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5月23日 グレゴリオ講座演奏法(東京)
1 朝課導入部について
先唱句、応唱句 P250(初回で渡された朝課聖歌集 以下同じ)
招詞 Invitatorium P368 →実質的にはアンティフォナである。
すべて前半(A部分)、後半(B部分)にわかれている。
賛歌 P365 →第1旋法ながらド-ソの要素が強いものとなっている。

◎「中世キリスト教の典礼と音楽」J.ハーパー著 P118 から参照されたし。
ただし P118 に記されている Invitatoriumの歌い方は、正しくは:
a1-2/A1-2/v1-2/A1-2/v3-4/A2/v5-7/A1-2/v8-9/A2/v10-11/A1-2/Gloria/A2. a1. A2

2 12月25日 当講座担当箇所
女声:第2夜課の詩編3つ 
  男声:第1夜課の3癌目の詩篇44、第3夜課の1番目の詩篇88 の偶数行。

3 プリント2,3,4ページ配布。

P2:Invitatorium →右肩の H44 のH は Hartker の略。
ザンクトガレン写本のひとつで、聖務日課の聖歌が体系的にのっている。
この曲は第4旋法だがレ-ソの要素が強い。
(考察)*アンティフォナの繰り返しパターンが本来の形である。
*詩篇だが音の動きがあり、最も複雑な朗誦パターンである。

P2:Responsorium1(P375)→歌い方パターンはABVBVAB 
独唱唱句の前後に全員で斉唱する反復句が付く。最初のVが独唱。
歌い方のポイント カデンツパターンは頑張りすぎないように。
レスポンソリウムは定形化されている。Vは音形が同じ。

P3:Responsorium2 →歌い方パターンはABVB
(考察)楽譜最後の下降音形に入る部分からは「分離の法則」により
articulationはつかない。
(訂正)楽譜一番最後 Hodi-e の■譜はB部分出だしの間違い。

P4:上記部分のネウマ譜である。P2,3 のネウマはここから花井先生が転記し
て下さった。感謝。改めて各自確認のこと。

(RI)
by fonsfloris-k | 2012-05-23 19:00 | 講座レポート
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