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9月5日 総合講座 グレゴリオ聖歌とルネサンス音楽を歌う(関西)
13:30-17:30 於母の家ベテル
受講:16名(S7、A5、T2、B2)

内容
<1>Tractus: Ave Maria(グレゴリオ聖歌、Usualis版)
・Tractus(詠唱)はAlleluia(アレルヤ唱)が歌われない季節(四旬節)にAlleluiaの代わりに歌われる。マリアのお告げの祝日は四旬節にあたることが多いので、これもTractusになっている。Tractusは通常第2旋法か第8旋法が多く、また、悔い改めの言葉を延々唱えるために定型メロディーが続くものが多い。
・Tractusはつのグループで交互に歌われるものが多い。特に語尾のメリスマなどに定型パターンが多く見られる。
・Tractusはフランスのガリア聖歌起源の古いものが多い。
・gratia plenaのplenaにネウマを書き入れてみる。この音型は定型パターンの一つ。quilismaの最後の音はファでdominantなのでそこを鳴らすために止まる。その上のソの音は経過的な音。
・Mariaの-sにネウマを書き入れてみる。これも定型パターン。
<2>Isaac, Ave Maria
・グレゴリオ聖歌の音型にできるだけ合うよう、歌詞のつけかえをあちこちしました(コワイヤブック参照)。
・6節の練習番号15以降のメンスーラの復習。4パートに3種類のメンスーラ記号が書いてある。テンポリレーションは次の通り。superiusはそれまでのsemibrevisとsemibrevisが同じ。superiusのsemibrevis=tenorのminima=bassusのminima=contraのbrevis。
・コワイヤブックで全曲通しました。

配布物:グレゴリオ聖歌Tractus: Ave Maria(Usualis版) A4 1枚。

(N.I.)
by fonsfloris-k | 2015-09-05 13:30 | 講座レポート
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