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6月29日総合講座 グレゴリオ聖歌とフランドル楽派のポリフォニー(関西)
13:30-17:30 於母の家ベテル
受講:23名(S10、A6、T4、B3)

内容
<1>グレゴリオ聖歌でアレルヤ唱を歌う。
・14世紀イギリス、ソールズベリーの写本。当時はフランスとかなり共通していた。
・最後のDavidの旋律がマショーの「ダヴィデのホケトゥス」の定旋律に使われていることからも、フランスでも歌われていた聖歌と思われる。
・聖母誕生の祝日(9月8日)のアレルヤ唱。
・歌詞は:Alleluia. Nativitas gloriosae virginis mariae ex semine Abrahe orta de tribu Juda clara ex stirpe David. Alleluia.(アレルヤ。アブラハムの子孫、輝かしいユダの部族から起こったダビデの家系からの、栄光あるおとめマリアの誕生。アレルヤ。)
・前半は第8旋法(finalisはソ、dominantはド)、後半は第7旋法(finalisはソ、dominantはレ)。いずれにしても、大事な音はどこか、目的地はどこか、を意識しながら歌うことが重要。
・JudaのJu-の最後の方、ファラシラは、tritonus(三全音)、別名diabolus in musica(悪魔の音程)を避けるため、ファラ♭シラにする。fa supra la(ラの上はファ)という法則でもある。
<2>グレゴリオ聖歌で入祭唱Gaudeamusを歌う。
・まずネウマ付きの楽譜で。
・Dominoのmi-の歌い方は何度も出てきているので注意。ギザギザのネウマquilismaの前の音は長めに。エネルギーをためておいてquilismaで勢いをつける感じ。
・diemの-emやcelebrantesの-bran-のpesが短くなっているのは語尾の子音を鳴らす歌い方で。言葉を表現し、リズムを出すための指示。
・15世紀の写本で歌う。
・言葉のまとまり、音をつなげること、目的地はどこか、を意識する。
<3>グレゴリオ聖歌でMissa IVのAgnus Deiを歌う。
・第6旋法。finalisはファ。dominantはラ。
<4>Josquin, Missa De beata virgine - Agnus Dei(Agnus IとAgnus III)
・Agnus I:tempus perfectum
・Agnus III:tempus imperfectum diminutum(alla breve)
・最初にテノールとカノンのみ、そこにバッスス、コントラ、スペリウスを順々に重ねて歌いながら譜読み。
・音の変わるタイミングをあいまいにしない。
<5>Josquin, Missa De beata virgine - Sanctus(Sanctus~Osanna)
・コワイヤブックで歌う。
・SanctusのSan-など、[a]の母音を明るく。
・San-の[a]から-tusの[y]の母音に変わった時に響きが下に落ちないように。
・tempus imperfectum diminutum (alla breve) のPleni suntはbrevisを感じる。
・目的地に向かう勢い。
・各パートが関係し合っていることを聞き合って。特に付点のところでは周りを聞いて、先に行かない。

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2013-06-29 13:30 | 講座レポート
11月19日 一般クラス(関西)
於母の家ベテル
受講:26名(S8、A9、T6、B3)

内容
<1>来年度の講座の案内
・講座は4つ。1、2、3は土曜日。4は日曜日。
・講座1はルネサンス初心者クラス。このクラスのみほぼ毎月講座がある。おもに16世紀後半のパレストリーナとかビクトリアとか。記譜法の読み方から始める。
・講座2はグレゴリオ聖歌。講座1か講座3を受ける方は必ず講座2をセットで受けること。ミサ固有唱を古ネウマで歌う予定。
・講座3はルネサンス中級クラス。一通り基礎のわかった方向け。おもに現在の一般クラスの方が継続されるとよいと思われるクラス。フランドル楽派のジョスカンのモテットを歌う予定。
・講座4は上級クラス。今年の続き。定員あり。コントラ、バッススに空きあり。テノールでも場合によって可。
<2>発表会の総練習
・座る席を決める。
・席順で並んで入場の練習。
・入場は、動きが止まらないことが大切。特におじぎをしている間。そのために1メートル半くらいの間隔をあける。
・席の前に着いたら、立って待つ。
[Deus in adjutorium]
・言葉が切れないように。フレーズごとに常に末広がりになるような感じ。
[第一詩編]および[第三詩編]
・立ったり座ったりは休符の間にさっと。
[第二詩編] および[第四詩編]
・この楽譜を最初から開けて譜面台に置いておく。
・出すところ、そうでないところ。すべての音を同じにしない。
・三度を純正に。三度を担当するパートは特に気をつける。
・楽譜係が次の楽譜の準備をする間に席に戻る。
[小課と小答唱]
・最初のDominus tecumで入らない!
[賛歌:Ave maris stella]
・アンサンブルクラスで練習するため省略。
[Magnificat]
・Antiphona:[e]の母音を揃える。広いけれど落ちないように。devoto femineo sexuを続ける。
[祈祷]
・Magnificatから席に戻った時座らない。
[モテット:Ave Maria]
・Aveの-veの母音が落ちないように。
・バスの音をよく聞いて音程を合わせる。
・小さくするところでちゃんと小さくして、盛り上げるところとの差を出す。

(NI)
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by fonsfloris-k | 2011-11-19 13:30 | 講座レポート
9月10日 一般クラス(関西)
於母の家ベテル
受講:25名(S8、A11、T3、B3)

内容
<1>発表会と同じスタイルで通し練習
・後ろのオルガンがある方がステージとなる。
・オルガンを祭壇と見なして、2つのグループで左右に分かれて向き合ってすわる。
・グレゴリオ聖歌の楽譜は各自で手に持つ。黒の表紙を各自でつける。黒ければバインダーでも画用紙でもいい。今のままの大きさでかまわない。
・グループ分けは下記の通り。
【奇数節グループ】Magnificatの奇数節を歌うグループ。オルガンに向かって左側にすわる。グレゴリオ聖歌の詩編も奇数節を歌う。ポリフォニーの詩編やAve Mariaのグループ分けは違うので注意(ポリフォニーの時は中央のコワイヤブックで歌う)。
【偶数節グループ】Magnificatの偶数節を歌うグループ。オルガンに向かって右側にすわる。グレゴリオ聖歌の詩編も偶数節を歌う。ポリフォニーの詩編やAve Mariaのグループ分けは違う(ポリフォニーの時は中央のコワイヤブックで歌う)。
・プログラムの前半はアンサンブルクラスによるOckeghem, Missa CaputよりKyrie, Gloria。休憩後、全員で聖母の晩課。

<2>聖母の晩課の流れ
2列で入場。祭壇(オルガンに作る)の前でおじぎをしてから、椅子の前に立って待つ。
[Deus in adjutorium]
先唱 Deus, in adjutorium meum intende.
全員 Domine, ad adjuvandum me festina.(ここでおじぎする)Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto.(ここでおじぎなおる)Sicut erat in principio, et nunc, et semper, et in saecula saeculorum. Amen. Alleluia.
[第一詩編]
先唱 Laeva ejus sub capite meo,
全員 et dextera illius amplexabitur me.
先唱 Dixit dominus Domino meo:(偶数節グループすわる)
奇数全員 *Sede a dextris meis.(奇数節グループもすわる)
偶数全員 Donec ponam inimicos tuos, *scabellum pedum tuorum.
奇数全員 Virgam virtutis tuae emittet Dominus ex Sion: *dominare in medio inimicorum tuorum.
偶数全員 Tecum principium in die virtutis tuae in splendoribus sanctorum: *ex utero ante luciferum genui te.
奇数全員 Juravit Dominus, et non paenitebit eum: *Tu es sacerdos in aeternum secundum ordinem Melchisedech.
偶数全員 Dominus a dextris tuis, *confregit in die irae suae reges.
奇数全員 Judicabit in nationibus, implebit ruinas: *conquassabit capita in terra multorum.
偶数全員 De torrente in via bibet:(全員立つ) *propterea exaltabit caput.
(全員おじぎして)奇数全員 Gloria Patri, et Filio, *et Spiritui Sancto.
(全員なおって)偶数全員 Sicut erat in principio, et nunc, et semper,(全員すわる) *et in saecula saeculorum. Amen.
全員 Laeva ejus sub capite meo, et dextera illius amplexabitur me.
楽譜を座席に置いて、中央の譜面台に集合。Victoria, Laudate pueriの隊形で(primus chorusとsecundus chorusに分かれて)立つ。
[第二詩編]
第二詩編のアンティフォナJam hiems transiitの楽譜はコワイヤブックにする(手持ちの楽譜は見ない)。
先唱 Jam hiems transiit,
全員 imber abiit et recessit: surge amica mea, et veni.
Victoria, Laudate pueri(ポリフォニー)
奇数側(左側)に立つのがprimus chorus: Cantus 1, Cantus 2, Altus 1, Tenor 1
偶数側(右側)に立つのがsecundus chorus: Cantus 3, Altus 2, Tenor 2, Bassus
全員 Jam hiems transiit, imber abiit et recessit: surge amica mea, et veni.
席に戻ってすわる。戻る前に楽譜係は次のポリフォニー(Nisi Dominus)の楽譜を開いておく。
[第三詩編]
先唱者だけ立つ(他の人は座ったまま)
先唱 Nigra sum sed formosa,(先唱者すわる)
全員 filiae Jerusalem: ideo dilexit me rex, et introduxit me in cubiculum suum.
先唱者だけ立つ(他の人は座ったまま)
先唱 Laetatus sum in his quae dicta sunt mihi:(先唱者すわる)
奇数全員 *In domum Domini ibimus.
偶数全員 Stantes erant pedes nostri, *in atriis tuis Jerusalem.
奇数全員 Jerusalem, quae aedificatur ut civitas: *cujus participatio ejus in idipsum.
偶数全員 Illuc enim ascenderunt tribus, tribus Domini: *testimonium Israel ad confitendum nomini Domini.
奇数全員 Quia illic sederunt sedes in judicio, *sedes super domum David.
偶数全員 Rogate quae ad pacem sunt Jerusalem: *et abundantia diligentibus te.
奇数全員 Fiat pax in virtute tua: *et abundantia in turribus tuis.
偶数全員 Propter fratres meos et proximos meos, *loquebar pacem de te:
奇数全員 Propter domum Domini Dei nostri,(全員立つ) *quaesivi bona tibi.
(全員おじぎして)偶数全員 Gloria Patri, et Filio, *et Spiritui Sancto.
(全員なおって)奇数全員 Sicut erat in principio, et nunc, et semper,(全員すわる) *et in saecula saeculorum. Amen.
全員 Nigra sum sed formosa, filiae Jerusalem: ideo dilexit me rex, et introduxit me in cubiculum suum.
楽譜を座席に置いて、中央の譜面台に集合。Victoria, Nisi Dominusの隊形で(primus chorusとsecundus chorusに分かれて)立つ。
[第四詩編]
第四詩編のアンティフォナRegali ex progenieの楽譜はコワイヤブックにする(手持ちの楽譜は見ない)。
先唱 Regali ex progenie
全員 Maria exorta refulget: cujus precibus nos adjuvari, mente et spiritu devotissime poscimus.
Victoria, Nisi Dominus(ポリフォニー)
奇数側(左側)に立つのがprimus chorus: Cantus 1, Cantus 2, Altus 1, Tenor 1
偶数側(右側)に立つのがsecundus chorus: Cantus 3, Altus 2, Tenor 2, Bassus
全員 Regali ex progenie Maria exorta refulget: cujus precibus nos adjuvari, mente et spiritu devotissime poscimus.
席に戻ってすわる。
[第五詩編]は割愛。
[小句と小答唱]
先唱者だけ立つ(他の人は座ったまま)
先唱 Ab initio et ante saecula creata sum, ...... ipso ministravi.
全員 Deo gratias.
先唱者だけ立つ(他の人は座ったまま)
先唱 Ave Maria, gratia plena: Dominus tecum.(Dominus tecumで入らない)
全員 Ave Maria, gratia plena: Dominus tecum.
先唱 Benedicta tu in mulieribus, et benedictus fructus ventris tui.
全員 Dominus tecum.
先唱 Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto.
全員 Ave Maria, gratia plena: Dominus tecum.
アンサンブルクラスは楽譜を座席に置いて、中央の譜面台に集合。
[賛歌:Ave maris stella](グレゴリオ聖歌もポリフォニーもアンサンブルクラスが歌う)
楽譜を座席に置いて、中央の譜面台に集合。Victoria, Magnificatの隊形で(奇数グループと偶数グループに分かれて)立つ。
[Magnificat]
マニフィカトのアンティフォナSancta Maria, succurre miserisの楽譜はコワイヤブックにする(手持ちの楽譜は見ない)。
先唱 Sancta Maria,
全員 succurre miseris, ...... sanctam festivitatem.
先唱 Magnificat
Victoria, Magnificat(ポリフォニー)
全員 Sancta Maria, succurre miseris, ...... sanctam festivitatem.
席に戻って立つ。
[祈祷]
先唱 Kyrie eleison.
全員 Christe eleison. Kyrie eleison.
先唱 Pater noster, ...... et ne nos inducas in tentationem.
全員 Sed libera nos a malo.
先唱 Dominus vobiscum.
全員 Et cum spiritu tuo.
先唱 Oremus. ...... per omnia saecula saeculorum.
全員 Amen.
先唱 Benedicamus Domino.
全員 Deo gratias.
楽譜を座席に置いて、中央の譜面台に集合。Vitoria, Ave Mariaの隊形で(アンサンブルクラスと一般クラスに分かれて)立つ。
[モテット:Ave Maria]
Victoria, Ave Maria(ポリフォニー)
奇数側(左側)に立つのがprimus chorus: アンサンブルクラス
偶数側(右側)に立つのがsecundus chorus: 一般クラス

<3>諸注意
・おじぎで背中を丸めない。
・グレゴリオ聖歌でプレスをする前に(音が)すわってしまわない。終わりは始まり。
・言葉から言葉へと流れるように。単語ごとにぶつぶつ切れない。
・詩編は、*印の前ではしばらく黙想する。すぐに次に移らない。逆に、次の節(違うグループ)に移る時には時間をあけない。前の節から一緒に歌っているような流れで次のグループが引き継ぐ。

(NI)
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by fonsfloris-k | 2011-09-10 13:30 | 講座レポート
7月9日 一般クラス(関西)
於母の家ベテル

内容
中世、詩編を唱える事は多くが聖職者であった音楽家の日々の活動の基本であった。ビクトリアも十代の頃、コレジウム・ジェルマニクム(ドイツ宣教のための神学校)で、日々、聖務日課を唱えていた。そのため、この講座でもポリフォニーの宗教音楽やグレゴリオ聖歌を学ぶ基盤として聖務日課の歌い方、そこにある精神性や音楽への取り組み方を学ぶ。

<聖母の晩課>
Laeva ejus言葉の意味と流れを考えて、Illiusのあと切れないように。
Dixit Dominus
詩編は奇数節と偶数節の2グループに分かれて歌う
先唱者が歌う1節目のみincipit(始唱部分)の音は動く、2節目以降は直接 tenor(保持音)で始める。
但し、Magnificatは全節 incipit から歌う。p6の楽譜で確認。
Nigra sum
言葉の感覚を把握するために、速く歌ってみる。
ゆっくりになってもその感覚を失わないで、スローモーションのように流れて。
Laetatus sum
□の音符は、3音節の場合の挿入する音を表す。
civitas Domini judicio Jerusalem Filio 早く下がらないように。

*今回は一般式ではなく、修道院式で4つの詩篇と晩課でする。(5つめの詩編は割愛!!)
Ave Maria(小応唱)
Dominusで入らないように!
グレゴリオ聖歌の長三度は広目に(ピタゴラス音律)。
Ave maris stella(賛課)
グレゴリオ聖歌とビクトリアの曲が交互に歌われる。
晩課を始め聖務日課では必ず hymnus(イムヌス、賛歌。有節歌曲形式)が1曲歌われる。
韻をふんだ詩の型で作られた歌詞によるグレゴリオ聖歌。
hymnusのあとには総括的な、(先唱句) (応唱句)が歌われる。
Kyrie eleison ~Benedicamus まで歌う。

Ave Maria
1 coro(アンサンブル・クラス) 2coro(一般・クラス)に分かれ、それぞれにコワイヤブックで歌う(配布楽譜の片面分が普通の4声コワイヤブックの形にパートが配置されているので、自分の歌う場所に注意)。
Magnificat
この曲は、基本的にミーントーンではなくピタゴラス音律(ミとシを高めに、純正な五度基本に)で歌うが、終止の第3音(長三度)は低めにとり、純正にする。
言葉のアクセントを意識した抑揚で(Anima mea, et sanctum nomenなど)
他のパートをよく聴く(4節 et sanctum nomenはAltusから始まる掛け合いです)
言葉の意味を把握してしっかり語る
     2節 exsultavit 喜んで
     6節 dispersit 蹴散らす
     7節 Deposuit 引き下ろす、 exaltavit 引き上げる(温かく)
ビクトリアがこの曲に込めた情熱を呼び覚ますように歌う。
*この後アンティフォナ  Sancta Maria に戻ります。

(Y.Y.)
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by fonsfloris-k | 2011-07-09 13:30 | 講座レポート
5月28日 一般クラス(関西)
於母の家ベテル
受講:27名(S9、A9、T6、B3)

内容
<1>聖母の晩課
Deus in adjutorium
・フレーズごとに、最後に大事な部分がくるので、そこに向かってつながって広がっていく動きを意識する(この曲に限らず)。
第一詩編
Antiphona: Laeva ejus
・言葉から言葉へと流れるように。単語ごとにぶつぶつ切れない。(この曲に限らず)
Dixit Dominus
・詩編はすべて2グループに分かれて歌う。今日は全員で。
第二詩編
Antiphona: Jam hiems transiit
・音が上昇する時に止まらない。
・最後のveniは倍くらいの長さにはなるが、すわってしまわないように。
第三詩編(差し替えプリントで:元のは旋法が違っていた)
Antiphona: Nigra sum
・第3旋法のdominantはシあるいはド。古い時代はシ、新しいものはドになってくる。この曲の場合も両方dominantと感じられる。
Laetatus sum
・*印のところではしばらく黙想する。すぐに次に移らないように(詩編はすべて。中世の記録にも、この法則を守らないことに関する罰則が記されている)。逆に、次の節に移る時には時間を空けない。
第四詩編
Antiphona: Regali ex progenie
・exorta refulgetのところで下がらないように。
・mente et spirituのところ、mente「心,思考で」とspiritu「魂で」という2つの単語を意識して。
第五詩編
Antiphona: Dum esset rex
・中区分線や小区分線があっても、文章としては続いているので、次に流れるように、いちいち終わってしまわないように。
Lauda Jerusalem
【楽譜訂正】
★tuumのtu-の2つめの音(シ)を消す。
★tuumの-umの上の音(シ)を消す。
★Sionがラ[ソ]ソラとなっているのをド[ド]シラとする。[ ]は白抜きの音。
★tu-umが2音節ともイタリックになっているのを2つめ(-um)だけイタリックにする(1つめのtu-では動かない)。
小課
小答唱:Ave Maria
・先唱Ave Maria, gratia plena: Dominus tecum.→全員Ave Maria, gratia plena: Dominus tecum.→先唱Benedicta tu in mulieribus, et benedictus fructus ventris tui.→全員Dominus tecum.→先唱Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto.→全員Ave Maria, gratia plena: Dominus tecum.
賛歌:Ave maris stella
・アンサンブルクラスが偶数節をビクトリアのポリフォニーで歌うので、その他の人は奇数節をグレゴリオ聖歌で歌う。
・その下のDignare me~の2行には新しく配布したプリントにある楽譜を切り貼りする。
マニフィカト(第4旋法の方で)
Ad magnificat antiphona: Sancta Maria, succurre miseris(グレゴリオ聖歌)
・ビクトリアのポリフォニーの同曲を発表会では晩課が終わった後に歌うことにする。マニフィカトのアンティフォナとしては、前後ともグレゴリオ聖歌で歌う。
・intercede pro devoto → femineo sexuは意味が続くので、小区分線を無視して続ける。
・ora以降、旋法が第1旋法のような雰囲気になるのも意識して。

<2>Victoria, Magnificat quarti toni
・全曲歌詞をつけて音取り。
・細かい音は次に流れるように、遅れないようにはっきりと。
・ミニマ休符の後は音の立ち上がりを早く。
・言葉のアクセント感を忘れないように。
・10節のバスの最後の歌詞seculaの-culaは一つずつ後にずらす。
・12節のquinta parsとaltusには男声を混ぜたいので、tenorの人はどちらになってもいいように準備しておく。
・コワイヤブックで2グループに分かれて歌う。
・奇数節は奇数月生まれ、偶数節は偶数月の生まれの人。若干入れ替えあり。アルトが2つに分かれる5節は奇数グループがアルト1、偶数グループがアルト2を歌う。

*次回は、Magnificatを音楽的に深め、さらに去年やった詩編2曲(ビクトリアのLaudate pueri、Nisi Dominus)をおさらいします。時間があれば、Ave Mariaにも入ります。

配布プリント
・グレゴリオ聖歌 3番目の詩編 差し替えプリント (A4 1枚)

(NI)
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by fonsfloris-k | 2011-05-28 13:30 | 講座レポート
4月2日 一般クラス(関西)
13:30-17:30 於母の家ベテル
「一般クラス」
受講:31名(S11、A13、T4、B3)

内容
<1>古楽院で学ぶこと
・ただ単に古い音楽を演奏するというだけでなく、古楽的なアプローチをすることにこだわる。そうして作品の真価を感じ取る。
・その時代のアプローチの手段の一つとして古い楽譜を使う。しかし、楽譜を使う、ということ自体、特にグレゴリオ聖歌の場合は、かなり後からできた習慣。

<2>グレゴリオ聖歌からポリフォニーへ
・現在残されている最初の楽譜(ネウマ譜)は10世紀のもの。おそらく10世紀頃に最初の楽譜が出現した。
・グレゴリオ聖歌自体はもっと古くから、ずっと、いつでも、今も、あるもの。
・単旋律、無伴奏。伴奏という概念はない時代。この後、和音の伴奏ができる前に、多声音楽(ポリフォニー)の時代がある。
・最初のポリフォニーであるオルガヌムのまとまったレパートリーが楽譜として定着してのが12世紀。それ以前に何らかのポリフォニーは存在していたことが理論書などから伺える。盛んに行われたのはパリ。グレゴリオ聖歌に対旋律をつけることから始まる。そしてフランドル楽派へ。
・一般クラスで取り扱うビクトリアはポリフォニーの最後の時代。バロック時代前夜でもある。
・バロック音楽の最大の特徴(ルネサンス音楽にはなかったもの)は通奏低音。旋律と低音とそれをうめる和音。
・和声的な傾向が著しくなり始めた最初期の作曲家がパレストリーナ、そしてその後継者であるビクトリアがその傾向を推し進めた。パレストリーナやビクトリアはポリフォニーの完成者であると同時に和声音楽の始まりでもある。
・フランドル楽派まで大きな特徴であったムジカ・フィクタの概念もビクトリアの頃にはほとんどなくなって、最初から変化記号が記入してある。
・音階のとらえかたも16世紀後半には変わってきた。中世から16世紀前半まではヘクサコードだった。16世紀後半にはオクターブ12音でとらえるようになる。

<3>グレゴリオ聖歌の演奏法
・グレゴリオ聖歌を歌うのに最も大切な三つのものは、言葉、旋律(旋法)、リズム(ネウマ)。
・言葉は祈りが典礼で発音されたもの。典礼の理解も大事。
・今年は聖母の晩課の形式で演奏する。演奏の形式にこだわることも「その作品本来のアプローチ」。
・聖母の晩課のアンティフォナには雅歌からの引用が多い。旧約聖書なので聖母マリアの存在しない時代のものであるが、愛の歌であることから、中世以来、聖母マリアと神との関係におきかえて読む慣習がある。
・旋律は教会旋法による。和声の概念はない。旋法は8つ。もとはたくさんあったものがだんだん8つに分類された。旋法を決める上で大事な音はfinalis(終音)とdominant(旋法を支配している音)。
・リズムは周期的な拍子とは異なる概念のもので、ネウマで表される。ネウマは、1つ、2つ、3つ以上の様々な音程で表され、ネウマごとに一つの音としてとらえる。

<4>晩課の詩編を歌うのに特に大切なのは旋法
・教会の典礼はミサと聖務日課に分けられる。晩課は聖務日課の一つ。聖務日課の中心は詩編を唱えること。詩編は全部で150編あり、一週間で全部唱えられるように割り振ってある。詩編の基本的に8つの旋法に従って8つの唱え方がある。
・詩編の前後には必ずアンティフォナがつく。アンティフォナは祝日・聖務日課によって決まっていて、その祝日の性格を帯びているもの。アンティフォナと同じ旋法で詩編を歌う。詩編の最後には必ずGloria Patri~と三位一体を讃える言葉をつける。

<5>8つの教会旋法
・8つの教会旋法を、それぞれfinalis(終音)とdominant(旋法を支配している音)に注意しながら、特徴的な旋律を歌って響きを感じてみる。
・一つの音の中に多数含まれている自然倍音のうち目立つものがオクターブと5度。finalisとdominantが5度になっているのが正格の旋法(第1、3、5、7旋法)
・変格の旋法(第2、4、6、8旋法)はfinalisとdominantが3度、4度、3度、4度(「2468は3434」と覚える)。
・半音(「ミファ」という)に気をつける。

<6>聖母の晩課
Deus in adjutorium
・この講座ではラテン語はイタリア語式で。母音は明るく。母音毎にアーティキュレーションしないでつなげる。
Antiphona: Laeva ejus
・Laevaの-vaからejusのe-の間でアーティキュレーションしない。
・言葉のアクセントを意識した抑揚で言葉を読む。
・第4旋法。finalisはミ。dominantはラ。ラで終わっているように見えるが、シに♭がついていて、♭がついた音はファなので、ミで終わっていることになる。
・T.P.はTempore Paschalis(復活節)の略。復活節のみに歌う箇所。
・E u o u a eはsaecula saeculorum amenに代表される詩編唱各節後半終結部分の歌い方を指示している。
Psalmus 109: Dixit Dominus
・詩編の1節目の前半は先唱者。*印以降から一方の列の全員。2節以はもう一方の列全員と交互に歌う。
・*印のところではしばらく黙想する。次の節に移る時には時間を空けない。
・Gloria Patri~の前の節の後半で立つ。Gloria Patri~でおじぎ。Sicut erat~で頭を戻す。後半で座る。
第2詩編と第4詩編はビクトリアの曲で。
Magnificat
・毎日晩課で歌われるものだけれど、Magnificatにもアンティフォナがあり、それによって特徴づけされる。
・第4旋法。発表会ではビクトリアの第4旋法の曲を歌うが、その元曲。しかし、プリントは荘厳バージョン。ビクトリアは単純バージョンが元になっているようなので、単純バージョンに変えて歌ってみる。

<7>Victoria, Magnificat quarti toni
・奇数節のみmamama...で。
・5節はバスがなくてアルトが2部に分かれる。
・第4旋法の場合「ミは低く」ないかも?
・7節テノール4番の7つめの音(セミミニマ)に♯をつける。
・11節テノール2段目の最初のシの音は高く。
・最後にコワイヤブックで奇数節をmamama...で、偶数節をグレゴリオ聖歌で歌ってみる。

配布プリント
・グレゴリオ聖歌 第4旋法のMagnificatとアンティフォナ (A4 1枚)
・「聖母の晩課」歌詞対訳 (12頁)

(NI)
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by fonsfloris-k | 2011-04-02 13:30 | 講座レポート
3月19日 一般クラス・事前準備講座(関西講座)
「一般クラス・事前準備講座」
13:30-16:30 於母の家ベテル
指導:井上直子
受講:11名(S2、A5、T3、B1) うち7名(S1、A3、T2、B1)は新規受講生。

内容
<1>計量記譜法の説明
<2>Victoria, Magnificat quarti toniの譜読み 
・1節と2節を歌詞もつけて
・3節はパート毎の音取りまで
<3>グレゴリオ聖歌
・晩課の第1詩編と第1アンティフォナの歌い方
・P.5~6のマニフィカトのアンティフォナとマニフィカトは楽譜差し替え(A4 1枚)

配布プリント
・聖母の晩課の歌詞対訳
・差し替え用グレゴリオ聖歌楽譜(A4 1枚)
・「フォンス・フローリス古楽院 グレゴリオ聖歌」プリント(昨年までのテキスト)(A3 4枚)

(N.I.)
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by fonsfloris-k | 2011-03-19 13:30 | 講座レポート