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12月18日ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)
① FerraboscoのIo mi son giovinetta(1558年, Venetia版)?の
ソプラノ、テノール、バスをそれぞれ移動ドで歌った。
第1旋法では堂々とした雰囲気や威厳に満ちた態度などを表現する
ことが多いが、ソプラノパートにおいては、第1旋法のこの特徴を
活かして、春の訪れを喜び甘い恋のときめきを高らかに宣言する様子
が、見事に表現されていることが分かった。

② Venetia版(1558年出版)の各パートでmusica ficta を付けるべき
音、付けることが可能な音を探した。
後に出版されたAntwerp版(1591年出版)では、Venetia版には記載されて
いなかったmusica fictaが既に書き込まれていることが分かった。

③ 歌詞を朗読した。歌詞は1行が11音節で構成されている。朗読の際
には、10音節めにアクセントがくるように読む。このイタリア語の韻律
法を旋律にも応用してベートーベンを弾くとポリーニのような演奏に
なるらしい。

④ 3パートに分かれて合唱した。第3音にmusica fictaを付けた場合と
付けなかった場合とで、曲全体の雰囲気が大きく変わるのが面白い。

(YH)
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by fonsfloris-k | 2013-12-18 19:00 | 講座レポート
10月23日ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)
<ウォーミングアップ>
C fa,Utから始まり、次の連でUtに読み替える場所はどこでしょう。
答えはF fa Ut またはG sol,re,Ut

<TINCTORISの読み替え練習Ex.14>
最初の4度を「ソレファ」と読む。(「ラミソ」と読む場合は♭ファを通る)
読み替えは プリントに書いてある通り C fa ,Ut  で2回読み替える。
最初に4度下降するので変格旋法であろう。
(正格旋法の場合は最初に5度上昇することが多い。)
FinalisがDsol,re なので、ヒポドリア旋法

補足
正格旋法の場合mi の旋法以外は5度上の音が支配する。
旋律の中で4度か5度を捜し、単語(言葉)との関係で音楽を展開する。
現代の4度(上昇)も「ソド」と読むか「ドファ」と読むかで音楽の表情は
激変するそうです。

現代は1オクターヴの単位で考えがちですが、
当時の考え方は5度と4度の組み合わせで音楽を捕らえていた。

<1558年のVENETIA版Io mi son giovinetta> (アルトパートが抜けています)
最初に書かれるのはテナー、次にソプラノ
アルトはその間を縫う(ので難しい。)ベースは最後にかかれているが重要
曲の旋法はパートによって異なるが、曲全体の旋法はテノールを見る。
(Finalisテナーは低いG sol,re,Utのre. ソプラノは高いG sol,re,ut のre)

実践: ソプラノ2段目の二重線まで歌う。
Finalisの5度上「ラ」から開始。次に上昇の音(4つ目の音)は
「ラの上のファ(♭)」となる。
2回目の休符の後で「レ」と読み替える1段目最後の音はカデンツの
ひとつ前扱いで、♯となる。
2段目二つ目の音でラに読み替え。二重線最後の音のひとつ前もカデンツ、
♯となる。
(カデンツ:2つの声部がユニゾンになる場合、その前は短3度に
ならなければいけない)

次回までの宿題
<1558年のVENETIA版Io mi son giovinetta>他のパートも読んでくること。

(MY)
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by fonsfloris-k | 2013-10-23 19:00 | 講座レポート
7月17日ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)
今日やったこと
1.グイドの手を使って、いろいろな音で始まる音階を歌う。
  ※ヘ音記号、ハ音記号の場所をまず覚えると便利。
2.リディア、ヒポリディア(”ヒポ”がつくと変格旋法)の音階を
  グイドの手を使って歌う。
3.ヒポリディアを使って旋律を皆で作ってみる。その際、
   ・始まりの音は何でもよいが、終始の音はfa。
   ・中間の部分をいくつかに分け、一人ずつ順番に旋律をつないでいく。
   ・できれば途中でlaの上のfaを使ってみる。
  という条件で実施したところ、全体として何の旋法なのか判別しがたい
  旋律が出来上がったが、ソルミゼーションと旋法の関係を知る上で有益な
  実践となった。
4.Sicut cervusのソプラノパートの最初の部分をまずソルミゼーションで
  歌い、次に歌詞をつけて、4声で歌う。
  そうすると、ソルミゼーションの最高音laで歌詞のクライマックス
  (desiderat ad fontes)に達すること、フレーズの切れ目で音を読み
  替えるようになっていること等々の発見があり、興味深かった。

宿題
1.Sicut cervus の各パートまたは自分のパートをソルミゼーションで
  読む(「何が分かるかな?」という観点で)。
2.FerraboscoのIo mi son giovinetta, et volontieri(1558 Venetiaの方)
  に目を通してくる。

(YH)
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by fonsfloris-k | 2013-07-17 19:00 | 講座レポート
6月19日ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)
配布物:
C.モンテヴェルディ『オルフェオ』より CHORO(ニンフと羊飼いの合唱)2枚

講義内容:
5声に分かれてオルフェオのchoroを歌ってみる。

1.ポイント
(1)楽譜の1ページ目にあたる冒頭部分は①Ut re mi fa sol la のみで歌える
   合唱 と②ドローン で構成されている。
(2)楽譜2ページ目は、冒頭にb(丸いb・フラット)が付いているので、
   1ページ目とは連が変わる。
   連が変わると音楽(旋律)の進む方向、そして音楽全体が変わることに
   なるので重要。

2.読み方
(1)1ページ目のソプラノ1・2の最初の音は高いg sol re ut。アルトは
   低いG sol re ut。3声ともut。
(2)1ページ目のテノールの音はD sol re。reだが、5声の全体の中では
   Utとしてとらえたほうがとりやすいか。
(3)2ページ目はそれぞれ丸いbが付いていることに注目する。丸いbはファ。

宿題:
特になし。

(MS)
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by fonsfloris-k | 2013-06-19 19:00 | 講座レポート
5月15日ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)
5月15日ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)

●前回の復習

●楽曲を使ってソルミゼーション
 Io mi son giovinetta, et volontieri (Domenico Maria Ferrabosco) p.150一頁5月15日ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)

●前回の復習

●楽曲を使ってソルミゼーション
 Io mi son giovinetta, et volontieri (Domenico Maria Ferrabosco) p.150一頁
 ・seconda pratticaで書かれたマドリガーレ…歌詞優先の音楽
 ・Gがfinalisのドリア旋法(偉大・堂々とした印象)
  ※実質はエオリア旋法(リリック・情緒的な印象)
 ・4小節目から歌詞に合わせてテンポアップ
 ・7小節目4拍目から読み替える(やわらかいヘクサコルドへ→音楽がやわらかくなる…愛の表現)

●宿題
 ・講座で配布されている楽譜以外にもいい「Laの上のFa」の例があれば探す
 ・Io mi son giovinettaの続きを予習してくる

(SU)
 ・seconda pratticaで書かれたマドリガーレ…歌詞優先の音楽
 ・Gがfinalisのドリア旋法(偉大・堂々とした印象)
  ※実質はエオリア旋法(リリック・情緒的な印象)
 ・4小節目から歌詞に合わせてテンポアップ
 ・7小節目4拍目から読み替える(やわらかいヘクサコルドへ→音楽がやわらかくなる…愛の表現)

●宿題
 ・講座で配布されている楽譜以外にもいい「Laの上のFa」の例があれば探す
 ・Io mi son giovinettaの続きを予習してくる

(SU)
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by fonsfloris-k | 2013-05-15 19:00 | 講座レポート
4月17日ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)
前回の復習

Ut Re Mi Fa Sol LaをVox (楽音)、C D E F G B AをLocus (場所)という。
Voxは単独ではなく、常に他の音と関係のあるDeductio(連)として存在。
Reの下には必ずUtがあり、上には必ずMiがある。
LocusではなくVox が同じであることを同じ音ととらえる。

前回の宿題 Gianetto(Giovanni Pierluigi) PalestrinaのVestiva i collie a5
 Secunda parte冒頭のソルミゼーション。

完全五度。半音(Mi Fa)の位置。
Re Mi Fa Sol La
Ut Re Mi Fa Sol
Mi Fa Sol LaRe Mi
Fa Sol LaRe Mi Fa

Fa Sol LaRe Miの四度は三全音となるため、それを避けるためLaの上を半音下げ、
Fa Sol La Faとする。Laの上のFa。

配布物
なし

宿題
前回配布された楽譜から、Laの上のFaを探す。

(D.A.)
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by fonsfloris-k | 2013-04-17 19:00 | 講座レポート
3月27日ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)
(出席:10名)

2年目の今年度はがんがん歌って行きます(あわよくば発表会?)。
初回の今回はソルミゼーションの基本的な知識のおさらい。資料も昨年既配のもの
(後で楽譜が付け加わってます)。
なお、歌にソルミゼーションを当てはめる仕方には蓋然性があり、つまりある程度
いい加減でよろしい。

以下キーワードを列挙。

グイド ダレッツオの手、
シ抜き→音階に半音が一つしかない。

連=deductio、
Gsolerut=下の連から上の連へ乗り移る、
Ffaut=上の連から下の連へ乗り移る、最初の連は四角いb、
第2の連は自然、第3の連は柔らかいb、b fa b(h) mi、
例えばC;sol,fa,utは同じ音位名Cであってもそれぞれ違う音と認識、
基本の7連42音に加えconjunctioでrecta(実音)=五線譜を構成、
ficta(虚構の音)=手にない音あるいは手の外の音。

中世ではmi-faは狭く全音広い、1600年頃まで調号はb一個だけ。

楽譜配布:
Domenico Maria FerraboscoのIo mi son giovinetta a4
 バスパートをつかってソルミゼーションの基本読み。
Gianetto(Giovanni Pierluigi) PalestrinaのVestiva i collie a5
 Prima parte & Secunda parte冒頭、任意のパートをソルミゼーション
 読みしてみる(宿題)。
Giovanni Pierluigi da PalestrinaのSicut cervus

(YI)
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by fonsfloris-k | 2013-03-27 19:00 | 講座レポート
10月17日ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)
・旋法について復習
・「ラの上のファ」を サンドラン/Douice memoire から探す
・作曲の宿題(岩下さん「秋の夜空」)を歌ってみる
 何の旋法で書かれているか検討した

(YK)
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by fonsfloris-k | 2012-10-17 19:00 | 講座レポート
9月19日 ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)
・グイードの手の復習。
ヘ音記号、ハ音記号、ト音記号の位置を覚える。

たとえば、Cは C faut, C solfaut[C記号], Csolfa,とか。
これで、オクターブの音の相対的な位置関係が区別できる。
上のA amire, 下のA lamireという言い方も左手を凝視して眼を回してみる。

・ドローンをつけて、5度の音階を上がり下がりしながら、半音の位置に
注意して、RE-LA, MI-mi,Fa-fa,Ut-SOL の感覚を体感。

miといえば、上にfa,sol,la,下にre,utが続いている。
それぞれのvoxを歌っているときに、続いている音の並びをイメージするとよい。

・次に、一オクターヴを、Dから、Eから、など歌ってみる練習。
・・オクターヴで歌う練習と、上に五度上がり区切って、のち四度上がる練習。

四角いミを通るか、丸いミを通るか 同じDから始まる音階でも二通り練習してみる。
すると、
ドリア RE MI FA SOL LA=re mi fa sol ^ sol fa mi re=LA SOL FA MI RE
エオリア RE MI FA SOL=re mi fa sol la ^ la sol fa mi=LA SOL FA MI RE
*下降のとき、mi=LA で読み替える。
フィナリスであるD|REの続きにあるLAをイメージしておけば
歌いやすい。

・・一度四度下降して上がり、始めた音から5度上がってオクターヴを考える。
ヒポミクソリディア sol fa mi *re* mi fa sol |=UT RE MI FA *SOL* FA MI RE UT
ヒポドリア sol fa mi *re* mi fa sol |= RE MI FA SOL *LA* SOL FA MI RE

・LA の上のFA
faからmiに降りるちょっと変わった旋律でした。

・作曲当番、旋法を移してみる
旋法はそれぞれ3全音を避けるために、特有の節回しがあるという話。
ミクストゥス。

・完全、不完全、超完全
旋律のオクターヴが調度揃っているなら完全
足りないと不完全、オクターヴを越えると超完全。
それとミクストゥスの話。音楽が「完全」になるときの緊張感や躍動感を感じたい。

・Asperges meでは ただ, DOMINEの箇所に出てくる四度の為に、旋律が完全になる。
UT RE MI で歌いながら、不完全が完全になる瞬間を しっかりと感じる。
(ミクソリディア UT RE MI FA SOL=re mi fa sol ^ sol fa mi=LA SOL FA MI RE UT)
二段目に出てくるラの上のファはミクソリディアに典型的。

・パート譜によって同じ曲にもかかわらず、フラットのついている数が違う?
→ #はあくまで臨時記号。 #「属調に転調」するときは、あらかじめつけておいた
フラットを外せば、同じ効果が得られる上、グイードの手で効率的に考えられる。

・パレストリーナの「Vestiva i colli」の練習。
歌いながら何旋法かを考えてみる。

(YS)
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by fonsfloris-k | 2012-09-19 19:00 | 講座レポート
6月20日 ソルミゼーション~中世の移動ドで歌う(東京)
・開始時、発声練習も兼ねて音階を数パターン歌いました。

・一人ずつ、ドからラの中で範囲を指定して、自由に(ちょっと一捻りして)歌う
 練習をしました。(他の人はドローンを歌う)

・『音楽には「両面」があると考えられる 』というお話。
 A. 一つは、半ば即興的に
 ・なんとなくの"勘"を頼りにしてみる
 ・過去に聴いたり歌ったりしたことのある曲を参考にする
 ・なんとなく響きの良さそうな音を選ぶ
などの方法で音を組み合わせて(音楽の形に)出来るという面。

 B. もう一つはAとは逆に、感覚やセンスではなく、
  いわゆる理屈=基本的な規則で、
  音の組み合わせや並べ方を"予め決めておいて"
  それに沿って(音楽の形を)作れる、という面。
 ←これも音楽の面白いところと言える。

この後、各受講者の誕生日を元に導き出した1~5の数を順に並べて、
Ut = 1 Re =2 Mi =3 Fa =4 Sol =5
の規則で割り当てて作った無作為な音の並びをそのまま歌ってみました。
個性的な、しかし良い感じの旋律になっていました。

この後さらに、新たな規則を加えて、ドローンもつけながら
音階の範囲内で自由に行ったり来たりして歌い、
最後の音を次の人の歌い始めの音とする、「しりとり」のようなことをしながら
歌いました。(Ut からSolの間で)
これがなかなかに「プリミティブ」な、独特の味わいがある響きになりました。
(ここで、コルシカ島のポリフォニーの話題が少々)

・予め定めた大きな流れ・大きな枠のルール
 =理屈で決めた音の範囲内で、そのルールを意識しながら、
 範囲内の音階に多少の捻りを加えつつ歌いつなぐイメージで歌ってみましょう。

・中世の移動ドで歌うことを知る過程では、 理屈で完璧に分からなくても
 大丈夫なので、先ずはフィーリングで歌ってみることが大事。

・グイードの手の並びの内、"C Sol Fa Ut " の箇所を、先ず覚えておくと便利。

・Ave Maria を、(グイードの)左手を指しながら歌いました。

・Ave Maria の四線符の中の、四度と五度の箇所を見つけながら、
 音型と歌詞の関係、言葉と言葉をつなぐ音の間隔(四度か五度か又は三度か?
 等)に関するお話を聞きました。
(歌詞の意味にも関わってくる部分有り)

・Ave Maria の"ora pro nobis peccatribus" の箇所 について
 広い音域の一番上から一番下まで、ゆっくり降りて来ている。
 ←中世の移動ドはヘクサコード=6音。ド~ラ の範囲。「ラ」が一番上の
 音だった。
 ラ から ド までゆっくり降りて来ている音型に、マリアへの嘆願とそれへの
 応答を願う気持ちが表されていると考えられるかもしれない。

(J.I)
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by fonsfloris-k | 2012-06-20 19:00 | 講座レポート