sanctus, Agnus Dei, Ite missaの違いは旋法の違い。前半はレの旋法。後半はファの旋法。
・tenorの休符の前にミが来て休符の後にファが来るところ、休符の間も緊張感を保って。
<4>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Credo
・だいぶ歌い慣れてきましたが、ちょっと気をゆるめるとミが低くなるので注意。
・いつも顔の前の上の部分で歌うイメージを忘れない。
<5>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Kyrie
・第1キリエはポリフォニー→男声グレゴ→ポリフォニー
・クリステは女声グレゴ→ポリフォニー→女声グレゴ
・第2キリエはポリフォニー→男声グレゴ→ポリフォニー
・クリステのグレゴの時、練習番号2のリガトゥーラの後で区切る。練習番号3のリガトゥーラの上の音で-ley-という。
<6>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Gloria
・voluntatis.とLaudamusの間をアーティキュレーションする。

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2014-09-28 13:30 | 講座レポート
6月22日アンサンブルクラス 中世の音楽(関西)
13:30-17:30 於母の家ベテル
「アンサンブルクラス 中世の音楽」
受講:10名(S4、A3、T2, B1)

内容
<1>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Sanctus
・tenorのSanctusの定旋律を全員でグレゴリオ聖歌風に歌ってみる。
・tenor: Dominus以降がisorhythmになっている。Benedictusの前まで11×6+1(最後の音)。Benedictus以降が11×4。
・gloria tuaの-aがtaleaの始まりなので、次のHosannaとの間が切れないように。ルネサンスや他の時代などでHosannaが新しい楽章やセクションになるのが普通なのと違って特徴的。現代の演奏家の中にはHosannaから新しいセクションのように歌う人たちもいて(「ビバ!合唱」参考)、それは時代錯誤なのではないかと思う。
・contratenor: Dominus以降Benedictusの前まで13×5+12。Benedictus以降が13x3+11。各taleaの始まりがtenorの始まりと一致している。tenorが休みのところをcontratenorが12個めと13個めの音で補って次のtaleaへの橋渡し役をしている。そこをきちんと意識して。
・tenor: Hosannaの出だしの旋律はSabaothの出だしの旋律と同じ、contratenorが同じ不協和音を歌っている。1拍目から不協和音にするのはオルガヌムの伝統から珍しい。かなり特別なこと。このことからしても、Hosannaから新しいセクションにする歌い方はおかしいといえる。
・triplumとmotetus: 完全なisorhythmにはなっていないが、ホケトゥスのところは全部同じリズム。
・triplumとmotetusにtalea番号が入っていないので入れる。
・taleaの直前の音はほとんどミ。tenorは休んでいる。triplumとmotetusは二重導音になっているのを意識する。contratenorは逆の動き。
・motetusのtalea番号viの直前の音(練習番号10の2つ前の音)はフィクタ。
・tenor: SanctusのSan-の最初の音が2回くりかえされるのをきちんと2回歌う。
・tenorのBenedictusの定旋律を全員でグレゴリオ聖歌風に歌ってみる。
・Benedictusを全員で。
<2>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Kyrie, Gloria, Credo
・KyrieからCredoまで通してみました。
・ミは「高い」「固い」。ファは「柔らかい」。

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2014-06-22 13:30 | 講座レポート
5月25日アンサンブルクラス 中世の音楽(関西)
13:30-17:30 於母の家ベテル
「アンサンブルクラス 中世の音楽」
受講:9名(S4、A2、T2, B1)

内容
<1>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Gloria
・二重線のあるところでちゃんと終わる。finalisで終わっている。それ以外のところは通過点なので止まらない。
・triplumの旋律線が歌詞の雰囲気をリードしている。
・Etはレーラの透き通った響きなのに対し、inではファが入って濁った響きになる、という違いを感じて。
・triplumのhominibusの-ni-のようなミニマの音型は装飾のようなものなので遅れない。
・voluntatis.の後アーティキュレーションして、Laudamusをていねいに。
・tenorのgracias agimus tibiのti-にあたる音がぬけている。brevisでドの音。
・unigeniteのところ、Gloriaでは初めてminimaごとに音節がつけられている。ささやくように。
・contratenorのQui sedesのQuiの音はbrevis plica。
・ad dextaram patrisとmiserereの間は切れるけれど、patrisの響きのままmiserereに入るように。
・Amenの最初の音など、レーラは完全に倍音の中にある音のみで、それ以上主張しない。
・シンコペーションになるところは音2つずつを単位にとる。
・Amenのsemiーsemi休みが連続してかけあいになるところ、声部が重ならないように、音を短めに。声帯を開けた瞬間に音が鳴るように。
・Amenのcontratenorも細かくておもしろいけれど、triplumとmotetusのかけあいの方が主役で、contratenorはそれをもりたてる役目。
<2>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Kyrie
・Christeのグレゴリオ聖歌の時、eleysonの-ley-のつける場所を変える。練習番号[3]のリガトゥーラの後の音ファで-ley-という。
<3>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Credo
・Patremの出だしの音、息がもれないように。
・invisibilium(-umのつなぎ)とEtの間で一瞬アーティキュレションする。その後のunum Dominum Jesum Christum filium Dei unigenitumまでは同じ格(-um)が続くので途切れないように。
・Et vitam venturi saeculiの最後の-liの音、motetusはミ(ソ♯)だけれど純正に取る。ドーミは広いけど、ミーミ(ソ♯)は純正に。

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2014-05-25 13:30 | 講座レポート
3月23日アンサンブルクラス 中世の音楽(関西)
3月23日(日)13:30-17:30 於ノワ・アコルデ音楽アートサロン
「アンサンブルクラス 中世の音楽」
受講:9名(S3、A3、T2, B1)

内容
<1>グレゴリオ聖歌でミサIV番のKyrieを歌う
・マショーのKyrieの定旋律とほぼ同じ。マショーの定旋律に合わせて少し旋律を変えて歌う。
・現代のUsualisではFor Doubles (ラテン語でduplex)、つまり複唱主日(繰り返しを省略しない大祝日)というくくりに入っているが、マショーの時代は聖母ミサとして歌われていた。その根拠はマショーのKyrieの最初にSi commence la messe de notre dameと書いてあるから。
<2>Machaut, La Messe de Nostre Dame, Kyrie
・イソリズム(あるいはアイソリズム isorhythm)という作曲技法。
・イソリズムを構成するのはcolorとtalea。
・colorは旋律のこと。音を素材として用いる。
・taleaは語源的に「断片」。定型リズムパターンのこと。
・colorとtaleaの旋律の音の数は決まっている(もとはグレゴリオ聖歌)。
・一般的なモテットのイソリズムでは、グレゴリオ聖歌のある部分だけを取り出して何度も使うことが多い。
・マショーのKyrieのtenorではグレゴリオ聖歌の旋律全てを1回だけ使っているのが珍しい。=colorがグレゴリオ聖歌全部1回だけ。
・ミサIV番の第1Kyrieの音は28個。マショーのtenorではcolorの音の数が28個。4個ずつのtalea(定型リズムパターン)が7つあって終わり。tenorのtaleaの始まるところにはローマ数字を付けてある。
・リガトゥーラのおさらい。基本形から変化形への仕組みを説明できるようにしましょう!
・マショーのKyrieはpanisorhythm。全てのパートがisorhythmになっている。
・14世紀のモテットの基本はtenor、motetus、triplumの3声。マショーのミサにはこれにcontratenorが加わって4声。contratenorはtenorの添え物、tenorの旋律とリズムを補完する役割。
・第1Kyrieの後に3回繰り返し、Christeの後に3回繰り返し、第2Kyrieの後に2回繰り返し、の印が書いてある。マショーですべて繰り返してもよい(カペラの録音はそうなっている)が、グレゴリオ聖歌と交互に歌ってもよい。今回はグレゴリオ聖歌と交互に歌う。
・Christeのtenorの音の数は25。3つのtalea×8個の音+最後のtaleaは1個の音。
・第2Kyrieのtenorの音の数は21。練習番号[2]の1つ前の音から第2talea。2つのtalea×10個の音+最後は1個の音。
・第3Kyrieのtenorは第2Kyrieと前半が同じなので、taleaの分け方も前半は第2Kyrieに合わせて最初は10個で一区切りつくようになっている。音の数は35。10個+7個+10個+7個+1個というtaleaに分かれている。17+17+1と考えてもよい。
・コワイヤブックでKyrieを通しました。

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2014-03-23 13:30 | 講座レポート
9月29日アンサンブルクラス中世の音楽 (関西)
13:30-17:30 於母の家ベテル
受講:9名(S3、A3、T2、B1)

内容
<1>Josquin, Missa De beata virgine - Agnus Dei(Agnus II)
・女声がコントラ、男声がバッスス。
・コントラの最初のmaximaの音を伸ばしている間に音程が揺れないように。
<2>グレゴリオ聖歌の整体拝領唱Beata viscera
・短3度上げ(全音下げて4度上げる)。
<3>グレゴリオ聖歌の昇階唱Benedicta et venerabilis es
・venerabilisやSalvatorisのところ、ソを強調するネウマになっていることを意識して。
・versusは男声で。
<4>Machaut, la messe de nostre dame, Credo
・ブレスする時に流れが途切れないように。
・Sanctum Dominumなど、鼻母音でピョンピョンしない。鼻母音でつなげていく。
・simul adoratur et conglorificaturのところ、adoraturで少し抜いて少し待って。
<5>発表会のプログラム全体の通し(総合講座の曲も)

配付資料:
Communio: Beata viscera
発表会チラシ

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2013-09-29 13:30 | 講座レポート
6月30日アンサンブルクラス 中世の音楽(関西)
13:30-17:30 於母の家ベテル
受講:10名(S3、A3、T3、B1)

内容
<1>グレゴリオ聖歌の昇階唱Benedicta et venerabilis es
・元歌のDomine, praevenisti eumを歌ってみる。大事な音、目的地に向かう勢い、などに気をつけて。
・posuistiの-stiのネウマsalicusはソを強調するためのもの。次のin capiteにむかう流れ。
・lapideの最後のsalicusも同じような働き。ソを強調して、pretiosoにむかう。「高価な石」という意味がつながるように。
・Gradualeは現在は繰り返しをしないが、もとは繰り返しをしていた。この曲も繰り返しをしないとレで終わってしまい、旋法と違う終止音になってしまう。
・Benedicta et venerabilis esの方で歌ってみる。
・言葉の区切れかたが元歌と違うところがあるので気をつける。
・clausit visceraのところも元歌のdierum in saeculumと区切れる場所が違うので注意。
・14世紀の写本で歌ってみる。フランスの写本。マショーと同時代のもの。音符の書き方も何となく似ている。
・virgo mariaのvir-、inventaの-ven-の最後の音、salvaのsa-はbrevis plica。元歌をみるとliquescensになっているところ。これから見てもliquescensがplicaに変化していったということが推測される。そうでないという学者もいるが。
・inventa est は inventa es に直す。
・楽譜の最後が切れているので、「ファレミレ」を付け足す。ちなみに最終段の途中にヘ音記号があるので注意。
<2>Machaut, la messe de nostre dame, Credo - 1枚目~3枚目
・基本的な声の鳴らし方のイメージを変える。もっと繊細なものと思って。ずっと途切れない、唱え続けるイメージ。
・続けるためには、フレーズごとに言葉を終える。そこで一回宙に浮いて、また始まる。
・Et resurrexit tertia die secundum scripturas.やEt vitam venturi seculi.のところは3拍子のようになっている。
<3>Machaut, la messe de nostre dame, Credo - 4枚目(Amen)
・tenorとcontratenorのtaleaは前半と後半が入れ替わるだけの同じもの。どちらも練習番号2に入るまでが一つのtaleaで3回くりかえされる。
・ホケトゥスの歌い方:休符の後の音を合わせる。休符の前のwi-wi-の間で切れないように。しかし休符では切る。
・最後にCredoを全曲通しました。9分余り。

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2013-06-30 13:30 | 講座レポート
5月12日アンサンブルクラス 中世の音楽(関西)
13:30-17:30 於母の家ベテル
受講:9名(S3、A3、T2、B1)

内容
<1>Machaut, la messe de nostre dame, Credo - 1枚目~3枚目をi-wiで。
・ミの音程の取り方、響かせ方。
・tenorとcontratenorが歌う"つなぎ"の部分は、前の響きの中から自然に生まれるような感じで。
<2>Machaut, la messe de nostre dame, Credo - 4枚目(Amen)
・isorhythmとは同じリズムパターンが繰り返されるという意味。isorhythmという言葉は中世からあったわけではないが、そのかわり、taleaとcolorという言葉があった。
・taleaとはリズムパターンのこと。
・colorとは音の高低のこと。
・このAmenはpanisorhythm(全アイソリズム)になっている。panisorhytumとは全ての声部を通じてisorhytumになっているということ。
・グレゴリオ聖歌はcolorであってtaleaの要素はない。それをポリフォニーにしていくために、グレゴリオ聖歌をある一つのリズムパターンにはめる必要があった。
・taleaとcolorの長さが違うのがおもしろい。
・tenorは練習番号2に入る前までが一つのtalea。3回くりかえされる。
・tenorの2段目の最初にbrevis休符があるので、その次の倍化はなし。
・contratenorも練習番号2に入る前までが一つのtalea。3回くりかえされる
・triplumは2から4までと4から最後までが同じ。2までは違うtalea?
・motetusは2に入る前までが一つのtaleaで3回くりかえされる。
<3>Machaut, la messe de nostre dame, Credo -3枚目を歌詞で。
<4>グレゴリオ聖歌の昇階唱Benedicta et venerabilis es
・4頁目の楽譜は14世紀の写本。発表会はこれで歌います。
・まず、5頁目の楽譜で歌ってみる。となりにあるDomine, praevenisti eumの替え歌。もとうたのネウマを書き写しておく(宿題)。
・すべてのネウマは共通していないが、いくつか大事な箇所がある。
・Benedictaの-taのところ、もとうたのDomineの-neのstropha2つの2つめにepisemaがついているのは大事。
・Virgo Mariaの-ria、pudorisの-ris、Salvatorisの-torisにあたる部分のネウマなどは大事なので丁寧に書き写しておくこと。
・次に14世紀の写本で歌ってみる。マショーの楽譜に似ていて、計量譜のように見えてくる。もしかしたら、当時の人もグレゴリオ聖歌を計量譜的に歌っていたかもしれない。ネウマの感じとリガトゥーラの感じも似ている。
・virgo mariaのvir-、inventaの-ven-の最後の音、salvaのsa-はbrevis plica。
<5>Machaut, la messe de nostre dame, Credo -1枚目を歌詞で。
・多くのフレーズがミで終わっているが、それはつまり、これは終止ではない。終わりは始まりのミ。次につながるように。

*五度を純正に取る練習をしっかりしましょう。
*ミに入る前に身構えてから入る練習をして、ミを意識することをつねに気をつける。

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2013-05-12 13:30 | 講座レポート
3月24日 アンサンブルクラス(関西)
13:30-17:30 於ノワ・アコルデ音楽アートサロン
「アンサンブルクラス 中世の音楽」
受講:9名(S3、A3、T2、B1)

内容
<1>Machaut, la messe de nostre dame
・写本ではこの曲の最初に「ここに聖母のミサが始まる」と書いてあるので、ノートルダム・ミサの名がついている。
・「史上初の一人の作曲家による通作ミサ」と言われている。他にも、トゥルネーのミサ、バルセロナのミサ、ソルボンヌのミサ、など同時代の通作ミサはいくつかあるが、一人の作曲家による、ということが貴重。
・二つの大きな様式がある。
・1つはisorhythm(イソリズムorアイソリズム):Kyrie、CredoのAmenの部分、Sanctus、Agnus Dei。メンスーラ的には3分割系。
・もう1つは朗唱様式(declamationなどともいう):Gloria、CredoのAmenの前まで。メンスーラ的には2分割系。
・このような様式は14世紀のミサの一つの伝統でもあるので、マショーのノートルダム・ミサはこのような様式の集大成ともいえる。
・1360年頃にこのミサが作曲された後、通作ミサは1420年代のイギリスまでほとんどみられない。

<2>isorhythmと黒色計量記譜法
・isorhythmとは同じリズムパターンが繰り返されるという意味。isoとはギリシャ語で「同じ」の意味。
・isorhythmという言葉は中世からあったわけではないが、そのかわり、taleaとcolorという言葉があった。
・taleaとはリズムパターンのこと。ラテン語で、一節、切り取ったもの、一切れ、という意味。フランス語でテノールパートを表すtailleも同じ語源。
・colorとは音の高低のこと。
・14世紀のモテットによく使われている技法。
・グレゴリオ聖歌には決まったリズムはないけれど、2声3声とポリフォニーになるについれ、リズムパターンが生まれた。オルガヌムの時代。モテットが成立していく。
・聖歌を保って歌う人がtenor。対旋律で違う言葉で歌う人がmotetus。フランス語の「言葉」という意味が語源。3声目がtriplum。3声目という意味。3声が14世紀のポリフォニーの基本的な編成。3声がうまく成り立つようにリズムをあてはめる。一節の旋律とリズムのパターンをくりかえす。taleaとcolorは必ずしも一致しないでずらしたりすることがあり、それがおもしろい。たとえば、taleaが3回のところにcolorが4回入ったりする。
・白色計量記譜法はsemibrevis単位であったのと違い、brevis単位になっている。

<3>Machaut, la messe de nostre dame, Credoについて
・左上がtriplum、左下がmotetus、右上がtenor、右下がcontratenor。音域的には、triplumがソプラノ、motetusがアルト、tenorがバス、contratenorがテノール。
・Amenの前まで朗唱様式。二分割系。Amenはイソリズム。三分割系。
・Amenの前で3つの部分に分かれ(ちょうどページ毎に分かれ)、それぞれがさらに3つの部分に分かれている。区切りは、triplumのパートでlonga休符があるところ。その休符のところでtenorとcontratenorがつなぎの旋律を歌うようになっている。
・Kyrie、Gloriaなどは通常唱のグレゴリオ聖歌を定旋律に使っている。そういう意味で聖母ミサの流れといえる。それに対して、Credoにはそういう聖歌の存在はほとんどない。第一旋法的だが、クレドI番の第四旋法の断片もあり、途中はミで終わる感じのところが多い。Amenもtenorはグレゴリオ聖歌というよりマショーが作曲したと思われる。

<4>Machaut, la messe de nostre dame, Credo - 1枚目
・tenorを全員で歌ってみる。まずリズムをつけないでグレゴリオ聖歌のように。次にcontratenorと2声で合わせてみる。
・tenorを全員でリズムで歌う。音符のリズムで歌うのではなく、言葉を歌うように。
・ミが出てきたらかなり高めに。引きつって。
・まとめて書いてある音符はだいたい一音節。
・tenorとcontratenorと2声で歌う。contratenorの音は旋律的にとらえるのではなく、つねにtenorに対旋律をつける上で音が選択されたと考える。
・metetus、triplumも合わせる。音を取るとき、tenorにつける装飾として後から付け加えられたものだというイメージを常に持ち続ける。
・各パート、それぞれtenorと2声で合わせてtenorとの関係を考える。tenorから音程を取る。
・五度の音程をつねに気をつける!

*ミの感覚を身につけましょう。つねにテノールとの関係を感じましょう。

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2013-03-24 13:30 | 講座レポート