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11月20日 総合講座「テネブレを歌う2」(東京)
*配布プリント:P17~20(事前にpdfをメールで配信)

<概要>
Ⅰ 朝課(テネブレ)についての説明
Ⅱ 朝課の順に従った担当部分の通し練習
 ポリフォニー(Victoriaのエレミアの哀歌)については、
  本番同様、大判コワイアーブックを全員で見ながら練習。
 賛歌のBenedictus(プリントP18) 及びMiserere(プリントP19)の練習
Ⅲ ポリフォニーの練習
 旋律の流れと言葉の抑揚の再確認

<練習内容>
Ⅰ 朝課(テネブレ)についての説明
①全般注意事項
「11月5日総合講座「テネブレを歌う1」(東京)」に同じ。

②プリントP20 の変更事項
 ・第1夜課 2. Ant: Diviserunt ps.21
 奇数節を「グレゴリオ演奏法講座」の女声が、偶数節を総合講座2の女声が歌う。
 「グレゴリオ演奏法講座」への指示を偶数から奇数へ変更
 ・讃課
 Miserereの奇数節は「総合講座2」の男性が朗読
 (注意:プリント記載は間違い)。

Ⅱ 朝課(テネブレ)の順にしたがった担当部分の通し練習
①本番の注意点
・グレゴリオ聖歌は会衆席で着席して歌う
・ポリフォニーは祭壇と会衆席との間に置かれる譜面台のところへ
  速やかに静かに移動し、大判コワイアーブックを全員で見ながら歌う。

*資料P2の一覧表と今回配布P20の詩編唱一覧表を参考に
上記の出入りを良く把握しておく。移動のタイミングは合図無し。

・コワイアーブックは2種類、全パートがあるものと
  左側のみ(CantusとTenor)のものが用意される。

*コワイアーブックに記載されている左上のタイトルと番号を確認
(アルトとバスは全パート記載の譜面の方に立つ)
*立ち位置については事前に決めておく。
*第1、第2、第3夜課、それぞれの間に休憩が入る。
第3夜課と賛課は休憩無しで続けて執り行う。
*第2夜課の最初のAnt.:Vimfaciebant psm 37の始まりは、
休憩後、落ち着いたところで、花井先生が音叉をたたくのが合図。

②第1夜課 2. Ant.:Diviserunt ps.21
・短3度低めで歌う。
・16節 Flexaに注意。”virtus mea,” の後はまだ途中なので
  軽くブレスをするだけで”et lingua mea”へ。
・28節“saturabuntur”は”-bun-“のアクセントを感じて
  少し長めに歌ってから軽く下がる。

③第2夜課 3. Ant.:Alieni ps53
・楽譜より4度下(レ)から歌い始める。
・第3夜課 1. Ant,: Ab insurgenntibus
  6節“miserearis“の -rea- 母音が続いているところは
  各母音に1音節ずつあてはめること。

④賛課
・5つの詩編は省略しAnt. ad Benedictusを歌う。
・Benedictusは毎朝行われる重要な祈り。今回は夜課につなげて歌う。
・プリントP18の言葉を確認後、歌唱練習
・総合講座2は奇数節を歌い、
  偶数節はポリフォニーでルネサンス音楽を歌うグループが担当。
・Benedictusは他の詩編と異なり、すべて冒頭部分の旋律を歌い、
  音形も複雑で、荘厳な感じになっている。

*賛課 Benedictus ~Miserere の流れ*
  本番では、Benedictusが2節ずつ歌われるごとにロウソクが
  1本ずつ消されていく。
会場内は暗くなるので、この部分は暗譜しておく必要がある。
  小さな1本のロウソク(キリストの命を象徴)が祭壇の下に隠され、
  暗闇になったところで、Christus factus が「グレゴリオ聖歌演奏法」
  のグループによって唱えられる。
  その後のMiserereの偶数節は、男性が一本調子の低い声で朗唱する
  (これも要暗誦)。
  Miserereが終わると大地震(キリスト没後の起こったとされる)を
  象徴する音が出された後、祭壇の下のロウソクを再び出し、
  その明かりで会衆が静かに退出する。

Ⅲポリフォニー(Victoriaのエレミアの哀歌)の練習
①reponsorium 9: Caligaverunt
 ・旋律の流れと言葉の抑揚を感じて歌うこと。
 ・言葉の抑揚、アクセントの確認
 ・“ a fletu”は-fle-に、”labatur”は-ba-にアクセント
・“o culi mei”で一度おさめる。“a fletu”は、痛みを感じて歌う。
・“videte”-d- が強すぎないよう滑らかに。
“videte”と“Omnes”はつなげる。
・“si est dolor si” は“dolor“へ向かって歌う。
・“dolor meus” 最後の一つ前の音は緊張をはらんだ重要な音(テヌルティマ)。
・“atendite”-ten- に向かって歌う。一本調子にならないこと。
・“si est dolor”の1回目は寂しげに、繰り返しの2回目は音量を押さえて、
3回目は押さえてritする。

②reponsorium6: Animam meam
・“Animam meam”は“meam”を強調
・“ad vesarius meus”は“meus”に向かって歌う。
・“et proper ate,”“et propterate”はつなげる。
・“Quia non est” “non”をたてる。
 ・“Insur rexerunt” は切羽詰った感じ。その前の寂しい感じとの
違いを意識すること。

③Lectio3 Ego vir
・グレゴリオ聖歌P5の歌詞、言葉の抑揚を確認
 ・“Aleph” 末広がりのイメージで。

(AK)
by fonsfloris-k | 2010-11-20 13:30 | 講座レポート
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