人気ブログランキング | 話題のタグを見る
6月19日 ルネサンス音楽を歌う(東京)
1)冒頭で今回講座内容のおさらい
(聖金曜日の聖務日課の構成と、歌う部分の位置づけ)

2)エレミアの哀歌(Lectio Prima)
・アルトを中心として言葉(発音)と音の確認。
・5度音程の飛躍の確認 (ポジション変化が「ページをめくるように」なるように。)
・同じ言葉を繰り返す時は2度目を強調するように。
(e.g. filiae、filiae Sion)
・付点のある部分は表情を作るべき場合が多い。
各パートにあるPariter は明確な発音とリズム感を出す。
・Tenorのシンコベーション的な antemurale の部分は明確に出ながらも、クレッシェンドになるよう最初から強く出ない。
・カデンツに向かう掛留する部分はしっかりと音を支え解決したら力を抜く。
・長い音では音に方向性があるように歌う。
(e.g. luxitque)

3)レスポンソリウム (Tamquam ad latronem)
・アルトを中心として発音と音の確認。
・発音をしっかりして言葉が明確に聞こえるように。
(e.g. gladiis, fustibus)
・existis の ex はちょっとにごって「エグジ」に近い感じ。
・eram in templo docens は、 eram と in templo で区切る。eramの「m」は口を閉じてちゃんとmにする。
・CantusとTenorの高い音(G)から降りてくる ad crucifigendum の ad は軽く入ってふくらませる。
・今回はcumque 以下は時間切れ。次回へ。
・Cantusのclefが「ト音記号」になっているので、Chiavetteの可能性がある。
(日本語に出来ないので、キアヴェッテ、と言うしかない。)
その場合は3度くらい低くして歌う。この曲への適用については今後検討していく。

(YF)
by fonsfloris-k | 2010-06-19 12:30 | 講座レポート
<< 6月19日 フランドル楽派の音... 6月16日 グレゴリオ聖歌演奏... >>