晩課(Vesprae)の流れ
☆前半
アンティフォナと詩篇により構成されている。聖務日課の
中心部分は、150からなる詩篇で、この詩篇を一週間で全て唱えるの
が修道士達が聖務日課を行う目的(祈り)である。
晩課には五つの詩篇があるが、これは暗記するくらい唱えなくてはいけな
いものであるらしい。
グレゴリオ聖歌の魂ともいえるものである。
今日の講座では、5つのうち、4つまで練習することが出来た。
(P251~P254)
今年は、この5つの唱え方を、いろいろな旋法で歌っていく。
☆後半
小さな聖書朗読(Captitulum)以下の式次第の説明。
*P256に朗読の言葉、P123に歌い方の楽譜
続いてイムヌス(Hymnus)を歌う。
*イムヌスは有節歌曲、たいていは4行詩、讃美歌の先祖と考えられる
訳詞は資料2ページ参照
マニフィカート(前後にアンティフォナがつく)(P207)
*詩篇と同じように唱える。資料4ページ
アンティフォナの後、祈祷(P231右、P99*この日の固有の祈祷文、資料4ページ下)
そのあと、最後の歌、ベネディカームス(P126)、デオグラツィアスで終わる
☆今日も、最後に、P279のサルヴェレジーナを歌いました。とても美しく親しみ
やすい旋律で思わず口ずさみたくなってしまいます。
起源は意外と古く、中世フランスまで遡るらしいが、詳細はまた次回に。
(KM)