【ルネサンス音楽2 イザークのモテット(ミサ固有唱)】
4/29(土) 13:00-16:00
祐天寺のフォンスフローリス古楽院にて、
花井哲郎先生ご指導のもと、今年度第一回目のルネサンス音楽2の講座が開かれました。
☆Choralis constantinusについて
1550,1555年に出版される(イザークの没後数十年経過した後に出版される。)
パートブック形式であり、弟子のゼンフルの補筆により完成される。
ミサの一年分の固有唱、通年で作曲されたものとしては他にウィリアム・バードくらいしかない。
コンスタンツというドイツの街のカテドラルの依頼によって書かれたが、
全てが全て依頼品ではなくそのほかの作品の寄せ集めでもある。
☆当時のヨーロッパのミサの形式はオルガンと合唱が交互で演奏する。
例えばオルガニストがグレゴリオ聖歌を元に即興した後に、イザークの作品を歌う。
☆イザークは30過ぎにフィレンツェに来て、イタリア人と結婚。フランドルが母国。絶頂期は南ドイツ。
☆今年は洗礼者ヨハネの祝日に歌われる歌を歌う。
Ad missam in dieとは日中のミサという意味。introitusとは司祭が入場する時に歌う。
本日は間にグローリアとイザークと同時代のネウマ譜によるgraduale patavienseを挟みつつ、
イザークによるantiphona ad introitumを歌いました。
(H.I.)